戒めの手(ツヴァイルト)
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「裏切りは僕の名前を知っている」の記事における「戒めの手(ツヴァイルト)」の解説
叢雨姉弟、焔椎真、愁生は泉摩利学園高等部に通う。夕月に続き、黒刀、リアも転入してきた。焔椎真と夕月、黒刀はクラスメイトでもある。 叢雨 十瑚(むらさめ とおこ) 声 - 井上麻里奈 / 舞台 - 知念沙也樺(vol.1、vol.3) 6月22日生まれ。蟹座。17歳。A型。身長165cm。高校2年生。趣味:アクセ集め、お菓子作り。好きな食べ物:パスタ。嫌いな食べ物:内臓系、辛い物。 九十九の姉。九十九とペアを組む攻撃専門のツヴァイルト。まっすぐなロングヘアーが特徴の少女。当初部活は無所属だったが、リア編入後はテニス部マネージャー。 別名:聞き識る者。特殊能力は『神の耳』で、物の記憶を聞き取ることが出来る。また、同じ能力を持つ九十九とはテレパシーのような会話をすることがある。対悪魔武器は幅広の剣『永久(エオン)』。武器を封印した指輪は左手人差し指。 弟想いで心優しいが、ルカや焔椎真など一部の人間に対して気が強く短気な一面もある。また、自分より学年が下なツヴァイルトが多いため自分がしっかり振舞おうとするなど、責任感の強い一面も併せ持つ。赤い花が好き。 夕月とは仲が良く、「夕月ちゃん」と呼ぶ。名前を知った当初の夕月に「さん」づけされて他人行儀だと言い放ち、逡巡した末の「ちゃん」づけで喜んでいる。また、ルカのことが気になっている様子(本人曰く『昔好きだった人に雰囲気が似ている』)。学校で愁生と一緒にいることが多いため付き合っていると噂されていた。それについて、子孫を残すためのツヴァイルトの宿命から愁生との縁談が持ち上がる可能性が高いため、本人は内心複雑な模様。 幼い頃に交通事故で両親を失っており、両親の命日が自分の誕生日であることで、事故死するきっかけとなったであろう当時の自分の態度を今でも悔いている。また、九十九とは戦闘時や別行動時に何かしらの約束事を毎回必ず交わしてゆびきりをしている。 修学旅行の最中に、本家へ顔を出すことになっており、愁生と共に宿を抜け出した後、一般人を襲っては血を吸っているらしい謎のデュラスに襲われた人を助けるべく交戦するが、愁生が比較的軽傷の彼女を逃がすべく崖から突き落としたため、川の下流にある河原に流れ着き、意識を失って倒れているところを近隣の住民に発見されて病院に搬送される。しかし数日意識不明の状態であった。愁生発見後は愁生の捜索を行っていた夕月、九十九、焔椎真とともに京都本家へ移り、東京へ戻る夕月と共に姉弟で帰ってきた。 叢雨 九十九(むらさめ つくも) 声 - 福山潤 / 舞台 - 苅羽悠(vol.1、vol.3) 10月10日生まれ。天秤座。15歳。O型。身長177cm。高校1年生。趣味:テニス、動物の世話。好きな食べ物:甘い物、果物。嫌いな食べ物:匂いの強い物。 十瑚の弟。十瑚とペアを組む保守専門のツヴァイルト。銀髪の少年。テニス部所属。 別名:聞き識る者。特殊能力は『神の耳』で、十瑚より程度が高く、動物の声や人の心の声も聞き取ることができる。対悪魔武器は銃『弔いの鐘(ネル)』。通常は銀色だが、解縛や緊縛などの術を使うときは術で黒く変え、相手を磔にするように釘のような鋲を打ち込む。武器を封印した指輪は右手中指。 十瑚とは対照的にやや無表情で、性格ものんびりしているように見えるが、姉想いで十瑚には深い愛情を注いでいる。その溺愛ぶりは共同生活を送っている橘らにも引かれるレベル。また普段から姉を「十瑚ちゃん」と呼んでおり、それが原因で自分のファンクラブの女生徒達に十瑚との仲を誤解されたこともある。夕月にも優しくしており仲が良い。 甘いものやスナック菓子が好きらしく、チョコ等をいつも持ち歩いている。 