むくどり

デジタル大辞泉

むく‐どり【^×椋鳥】

読み方：むくどり

１

㋐ムクドリ科の鳥。全長24センチくらい。くちばしと脚が橙黄色、背面は黒褐色で、顔に不規則な白斑があり、飛ぶと白い腰が目立つ。大群をつくり、リャーリャーと鳴く。昆虫や果実を食べる。日本では大部分が留鳥。白頭翁。むく。《季 秋》「—のこぼれ残りし梢かな／立子」

㋑スズメ目ムクドリ科の鳥の総称。旧大陸に百数種が分布。コムクドリ・ホシムクドリなどや九官鳥が含まれる。

２ 田舎から都会に出て来た人をあざけっていう語。おのぼりさん。

「町からは毎日毎日ポン引(ぴき)が—を引張って来る」〈漱石・坑夫〉

隠語大辞典

椋鳥

読み方：むくどり

1. １　東京にて田舎ものを嘲りていふ詞。２　悪漢などが金品などを巻き上げんと待ち構へて待つ田舎ものなどを称す。
2. 〔犯〕被害者のこと、甘く欺され易い者、田舎出の素人のことを云ふ。「鴨」「ロウタ」に同じ。其条参照。
3. 甘く欺されやすい被害者のことをいふ。又田舎の素人客のこともいふ。
4. 詐欺的手段の被害者を犯罪者から指称て云ふ。或は田舎出の者。素人のことも云ふ。
5. ⑴田舎者を嘲つていう語、むくんだ姿の意から垢ぬけのしない者という意味。⑵〔犯〕物になりさうな田舎者のこと。
6. 詐欺的手段の被害者を犯罪者が指さしていること。或いは田舎出の者。素人のことで、世事にうといものをいう。

分類 東京、犯、犯罪者、犯罪語、詐欺

椋鳥

読み方：むくどり

1. 田舎者ノ事ヲ云フ。〔第六類　人身之部・北海道庁〕
2. 田舎者をいふ。
3. 田舎出女－〔朦朧車夫、掏摸、鹿追社会隠語〕。〔第二類　人物風俗〕
4. 「たじるし」に同じ。地方より出京せし計りにて、未だ都の案内を知らざる者。ぽッとで。

分類 北海道庁、朦朧車夫／掏摸／鹿追社会、東京

椋鳥

読み方：むくどり

1. 甘く欺されやすい被害者のことをいふ。（※「け」）毛の条を見よ。〔犯罪語〕
2. 犯罪語にて甘く欺されやすい被害者のことをいふ。又「毛」ともいふ。
3. 甘く欺し易い被害者。〔一般犯罪〕
4. 詐欺賭博の被害者。椋鳥（むくどり）はとられ易い場所に巣をつくるところより。〔詐〕

分類 犯罪、犯罪語、詐／犯罪

椋鳥

読み方：むくどり

1. 田舎の素人客のことをいふ。〔相場語〕
2. 素人客。
3. 素人客のこと。

分類 会社・株式、会社・株式／経済、相場語

椋鳥

読み方：むくどり

1. 多情にして異性に誘惑されやすい婦女子のことをいふ。〔情事語〕

分類 情事語

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ムクドリ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2024/08/07 01:33 UTC 版)

ムクドリ（椋鳥・鶁・白頭翁、学名: Spodiopsar cineraceus）はスズメ目ムクドリ科の鳥類の1種。英名は White-cheeked Starling または Grey Starling。

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むくどり

出典:『Wiktionary』 (2021/08/15 04:54 UTC 版)

名詞

むくどり【椋鳥】

1. スズメ目ムクドリ科の鳥の総称。
2. 1.に属する鳥の一種。ムクドリを参照。
3. 田舎から都会へ出てきた者を嘲って言う言葉。おのぼりさん。

関連語

• むくどりもどき

翻訳

• 中国語:椋鳥/椋鸟 （liángniǎo）