おまる‐がわ〔をまるがは〕【小丸川】
小丸川
小丸川は、その源を宮崎県東臼杵郡椎葉村三方岳に発し、東流して東郷町において屈曲し尾鈴山(標高1,405m、東郷町出身の歌人若山牧水が「ふるさとの尾鈴の山のかなしさよ秋も霞のたなびきおりて」とうたった山である)の西麓に沿って流れ、途中、渡川を合流して木城町南端で平地部に出て再び東流し高鍋町で切原川を合流して日向灘に注ぐ、幹川流路延長75km、流域面積474km2の一級河川です。 |
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高鍋町を流れる小丸川 |
河川概要 |
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1.小丸川の歴史 |
"小丸川は源を宮崎県椎葉村三方岳に発し、高鍋町より日向灘に注いでいます。下流域では昔から稲作を中心とする農業が盛んでした。1918(大正7)年、木城町の石河内地区に武者小路実篤が、自然と人間社会の調和をめざした理想郷、「新しき村」を建設したことで有名です。" |
小丸川に生き続ける実篤の理想郷 |
小丸川流域の気候は、上流域は山地型気候、下流域は南海型気候区に属し照葉樹林帯が広がっており自然環境はきわめて豊かで、その一部は
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2.地域の中の小丸川 |
"小丸川の流域は90%が山林であり、流域人口のほとんどが下流部の木城町、高鍋町に暮らしています。下流部の河川敷は運動公園として整備され、クラブ活動などのスポーツが盛んなほか、ジョギングや散歩等で日常的に多くの人に利用されています。" |
地域に根付く小丸川 小丸川の流域は約90%が山林であり、上流部はほとんどが山林と深い渓谷となっており、昔からの自然が多く残されています。また、流域人口の約70%が下流の木城町と高鍋町に住んでいます。
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3.小丸川の自然環境 |
"小丸川は日向山地中央部の山間狭窄部を流れ下流部の田園地帯へ流れます。貴重な動植物として、中流域の河跡湖では絶滅危惧種のミズキンバイ、ガガブタ等の水生植物、河口部ワンドではアカメ、トビハゼ等が確認されています。" |
河道の状況は、上流は山間狭窄部を流れ、河床勾配が急であり、発電用水の取水による減水区間が大部分を占めています。河口から10数キロの川原ダムまでは田園地帯を流れ、川幅が広く、河床材料は砂、砂利となっています。 流域に分布する貴重な動植物として河川水辺の国勢調査では、中流域には河跡湖(川の流れが変わってその一部がせきとめられ、池や沼になったもの)が残されており、ミズキンバイ、ヒメコウホネ、ガガブタ、ノタヌキモ等、絶滅危惧種とされている貴重な植物も確認されています。
河口域のワンド(入り江)は夏になると一面コアマモに覆われ、魚類では貴重種のアカメをはじめたくさんの魚の稚魚や幼魚、エビやカニのすみ家となっており、岸辺のヨシ群落周辺ではトビハゼが見られます。中州では小丸川の顔ともいえる貴重な植物ハマボウ群落が見られ、群落の大きさは県内トップクラスです。
水質は流域内の人口が少ないこともあり、小丸川本川では河口から7k650の |
4.小丸川の主な災害 |
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(注:この情報は2008年2月現在のものです)
小丸川
小丸川
小丸川
小丸川
小丸川
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/07 14:03 UTC 版)
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この記事は検証可能な参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。(2019年6月)
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小丸川 | |
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宮崎県木城町
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水系 | 一級水系 小丸川 |
種別 | 一級河川 |
延長 | 73 km |
平均流量 | 30.35 m3/s (高城観測所 2000年) |
流域面積 | 474 km2 |
水源 | 三方岳(宮崎県) |
水源の標高 | 1,476 m |
河口・合流先 | 日向灘(宮崎県) |
流域 | ![]() |
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小丸川(おまるがわ)は、宮崎県中部を流れ太平洋に注ぐ小丸川水系の本流で、一級河川である。
名称の由来
沿岸の地名、高鍋町大字持田小字「小丸」に由来する。大昔、小丸川が木城町下鶴の付近で合流した頃、1つの支流が字小丸辺りを流れて本流と合流していたと考えられる。なお、「小丸」の語源は「小回り」である[1]。
地理
椎葉村、九州山地の三方岳(標高1476m)北麓に発し(大藪谷)東流。美郷町南郷区、日向市東郷町、木城町を通過した後、宮崎平野北部の高鍋町で日向灘に注ぐ。水力発電も盛んで中流部には九州最大の水力発電所である小丸川発電所がある。
災害
流域の自治体
ダム
- 松尾ダム
- 戸崎ダム
- 川原ダム
橋梁
- 鬼神橋 - 国道388号
- 鬼神野橋 - 国道388号
- 川上迫橋
- 天神橋 - 国道388号
- 砂浜橋
- こもろ橋
- 中水流橋
- 田口八ツ山橋 - 国道446号
- 天神橋
- 柳原橋
- 尾鈴橋 - 宮崎県道22号東郷西都線
- 尾鈴橋 - 宮崎県道22号東郷西都線
(松尾ダム)
- 鹿遊(かなすみ)橋 - 宮崎県道22号東郷西都線
- 戸崎橋
(石河内ダム)
- 中八重橋
(川原ダム)
- 一歩橋
- 川原(かわばる)橋 - 宮崎県道40号都農綾線、宮崎県道22号東郷西都線
- 比木橋
- 高城橋 - 宮崎県道304号木城高鍋線
- 小丸川橋 - 東九州自動車道
- 竹鳩橋
- 小丸大橋 - 宮崎県道19号石河内高城高鍋線[3]
- 高鍋大橋 - 国道10号 高鍋バイパス
- 小丸川橋梁 - 九州最長の鉄道用橋梁(日豊本線)
支流
- 大藪谷
- 松の内谷
- 仁久川
- 水清谷川
- 渡川
- 木浦谷
- 矢櫃谷
- 板谷川
- 大瀬内谷
- 春山谷
- 切原川
脚注
出典
- ^ “いわれ事典2”. www.qsr.mlit.go.jp. 2019年9月8日閲覧。
- ^ “山間部の被害も徐々に明らかに 国道崩落・トンネルへの土砂流入… 引き続き大雨が続く見込み”. テレビ宮崎 (2024年8月29日). 2024年8月28日閲覧。
- ^ “小丸大橋架け替え事業 ~歴史的意義のある旧橋の活用と新橋架替えについて~”. 一般社団法人九州地方計画協会 (k-keikaku.or.jp) (2008年7月). 2023年3月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年3月21日閲覧。
関連項目
固有名詞の分類
- 小丸川のページへのリンク