東ドイツ陸軍第666戦術機中隊"黒の宣告(シュヴァルツェスマーケン)"
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/03 21:13 UTC 版)
「シュヴァルツェスマーケン」の記事における「東ドイツ陸軍第666戦術機中隊"黒の宣告(シュヴァルツェスマーケン)"」の解説
東ドイツ最強と言われる戦術機中隊で、ポーランド撤退戦などをくぐり抜けてきた歴戦の部隊。戦域の光線級BETAをいち早く駆逐して航空戦力および砲兵を使用可能にする「光線級吶喊(レーザーヤークト)」を最優先任務としている。任務の性質上、味方部隊からの支援要請を無視せざるをえない事も多い。その為、他の兵士からは“死神部隊”“選別部隊”などと呼ばれ、忌み嫌われている。常に激戦区に投入される為に人員の消耗が激しく、現在は中隊の規定数12人に対して8人しか所属していない。部隊章は、角を生やした横向きの髑髏の上に“666”の部隊番号を記したもの。“黒の宣告”とは負傷した兵士の治療優先順位を示すトリアージ・タグの中で、治療しても回復の見込みがない兵士・既に死亡している兵士に付けられる黒いタグの俗称。 部隊名の“シュヴァルツェスマーケン”は企画会議において正しいドイツ語である“シュヴァルツ・マルケン”では格好悪いとの理由から作成された造語尚、シュヴァルツ・マルケンという言い方もドイツ語として自然ではない。Marke(複数形はMarken)は女性名詞なので正しくはシュヴァルツェ・マルケ、又はシュヴァルツェ・マルケンである。またMarke/Markenはドイツ語では商標、ブランド、符丁、標章等の意味であり、作品内であるような”黒の宣告”の意味にもならない。 テオドール・エーベルバッハ 声 - 鈴村健一 4月13日生まれ。年齢は18歳。階級は少尉。コールサインはシュヴァルツ8。 本作の主人公。赤褐色の髪に荒んだ暗い表情が特徴の少年。機体の操作技量及び近接格闘術に優れ、短刀を用いた白兵戦が得意。 孤児院の出身で、ベルリンに住む遠縁の劇作家のホーエンシュタイン一家に養子に迎えられて育った。しかし、一家総出で西ドイツへの亡命を試みた際に国家保安省の国境警備隊に捕らえられ、養父母は拷問の末に死亡。義妹のリィズは行方不明になり、自らも尋問と拷問により精神的・肉体的に激しく傷つけられた。加えて、国家に反逆した一家の出ということで就職先もなく、陸軍に志願する以外の道を閉ざされた。その経験から、自分以外を信頼しない排他的な性格となり、国家保安省と東ドイツの国家体制を憎悪している。また、隊長であるアイリスディーナの「実の兄を国家保安省に密告して現在の地位を得た」という噂を信じ、彼女を嫌悪している。一方でアネットの戦争神経症に呆れ見捨てかけたことがイングヒルトの戦死につながってしまい、結果的にイングヒルトも見捨てしまったことを指摘された際は怒りを見せつつも指摘の正しさを自覚していた。 新たに隊に加わったカティアの面倒を見ることをアイリスディーナから任され、彼女と接する中で衛士としても人間としても大きな成長を遂げるとともに、アイリスディーナの真実を知り、彼女とともに現在の東ドイツの体制を打破する覚悟を決める。SF編 イベントシナリオ『もう一度、幸せな日々を君と』にて仲間を殺害されることなくリィズを捕虜とすることに成功するが、出撃の間に彼女が基地の崩落からファムの身代わりとなって昏睡状態に陥り、和解への対面は先送りとなる。 女性に対する警戒心が足りていないのか女性陣の個別シナリオにて隙あらば関係を持とうと狙われている。 アイリス / アイリスディーナ・ベルンハルト 声 - 山本希望 9月8日生まれ。第666戦術機中隊の中隊長。階級は大尉。コールサインはシュヴァルツ1。 金髪碧眼に白皙の氷細工の様な美貌を備えた才色兼備な女性将校。優れた操縦センスと状況判断力を持ち、政治的な駆け引きにも優れている。政治将校のグレーテルの命令を無視して現場の判断を優先することも多い。しかし「実の兄を国家保安省に密告して現在の地位を得た」という黒い噂が囁かれている。