あが‐がわ〔‐がは〕【阿賀川】
阿賀川
阿賀川は、栃木・福島県境に位置する荒海山(標高1,581m)にその源を発し、荒海川、桧沢川等の源流峡の源流峡谷の水を集め、猪苗代湖から流下する日橋川、会津若松市街地を流下する湯川などの支川を合わせながら会津盆地を流れ、山科地先より山間部へ入り、尾瀬沼を源に流下する只見川を合流し、新潟県にはいると阿賀野川と名前を変え、新潟平野を経て日本海に注いでいます。阿賀川の流域面積は3,260km2、流路延長は123kmに及びます。 |
会津盆地の中心部を流れる阿賀川 |
河川概要 |
| ○拡大図 |
1.阿賀川の歴史 |
"阿賀川は、かつて大出水の度に流路を変え、氾濫し、縦横無尽に暴れて沿川の人間を悩ませ、古くからいろいろな治水工事(川除け普請)がおこなわれてきました。その一方で豊富な水を利用して江戸時代~明治初期までの間、舟運による物資輸送が発達し、地域の生活、文化に密接に関係していました。" |
暴れ川 阿賀川 川除け普請 阿賀川は、縦横無尽に暴れて沿川の人間を悩ませてきました。このため、古くからいろいろな治水工事(川除け普請)や制度(福祉政策)がおこなわれてきました。江戸時代には「川干しという大工事」、「山崎湖の水抜き普請」、「島田覚右右衛門による大川普請」、「藤森十左衛門の災害復旧工事」など「川除け普請」がおこなわれてきました。また、川除け普請は、農民の負担も大きいため、会津藩の藩主「保科正之」は農民救済を目的とし、「社倉米」という制度が設けられました。
モノと分化を運んだ阿賀川 |
2.地域の中の阿賀川 |
"阿賀川は、多様な動植物が生息・生育しています。また、これらの生物を育む瀬、淵、ワンドなどの豊かな自然環境に恵まれ、子供たちにとって貴重な自然体験の場になっています。 また、毎年「会津めだか塾」を開校し、阿賀川の自然環境や川で安全に楽しむ方法などを学び、それらを子供たちに伝える「川の達人」の輩出されています。" |
阿賀川は、多様な動植物が生息・生育しています。また、これらの生物を育む瀬、淵、ワンドなどの豊かな自然環境に恵まれ、子供たちにとって貴重な自然体験の場になります。これら豊かな環境を守りつつ、水害に強い安全で安心して住める地域づくりや活力ある地域づくりを支援することにより「人と自然が共生できるふるさと会津」の実現をめざして、いろいろな活動がおこなわれています。 阿賀川 川の達人 毎年「会津めだか塾」を開校し、阿賀川の自然環境や川で安全に楽しむ方法などを学び、それらを子供たちに伝える「川の達人」を養成しています。これまでに、多くの「川の達人」を輩出し、市民団体「阿賀川・川の達人の会」で、イベントなどを通して、自然とふれあい、遊びや文化を子供たちに伝える活動をおこなっています。
川の学び場・遊び場 荒川河口部に桃崎、海老江、塩谷の三湊が置かれていました。これらの湊は、岩船及び新潟へつながる内陸水運の中継地として、また、荒川に沿って発達した米沢街道(別名、荒川道)を利用した内陸部との交易の拠点となり、北前船の寄港地としても栄えてました。
また、日橋川・川の祭典、阿賀川ふれあい交流イベントが河川敷公園を活用して毎年盛大に開催されています。 |
3.阿賀川の自然環境 |
"阿賀川の河道は多くの瀬や淵などにはぐくまれ多様な水辺空間と生態系を形成しています。生息する生物は約2,800種におよび、陸封型イトヨ、ウケクチウグイなどの特定種もみられ豊かな自然環境を形成しています。" |
流域の特徴 阿賀川は、福島・栃木県境の荒海山(標高1,580m)にその源を発し、荒海川、桧沢川等の源流峡の源流峡谷の水を集め、猪苗代湖から流下する日橋川、会津若松市街地を流下する湯川などの支川を合わせながら会津盆地を流れ、やがて只見川と合流し阿賀野川となって、福島・新潟県境の峡谷部や新潟平野を経て日本海に注いでいます。 阿賀川流域内には会津若松市、喜多方市をはじめ2市15町11村があり、福島県の面積の約39%を占めています。
河道は、樹木が河道面積の約2割を占めており、蛇行や河床の変化の中で、多くの瀬や淵などにはぐくまれ、多様な水辺空間と生態系を形成しています。 豊かな自然環境
水質は、環境基準値(A類型)を達成するなど、良好な状況であり、多くの生物の生息環境を支えてきたほか、農業用水をはじめさまざまな用途の水利用が行われてきました。 河原のヤナギやヨシなどの群落は、多様な生物の生息空間としての場を提供してきた他、周辺の田畑とあいまってのどかな自然景観をかもしだしています。 |
4.阿賀川の主な災害 |
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(注:この情報は2008年2月現在のものです)
阿賀川
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/26 15:59 UTC 版)
阿賀川本流の一級河川指定区間は、左岸が福島県南会津郡南会津町滝ノ原字獅子小屋1706番地先、右岸が福島県南会津郡南会津町滝ノ原字朝日岐1699番地先から、新潟県境までである。国の直轄区間は 43.15キロメートル 、県直轄区間は 79.85キロメートル 、合計 123キロメートル で、流域面積は3,260 平方キロメートルである。
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阿賀川
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/26 15:59 UTC 版)
荒海川に続くのが阿賀川(または大川)で一級河川。国から阿賀野川とともに阿賀野川水系の本流(本川)の指定を受けている。会津西街道(下野街道)に沿って北上し、裏磐梯湖沼群・猪苗代湖を源流とする日橋川と喜多方市塩川町会知付近で合流し、西へ向きを変える。さらに福島・群馬県との境にある尾瀬沼および越後山脈にある尾瀬ヶ原の川上川を源流とする只見川と喜多方市山都町三津合付近で合流し新潟県境まで流れる。
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