取締役会・執行役員会
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中野渡謙(なかのわたり けん) 演 - 北大路欣也(特別出演) 東京第一銀行 企画部長 → 東京中央銀行 ニューヨーク支店 支店長(2008年頃) → 常務取締役 → 頭取 → 辞職(2020年版最終話) 旧T出身。1973年度入行。「人」を大切にすることに重きを置いている。 大和田を「超一流のバンカー」と評価しており、妻への不正融資の件で銀行から追放するには惜しい人材と思い、旧S派の筆頭である彼を取締役に留めることで旧T・旧S間の対立を鎮静化させ行内融和を進めるとともに、旧T時代の不正融資の実態を彼に調査させる考えがあった。また、同様に半沢のことも超一流のバンカーとして評価しており、東京セントラル証券に出向させた理由は、制止したのにも関わらず役員会の場で大和田に土下座をさせてしまったことから、大和田派の行員から報復を受けることを回避するための処置であったとともに、銀行と証券からなる金融の世界で、半沢に証券の世界を学ばせ力をつけさせ、外の世界から銀行を見る機会を与えるためであったことを明かしている。2013年版(第二部) 伊勢島ホテルの一件で湯浅社長からの要望もあり、先の大阪西支店での融資事故を解決した半沢を伊勢島ホテルの担当に指名した。 半沢の糾弾によって反中野渡派の代表格であった大和田常務の不正が明らかになるが、あえて大和田を取締役への降格で済ませることで、敵であった大和田とその派閥を逆に自らの勢力に取り込むことに成功する。 2020年版 冒頭で、業績悪化の一途を辿る帝国航空の再建案を大和田に一任する。電脳雑伎集団のスパイラル買収案件で、親会社の東京中央銀行と子会社の東京セントラル証券が対立することに半沢が仁義を切った際には、日頃自身の標榜する「顧客第一主義」の考えに則り対立を容認した。その後は本店へ栄転した半沢を、大和田からの推薦もあり帝国航空の再建担当に任命する。 曾根崎が帝国航空に150億円の追加融資を通すため、金融庁調査で虚偽の報告をしていたことを中野渡はいずれ不正は暴かれるという考えから正直に金融庁に報告、謝罪したことで東京中央銀行は業務改善命令を受けることになり、帝国航空の債権放棄の拒否が難しくなる局面を迎える。のちに開かれた帝国航空への債権放棄の是非を問う役員会議で、紀本の自身の進退を賭けた表明もあって債権放棄を受け入れる方向に意見を固めつつも、半沢から提示された「主力銀行である開発投資銀行が債権放棄を拒絶した場合はこれに準ずる」という条件付きで承諾する。 秘密裏に牧野副頭取の死の真相と旧T時代の不正融資の流れを富岡に命じて調査させていたが、紀本が保管していた資料を自身の判断で箕部に渡してしまう。さらにその決断に納得がいかない半沢に帝国航空の担当を外れるよう命令する。これに怒った半沢から箕部・大和田と共に「1000倍返し」の宣告を受ける。しかし、紀本から入手した資料は伊勢志摩ステートからの入金依頼書とその金を振り分けた際の振り込み依頼書で、箕部の口座への金の流れを証明できるものではなかったため、決定的な証拠を入手するのに箕部の懐に入り込むために大和田を巻き込み芝居を打ち、半沢を裏切ったふりをしたことを半沢に後日打ち明けている。 タスクフォースによる債権放棄の報告会前夜に白井を味方につける事に成功すると、半沢を再び帝国航空の再建担当に任命、自身の代理として出席することを命じ「思いっきりやってこい」と激励、自らは牧野の墓前で半沢が債権放棄拒否の表明と箕部に「1000倍返し」を行う様子をライブ配信を通して見届けた。 その後、箕部の不正を含めた旧T時代の過去13件の1500億円にのぼる問題融資をマスコミに公表するとともに謝罪し、その全責任を取るため役員会議で頭取を辞する旨を表明、承認され東京中央銀行を去った。 大和田暁(おおわだ あきら) 演 - 香川照之 産業中央銀行 金沢支店 融資課 (1980年代前半) → 東京中央銀行 京橋支店 支店長(2013年版以前) → 常務取締役(2013年版) → 取締役(2013年版最終話・2020年版) → 辞職(2020年版最終話) 旧S出身。