「眠り姫症候群」の調査中、十瑚と別行動をしていてデュラスの使い魔に襲われた男を助けようと単身で交戦した時に、ジキルとハイドを従えた泠呀に遭遇し瀕死の重傷を負うも、限界まで能力を使った夕月に癒され一命を取り留めた。 蓮城 焔椎真(れんじょう ほつま) 声 - 小野大輔 / 小学生 - 津村まこと(ドラマCD) / 幼少時代 - 藤村歩(TVアニメ) / 舞台 - 川隅美慎(vol.1、vol.3) 8月1日生まれ。O型。身長182cm。高校1年生。 愁生とペアを組む攻撃専門のツヴァイルトで、愁生とは幼馴染同士。金髪でピアスを幾つか開けている、野生児的な印象の少年。 別名:焼き焦がす者。特殊能力は『神の声』で、声に自分の意志を乗せることができる。別名の由来は、特殊能力を発動させた場合、対象を炎で焼くことからと思われる。対悪魔武器は、ゆらめく炎のような形をした剣『神技(マスターストローク)』。武器を封印した指輪は右手親指。 幼少期に度々自覚のないまま能力を発動させて人を傷つけてしまい、周囲のみならず両親にさえ疎まれてしまったために、中学時代には自分の能力を憎悪しており、自らの体をその能力で燃やし自殺を図ろうとしたが、愁生によって止められた。それ以来自らが負わせた愁生の火傷痕を気にし続けていたが、現在は夕月のおかげで吹っ切れている。家族は両親の他に弟がおり、いじめられていた弟を助けようとしていじめっ子に放った言葉に対して無意識に能力を使ってしまったのが最初の暴走らしい。 もともとは明るい性格で人気者だったが、転校先でも能力のことが周囲の噂になるようになってからは遠巻きにされ、愁生以外に心を開かず生きてきた。そのため、愁生に何かあると取り乱して無鉄砲な行動に出ようとすることがある。意地っ張りでぶっきらぼうな物言いのため周囲からは誤解されやすいが、心根は優しい。また、幼馴染であり良き理解者でもある愁生には頭が上がらない一面も。 夕月に対し、当初は前世同様にツヴァイルトの本能である「『神の光』を敬慕する」という感情を持ちながらも素直になれず、噛み付き拒絶するような態度をとっていたが、あるきっかけによって夕月に対する態度を改め、彼に心を開くようになった。 最初の頃はルカとは犬猿の仲だった。また、黒刀とは始終喧嘩している。 前世での名は「威統(いづな)」。前世で戒めの手が減った時、長老達が意図的に戒めの手を増やそうと試み、当時女性だった愁生との間に戒めの手の素質を持つ子供を作ろうとしたが、結局子供は出来なかった。 著者の次回作「四ノ宮くんには理由がある」にも登場。26歳になっており、その時点では夕月たちとは別れている模様。 碓氷 愁生(うすい しゅうせい) 声 - 宮野真守 / 小学生 - 高梁碧(ドラマCD) / 幼少時代 - 同左(TVアニメ) / 舞台 - 山本一慶(vol.1)、松本慎也(StudioLife)(vol3) 1月5日生まれ。B型。身長179cm。高校2年生。 焔椎真とペアを組む保守専門のツヴァイルト。焔椎真とは幼馴染同士で一つ年上。弓道部所属。 別名:見通す者。特殊能力は『神の目』で、水晶球を通して人間や物を見つけ出したりすることが出来る。術を使う際の媒介にも水晶球を用いる。対悪魔武器は刃の部分が透明な双剣『罪と罰(クライ・クロウ)』。武器を封印した指輪は右手人差し指。 文武両道に秀で、成績は学年トップ。やや緑がかった茶髪が特徴の端整な容姿と知的で気品溢れる佇まいから学校では「王子様」「貴公子様」と称され、女子生徒の憧れの的である。風紀委員長はじめ複数の生徒会の役職を兼任。そのため休み時間も放課後も多忙を極める。 主要ツヴァイルトの中でも博識で、「ペアとなったツヴァイルト同士は同調率を高めている」ことも知っており、今では知る者が少ないという緊急避難用の結界についての知識もある。また、「これまで女性だった夕月が男性として生まれ変わったこと」にも何かあると感じていたり、「天白は今回の戦いを最後の戦いにしようと考えている」と推測している。 