伊南川
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伊南川 | |
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![]() 南会津町南郷地域を流れる伊南川 | |
水系 | 一級水系 阿賀野川 |
種別 | 一級河川 |
延長 | 80.2 km |
流域面積 | 1058.3 km² |
水源 | 帝釈山脈(福島県、栃木県) |
河口・合流先 | 只見川 |
流域 |
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伊南川(いながわ)は、福島県の会津地方南部を流れる阿賀野川水系の河川である。只見川最大の支川であり、只見川合流点から上流部の只見川よりも伊南川の方が長い[1]。
地理
福島県南会津郡檜枝岐村の栃木県との境に位置する帝釈山脈に源を発する「実川」が「檜枝岐川」となり、南会津町で舘岩川と合流して伊南川と名前を変える。北東へ流れ、徐々に北西へ向きを変え只見町で尾瀬を源流とする只見川に合流する。急峻な山地の狭い谷間の平地を流れる伊南川は、鮎釣りなども楽しまれている。
流域の自治体
支流
- 楢戸川
- 小川沢川
- 後田川
- 初瀬川
- 黒谷川
- 大白沢川
- 小幽沢川
- 大幽沢川
- 布沢川
- 太田川
- 野々沢川
- 塩岐川
- 下山沢川
- 富沢川
- 深沢川
- 鹿水川
- 小屋川
- 久川
- 小滝川
- 白沢川
- 宮沢入川
- 舘岩川
- 西根川
- 湯の岐川
- 鰌沢川
- 伊与戸川
- 保城川
- 自源寺川
- 下の沢川
- 上の沢川
- 舟岐川
並行する交通
道路
脚注
出典
伊南川
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「只見特定地域総合開発計画」の記事における「伊南川」の解説
なお、只見川最大の支流である伊南川流域については計画が頓挫した。舘岩川との合流点下流に建設が予定されていた内川ダム・内川発電所計画であるが、基礎岩盤が思った以上に悪く高さ119メートル・貯水容量3億2000万立方メートルの巨大ダムを建設するには不安が生じたことや、水没物件が319戸と本計画中最大となり、交渉の難航が予想されるという理由から建設を断念。これに伴い内川ダムからトンネルで導水して8万キロワットの発電を行う辰巳山発電所計画も内川ダム中止により計画が成り立たなくなったため断念を余儀なくされた。 一方伊南川は1947年から3年連続で水害の被害を受けていたこともあり建設省北陸地方建設局 が舘岩川合流点直上流部の伊南川に洪水調節を目的とした大桃ダム計画を1950年代後半より立てていた。高さ74メートル、総貯水容量1388万立方メートルの重力式ダムで、内川ダムに比べると大幅に規模は縮小しているが、東北電力はこの大桃ダムに電気事業者として参加し、2万600キロワットの出力を有する大桃発電所計画を立てた。しかしこの大桃ダム計画も地盤や水量調査といった基礎調査を行うに留まり、1960年代半ばには立ち消えとなった。これ以後伊南川本流では新規の水力発電計画は実施されず、戦前から稼働している伊南川発電所のみが残るに至った。
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