本人は明確な否定も肯定もしていないが、多くの将校や現場の兵士達はこの噂を信じている。 兄の志を継ぐために自らの手で兄を処刑して以降、シュタージのような下劣な行為をしていない。 リィズが正体を現した後は捕虜とされるが、ブレーメの趣味、ベルンハルトが何もできず果てていく様子が見たいという願望によりそのまま放置される処置となり、尋問や拷問は受けずに済んだ。 テオドールたちの手によって一度は救出されるものの、アクスマンの亡命に利用される手前で銃撃戦となり、カティアを庇って致命傷を負う。衛士らしく機上で最期を迎えたいと望み、テオドールの機体の管制ユニット内で、革命の成ったベルリン市街の様子を眺めながら死亡した。SF編 テオドールに対してかなり積極的になっており、個別シナリオ内で上司としての立場を利用しての二人きりを画策するなど本編では考え難い行動を行っている。 カティア・ヴァルトハイム 声 - 田中美海 1月7日生まれ。淡い茶髪のポニーテールと同色の瞳の、小柄な可愛らしい少女。年齢は15歳。階級は少尉。コールサインはシュヴァルツ7。 西ドイツ軍の衛士だったが、ある人物を探す為に東ドイツへ派遣される部隊へ合流する。しかし部隊は全滅し、戦場で孤立している所をテオドールに救助される。自らの目的を果たすためには、東ドイツ軍の内部に入り込んだ方がよいと考えたことから、東ドイツへの亡命と中隊への編入を志願し、認められる。思ったことをハッキリ口に出す性格の持ち主。民主主義国家である西ドイツの教育を受けている影響で、東西ドイツの融和など、東ドイツの体制に反発する言動が口を衝いて出る事が多い。その為、中隊やテオドールの立場を危うくする事が多々ある。政治将校であるグレーテルの叱責や修正を受ける事も度々。戦術機の操縦センスは光るものがあり、通常ならば1日はかかるF-4からMiG-21への機種転換を、わずか3時間でこなしてしまう程の潜在能力を秘めている。そして機種転換してから2か月あまりで、シルヴィアと遜色のない機動を行える程の技量を身につけるなど、努力家の一面ものぞかせている。当初は隊の面々の多くからは冷ややかな目で見られていたが、海王星作戦において彼女の説得によってVFA-103やフッケバインといった西側の部隊が666中隊を救援するために行動したことなどをはじめとして、段々と認められていく。 物語中盤、666中隊の基地がシュタージに制圧される中、テオドールとともに脱出することに成功、反体制派に保護されて、西方総軍教育総監のハイムのもとに匿われる。アイリスディーナが捕縛されたことで、革命の象徴となる人物を欠いていることから決起を渋るハイムに対して、自分の本当の名前と経歴を明かし、自らが革命の象徴となる覚悟を告げ、ハイムに決起を決意させる。その後はその重要性から戦闘には参加せずに666中隊とは別行動をとる。このため、リィズの処刑と、その執行役をテオドールが担うことを知った際に、これを止めるべくベルグ基地に急ぎ向かうも間に合わなかった。リィズの遺体を前にして、リィズを組織の引き締めのための犠牲にするという、シュタージ同様の行為をしたズーズィら反体制派を、感情を露わにして激しく糾弾した。最期の戦いにおいては反体制派とともに別動隊として放送局を占拠して演説を行い、自身の出自や理想を述べるとともにシュタージに支配されている東ドイツの異常を指摘、東ドイツ国民に決起を促した。これに応じた国民がベルリンの壁に集って行動を起こしたことが実を結び、革命の三か月後にはシュタージの解体、東ドイツと西ドイツの統合に向けた話し合いが進むことになった。その代表のメンバーには彼女も参加しており、最終話ではテオドールと共に列車に座る彼女がいた。 リィズ・ホーエンシュタイン 声 - 南條愛乃 6月28日生まれ。テオドールの義妹。年齢は18歳。階級は少尉。コールサインはシュヴァルツ9。 3年前に一家全員で西ドイツへの脱出を試みた際、国家保安省に捕らえられて以後は消息が分からなかった。しかし、ファムの負傷による戦力不足を補う為、突然補充要員の衛士として編入された。