氷帝学園中等部
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「テニスの王子様の登場人物」の記事における「氷帝学園中等部」の解説
前年度は都大会で青学を破って優勝し、その後も関東大会準優勝、全国大会ではベスト16まで進んだ強豪校。部員数は215名と非常に多く、選手の層の厚さでも一目置かれる。その200人以上がコートを囲んで一斉に応援する「氷帝コール」が名物。圧倒的な選手層から成り立つ正レギュラー・準レギュラー・その他という階級分けがなされており、無様な負け方をした者はたとえ練習試合であっても、相手が実力者であっても即ランク落ちするという徹底した実力主義を貫いている。また、No.2に肩書きは無意味という理由から副部長が存在しない。都大会では第1シードとして出場。準々決勝でダークホースの不動峰によもやの敗戦を喫するが、5位決定戦を勝ち抜いて関東大会出場を決める(都大会までは準レギュラーで臨んでいる)。都大会5位だったがために関東大会ではシードにならず、抽選の結果、初戦でいきなり第2シードの青学と当たることになり、ここから全員正レギュラーで臨むも、接戦の末に敗退。しかし、開催地枠で推薦されたことで、全国大会に出場することが叶った。全国大会では椿川学園と前年度ベスト4の獅子楽をストレートで破るが、準々決勝で再び青学と対戦する事になり、ここでも激闘の末に敗れた。跡部を筆頭にお金持ち学校である印象が強い。顧問・榊の考えにより、跡部の代までは副部長は存在しなかった。 『新-』で催されているU-17日本代表選抜の合宿にはレギュラー8名が参加している。 モデルとなった学校は慶応義塾中等部、外装のモデルは成城学園中学校。 跡部 景吾(あとべ けいご) 声 - 諏訪部順一 / 演 - 載寧龍二 身長 175cm→178cm 体重 62kg 誕生日 10月4日 血液型 A型 学年:3年(部長) 利き腕:右 プレイスタイル:オールラウンダー 【スピード - 4 /パワー - 4 /スタミナ - 5 / メンタル - 4.5 /テクニック - 6】 氷帝学園中テニス部200人の頂点に立ち、「オールラウンダーの中のオールラウンダー」と呼ばれる凄腕プレイヤー。自ら「美技」と称する得意技を数多く持ち、決め台詞は「俺様の美技に酔いな」。一人称は「俺様」又は「俺」。 毎年、氷帝学園に多額の寄付を行っている「跡部財閥」の御曹司。テニスの本場である英国育ちの帰国子女で、右目の下の泣きぼくろが特徴の美青年。尊大で好戦的な性格のナルシストだが、宍戸の努力と熱意を認めてレギュラー復帰を榊に口添えしたり、全国大会決勝を前にリョーマが行方不明になった際には捜索に協力するなど面倒見のよい一面もある。また、勝負ごとにおいては冷徹な一方、テニスや仲間に対しては熱い感情を覗かせる。 高いカリスマ性を持ち、入学当初から部長を務めている。大変ストイックな努力家であり、英国時代に同年代の選手達とのレベル差に苦汁を舐めてきた過去をバネに、対戦相手の弱点を見抜く「眼力」と、その弱点を徹底的に攻める超攻撃型プレイに開眼。豊富な練習量でスタミナを身につけてからは、相手をひれ伏させ楽しむために持久戦を挑むプレイスタイルに変化した。 都大会から出場しており、5位決定戦では観月にストレート勝ちした。関東大会1回戦ではS1で手塚と初対戦。持久戦を仕掛け左肩を痛めながらも戦った手塚に、激戦の末に7-6で勝利した。その後、関東大会決勝戦でリョーマと真田の試合を見たことで奮起し、特訓を重ねた結果、「タンホイザーサーブ」や「氷の世界」などを編み出した。