1957年8月12日生まれ。東京都港区出身。港区立赤坂旭丘小学校 → 都立金城中学校 → 私立帝都麻布台高校 → 東京大学文科Ⅰ類 → 東京大学法学部を卒業し産業中央銀行に入行する。 最年少で常務取締役に抜擢された出世頭。派閥意識が強く駆け引きに長けていて常に冷静。目を掛けている部下であっても場合によっては容赦なく切り捨てる。かつて「工場用地を担保にすれば融資継続する」という約束を「期限までに返済できない場合は担保である工場用地を処分する」に変更し、慎之助を自殺に追い込んだ張本人。更にそれは半沢ネジの取引先・狛田工業倒産を半沢ネジに伝えず工場用地を担保にさせるよう仕向けるための策略であった。旧Sの巣窟「京橋支店」では支店長を務めるなど重要ポストを歴任して、順調に出世を重ねており、旧S派として常務にまで上り詰めた。2013年版 大和田派の浅野が支店長を務める大阪西支店で起こった5億円の融資事故の報告に際し過程で半沢を知り「旧S出身の優秀な男」として半沢に興味を持ち、5億円の回収に奔走する半沢を庇う働きを見せた。そして半沢が最終的に5億円の回収に成功したため、彼の脅しを受けた浅野からの依頼で半沢を東京本部営業第二部の次長として栄転させ、後に半沢を自分の派閥に取り込むべく彼に誘いまで掛けていた。 その一方で、旧T出身の現頭取である中野渡を追い落として次期頭取となる目論みの為、伊勢島ホテルの羽根専務と結託してホテルに不正融資を実行させ、金融庁検査を間近に控えた東京中央銀行に200億もの損失が出るよう仕組んだ。しかし同時に、頭取からの指名で伊勢島ホテルの担当となり、その不正の事実を嗅ぎ付けた半沢から宣戦布告されたことで遂に彼と敵対。金融庁検査を乗り切ることを名目に羽根専務をホテルの社長にして、それに反対する担当の半沢を更迭・出向することで彼を担当に任命した中野渡も引責失脚させる策略を巡らすが、半沢の尽力により伊勢島ホテルの経営再建が成功したことで失敗。更には近藤の働き掛けにより、自身が彼の出向先であるタミヤ電機を利用して妻の貴子が経営する会社へ迂回融資していた件の証言を取られ一時は窮地に陥るが、それを伏せるため事前に近藤と接触し、タミヤ電機社長の迂回融資に関する証言の報告書を自分に渡すことを条件に、東京中央銀行の希望するポストに戻すという提案で懐柔した。しかし、取締役会での半沢の追及と岸川の土壇場での裏切りによって、難題となっていた伊勢島ホテルへの融資問題の黒幕だったことが露見したばかりか、タミヤ電機を通じて迂回融資していた事実まで明らかになってしまう。更には宣戦布告の際に交わしていた約束を理由に半沢から土下座するよう迫られ、取締役たちの前で半沢に土下座をする。 悪事が露見して厳しい処分が下されると思われたが、中野渡に言い渡された処分は取締役への降格という異例の軽さであった。行内融和を目指す中野渡に逆らえなくするために、旧S系の有力派閥のトップ・大和田に恩を感じさせる為の処置と思われる。 2020年版(第一部) 銀行に残った大和田は中野渡の忠実な部下に転身し、自身を寛大に処分した中野渡に多大な恩義を感じている。一方、これまで目をかけていた伊佐山の裏切りに激しい怒りを燃やし、電脳雑伎集団によるスパイラル買収計画にも三笠への敵愾心から取締役会において懸念を示す。その中でも四面楚歌の状態にあった半沢に接触し「態度次第では(半沢の処遇を)人事部にかけあってもいい」と持ちかけるが断られる。 三笠から常務のポストに推薦すると持ち掛けられ、役員会で電脳への500億円の追加融資の決済に合意する事を了承し、敵対する存在である三笠に恩を売りつけたと思っていたが、後任に着くはずだった常務の退任撤回、さらに中野渡から提示された帝国航空の再建担当の体制草案に改革の陣頭として立つはずであった自身の名前はなく、担当チームを率いる伊佐山の名前だけがあった事を不審に思い、伊佐山を問い詰めた結果、体よくスパイラル買収に利用されていただけだったと気づく。