冷え切った家庭で親に愛情を注がれず育ったため、心の内をあまり表に出さない。家を飛び出した焔椎真を度々勘を頼りに探し出すなど、幼い頃から焔椎真を唯一の心の拠り所としているが、その事も胸の内深く秘めていた。体には能力で自殺を図った焔椎真を救う際に負った火傷の傷跡がある。また、前世では女性だった事がある。 家族と暮らしていた頃から食事は義務のひとつでしかなく、食べても「美味しい」と思ったことはなかったらしい。そのため食は細く、生気も薄かったが、夕月や黒刀らの合流がきっかけで変わり始めた。 「男子生徒行方不明事件」の調査中、焔椎真に思いを寄せている女生徒が、焔椎真が持っていたハンカチを愁生のそれとは知らずにおまじないに使用したため、偶然アシュレイの元へ召喚され、同時に発生していた「眠り姫症候群」とのつながりを知る。その後は両方の黒幕であったアシュレイにツヴァイルトであることがバレて拷問され、深い夢の中に落とされてしまうが、救助に来た焔椎真の呼びかけで目覚めた。 修学旅行中に十瑚と共に謎のデュラスに襲われ、近隣の山中にデュラスを誘導することまではできたが、出血多量の重傷を負い、十瑚を崖から突き落とす形で逃がした後行方不明になる。その後捜索に来た焔椎真、夕月らによって救出されたが、発見時、重傷に加えて「戒めの手」にしか解除できない緊急用結界の発動条件が原因で仮死状態だったため、一時命が危なかった。夕月の力で危篤状態は脱したがその後も長く意識が戻らず、目覚めてしばらくも焔椎真とともに京都本家にいる。 蓬莱 黒刀(ほうらい くろと) 声 - 神谷浩史 / 幼少時代 - 水原薫(TVアニメ) / 舞台 - 玉城裕規(vol.2、vol.3) 高校1年生。かつて鎌倉本邸で修行していた攻撃専門のツヴァイルト。 別名:疾き者。特殊能力は『神の足』で、目にも留まらぬ速さで移動することが出来る。対悪魔武器は黒刀『奈落(イザナギ)』。武器を封印した指輪は右手薬指。 女性にも見える容貌をしている、史上最年少でプロ棋士となった、将棋を知らない人でも知っている程の有名人。段位は五段。棋界の将来を背負う逸材として活躍していたが、悪魔との戦いに備えるため六段昇級が掛かったタイトル戦の最中に棄権し、プロ棋士を引退した。 前世では自分の目の前でパートナーを、今世では自分を守り育ててくれた伽藍や門下生たちを殺されたため、カデンツァを激しく憎むが、同じ上級悪魔であるルカは「仲間」として認めている。また、そのパートナーの指輪を鎖に通して大切に持っている(後に正式なパートナーとなった千紫郎が身につける)。パートナーを失った後は長く独りで闘ってきたが、今世では共通の目的を持ち、唯一心許せる相手となった千紫郎とペアを組む。 資産家の家に生まれたが、前述のカデンツァとの因縁が原因で幼い頃から家族に疎まれており(伽藍曰く「養育を放棄している」)、戒めの手としての修業を始める頃に見かねて引き取った千紫郎の祖父・伽藍と千紫郎から深い愛情を注がれて頑なな心を次第に開いていくようになった。将棋も伽藍の手ほどきで覚えた。 性格はルカや焔椎真と似ており、人見知りが強く少々生意気でなかなか素直になれない。その焔椎真とは喧嘩友達のような関係。夕月のことは初対面時の言動から「(千紫郎と同じ)天然系」と分析し、やや苦手意識を持っていた。打ち解けると案外面倒見がいいという一面も持つが、長い間、周囲にいる者を死へ導く「死神」と呼ばれていたことが影響し、心の奥には深い傷を隠している。 和菓子が好物で千紫郎が選んだ和菓子や手作りの物を特に好んでいるが、素直に喜びを表現しない。なお、高慢かつ直接的な物言いになりがちなため、潜入および内偵に向かないことは自覚している。 当初は千紫郎とともに鎌倉本邸にいた。黄昏館に移ってからは泉摩利学園高等部に編入。夕月、焔椎真と同じクラス。夕月に誘われ、囲碁・将棋部に入るが将棋の指導は拒み続けている(夕月とは個人的に指すらしい)。