また、無我の境地に至らずとも通常のプレイとして他の選手の技である「羆落とし」や「海賊の角笛」などを披露して見せた。全国大会準々決勝の青学戦ではS1でリョーマと対決。「タンホイザーサーブ」と「氷の世界」で翻弄、無我の境地で繰り出した風林火山(火)を羆落としで返すなど圧倒するが、さらなる技術を身に着けたリョーマに盛り返され、長時間のタイブレークの末、最後は立ったまま気絶し敗北。この試合は「敗者が坊主にする」という条件付きだったため試合終了直後に坊主にされ、その後はカツラをつけて登場している。 『新-』での脱落タイブレークマッチでは、次期部長の日吉と対戦。彼が苦手としていた持久戦を克服したのを確かめた上で、「破滅への輪舞曲」を決め勝利し、「お前の氷帝コールを見つけてみろ」と激励した。また、それまでは日吉の事は苗字で呼んでいたが、以降は「若」と下の名前で呼ぶようになった。 5番コート所属時、3番コートとの総入れ替え戦S1で入江と対戦。サーキット練習で格段と向上した身体能力と「失意への遁走曲」などで5ゲーム連取し終始圧倒したかに見えたが、入江の演技であったことが発覚。徐々に追い込まれるも眼力を極め、「跡部王国」を披露する。タイブレーク突入後、足を滑らせ痛めたことで追い込まれるが、入江が「もう腕が上がらない」と言ったため(実際は、跡部の成長を見届けるための演技)、両者引き分けとなる。 一軍入れ替え戦では仁王と組み、越知・毛利ペアと対戦。序盤、越知のプレッシャーで一時的な精神崩壊を起こすが、仁王の活躍により立ち直る。その後、満身創痍に陥った仁王をフォローする形で越智・毛利ペア相手に1人で奮闘し、精神的な成長を見せつける。やがて佳境に突入した際、仁王との「同調」や「氷の世界」と「跡部王国」の同時使用も披露した。最終的に仁王が勝負を決め、越知・毛利ペアに勝利し、一軍バッジを取得。W杯中学生日本代表に選ばれ、主将を務めることとなった。 プレW杯では、ドイツ戦第2試合に入江と組み、手塚・Q・Pペアと対戦。圧倒的な力の差を見せつけられ、完敗すると同時に自分に足りないものを見つけ、海で練習するうちに「覚悟」が足りないということに気づき、そこで英国時代の知り合いであるレオンたちと再会する。その際、遭遇したドルギアスとの間に個人的な因縁が生まれ、グループ予選で彼と対戦するため新技を会得し、「プレW杯とは別人のようだ」と入江を驚愕させた。 W杯グループ予選では、オーストラリア戦の「チーム竹」に選出。当初はS3に出場すると思われていたが、仁王のイリュージョンによって、彼自身に成りすまして不二と共にD1に出場。ノアの繰り出した戦術を打ち破り、最後は「氷の皇帝」で勝負を決め、日本の決勝リーグ進出へ王手をかけた。 決勝リーグ準決勝前に単身ドイツ代表の選手村に赴き手塚とラリーを行う。「氷の世界」を使うもラリーは手塚の勝利。不二から頼まれていたCDを受け取っているところを切原に見られ、スパイだと思われていた。 技一覧 眼力(インサイト) 跡部の強さを支える原点。磨き抜かれた洞察力で相手の弱点を見抜く技。 破滅への輪舞曲(ロンド) 1打目のスマッシュで相手のラケットを弾き、返ってきた2打目の打球で確実にスマッシュを決める、跡部の代表的な美技。 タンホイザーサーブ ドライブCと同じくイレギュラーバウンドを利用した跳ねないサーブ。初出はアニメのジュニア選抜戦であり、後に原作に逆輸入された。 フロントフットホップ 前に踏み出した左足でジャンプし、ライジング気味にトップスピンをかけて攻めに転じるための高度なステップ。 氷の世界 眼力の強化版。自分の眼力を氷の柱に見立て、相手の死角を捕らえる技。 