伊佐山に怒り心頭の大和田は、半沢からの要請で自身にとっても利害関係が一致したことから、一時的に彼と手を組み、役員会で半沢に発言する場を与え、証券営業部が電脳の粉飾決算を見落としたままでスパイラル買収を進めようとしている事実を報告させ、結果として自身を裏切った伊佐山と敵対する三笠の両方を追い落とす事に成功する。 2020年版(第二部) その後、中野渡に帝国航空の再建担当に半沢を推薦。半沢の債権放棄を拒絶するべきという意見にも同調し、半沢に協力して曾根崎から黒幕が紀本である事を引き出す。その後の役員会議で、紀本の「役員生命を賭けてでも債権放棄を通す」という言質を取り、常務の座から追い落とそうとするも紀本に同調する旧T系の役員たちの反対にあい頓挫する。そして、中野渡の恩に報いるため、利害関係が一致した半沢と三度手を組み、紀本と箕部の悪事を暴こうと奔走する。しかし、二人の動きを嗅ぎつけた箕部から直々に呼び出され、牧野副頭取が不正融資を行っていた会社からリベートを受け取っていた書類(捏造したもの)を見せられ、この事実が明らかになった場合には東京中央銀行に業務停止命令が下る可能性も示唆され、狼狽する。 箕部の脅しに屈し入手した箕部のクレジットファイルを紀本に返却するが、ファイルの内容をスマホのカメラで記録しており、紀本の弱みであるクレジットファイルを易々と紀本に返却するはずがないと見越していた半沢に脅される形で内容を開示し、紀本と灰谷が箕部への融資を承認していたことが明らかとなる。 福山からの報告で伊勢志摩ステートから箕部への入金の流れが記された決定的証拠となると思われた書類の保管場所を掴み、半沢たちが入手する前に盗み出して中野渡へ手渡してしまう。この裏切りに怒った半沢から箕部・中野渡と共に「1000倍返し」の宣告を受けるが、実際には箕部のそばに付け入り、確たる証拠がないか探っていた。そして、白井と笠松からの情報を受けUAE銀行名古屋支店に捜索に入った黒崎から箕部の不正を示す彼の隠し口座の記録を手に入れ、箕部の制止を意に介さずに半沢に手渡し、半沢による箕部への「1000倍返し」を見守った。 箕部への「1000倍返し」と引き換えに、旧T時代の不正融資を公表したことで東京中央銀行の社会的信頼を失墜させた責任を取るため辞職しようする半沢に対し、『銀行の復活が可能だと信じているならば、その青臭い正義を引っ提げて立て直してみろ』と檄を飛ばした。そして半沢の退職願を破り捨て、逆に自身が東京中央銀行を去った。 高木(執行役員)(たかぎ - ) 演 - 志垣太郎 専務執行役員。 旧T出身。中野渡派。 岸川慎吾(きしかわ しんご) 演 - 森田順平 東京中央銀行 京橋支店 支店長(2013年版以前) → 取締役・業務統括部 部長(2013年版) → 関連会社へ出向処分(2013年版最終話) 旧S出身。大和田派の筆頭。伊勢島ホテル融資事故など大和田の不正に加担していて、大和田と共に半沢を陥れようとする。しかし、岸川の娘が黒崎と婚約している事を知った半沢に「黒崎が岸川部長との個人的関係を秘匿したまま金融庁検査をしに来た」事を銀行やマスコミにリークすると脅され、それが嫌ならば「銀行員の良心」に従って「ラフィットへの迂回融資事件に関する報告書・伊勢島ホテル内部告発事件に関する報告書」の内容を明日の取締役会で認めてほしいと要請される。 翌日の取締役会では大和田に圧力をかけられ傾きかけるが、半沢に前日の件で威圧され、結局は大和田に指示されてラフィットへの迂回融資・伊勢島ホテルへの200億円融資を行った事を認め、「それは岸川が独断で行った融資であり私は何も知らない」とシラを切っている大和田に自身の胸の内を叫んで泣き崩れてしまう。 後日、詰め腹を切らされる形で出向させられた(出向先は不明)。 高木(専務)(たかぎ - ) 演 - 三浦浩一 東京中央銀行 専務取締役。 旧T出身。中野渡派を自任している。取締役会では大和田や岸川らといった旧S出身の取締役を下に見ている節がある。 荒木裕二(あらき ゆうじ) 演 - 稲健二 東京中央銀行 取締役 旧T出身。三笠派→紀本派。1981年度入行。 電脳によるスパイラル買収のための追加融資を審議する役員会で、電脳の粉飾を見落としていた伊佐山を叱責する。 