なお、囲碁に関しても部員4人を同時に相手して、一人勝ちする腕前である。これまで孤独な戦いを強いられてきたため、屈託なく話しかけてくるクラスメイトや部活の仲間に戸惑っている。 千紫郎と黄昏舘に移ってからも、亡き伽藍の教えである「食事は全員で集まって摂るもの」を信念としている。 降織 千紫郎(ふるおり せんしろう) 声 - 日野聡 / 幼少時代 - 大浦冬華(TVアニメ) / 舞台 - 緑川睦(vol.2、vol.3) 美大一年生で挿絵描きのアルバイトもしている保守専門のツヴァイルト。黒刀のパートナー。今生より加わる新人だが数百年ぶりの逸材。祖父・伽藍が師範を務める武道場で黒刀と共に暮らしていた。自動車運転免許を持つ。 転生組ではないため特殊能力はないが、対悪魔武器は『混沌(メギルヴァーダ)』という筆で、それで宙に描いたものを具現化し式として操れる他、緊縛や解縛といった術の発動にも使う。また、大鎌(デスサイズ)を武器として近接戦を行う。武器を封印した指輪は左手小指。 性格はいたって温厚で世話好き(黒刀のような「心に影を持ち」「手間がかかりそう」なタイプを見るとお世話したくなるらしい。現在の該当者は夕月と焔椎真。ただし、焔椎真については愁生の言)。料理が得意で、付き合いが長い黒刀の複雑な好みを把握しており、黒刀の世話を甲斐甲斐しく焼いている。また、九十九と黒刀の組み合わせを「ほのぼの」と評し、旅館「十六夜楼」へ行った際は少し離れて2人を観察していたことも。11巻収録の番外編では夕月、黒刀、ソドムの組み合わせを「囲ってみたい」などと口走る。なお、方向音痴である。 彼もまたカデンツァに家族を殺されており、激しく悪魔を憎んでいる。家族を殺されて以来「『戒めの手』に加わり仇を討つ」と、血の滲むような努力を重ねて4年越しでその努力を実らせるが、私恨で戦うことに迷っていた節もある。また、唯一同じ時間を共有してきた黒刀とは何があっても共に在る決意を固めている。夕月の叔母にあたる椿姫とはかつて親同士が決めた婚約関係にあり、「戒めの手」に加わるための修行を始めた頃に解消したが、現在でも親しい友人として付き合い続けている。 鎌倉本邸から黒刀と共に黄昏館へ移住してきた。夏期休暇が始まる前に美大を休学し、イラストやデザインの仕事をしている。黒刀曰く「専門は日本画」だが、見よう見まねで描いたファンタジー小説のイラストの受けがよく、現在はあるシリーズの挿絵を担当。 乙撫 リア(おとな リア) 『音撫りあ(おとなし りあ)』の芸名で活動している女子高生アイドル。20人くらいのグループのメンバーだったことが10巻で判明。 海外で斎悧と共に2週間の短期任務「魔道書(グリムワール)回収」に就いていた。今は回収した魔道書を渡した後、黄昏館に帰宅。 特殊能力や保守・攻撃どちらであるかは不明だが、武器を封印した指輪は左手薬指。 帰国後は戦いに備えて芸能界を引退し、泉摩利学園高等部に編入。十瑚と共にテニス部のマネージャーとなる。なお、校内では「普通の学生生活を」と教員からのお達しがあったにもかかわらず、テニス部員を中心として抜け駆けを図ろうとする生徒が多いため、部活終了後は夕月や黒刀も合流して集団で下校している。 十瑚と仲がよい。また、上述の短期任務から帰宅した際のお土産としてルカにネコ耳カチューシャを渡す、夕月には発売前の自身の写真集を見せるなどテンションが高い性格だが、雷は苦手。 直近の前世でパートナー(兄)が戦死したため、今世から斎悧とペアを組む。前世までは兄のような「硬派で誠実な人」がタイプだったが、あるきっかけから斎悧の「秘密」を知ったことで彼を見る目が変わり、良き理解者となった。以来斎悧に片思い中だが、斎悧はツヴァイルトの使命としてだけではない、個人的な感情から夕月の方を優先しようとしがちであるため、「このままじゃ斎悧が壊れる」と心配している。斎悧が囚われていた地下牢からいなくなった後、「いつか絶対斎悧を見つける」という誓いと共に髪をボブ程度まで切った。 