失意への遁走曲(フーガ) 『新-』で登場。破滅への輪舞曲の2打目を、後述のタンホイザーサーブと同じく跳ねない打球で決める美技。 慟哭への舞曲(ジーク) 『新-』で登場。破滅への輪舞曲のバリエーションの一つである美技だが、入江に返されてしまったため詳細は不明。 跡部帝国(あとべキングダム) 『新-』で登場。眼力の究極系。相手の骨格・関節をレントゲン写真のように見透かし、対応できない絶対死角を見抜く技。 氷の皇帝(エンペラー) 『新-』で登場。インパクトの瞬間、凄まじい衝撃力を放つ超速サーブ。 破滅へのタンゴ アニメで登場。真田とダブルスを組んだ際に見せた技で、真田がストロークで相手のラケットを弾き、跡部がスマッシュを決める美技。 忍足 侑士(おしたり ゆうし) 声 - 木内秀信 / 演 - 中江大樹 身長 178cm→179cm 体重 64kg 誕生日 10月15日 血液型 A型 学年:3年 利き腕:右 プレイスタイル:オールラウンダー 【スピード - 3 /パワー - 3 /スタミナ - 3 / メンタル - 4 /テクニック - 5】 関西弁と伊達メガネが特徴。性格はクールで物腰が柔らかい。大阪四天宝寺にいる従弟の忍足謙也とは、昔から様々な勝負で張り合っている。 ゲームメイクに長け、ポーカーフェイスで「氷帝の天才」といわれる試合巧者。不二と同じ「羆落とし」を駆使し、「ドロップショット」を得意とする。また「千の技を持つ天才」とも呼ばれる。 関東大会から出場し、D2で向日と組んで桃城・菊丸ペアと対戦。序盤は桃城の先をいくゲームメイク・技術力で圧倒するも、中盤以降は桃城の曲者ぶりに向日と共に翻弄され敗れる。全国大会ではS3で桃城と対戦。「読心」を駆使した相変わらずの曲者ぶりに序盤は翻弄されるも、「無心」を使うことで「読心」を封じた。また、桃城へのリベンジを果たさないと頂点へ行けないと気づき、ポーカーフェイスを捨てた闘志むき出しの熱いプレイを見せ、接戦を制した。 アニメでは、日米親善試合D1で菊丸と組み、グリフィー兄弟と対戦。大石の領域に似たフォーメーションを披露するが敗北。 『新-』での脱落タイブレークマッチでは向日に「無心」を使い完勝。W杯決勝トーナメント直前に桃城と共にアラメノマ代表選手を偵察するも桃城が意識を同調され、「無心」を駆使して辛くも逃げ切った。その後、大石に代わって日本代表に選出された。 技一覧 無心 心を無にして相手に心を読ませない技。 F&D(フェイクアンドドロップショット) 千の技の一つ。普通のショットを打つと見せかけてドロップショットを放つショット。 F・A・S(フラットアプローチショット) 千の技の一つ。フラットショットによるアプローチショット。 S・S・A・S(サイドスピンアプローチショット) 千の技の一つ。サイドスピンを掛けてスネイクに似た軌道を見せるアプローチショット。 D・F・D・R(ダイレクトフラットドライブリターン) 『新-』で登場。千の技の一つ。相手の着地際に目がけて放つリターンショット。 向日 岳人(むかひ がくと) 声 - 保志総一朗 / 演 - 柄本時生 身長 158cm 体重 48kg 誕生日 9月12日 血液型 B型 学年:3年 利き腕:左 プレイスタイル:サーブ&ボレーヤー 【スピード - 4 /パワー - 2 /スタミナ - 2 / メンタル - 2 /テクニック - 4】 性格は強気で猪突猛進。口癖は「〜みそ」「くそくそ」。宍戸と芥川とは幼馴染。ダブルス専門であり、関東大会ではパートナーの忍足と、全国大会では日吉とダブルスで出場している。