帝国航空の再建に対し「帝国航空は既に死に体で、再建は無理と言い逃れするのではないか」と半沢に詰め寄るが、大和田になだめられる。 故・牧野副頭取の元部下で彼の命日には「棺の会」の一員として墓前に集まり追悼している。 武田健輔(たけだ けんすけ) 演 - 右近良之 東京中央銀行 取締役 旧T出身。三笠派→紀本派。1982年度入行。 故・牧野副頭取の元部下で彼の命日には「棺の会」の一員として墓前に集まり追悼している。 三笠洋一郎(みかさ よういちろう) 演 - 古田新太 東京中央銀行 副頭取(2020年版第一部) → 電脳雑伎集団へ出向(2020年版第4話) 旧T出身。元証券部長。物静かな男だが、決して温厚ではなく性格は極めて冷酷。同じ証券部畑である伊佐山が大和田を裏切って電脳のスパイラル買収案件を手土産に接近してきた際には、彼を自分の派閥に受け入れる。伊佐山の要請でスパイラル株買収の融資増額の後押しを引き受け、スパイラル株を所有する元役員の加納と清田に揺さぶりをかけて、時間外取引によりスパイラル株の30%を取得する。 半沢がスパイラルとのアドバイザー契約締結で東京中央銀行への対立姿勢を明確に打ち出すと怒りを顕わにし、完膚なきまでに叩き潰せと伊佐山に指示を出す。そして自らもスパイラルがフォックスを逆買収しようとする動きがあることを証券取引等監視委員会に密告し、スパイラルのアドバイザーであるセントラル証券に監視委員会の監査が入ったことをマスコミにリークすることでスパイラルの株価を急落させ、スパイラル株を容易に買い占められるよう仕掛けるが、半沢たちの尽力でスパイラルによるフォックスの逆買収が成功し、瀬名がIT界の超大物であるマイクロデバイス社のジョン・ハワードからスパイラルとフォックスの子会社であるコペルニクスが手がけるネット通販事業に対し3億ドルの出資を取り付けたことでスパイラルの株価が急激に上昇し、逆にスパイラル株の過半数取得に500億円の追加融資が必要となる状況に追い込まれる。スパイラルの買収が暗礁に乗り上げ、自身の面目を潰されそうになった三笠は役員会で追加融資の決済の合意を取り付けるため、行内融和を建前にしつつ、常務のポストに推薦することを持ち掛け敵対する大和田に頭を下げ協力を願い出る。 役員会ではスパイラル買収への融資増額の意義を熱弁し、大半が融資の方向に傾いたが、大和田の手引きで役員会に単身乗り込んできた半沢によって、証券営業部が電脳雑伎集団の粉飾決算を見落としていたことを報告される。三笠は粉飾決算を見抜けなかった責任を伊佐山になすりつけ自身は責任を逃れようとするが、三笠の妨害により伊佐山が粉飾決算を調査する機会を握りつぶされたこと、さらに平山夫妻からスパイラル買収を穏便に済ませる見返りに賄賂を受け取っていた証拠を半沢に突きつけられ、言い逃れのできない状況に陥る。 その後スパイラル買収の追加融資の稟議が否決されると、伊佐山・諸田と共に財務状況の立て直しという名目で電脳に出向させられる。 紀本平八(きもと へいはち) 演 - 段田安則(中学時代:土方柚希) 東京第一銀行 取締役・審査部 部長(合併以前) → 東京中央銀行本部 審査部 部長(2010年頃) → 伊勢志摩支店 支店長(2014年頃) → ニューヨーク支店 支店長(2020年版第一部) → 常務取締役(債権管理担当)(2020年版第二部) 旧T出身。審査部出身。1980年度入行。伊勢志摩市出身。 行内に広い人脈を持つ有力者の一人。ニューヨーク支店から本店への異動を命じられ、常務取締役(債権管理担当)に着任したエリートバンカー。 曾根崎からの報告と白井訪問の際の態度を見て、半沢を帝国航空の担当から外すよう中野渡に進言する。実は裏で政府と繋がっており、曾根崎に命じて帝国航空の再建計画案の数値の改ざんを指示した張本人であった。役員会議では進退を賭けた決死の演説で債権放棄を受け入れる方向に誘導することに成功するも、主力銀行である開発投資銀行が民営化されることで政府からの支配が弱まったことを契機に債権放棄を拒絶することを決定し、東京中央銀行など他の銀行も開投銀の方針に準じることを表明していたことから、目論見は頓挫する。 