鴨とは? わかりやすく解説

かも【賀茂/鴨】

読み方:かも

京都市北区左京区にわたる賀茂川流域上賀茂・賀茂・下鴨辺り

[補説] 曲名別項。→賀茂


かも【×鴨/×鳧】

読み方:かも

カモ目カモ科のうち、ガン・ハクチョウ類以外の総称中・小形の水鳥先の丸い平らなくちばしをもち、指に水かきがある。一般に雄の羽色は派手で、雌は褐色日本には秋に渡っててつがいをつくり、春に北方繁殖地に戻るものが多い。マガモ・コガモ・オナガガモや留鳥カルガモなどは水面で餌をとり、キンクロハジロなどは潜って餌をとる。かもどりあしがも。《 冬》「海くれて—の声ほのかに白し芭蕉

利用しやすい相手負かしやすい相手。「いい—にされる」


作者吉村昭

収載図書海馬
出版社新潮社
刊行年月1989.1

収載図書海馬
出版社新潮社
刊行年月1992.6
シリーズ名新潮文庫


作者吉田和子

収載図書昭和文学全集 32 中短編小説集
出版社小学館
刊行年月1989.8



作者桝井三郎

収載図書七曜選集
出版社風来
刊行年月1996.12
シリーズ名兵庫県地下文脈大系


作者石原慎太郎

収載図書石原愼太郎文学 10 短篇集(2)遭難者
出版社文藝春秋
刊行年月2007.10


読み方:カモkamo

カモ科属す総称


読み方:かも

  1. いいお客さん、又は巣鴨刑務所。〔一般犯罪
  2. 巣鴨刑務所スリ犯人。〔掏模
  3. 履物のこと。②詐欺賭博犯の目的人物をいう。転じて欺き易い人物をいう。③スリ犯人をいう。④夫婦同伴者をいう。

分類 犯罪


読み方:かも

  1. 掏摸スル者ノコトヲ云フ。〔第一類 言語及ヒ動作之部・神奈川県
  2. 巾着切ル者ヲ云フ。〔第一類 言語及ヒ動作之部・岡山県
  3. 掏摸犯人。〔第二類 人物風俗
  4. 途上掏摸犯人徘徊。〔第三類 犯罪行為
  5. 掏摸犯人を云ふ。

分類 岡山県神奈川県


読み方:かも

  1. 詐欺賭博犯ノ目的人物。〔第二類 人物風俗
  2. すべて被害者のことを鴨といふ。よくひつかかるから。「むくどり」に同じ。〔犯罪語〕
  3. 〔犯〕被害者のこと、「よい鴨だ」「鴨が葱背負つて来た」などいふ。花柳界では「よい客」「甘い客」の意味に使ひ、よくひつかかるといふことである。「ジンダイ」「ムクドリ」「ロウタ」参照
  4. 善い客。
  5. すべて被害者のことをいふ。むくどりに同じ。
  6. 元来女に対す異名美人を「宜い鴨」だといつた、転じて田舎者を欺して金品捲上げることを鴨を絞めるといひ勝負事弱敵を鴨といふやうになつた。
  7. 詐欺賭博犯の目的人物を云ふ。転じて欺き易き人物を云ふ。
  8. 【鴨】詐欺賭博犯などがいい鴨が来たといへば、金のありそうな、甘そうな奴といふ事である。
  9. 良いお客本庄長野 不良仲間
  10. かられる者。弘前 不良青少年仲間
  11. かられる者、よい客。〔香具師不良
  12. 被害者目ぼしい客。形容語。〔香〕

分類 ルンペン大阪不良仲間不良青少年仲間、犯、犯罪語、香、香具師不良


読み方:かも

  1. 下駄。〔第二類 人物風俗
  2. 履物を云ふ。「かもあし」より。
隠語大辞典は、明治以降の隠語解説文献や辞典、関係記事などをオリジナルのまま収録しているため、不適切な項目が含れていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ

読み方:カモkamo

ガンカモ科水鳥のうち、比較小型なマゴモ・コガモ・カルガモなどの総称

季節

分類 動物


読み方:カモkamo

作者 幸田文

初出 昭和24年

ジャンル 随筆


読み方:カモkamo

所在 滋賀県高島市

地名辞典では2006年8月時点の情報を掲載しています。

読み方
かも

カモ

( から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/01/01 03:16 UTC 版)