長身の選手が多い為、身長にコンプレックスを抱いている。 関東大会から出場。高い跳躍力と柔軟な身体能力を駆使し、菊丸以上のアクロバティックプレイを展開する。しかし、激しく動きすぎるため体力の浪費が早く、青学戦ではいずれもスタミナ切れで敗北している。 『新-』での脱落タイブレークマッチでは忍足侑士に完敗。ムーンサルト 驚異的な跳躍力を生かしたアクロバティックな動きで相手の虚をつく技。自分のペースに持ち込みやすい反面、スタミナの消費が激しい。『新-』では崖の上のトレーニングで低めに飛びスタミナの消費が少ない「低空ムーンサルト」を取得した。 宍戸 亮(ししど りょう) 声 - 楠田敏之 / 演 - 鈴木淳評 身長 172cm→173cm 体重 60kg 誕生日 9月29日 血液型 B型 学年:3年 利き腕:右 プレイスタイル:カウンターパンチャー 【スピード - 4 /パワー - 3 /スタミナ - 3 / メンタル - 4 /テクニック - 3】 プレイスタイルは驚異的な反応速度・動体視力に優れ、瞬発力と脚力を活かしたカウンタースタイル。口癖は「激ダサ」。向日と芥川とは幼馴染。 都大会準々決勝では、3連勝で決めるためにS3で登場した橘に惨敗し、正レギュラーから外された。その後、関東大会前に当時正レギュラーの滝に勝利する。その時点では榊に正レギュラー復帰を認められなかったが、必死に懇願し、特訓に付き合った鳳や、その特訓を見ていた跡部からの推薦もあり、関東大会で正レギュラー復帰を果たす。以後は復帰を手伝った鳳とダブルスで出場するようになる。 鳳とのダブルスは氷帝最強のペア。向日・忍足ペアも破っており、公式戦でも一度も負けていない。大石負傷時にはスミレに「青学には宍戸・鳳ペアに勝てるペアは存在しない」と評された。自分を慕うパートナーの鳳とは公私共に相性は良く、宍戸は彼の事をとても大事にしている。 関東大会ではD1で鳳と出場し、乾・海堂ペアと対戦。序盤は鳳の「スカッドサーブ」や自身の「超高速ライジングカウンター」で主導権を握るが、一時はデータ収集を完了した乾によって盛り返される。しかし、終盤で海堂の「ブーメランスネイク」がシングルスコートに決められるようになったことで、持ち前の能力で却って追いつくことができ、意地で返した。試合も6-3で勝利する。 全国大会での大石・菊丸戦では「オーストラリアン・フォーメーション封じ」を、OVAでは「パイル・ミラージュ」を披露。「同調」した相手に一時劣勢になるが、タイブレークの末、勝利を収めた。 当初は挑発的で相手を貶す言動が目立ったが、橘戦での敗北により精神的にも成長し、向上心が高く熱い性格となった。 もともと長髪を後ろで一つに縛っていたが、都大会後は正レギュラー復帰のため、榊の前で決意を表すべく自ら髪を切った。現在は短髪で青い帽子を後ろ向きに被っている。 『新-』では、天神と平理にボールを分けた鳳の行動を「ちょいダサ」と評した。脱落タイブレークマッチでは鳳のスカッドサーブは全て打ち返すも敗北。試合後、勝っても弱気な鳳に「自信を持っていけ」とエールを贈る。 苗字は作者の出身高校のテニス部の顧問、名前は宍戸錠が由来。 技一覧 超高速ライジングカウンター 相手の返球に即座に反応し完璧な体制で放つカウンターのライジングショット。反応速度の速さから相手には瞬間移動したように見える。ラケットを持たずに鳳のサーブを受け続けるという無茶な特訓で習得した。 オーストラリアン・フォーメーション封じ 前衛時に後衛の鳳の前まで下がり、相手のリターン前にネット際に詰めてあえて動くことによって敵の選択肢を無くし打つべきコースを限定させるオーストラリアン・フォーメーション対策の陣形。 