新冠川とは? わかりやすく解説

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新冠川

読み方:ニイカップガワ(niikappugawa)

所在 北海道

水系 新冠川水系

等級 2級


新冠川

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/24 17:08 UTC 版)

新冠川
姉去橋より上流を望む
水系 二級水系 新冠川
種別 二級河川
延長 77.3[1] km
平均流量 -- m³/s
(姉去水位観測所)
流域面積 402.1[1] km²
水源 幌尻岳[2](新冠町)
水源の標高 2052.8 m
河口・合流先 太平洋新冠町
流域 北海道日高振興局新冠郡新冠町
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姉去橋にある新冠川の河川標識

新冠川(にいかっぷがわ)は、北海道日高振興局新冠郡新冠町内を流れ太平洋に注ぐ二級河川。新冠川水系の本流である。上流域は日高山脈襟裳十勝国立公園に指定されている。

地理

源頭部の幌尻岳七つ沼カール

日高山脈最高峰の幌尻岳七つ沼カール[3][要ページ番号]で源を発し、難工事を極めた奥新冠ダムから新冠ダムおよび下新冠ダム、岩清水ダムを経て新冠市街付近の河口で太平洋に注ぐ。

川名の由来

新冠川河口の判官館岬。この様子が「ピポㇰ(pi-pok)」の由来になったとされる。

松浦武四郎の『東蝦夷日誌』の記述に依れば、もともとアイヌ語では河口付近に大岩が突き出している地形から「ピポㇰ(pi-pok)」(岩・下)と呼ばれていたとされるが、1809年(文化6年)に川尻の会所の名称を「呼び声のよろしからざるに依て」、「ビボク」から「ニイカツプ」と改めたことにより、川の名称も変化したとされている[4]

治水および利水

上流部は日高電源一貫開発計画[5]の中心河川として北海道電力により電力供給が行われている。水力発電の詳細は下表を参照。

一次
支川名
(本川)
二次
支川名
ダム名 堤高
(m)
総貯水
容量
(千m3
型式 事業者 備考
新冠川 - 奥新冠ダム 61.2 6,665 アーチ式 北海道電力 日高山脈襟裳国定公園内
新冠ダム 102.8 145,000 ロックフィル
下新冠ダム 46.0 6,550 重力式
岩清水ダム 30.0 1,814 重力式

流域の自治体

北海道
日高振興局新冠郡新冠町

支流

流域の自治体はすべて新冠町。

  • エサオマン入ノ沢[6][要ページ番号]
  • ペツピリガイ沢
  • 幌尻沢
  • ブイラルベツ川
  • ヌカンライ沢川
  • イドンナップの沢
  • シュウレルカシュペ沢
  • モウレルカシュペ沢
  • リライベツ川
  • アクマップ川
  • 緑川
  • チョリバライ川
  • 田淵の沢川
  • 東泊津川
  • 高江川

主な橋梁

脚注

  1. ^ a b 『角川日本地名大辞典I 北海道 上巻』角川書店、1987年
  2. ^ 地理院地図
  3. ^ 北大山の会『日高山脈 自然・記録・案内』茗渓堂、1977年
  4. ^ 山田秀三『北海道の地名』(2版)草風館、浦安市〈アイヌ語地名の研究 別巻〉、2018年11月30日、356頁。ISBN 978-4-88323-114-0 
  5. ^ 日高電源一貫開発 新エネルギー財団
  6. ^ 『北海道の山と谷 下巻』北海道撮影社、1999年

関連項目

外部リンク



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