野洲川

デジタル大辞泉

やす‐がわ〔‐がは〕【野洲川】

読み方：やすがわ

滋賀県南東部、鈴鹿山脈の御在所山に源を発し、ほぼ西流して琵琶湖に注ぐ川。長さ61キロ。下流は三角州を形成し、放水路がある。

日本の川

野洲川

恵み授ける近江太郎の川、野洲川

野洲川は、滋賀県甲賀郡土山町と三重県三重郡菰野町の境にある御在所山にその源を発し、幾つもの渓流をあわせながら水口町、野洲町、守山市を通り北西に流下し琵琶湖北湖に注いでいます。かつては、河口部で南北に分岐していましたが、昭和61年に放水路として一本化されました。幹川流路延長は約65km、流域面積は387km2（琵琶湖に流入する河川で最大）の河川です。

野洲町を流れる野洲川

河川概要

水系名 淀川水系 河川名 野洲川 幹川流路延長 65.25km 流域面積 387km2 流域内人口 119,077 (約12万人) 流域関係都県 滋賀県

○拡大図

2．地域の中の野洲川

"高水敷きにある公園は地域に密着した河川公園として利用されています。また、琵琶湖からの魚の遡上もみられます。"

（利用） 野洲川では、42万5千平方ﾒｰﾄﾙ（高水敷の25%）が地域に密着した河川公園として占用されており、散策、スポーツ、釣り、水遊びに利用されています。琵琶湖からさかのぼってくるアユやマスなどを簗や投網などでとる漁は昔から行なわれてきました。また、イベント等にも利用されています。 （例） イベント ・・・ 野洲川桜花音楽祭、野洲川冒険大会、野洲川花火大会、たこあげ大会、マラソン大会　等   【左：野洲川冒険大会　　　右：野洲川河川敷の公園】 （川の通信簿） 『開放感あふれる楽しい河川空間』 平成15年7月に地元団体の34名の点検参加者により評価をいただきました。評価場所は、野洲川左岸の7.2k～8.0k（野洲町、守山市）付近です。 結果は、☆☆☆（三つ星）「かなりよい部分があり一定の満足度を味わえる」という評価をいただきました。 →詳細はコチラ　　http://www.kkr.mlit.go.jp/river/tsushinbo/

4．野洲川の主な災害

"昭和28年9月の台風13号では、野洲川右岸堤防約180mが決壊し、流出・半壊家屋が約1700戸、田畑の流出・埋没が約500ｈａ、冠水が300ｈａになるなど、甚大な被害が発生しました。"

【出典：野洲川放水路工事誌】 洪水年起（年月） 要因 被害状況 明治29年9月 台風 死者7人、流出家屋78 大正2年10月 台風 笠原地先で決壊、死者20人、流出家屋21、浸水300町 大正3年7月 前線 死者2名、浸水家屋32、田畑流出、埋没10ha 昭和28年9月 台風13号 死者3名、重傷170名、流出・半壊1713戸 昭和33年9月 台風22号 氾濫袖川、野洲川下流 昭和32年9月 台風15号 今浜新田決壊、床上浸水 昭和40年9月 台風24号 堤防決壊11、死者1名、家屋全半壊411、浸水1522戸 昭和28年(1953)9月25日の台風13号の際には、午前零時前に兵主村（現・中主町）井口地先の野洲川北流右岸堤防180mが決壊し、周辺の集落は一瞬にして水没しました。被害は流出・半壊した家屋が約1700戸、田畑の流出・埋没が約500ha、冠水が300haに及びました。その際、天端で水防作業にあたっていた3名がなくなっています。 【南流左岸破堤による洲本地先の浸水状況】 【大津市西光寺の洪水跡】 【南流新田地先の災害復旧状況】 野洲川については     琵琶湖河川事務所ホームページ  http://www.biwakokasen.go.jp/ もご覧ください。

（注：この情報は2008年2月現在のものです）

河川・湖沼名辞典

野洲川

読み方：ヤスガワ（ｙａｓｕｇａｗａ）

所在 滋賀県

水系 淀川水系

等級 1級

ウィキペディア

野洲川

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2024/08/21 09:46 UTC 版)

野洲川（やすがわ）は、滋賀県を流れる淀川水系の一級河川。琵琶湖への流入河川では最長である。