カモ
ヒメハジロ Bucephala albeola
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 鳥綱 Aves
: カモ目 Anseriformes
亜目 : カモ亜目 Anseres
: カモ科 Anatidae
亜科 : カモ亜科
: マガモ属 Anas
Linnaeus, 1758
学名
Anas
Linnaeus, 1758
タイプ属
マガモ Anas platyrhynchos
Linnaeus, 1758
和名
カモ
英名
Duck

カモ、鳧、: Duck)とは、カモ目カモ科鳥類のうち体が小さいものの総称[1](ガン)に比べて小さくて首が短い[2]分類学上のまとまった群ではない。冬羽(繁殖羽)ではで色彩が異なるが、カルガモのようにほとんど差がないもある。

概要

日本では主にカルガモ、オシドリなどが通年生息し、日本全国の河川などで見られる。日本では多くが冬鳥であるため、冬季にはマガモコガモオナガガモスズガモなど多種が見られる。

野生種では生息数・生息地の減少から、ワシントン条約や日露渡り鳥保護条約[3]、日中渡り鳥保護協定[4]、日米渡り鳥保護条約[5]ボン条約 (日本は未加盟) などの適用を受けている種も多く、生息地がラムサール条約に登録されることもある。日本では鳥獣保護法において狩猟可能な種と時期、地域、猟具などが定められている。

日本語と異なり英語duck などヨーロッパの言語では、基礎語彙のレベルでは野生の鴨(: wild duck)と家禽のアヒル: domestic duck)を区別しないので、翻訳に際して注意が必要である。バリケンも鴨の範疇に入る。雄は drake ともいう。中国語(鸭/鴨、yā)においても、日常会話では認知的に両者を区別していないため注意が必要である。

利用

食材

鴨肉料理
シンガポール鴨飯

鴨肉は食用とされ、日本料理では鴨鍋じぶ煮すき焼き鴨南蛮、焼き料理などに使われる。生食は避けるべきという意見もあるが、新鮮な鴨肉をたたきで提供する店もある[6]。現代ではアイガモを養殖して食用にすることが多く、国内消費の9割は輸入で賄われている[6]。鴨には臭みが強く食用に適さない種もある。鴨鍋はネギのほか、セリと煮ることもある[6]

鴨は日本では古代から好んで食べられており、各地の貝塚から発見される鳥の骨の中で最も多いのがマガモの骨である。奈良時代の『播磨国風土記』には「鴨の」が登場する。しかし時代が下るに連れ、貴族や支配階層の間ではなどが好まれるようになり、鴨は庶民が食べる下等なものとされていった。

肉食が一般的でない明治維新前の日本で、鴨を含め庶民向けとされる野鳥類は生類憐れみの令など一時の例外を除き肉食禁断令の対象外で、一部の地域で食用とされた数少ない鳥獣類であった(「日本の獣肉食の歴史#江戸時代」参照)。江戸時代井原西鶴は、町民にとって鴨膾などの鴨料理は「いたり料理」、最も贅沢な料理の典型と書き残している[7]

今日、鴨肉の名称で流通しているものの多くはアヒル家禽化したマガモ)の肉であるが、アイガモ(アヒルとマガモの交配種またはカルガモとアヒルの交配種)や野生のマガモなどもしばしば食用とされる。脂が載る冬が最も美味しく、の季節である[8]

海外でも牛肉豚肉鶏肉羊肉と並びよく食される。市場では高値で取引されるため、北京ダックなど高級食材として扱われている。鴨肉を用いた料理としては鴨飯などが挙げられる。鴨の鶏卵と同じように使われる。血は、固めて鴨血という血豆腐で提供される[9]

カモは渡りを行う場合、あらかじめ肝臓脂肪を蓄えて、脂肪肝になる。それを人工的に強制して得られる食材がフォアグラである。

家禽

食用や採卵のほかには、合鴨や家鴨が愛玩羽毛採集、アイガモ農法などの用途で家禽化されている。羽毛は軽量で保温が高くジャケット掛け布団に利用される。

放流と生態系の破壊問題

アイガモやアヒルと野生の本種の間で遺伝子汚染がかなり進んでいるため、野鶏などと同じように、家禽と交雑が進み遺伝的に純粋なものはいなくなるのではないかといった懸念をする研究者もいる[誰?]