極度のお兄ちゃん子で、他の隊員がいる前でもテオドールに容赦無くじゃれ付き、周りを困惑させることがある。劇作家の両親の影響からか、学生時代は演劇サークルに所属していた。また語学に明るく、複数の言語を操る。衛士としての力量も高いが、戦術機の酷い揺れは大丈夫でも、船の揺れだけは幼少期からどうしても駄目らしく、船に乗るとすぐに酔ってしまう。 当初はテオドールの義妹ということで皆と友好的な関係を築いていたが、あまりにも都合の良い再会、良好な人間関係、卓越した能力など疑問点が多く、テオドールを含めた殆どの隊員から次第に「シュタージの犬(スパイ)ではないか」と疑惑の目を向けられていたが、その予想通りシュタージが放った囮役の諜報員であり本命の諜報員への注意をそらす役割を担っていた。 3年前にハインツ・アクスマンに拘束され、以後は過酷な拷問や輪姦を受け続けるという地獄の日々を送っていた。その時の映像と兄の身の安全をシュタージに握られているため逆らえず、洗脳教育の末、シュタージの犬となった。テオドールと再会するまでの間は戦術機のパイロットをしつつ、ハニートラップ要員として数多くの男や少数の女と寝てあらゆる性戯を仕込まれた肉体で籠絡し情報を得る生活を送っていた。 精神的にすでに壊れており、自分の正体と本性を明かして以降は捕らえた666戦術機中隊の面々に対する残忍な尋問を平然と行い、自らその指揮に当たるほどであった。一方で幼少期から抱き続けたテオドールへの想いだけは今でもなお本物であり、諜報員としての地獄のような日々の中で唯一の心の防波堤にしていた。@media screen{.mw-parser-output .fix-domain{border-bottom:dashed 1px}}アニメ作品における義妹キャラとしては珍しく[独自研究?]義兄である主人公と肉体関係をもった。 テオドールがベルンハルトを取り戻しに来たことで出撃するがテオドールとの気持ちのすれちがいにより理性を失い、制止しようとしたファム・ティ・ランを戦死させてしまう。これにより兄に敵と認定された後は力ずくで兄を自分のものにすることを決意する。 テオドールがいる戦場ではテオドール以外は興味がないため、明らかに失敗すると判断した味方の作戦にも協力せず全滅するのもお構いなしであった。一方で戦場でテオドールを見失うと理性を失うという致命的な問題も抱えており、それが原因でテオドールとの戦闘に敗れる。 小説でもアニメでもテオドールの手によって殺害されるのは変わらないが、小説では機体は大破するも生存して反乱軍の捕虜となるも、捕虜の中で最も階級が高かったことから、ラーテノー市街の戦闘で発生した民間人への被害をシュタージに押し付けるためのスケープゴートとして処刑されることになり、反乱軍と共闘することになった反体制派から、革命への覚悟と身の潔白を示すことを強要されたテオドールの手によって銃殺されたのに対して、アニメではテオドールとの一騎打ちに敗北した際の機体損傷によって散った破片で致命傷を負い、テオドールに介錯されるというまだ救いのあるものになっている。両媒体ともに、最期にテオドールにアイリスディーナの幽閉先を伝えたのちに射殺された。最期まで洗脳教育に囚われたままだったが、遺した言葉の数々は全て兄を想って紡がれていた。SF編 イベントシナリオ『もう一度、幸せな日々を君と』にてテオドールとの決着は両者機体を破壊されながらも生還し、捕虜になるという形で付いた。収容された基地が襲撃を受けた際に監視役ながら優しく接したファムを瓦礫から咄嗟に救って昏睡状態となる。 個別シナリオでは諜報そっちのけで兄を誘惑することを優先している。 グレーテル・イェッケルン 声 - 安野希世乃 7月12日生まれ。ドイツ社会主義統一党の政治本部から中隊に派遣された政治将校。階級は中尉。コールサインはシュヴァルツ4。 黒縁眼鏡をかけ、黒髪のセミロングヘアの女性衛士。党幹部の家庭出身で、自身もベルリン=カール・マルクス統合学校出身のエリート。 カティア入隊以前はテオドールと僚機だった。