パイル・ミラージュ OVAで登場。鳳を自分の後ろにピタリと付け一人に見せて、どちらが打つかで相手を惑わせる陣形。 芥川 慈郎(あくたがわ じろう) 声 - うえだゆうじ / 演 - 石井元気 身長 160cm 体重 49kg 誕生日 5月5日 血液型 AB型 学年:3年 利き腕:右 プレイスタイル:サーブ&ボレーヤー 【スピード - 3 /パワー - 3 /スタミナ - 3 / メンタル - 3 /テクニック - 5】 いつも寝ているか寝ぼけており、起きると明るく騒がしい性格になる。宍戸と向日とは幼馴染。氷帝No.2の実力者だが、本人は試合を堪能できれば満足であり、負ければ即レギュラー落ちという厳しい環境の中でもテニスを心から楽しんでいる。話し方は「〜C(〜しい)」「〜E(〜いい)」など、言葉の節々をアルファベットにするのが癖。 手首が柔らかく、これを生かしてボレーを得意としている。1年生時の新人戦で対戦して以来、立海の丸井を尊敬しており、得意のボレーは彼を手本にしている。 正レギュラーということもあって都大会はもともとメンバーに入っていなかったが、準々決勝で惨敗した宍戸に代わって招集される。5位決定戦で裕太と対戦し、15分で完勝した。関東大会ではその兄の周助とS2で対戦。いきなり「消えるサーブ」で出鼻を挫かれるが、「マジックボレー」で対抗する。しかし、それ以降はベースラインに釘付けにされてネットプレーを封じられたり、自身のサービスゲームでネット前につけれても、「羆落とし」と「白鯨」には手も足も出ず、1-6で完敗した。全国大会の青学戦では出番がなかった。 『新-』では脱落タイブレークマッチで「マジックボレー」を駆使して樺地に勝利。 苗字の由来は芥川龍之介から。マジックボレー 手首の柔らかさを利用して相手の打球の威力を吸収し、予測不可能な地点へと落とすボレー。 樺地 崇弘(かばじ むねひろ) 声 - 鶴岡聡 / 演 - 山川和俊 身長 190cm→191cm 体重 85kg 誕生日 1月3日 血液型 O型 学年:2年 利き腕:右 プレイスタイル:なし 【スピード - 1 /パワー - 5 /スタミナ - 3 / メンタル - 4 /テクニック - 3】 跡部の英国時代からの幼馴染。跡部に深い敬意を抱き、常に彼の後ろにつき従っている。普段は非常に無口で「ウス」以外の台詞はほとんど喋らない。乾の評によると、ラリーの際には球種に適したかけ声を使い分け、パワー・スピード・テクニックの全てを備えた理想的な選手。純粋な心を以って、対戦相手の技を見ただけでコピーするという才能を持つ。テニス以外にもコピー能力を発揮することがあり、全国大会準々決勝後に跡部と同じく坊主頭になっていたり、「焼肉の王子様」で田仁志の「トング喰い」をコピーしたりしている。 都大会から出場しており、5位決定戦では木更津淳の「フェイントドロップボレー」をコピーし、勝利。関東大会ではS3で河村と対戦。必死の努力により会得した河村の波動球をあっさりとコピーするが、河村が波動球を腕への負担を減らす為に両手打ちで習得したのに対し、河村の波動球を威力を上げる為に片手打ちで対抗するも両手打ちより負担が増した為、波動球の打ち合いにより両者共に手首を負傷しノーゲームとなった。全国大会ではS2で手塚と戦い、かなりの経験がなければ出来ないはずの「手塚ゾーン」をコピーし、「樺地ゾーン」を披露。さらに時間はかかったものの「百錬自得の極み」までコピーし手塚を圧倒したが、突然の降雨によるコートの状態、水を含んだボール、濡れて滑るグリップに対応できずアウトを量産しキャリアの差で敗戦した。 