球種
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2010/05/18 09:11 UTC 版)
球種(きゅうしゅ)
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球種
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/05 01:13 UTC 版)
速球はフォーシームを2種類の握りで投げ分ける。ツーシームは投げられないと語っている[要出典]。最速は大学時代に計測した153km/h。巨人の先発時代の平均球速は約140km/h前後。メジャー移籍後は、最速92mph(約148km/h)、平均球速も88-89mph(約142-143km/h)と10セーブ以上挙げているクローザーの中ではメジャーで(2013年で)2番目に遅いが、「いろいろ動かしたりしている」と本人も発言している通り、微妙な変化をつけている他、投球フォームにも速度の変化をつけて打者のタイミングを外している。2013年の速球の空振り率36.3パーセントはメジャー3位であった。上原の速球は回転が良く浮き上がるようだと評され、同僚の捕手だったウィータースは「コウジの場合何より大きいのは、全く同じ腕の振りから速球とスプリッターが繰り出されること。投球モーションが幻惑的なこともあって、手を離れた瞬間は全く同じ球に見えるんだ」と言い、同じく外野手のニック・マーケイキスも「コウジの球は、手から離れた瞬間にジャンプして向かってくるような印象を受ける。ボールを放す位置が打者の近くで回転も良いから、スピードガンが示すよりも速く見えるんだ。あの幻惑的な投げ方が有利に働いている部分もあるだろう」と語っている。オリオールズ時代の監督のバック・ショーウォルターはその切れ味を「シャープなナイフ」と表現していた。 2017年6月16日のパイレーツ戦では、速球を軸に好投した上原に対し、アメリカの解説者は「メジャーの引っ張る打者にとって、最もフラストレーションの溜まる投手の筆頭が上原でしょう。球速を見れば85-86mph(約137-138km/h)ですが、彼らは速球を空振りしてしまうのです。とても幻惑的な腕の動きです。素早い腕の振り。ボールは間違いなく打者の予想よりも速く手元に届くのです」。さらに「リベロのファストボールよりも15mph(約24km/h)は遅いのですが、打者の反応はほとんど同じに見えます。クレイジーだ」と、この日パイレーツの4番手で登板した左腕のフェリペ・リベロの100mph(約161km/h)の豪速球と、上原の130km/h台の速球は変わらぬ威力で打者を制圧していると強調し、絶賛している。 フォークボールは、落差の大きいもの、小さいもの、シュート回転させて右に落とすもの、スライダー回転させて左に落とすものなど、数種類のフォークを投げ分ける。ただし上原本人は佐々木朗希の完全試合を評価した際に佐々木と自身のフォークとの比較で「私は現役時代、シュート気味に曲がるフォークは投げることができたが、カット気味のフォークを操ることができなかった。もちろん、滑るボールでたまたまボールがカット気味にスライドするケースはあったが、意図して投げることは最後までかなわなかった」と述べておりカット気味のフォークを意図的には投げたことはない。メジャー移籍後を境に上原のフォークはスプリットと呼ばれるようになり、上原自身もスプリットと呼ぶ。オーバーベイは「2シームのように動きながら沈んでくる場合もある。スプリッターに限っていえば、ロジャー・クレメンスに似ていると思う。同じように2シームのような回転をしながら沈んでいくし、低めの制球力も見事だった。“球速の遅いクレメンス”という感じかな。ボールの手からの離れ方、回転なんかはすごく似ていると思う」と語っていたが、実際の上原のスプリットはいわゆるワンシーム回転であるがゆえに左右の投げ分けが可能であり、回転も握りもツーシームのそれではない。レッドソックス投手コーチのフアン・ニエベスも「スプリットもただ落とすだけじゃなく思い通りのコースに投げることができるから、打者も対応しきれないんだ」と語り、同僚の外野手マイク・カープは、「スプリットを制球出来る点で、他の投手と圧倒的に違う」と述べている。2013年のスプリットの空振り率は43.4パーセントで、200投球以上の投手ではメジャー2位だった。時に落ちないで減速のみするスプリットは、PITCHf/xではチェンジアップと判断される場合もあるが、実戦ではチェンジアップを投げることはない。 その他の球種としては、スライダーを少し投げ、極めて稀にカーブを投げることがある。メジャー移籍直後は人差し指と親指だけで投げる「一本指カーブ」をキャンプ前のトレーニングで練習していた。ただこのカーブは制球が未だに定まらず、メジャーで初の与死球となったボールは、2013年シーズンにたった3球投げたカーブのうちの1つである。フォークを覚えたのはプロに入ってからで、アマチュア時代はマッスラとナックルカーブを軸にしていた。しかし、ナックルカーブはプロ入り初先発の試合で阪神(当時)の佐々木誠に痛打され、先輩捕手の村田真一から「いらんやろ?」と指摘されて以来投げていない。また本人曰く、「フォークを覚えたらスライダーの投げ方が分かんなくなっちゃった」ため、プロ入り後数年にわたってスライダーを封印していた。スライダーは依然として得意としておらず、Twitterで後輩のダルビッシュ有に握りの伝授をお願いして断られたことがある。カットボールは巨人時代には投げていたが、「次に投げるストレートや別変化球のキレに影響」が出るということでメジャーでは封印している。
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