鴨が使われる語句

ことわざ・慣用句

  • 鴨が葱を背負ってくる(かもがねぎをせおってくる)
鴨鍋にネギを入れると臭みがとれて美味しくなる事から、いいことが重なってやってくること。また「鴨」は利用しやすい人を指すことから、食い物にしやすい人がこちらの利益になる材料を持ってやって来ることもいう。転じて、詐欺悪質商法を行う者がターゲットを「カモ」と揶揄することがあり「カモる」「カモが来た」などと用い、ターゲット側は「カモにされた」「カモられた」などと用いる。略して「鴨葱(カモネギ)」とも言う。
  • 従兄弟同士は鴨の味(いとこどうしはかものあじ)
いとこ同士の夫婦の仲はとても睦まじいということ。いとこいとこ婚の項を参照。
  • 隣の貧乏鴨の味(となりのびんぼうかものあじ)
人間の、他者の不幸を見て喜ぶ心情のさまを表す[10]。「他家の不幸は鴨の味」「隣の貧乏雁の味」とも言う。
  • 鴨の水掻き(かものみずかき)
楽そうに見えても、実は人それぞれ苦労があるということ。浮かんでいる鴨は暢気にみえるが、水の中では必死で水を掻いていることから[11]

表現

  • カモ(かも)は、騙しやすい人のこと。カモはその習性を利用することで簡単に捕まえることができるおいしい獲物であるため、このような表現が生まれた[12]
  • カモる(かもる)は、相手を食い物にすること。

事物

地名

その他

  • かつてはネギではなくセリが「カモに合うもの」とされていたため『誹風柳多留』において「芹の上鴨昼寝してうなされる」と詠まれている。
  • 鴨とりごんべえ - 日本の昔話の1つ。
  • カモネギ - ポケットモンスターに登場する架空の生物。鴨が葱を背負ってくると言う諺をそのまま具現化したかのように、カルガモが手元にネギのような植物の茎を持った外見をしている。

ギャラリー

脚注・出典

  1. ^ 」『精選版 日本国語大辞典』小学館https://kotobank.jp/word/%E9%B4%A8#E7.B2.BE.E9.81.B8.E7.89.88.20.E6.97.A5.E6.9C.AC.E5.9B.BD.E8.AA.9E.E5.A4.A7.E8.BE.9E.E5.85.B8コトバンクより2024年11月26日閲覧 
  2. ^ がん【雁・鴈】[1]」『精選版 日本国語大辞典』小学館https://kotobank.jp/word/%E9%9B%81#E7.B2.BE.E9.81.B8.E7.89.88.20.E6.97.A5.E6.9C.AC.E5.9B.BD.E8.AA.9E.E5.A4.A7.E8.BE.9E.E5.85.B8コトバンクより2024年11月26日閲覧 
  3. ^ 環境用語集:「日ソ渡り鳥保護条約」”. 2011年4月5日閲覧。
  4. ^ 環境用語集:「日中渡り鳥保護協定」”. 2011年4月5日閲覧。
  5. ^ 環境用語集:「日米渡り鳥保護条約」”. 2011年4月5日閲覧。
  6. ^ a b c 【ご当地 食の旅】河内の鴨(大阪市松原市)特産 不死鳥のごとく復活『日本経済新聞』土曜朝刊別刷り「NIKKEIプラス1」2021年10月9日9面
  7. ^ 鈴木晋一『たべもの噺』(平凡社、1986年)pp.191-197
  8. ^ 東京下町編集部(編)『東京下町うまいもん』(枻出版社, 2003年)p.106
  9. ^ keiko在台灣 (2022年6月2日). “「プルっと好吃!血を使った台湾グルメとは? 」”. The News Lens Japan|ザ・ニュースレンズ・ ジャパン. 2023年12月7日閲覧。
  10. ^ 「隣の貧乏鴨の味」”. 2020年4月3日閲覧。
  11. ^ 鴨の水掻き(かものみずかき)の意味”. 2020年4月3日閲覧。
  12. ^ imidas 鴨にする〔鴨になる〕

関連項目

鳥の一般名の記事

カタカナ名の記事が自然科学的な内容を中心とするのに対し、一般名の記事では文化的な側面や人との関わりなどについて解説する。


出典:『Wiktionary』 (2020/01/01 10:34 UTC 版)

発音(?)

熟語

成句

鴨が葱を背負って来る


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「鴨」の例文・使い方・用例・文例

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