東ドイツ民主化にて
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/08/08 15:46 UTC 版)
東ドイツ最初の(そしてドイツ再統一に伴って最後の)自由選挙となった1990年ドイツ民主共和国人民議会選挙に臨むため、前年の東ドイツ民主化・ベルリンの壁崩壊の過程で結成され、大きな役割を果たした新フォーラム(Neue Forum)、民主主義を今(Demokratie Jetzt)、平和と人権イニシアティヴ(Initiative Frieden und Menschenrechte)の三つの市民団体が結成した選挙連合。リベラルかつ人権を重視する市民的な立場から権威主義・全体主義的なマルクス・レーニン主義およびドイツ社会主義統一党の支配に先鋭的に反対する(反共主義)一方で、ドイツ再統一を急がず、東ドイツ独自の民主化を主張する中道左派的な姿勢を採っていた。しかし人民議会選挙はドイツ再統一に向けた熱狂が焦点となってしまい、西側に連携するパートナーを持たなかった同盟90は急速に埋没。12議席(得票率2.9%)の獲得にとどまった。選挙後、人民議会では8議席を獲得した東ドイツ緑の党と統一会派を組んだ。
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