常に党の意向を第一とした命令を中隊に下し、現場の判断を優先させるアイリスディーナと対立する事も多い。命令に従わない隊員の罷免権や、中隊の指揮権剥奪などの権限を持っている。中隊内部における衛士としての技量は最も低いが、中隊の任務を普通にこなすだけの技量は持ち合わせている。過去の経験から出世欲が強く、5年前の”月光の夜”事件で粛清を逃れたアイリスディーナを監視し、出世の足掛かりとする為、第666戦術機中隊に志願した。カティアにも疑念の目を向けている。 彼女自身も666中隊で行動する内に考えが変わり、テオドールがリィズを射殺した後に彼の心情も考えずに国家保安省のスパイを殺したことを賞賛する同志に掴みかかろうとするアネットを涙ながらに抑え、同様にリィズの死を悼んだ。 アイリスディーナ救出作戦の最中にベアトリクスに撃墜されるも脱出に成功、その後はアクスマンに拾われ彼らに同行する。シュタージファイルの保管庫において、ファイルのデータをコピーして持ち出し、なおも自分たちベルリン派が権力を握る体制を残そうとするアクスマンに勧誘を受けるが決裂。銃撃戦となり、シュタージファイルのコピーデータの入ったディスクを破壊するが、直後にアクスマンに撃たれ、防弾性のはずの装備が東ドイツ特有の粗悪品であったために重症を負って倒れ、燃え盛る保管庫の中で眠りについた。 アネット・ホーゼンフェルト 声 - 安済知佳 8月19日生まれ。茶髪でショートカット、翠色の瞳を持つ少女。中隊で唯一の長刀使い。階級は少尉。コールサインはシュヴァルツ6。 根は明るく人懐っこい性格だが、戦友を立て続けに失った影響で戦争神経症にかかってしまっている。その為、理性のタガが外れ、勝手な行動を取ってしまう事が多々あり、療養を命じられ作戦から外されることもあった。イングヒルトが死亡した戦闘において、テオドールが手助けすれば彼女は死なずに済んだと主張し対立している。彼女もまた、戦いの中で大きく成長していきながら戦争神経症を乗り越えて、最期の戦闘でも生き残った。エピローグでは、666中隊の数少ない生き残りとして、再編された666中隊の中核メンバーとしてテオドールを支えていることが語られている。 シルヴィア・クシャシンスカ 声 - 村瀬迪与 12月26日生まれ。ポーランド出身の衛士で、豊かな銀髪に端正な顔立ちの美女。階級は少尉。コールサインはシュヴァルツ5。 先のポーランド撤退戦におけるBETAの侵略によって故郷が壊滅し、アイリスディーナに拾われ第666戦術機中隊に編入した。テオドール以上に荒んだ性格の持ち主で、馴れ合いに強い嫌悪感を度々示す。入隊したてのカティアに対し「口先だけのガキは嫌いだ、中隊の人数が足りているなら次の出撃で殺している」と、辛辣な言葉を投げかけている。アネットやテオドール等同期に対しても同様の態度で接している。唯一ファムには冷たく接することはなく、彼女の指揮する後方支援部隊で砲撃支援を担当する事が多い。 リィズが正体を現した後は捕虜にされ彼女による尋問と拷問を受ける。が、ヴァルターの方が重症を負ったらしく彼を気遣っていた。 原作小説とTVアニメの両媒体ともに戦死するのは変わらないが、その最期の状況は異なっている。また、死亡する順番もヴァルターと入れ替わっている。 小説 ベルリンでのシュタージとの決戦の終盤、ブレーメ機がヴァルターの特攻で無力化され、アイリスディーナの奪還が確定的になったことを受けて、形振り構わず革命の勢いを叩くために、シュタージ所属のMig-27がベルリンの壁開放を求めて集まっていた市民たちに向けて放った砲撃に対して、自らの機体を壁に集った市民たちを守る盾としてこの間に割り込ませてこれを阻止したが、これにより機体は大破して自身も致命傷を負い、操縦不能になった機体ごとシュプレー川の凍結した水面へと激突して四散した。シルヴィアの犠牲は市民たちの士気が崩壊して革命が失敗することを防ぐとともに、この行動を目前で見た市民たちを奮起させた。 TVアニメ ブレーメとの最期の戦いで皆を庇って被弾し墜落死。