箕部のクレジットファイルの隠し場所が、牧野副頭取が新山に残した遺書に書かれているというデマを半沢と結託した大和田に吹き込まれ、新山のもとに遺書を確認に行ったことで、暗に箕部への不正融資に自身が関与していたことが発覚する。しかし箕部への融資は回収済みで、他の不正融資は牧野副頭取が行っていたと警察は処理しており「わざわざ過去を掘り返し棺を開けるような真似をするな」と開き直り半沢を懐柔しようとしたため、銀行員には時効はなくけじめをつけなければいけないと半沢に問い詰められる。 灰谷の自供により、旧T時代の不正融資を全て取り仕切っていたことが判明し、半沢が黒崎に協力を要請したことで掴んだ「棺の会」メンバーたちの個人口座への不正融資の金の流れの証拠を突きつけられたために観念する。その際、全ての罪を牧野副頭取に被せるよう、不正融資先の企業からリベートを受け取っていた牧野副頭取の個人口座を捏造したのではないのかと半沢から問い詰められ、箕部に逆らえないために捏造は仕方のないことであったと弁明している。そして唯一入手できていなかった伊勢志摩ステートから箕部への入金の流れが記された手がかりを本部地下5階の役員専用金庫に保管していることを白状して半沢たちを案内するが、その証拠は福山から連絡を受けた大和田によって半沢たちが回収する前に盗み出されていた。 保管していた箕部の資料を奪われた失態から箕部を恐れてホテルに潜伏していたが、半沢に居場所を突き止められ、箕部の不正な金の流れの証拠は箕部本人か、彼の第一秘書の武田だけが知っていることを吐露する。 箕部の不正が明るみに出た後は、白井と共に乃原のこれまでの恐喝まがいの銀行への債権放棄の強要を告発した。 牧野治(まきの おさむ) 演 - 山本亨 東京第一銀行 副頭取(合併以前) → 東京中央銀行 副頭取(2008年) 旧T出身。故人。 前身の旧T時代から副頭取を務め、合併後の東京中央銀行でも引き続き副頭取を務め旧T時代の不良案件の処理を行っていたが、帝国航空の債権放棄問題勃発の10年前(2010年9月6日)に仕事部屋として使用していたホテルの浴槽で自死を遂げており、当時の部下たちが「棺の会」と称する会を立ち上げ、彼の命日には追悼のため墓前に集まっている。自死の理由は、合併後に上層部で旧T時代の不正融資が問題に上がり、その融資全てに関わっていたためだとされていた。 しかし自死の真相は、箕部への融資に反対していた牧野に対し、旧Tが抱える不正融資の情報を掴んだ箕部がそれを盾に取り空港用地を購入する20億円の融資を強引に承認させ、その件を警察に通報されることを防ぐため不正融資先からリベートを受け取っていた口座を箕部に捏造され口封じされており、言い逃れすることも出来たが弁明すると旧Tが抱える大量の不正融資が表に出てしまうため、旧Tを守るために全ての不正融資の罪をひとりで被る決意をしたためであった。
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取締役会・執行役員会
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岡光秀(おか みつひで) 演 - 益岡徹 代表取締役社長 かつては東京中央銀行の取締役だったが、出世競争に敗れ1年前に現職に出向。半沢ら部下に対しては厳しい態度だが、銀行の取締役員には態度が消極的。上昇志向が強く負けず嫌いで、口癖は「銀行を見返せ」。 電脳のスパイラル買収に関する一連の責任を取らされる形で三笠・伊佐山・諸田が電脳へ出向させられることを半沢に伝えた時には「ざまあみろだ!」と喜びを爆発させた。
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取締役会・執行役員会