アニメでは関東大会決勝を控えた青学の練習試合で菊丸と対戦、菊丸のアクロバティックプレイをコピーしたが、アクロバットのしすぎで足に限界が来て敗北。 『新-』では脱落タイブレークマッチで芥川の天性の手首の柔らかさまではコピーできず惜敗。合宿復帰後は河村と組み、伊達・伴ペアと対峙。伊達の「男児の春」をコピーし「樺地の春」を放ったが威力まではコピーできなかった。しかし、最終的にパワーの強さを認められ、No.13のバッジを託された。一軍入れ替え戦では窮地に陥った跡部に加勢するため試合に乱入し、合宿所からの退去を命じられる。コピー能力 対戦相手の技をコピーしてやり返す樺地の特性。高い基本性能を備えた樺地に自分の得意技をコピーされた場合、「自分より数段上の実力を持つ自分自身」との戦いを強いられることとなる。ただし、天性の能力や自分の能力以上の力をコピーすることは不可能であったり、見境なしにコピーしてしまうことにより波動球合戦のように自滅を招く場合もあったりと欠点も見られる。 鳳 長太郎(おおとり ちょうたろう) 声 - 浪川大輔 / 演 - 伊達晃二 身長 185cm→187cm 体重 72kg 誕生日 2月14日 血液型 O型 学年:2年 利き腕:右 プレイスタイル:サーブ&ボレーヤー 【スピード - 3 /パワー - 4 /スタミナ - 3 / メンタル - 2 /テクニック - 3】 長身で端正な顔立ちの好青年。平和主義者の優しい性格だが、自身のサーブである「スカッドサーブ」に対しては確固とした矜持を抱いている。お守りにクロスの首飾りをつけている。日吉とは幼馴染。 氷帝が誇るビッグサーバーで、サーブを打つ際の「一球入魂」の掛け声が特徴。また自身がスピードサーブを放てる身体能力を持っていることから、相手のスピードサーブにも対応できる動体視力を持っている。 宍戸の正レギュラー復帰へ向けた特訓に付き合い、関東大会以降から彼のダブルスパートナーとなった。宍戸を非常に尊敬しており、彼の為に自分のレギュラーの座を譲る事も厭わないほどである。宍戸とのダブルスは氷帝最強ペアであり、彼と組んでからの公式戦は一度も負けた事がない。宍戸とは公私共に仲が良く、鳳は宍戸に大切にされている。 関東大会では乾・海堂ペアと対戦。一時は乾のデータテニスで盛り返され、自身の3度目のサービスゲームでは「スカッドサーブ」の癖を見抜かれてダブルフォルトを連発。0-40からようやく入れたサーブも海堂に返されるが、その後のプレイで乾の裏をかいたことでブレイクされるのを防ぎ、勝利した。全国大会では「同調」した大石・菊丸ペア相手に一時劣勢になるが、相手のマッチポイントから「ネオスカッドサーブ」でサービスエースを連取して意地を見せ、試合にも勝利した。 『新-』では、自分が取ったボールのうち2個を平理と天神に譲り、彼らに恩に着られているが本人はあまり覚えていない。脱落タイブレークマッチでは宍戸に勝利する。3年生の引退後は、副部長に就任する(それまで氷帝に副部長はいなかった)。 技一覧 スカッドサーブ 長身から繰り出される194kmという驚異の速度を誇る一撃必殺のサーブ。しかし、速度が増す分コントロールが難しくなることに加えて、右手首をこねる癖があるためフォルトも多い。関東大会で乾にこの癖を見抜かれ、全体的に右側に寄ることでフォルトを誘発された。 ネオスカッドサーブ スカッドサーブの癖を克服し、進化したスカッドサーブ。全国大会で披露した。スピードも215kmに達し、大会最速記録を樹立した。 