シルヴィアの撃墜を受けてヴァルターがブレーメに特攻を仕掛けたことが勝機へとつながった。 ファム・ティ・ラン(范 氏蘭) 声 - 加藤英美里 10月2日生まれ。第666戦術機中隊の次席指揮官。階級は中尉。コールサインはシュヴァルツ2。 ベトナム系移民二世の女性衛士。任務では後方支援を指揮する事が多く、中隊長アイリスディーナの意図を汲む事が出来る古参の部下の一人。父親は少林拳の師範で、彼女自身も近接格闘の達人。温厚篤実な人柄で、年下の部下達に対して姉のように振舞っている。その為、カティアやアネットからは実姉の様に慕われている。しかし、テオドールはあまり快く思っていない。ファム自身はテオドールのことを弟のように思っており、皆のように自分に甘えてほしいと思っていた。 リィズが正体を現した後は捕虜にされ彼女による尋問と拷問を受ける。全身に痣が残るほどの拷問に耐えた後はテオドールたちに救出された。しかしテオドールとリィズが戦いをはじめてしまったことで、二人を制止しようと我が身を呈すが、逆上したリィズの砲撃により戦死する。皮肉にも彼女の死によりテオドールがリィズを敵として認識することにつながってしまう。SF編 イベントシナリオ『もう一度、幸せな日々を君と』にて本編では叶わなかったリィズとの和解が実現するが直後に基地の崩落から自身を庇った彼女が昏睡に陥ってしまう。 イングヒルト・ブロニコフスキー 声 - 福原香織 2月5日生まれ。地主貴族(ユンカー)出身の少女の衛士。階級は少尉。コールサインはシュヴァルツ7。 元地主貴族であることが原因で、差別やいじめの対象とされてきた。そうした自分と親しくなった人間をトラブルに巻き込むまいと強く意識しており、“自分嫌い”と揶揄されるほど、常に自分を卑下し続けている。アネットとは親友同士で、戦争神経症にかかった彼女のフォローを買って出る。物語序盤の作戦の撤退間際、突撃級BETAの突進を食らって乗機が大破し、そのまま要撃級BETAに機体ごとメッタ打ちにされて瀕死の重傷を負う。後送しても既に手の施しようがない状態であった為、アイリスディーナが介錯を取る形で眉間を拳銃で撃ち“慈悲の一撃”を与え、安楽死させた。彼女の抜けた穴はカティアが埋めることになる。 ヴァルター・クリューガー 声 - 三宅健太 11月22日生まれ。下士官から叩き上げのベテラン衛士。年齢は29歳。階級は中尉。コールサインはシュヴァルツ3。 中隊では数少ない男性衛士の一人。アイリスディーナの補佐役や隊員の教育係を務めている。 原作小説とTVアニメの両媒体ともに、ベルリンでのシュタージとの決戦において、ブレーメのMig-27に特攻を仕掛けて戦死するのは変わらないが、その状況は異なっており、原作小説では、テオドールがアイリスディーナを救出するために収容所に突入するまでの足止めのために、ブレーメ機に特攻してすべての武装を喪失させ無力化したのに対し、TVアニメ版では、シルヴィアをブレーメに撃墜されたことでテオドールに皆を預け、ブレーメに特攻を仕掛けている。 オットー・シュトラウス 声 - 田中一成 中隊付きの整備員を取りまとめる整備主任。階級は技術中尉。 過去の整備中に事故で右目を失っており、それを隠すための黒い眼帯を常に付けている。第二次世界大戦末期から整備に携わっているベテラン整備兵で、テオドールが信頼を寄せる数少ない人物。 リィズが正体を現した後は仲間たちに面従腹背で応じるよう暗に諭す。テオドールを捕虜にし損ねたことでリィズで冷静さを欠いていることを見抜いており、やがて来るであろう逆転の機会に備えていた。その忍耐は実りテオドール達の救援に呼応して基地を奪還することに成功する。
※この「東ドイツ陸軍第666戦術機中隊"黒の宣告(シュヴァルツェスマーケン)"」の解説は、「シュヴァルツェスマーケン」の解説の一部です。
「東ドイツ陸軍第666戦術機中隊"黒の宣告(シュヴァルツェスマーケン)"」を含む「シュヴァルツェスマーケン」の記事については、「シュヴァルツェスマーケン」の概要を参照ください。
- 東ドイツ陸軍第666戦術機中隊"黒の宣告"のページへのリンク