神命 斎悧(しんめい さいり) 声 - 遊佐浩二 大学一年生であり人気俳優。芸名は『神木 サイリ(かみき サイリ)』。グループアイドルだったリアとは異なり、「代わりがいない」ため、黄昏館帰宅後も芸能活動は続けている。そのため、ツヴァイルトの仕事とドラマ収録などの日が重なったりするとかなり多忙。 リアと一緒に海外で魔道書(グリムワール)回収任務に就いていた。今は回収した魔道書を渡した後、黄昏館に帰宅。神命正宗は従兄弟。 攻撃・保守どちらかは不明だが、特殊能力は『神の目』。愁生のそれと区別して『邪眼』と呼ばれ、人に暗示をかけたり記憶の操作をする。対悪魔武器は湾曲した片刃の刃の中央に十字架を模した持ち手がついた2本一組の武器『眩暈(レダ)』。武器を封印した指輪は左手中指。 前世での名は「諒祈(あさぎ)」。『黄泉の落日』の次の戦いから戒めの手となり、ずっと独りで活動していたが、今世からリアとペアを組む。前世でリアの兄の死に深く関わっている様子。また、前世ではルカとの間にユキを巡っての因縁があったようで、現在ルカと非常に険悪な関係であり、夕月にも複雑な感情を抱いている。 一見軽薄に見えるフェミニスト。だが、リアによると「本心を隠すのが上手い」だけとのこと。芸能人になった理由は焔椎真曰く「女にモテたいから」だと思われていたが、リア曰く「黒刀がプロ棋士になって活躍しているのを見て、自分も自由にしていられるうちに社会に出てみたかったからで、働ければどこでも良かった」らしい。カフェのウェイターなどから手当たり次第に職を転々とするが全部本人のせいではない女性問題で退職となり、芸能事務所にスカウトされたというのが真相。 母親がいなかったため、家事全般を一通りこなせる。母親が出て行った理由は父親が10人も愛人を持っていたためで、母の顔も「もう覚えていない」らしい。そのためか従兄弟である神命正宗の母・迦耶子をとても大切にしている。しかし、彼女の夫である叔父がカデンツァの召喚、制御に失敗した後から、元老院による神命家への風当たりが強くなっており、迦耶子が中学生連続死事件の真犯人だと判明した後に京都本家の地下牢に囚われてしまう。その後京都本家を見舞った騒ぎの中で行方不明に。 朧(おぼろ) 前世での黒刀のパートナー。上級悪魔(通称カデンツァ)に殺された。彼の死は黒刀の中で大きなトラウマとなっている。
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戒めの手(ツヴァイルト)
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祗王一族の中でも特に強力な能力を持つ者達の総称。運動能力や治癒力なども普通の人間とは比べ物にならないほど高い。悪魔を狩る役目を負っている。能力を保持するために秘術による転生を繰り返す。しかし、悪魔に殺された者は魂ごと消滅してしまい、転生することは不可能となる。その戦闘力は生命力に依るところが大きく、戦いに際して対悪魔武器を使い、特殊能力を使うということは自らの寿命を削るのと同じこと。そのため悪魔に殺されずとも概して短命で、気力体力の充実した10代の頃に戦えるよう、天白が転生時期を調整している。『黄泉の落日』から戦っている、特殊能力を持つ者は特に「オリジナル」と呼ばれる(斎悧は『黄泉の落日』の次の戦いから参戦しているが、当時はあまり血が薄まっておらず特殊能力の邪眼を持っていたため例外的にオリジナルの方に入るらしい)。その特殊能力ゆえか、転生組は「自分の存在そのものが、自分が大切に想う周囲の人間に不幸をもたらし、時には死へ導く」という認識を持つ。また、『黄泉の落日』当時、転生組のほとんどは天白に従って悪魔の討伐に行っていたため、里へ戻ってきたら火の海だった、というくらいしか覚えていないという。
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