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瀬名洋介(せな ようすけ) 演 - 尾上松也(中学時代:清水大登) 代表取締役社長(スペシャル版・2020年版) お金に苦労しながら育ち、大学進学を諦めて小さなソフト開発会社に就職。その企業が倒産したのをきっかけに、同僚の加納と清田の3人でスパイラルを立ち上げ、会社と同名の検索エンジン「スパイラル」を開発したことで、スパイラルを一躍IT業界を牽引する企業に成長させた。 セントラルの森山と出身校の明成学園中等部では同じクラスの同級生で、お互い剣道部に所属しており親友の間柄であった。しかし、父の経営する万年筆の工房が倒産し一家で夜逃げをしたため、それ以降森山とは疎遠となる。スパイラル買収騒動を機に森山と再会を果たすも、敵対企業のアドバイザーを務める東京中央銀行の子会社社員であることから、当初は森山に対しても猜疑心と怒りを露わにしていた。しかし森山の直筆の手紙を見て考えを改め、その親交を回復する。自社のアドバイザーである太洋証券の裏切りを知ると怒りを爆発させ、買収防止のために東京セントラル証券を新たにアドバイザーとして迎える。 半沢からフォックスを逆買収するとの提案を受けた当初は難色を示していたが、郷田と対談した際、経験やノウハウが豊富で、なおかつ経営者のモデルとして尊敬していた郷田のアドバイスがスパイラルの成長には不可欠であるという旨の思いを吐露。それが郷田の心を動かし、フォックスがスパイラルの傘下に入る事への決定打になる。その後、フォックス買収の発表の記者会見の席上でIT界の超大物、マイクロデバイス社のジョン・ハワードがスパイラルとフォックスの子会社コペルニクスとが手がけるネット通販事業に対し、3億ドルの出資をするとの合意を取り付けたと発表することでスパイラルの株価が急激に上昇し、東京中央銀行は追加融資なしではスパイラル株を過半数取得できなくなる。 半沢の活躍で電脳によるスパイラル買収が阻止されると、信頼できる仲間と仕事がしたいと森山にスパイラルの財務担当役員への就任を打診するが、今後も金融業界で頑張りたいという森山の考えを汲み、森山にはスパイラルとコペルニクスによるネット通販事業の証券会社のアドバイザーとして携わってもらう事とした。 2020年版第二部では、個人情報保護法に抵触するリスクを承知の上、信頼する半沢からの依頼ということで虚偽の帝国航空再建案を社員たちにリークしたメールの発信源を突き止め、半沢にその情報を伝えている。 その後、頭取に1000倍返しの復讐をするべきか葛藤し、剣道場で稽古をしていた半沢の元に森山と共に現れ、掛かり稽古を通して正義のために自身の考えを貫くよう訴えて、半沢が迷いを吹っ切る手助けをした他、白井と笠松にファイル復元ツール入りのUSBメモリを提供し、箕部の第一秘書である武田がパソコンのネットバンキングでUAE銀行の箕部の個人口座を管理していることを突き止めるサポートをした。 加納一成(かのう かずなり) 演 - 井上芳雄 専務取締役・戦略担当部長(スペシャル版) → スパイラルを退社、新会社設立(2020年版第一部) → スパイラルへ復帰(2020年版第4話) 瀬名の検索エンジンに拘った経営方針で対立し、スパイラル社を辞め新しい会社を立ち上げることを決める。 スパイラル退社後、伊佐山から所有するスパイラルの株式の買取を打診され、初めは瀬名との友情から話を断っていたが、個人的に出資していた企業「デクラーク」への資金が焦げついており、三笠が瀬名の不義理さを攻め立て、株式買取価格の上乗せで揺さぶりをかけてきたため、所有するスパイラル株を東京中央銀行に売り払ってしまう。 後日、電脳のスパイラル買収が頓挫すると瀬名にスパイラルへの復帰を願い出て、瀬名から了承されスパイラルに復帰している。 清田正伸(きよた まさのぶ) 演 - 加藤啓 取締役・財務担当部長(スペシャル版) → スパイラルを退社、新会社設立(2020年版第一部) → スパイラルへ復帰(2020年版第4話) スパイラル社を辞め加納の新会社立ち上げに参画するが、加納と同様に個人的に出資していた企業「デクラーク」への資金が焦げついていたため、三笠の揺さぶりにより所有するスパイラル株を東京中央銀行に売り払ってしまう。 後日、電脳のスパイラル買収が頓挫すると瀬名にスパイラルへの復帰を願い出て、瀬名から了承されスパイラルに復帰している。
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