日吉 若(ひよし わかし) 声 - 岩崎征実 身長 172cm→173cm 体重 60kg 誕生日 12月5日 血液型 AB型 学年:2年 利き腕:右 プレイスタイル:アグレッシブ・ベースライナー 【スピード - 3 /パワー - 3 /スタミナ - 4 / メンタル - 3 /テクニック - 4】 座右の銘は「下剋上」。少々神経質な傾向があるが上昇志向が強く勝気な性格で、敵味方を問わず挑発的な言動が多く見られる。生意気な態度が目立つが、跡部のテニスの美しさに魅せられテニスを始めたほど跡部には強い憧れを持っており、故に彼を超えて下剋上する事を目標としてる。鳳とは幼馴染。 1年生時の新人戦では切原と善戦し、シングルスでは鳳を破っている。青学も辛酸を舐めさせられた鳳のサーブに対応できるなど、実力は非常に高い。一方でスタミナはやや欠けており、後述の試合の敗因にもなっている。真田からも氷帝の次期部長と目されている実力者。相手の事は名字で呼び、先輩であっても見下している節があった。宍戸の事は惨敗しながらも正レギュラーに復帰した事を快く思っていなかったが、関東大会終了後は打ち解けたらしく、それ以来宍戸からは下の名前で呼ばれるようになった。40・5巻では同学年の事を「下剋上に関係無いから興味は無い」と言い切り、同学年の樺地や鳳とは絡みが薄かった。 実家が古武術の道場であることから「演武テニス」を得意とし、虎視眈々と上を狙う。関東大会では、正規の試合が2勝2敗1ノーゲームとなったため「控え選手対決」でリョーマと対戦。序盤からハイペースで試合を展開するリョーマに対し、体力が切れるところを狙う大人なテニスを展開するも、主導権を握りきれずに敗北。全国大会では向日とのD2で乾・海堂ペアと対戦。「下剋上等」などの攻めで短期決戦に臨むが、結果的に体力切れで敗北。 『新-』で脱落タイブレークマッチで跡部に長期戦を仕組まれ敗れるも、持久力が付いたことを認められ、次期部長として激励を受けた。3年生の引退後は跡部の後を継ぎ、部長に就任する。 技一覧 演武テニス 古武術の動きを応用した日吉独自のプレイスタイル。 下剋上等 前に突っ込みながらのダイビングボレー。 滝 萩之介(たき はぎのすけ) 声 - 喜安浩平 身長 167cm 誕生日 10月29日 血液型 A型 学年:3年 利き腕:右 元正レギュラー。関東大会前に宍戸に敗れて準レギュラーに降格するが、全国大会ではスピードガンでサーブの球速を測定したり、「焼肉の王子様」ではタイムキーパーを務める等、正レギュラーと共に行動している描写が多い。口癖は「やるねー」。 榊 太郎(さかき たろう) 声 - 小杉十郎太 / 演 - 山中敦史 身長 179cm 体重64kg 誕生日 3月14日 血液型 A型 年齢:43歳 利き腕:右 氷帝テニス部監督。派手な背広とスカーフを身に纏い、颯爽と現れる音楽教師。ブラックカードの会員であるなど、相当な資産家のようである。負けた者は即レギュラーから落とすという敗者切り捨てを方針としているが、都大会で負けた宍戸の正レギュラー復帰を認めたり、関東大会で負けた選手を全国大会でも出場させているなど、多少の温情も見られる。決め台詞は氷帝名物である指2本をかざしての「行ってよし!」。厳格だが、選手達への配慮も怠らず、関東大会ではS3で負傷した樺地の診察をスミレに依頼した。氷帝には「No.2は不必要」という榊の考えにより副部長はいなかったが、跡部の引退後の日吉の代では考えが変わったのか、副部長を据える新体制になり、鳳を副部長に就任させた。
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