祗王一族
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「裏切りは僕の名前を知っている」の記事における「祗王一族」の解説
祗王 天白(ぎおう たかしろ) 声 - 子安武人 / 幼少時代 - 桑島法子(TVアニメ) / 舞台 - 三木崇史 12月17日生まれ。B型。身長183cm。 祗王一族の総帥にして預言者(ウァテス)。千年以上前の『黄泉の落日』からずっと生きており記憶を維持し続けている。左頬に『黄泉の落日』の時に受けた傷の跡が残っている。表世界で活動する時は眼鏡をかけていることがある。 一族きっての能力者で悪魔召喚士(ネクロマンサー)。魔道書『ソロモンの鍵』の所有者。 絶対禁忌の『失われた術』を施し、体内に悪魔を宿した不老不死の身体を持つ。『戒めの手』が死を迎えるときに転生の秘術を施したり、『神の光』の能力者を転生させるための秘術を施してきた人物でもある。 実は、一族がかつて研究していた「魔王クラス」の悪魔召喚に失敗したあと、その悪魔の組織の一部を埋め込まれ、その上で邪眼による記憶の隠蔽を施されていた、「ヒトと悪魔のキメラ」というべき存在であり、神命正宗の人格を乗っ取る形で蘇った朱佐玖(すざく)の邪眼で本来の記憶を開放され、悪魔側につく。 定期的に「予言の儀式」を行って関係各所に指示を出しているが、正しい解釈には知識と経験、直感が必要なため、解釈の難しい予言もあるらしい。 アニメ版では、体内に宿した悪魔が暴れるためか度々体調を崩し、聖水に浸かって痛みを鎮めたりしていたが、苦しむ姿を誰にも見せたがらず、その事実を唯一知る冬解に心配されていた。 祗王 橘(ぎおう たちばな) 声 - 三木眞一郎 / 舞台 - 石橋脩平(vol.1) 『黄昏館』の館長。いつも奇抜な帽子を被っており、明るく軽い性格だが、在住者のことをきちんと見ている。 天白のことは「総帥」と呼んでいるが、ツヴァイルトは男女を問わず名前を「くん」づけか、あだ名(例:ほっつー(焔椎真)、つっくん(九十九)等。もともとは作者が呼び始めたあだ名)をつけて呼んでいる。 帽子を取りたがらない理由は、本人曰く「自分が人間じゃない事がばれるから」。自称Aランクの上級悪魔で、天白に召還され下克上を試みるも徹底的に叩きのめされ主従の契約を交わす。天白との契約条件は「絶対に俺に嘘をつくな」だというが、「こんな設定ならかっこいいと思わない?」と茶化したままで真相は謎のまま。 藤原 彌涼(ふじわら いすず) 声 - 成田剣 / 舞台 - TETSUYA[要曖昧さ回避](Bugs Under Groove)(vol.1) 『黄昏館』の医務室に勤務している祗王一族の主治医。悪魔につけられた傷の有効な治療法を研究している他、悪魔の絡む事件に巻き込まれた人たちの記憶を消す薬も開発した。癖のある髪を伸ばしてうなじの辺りでひとつにまとめ、無精髭と眼鏡、よれた白衣といういでたちが多い。また、医務室は大抵彼の私物で足の踏み場もない状態である。 黄昏館に住む面々の健康管理も担当しており、悪魔の肉体にも興味を持っていてルカを見ると「調べさせてくれ!」と医務室に連れ込もうとすることもある(もちろん抵抗される)。 昔は海外を飛び回っていたらしい。また、天白を呼び捨てにしたり妙なあだ名で呼んだりと言動が不遜なため鎌倉本邸の執事・冬解とは犬猿の仲。 式部 為吹(しきべ いぶき) 声 - 天野由梨 天白の有能な秘書。夕月の母親・観月の妹でもある。 式部 椿姫(しきべ つばき) 声 - 桑島法子 / 舞台 - 小谷早弥花(Vol.2) 観月と為吹の妹。千紫郎とは親が決めた許婚同士であったが、千紫郎がツヴァイルトになる決意をした時に婚約を解消した。 千紫郎より5歳年長。また、長姉観月との年の差は10歳くらい(観月が夕月を妊娠中に8歳)。気が強い性格で男嫌いだが甥にあたる夕月のことは可愛がっている。また、本邸で修行していた神命正宗とも仲が良い。 呉羽 冬解(くれは ふゆとき) 声 - 浜田賢二 鎌倉にある祗王本邸の執事。非常に優秀な執事であり、優れた陰陽師でもある。オフタイムには前髪を下ろしている。実は愁生とメル友。 幼い頃より天白に絶対の忠誠を誓っており、天白に執事として仕える事を誇りとしている(天白は「酔狂」と評した)。 呉羽 綾(くれは あや) 声 - 矢作紗友里 冬解の妹。黄昏館で世話係として働いている女性。普段は着物を着ているが、リアが黄昏館に帰宅した際はお土産であるメイド服を着た。十瑚とは仲が良く、一緒にお風呂に入ったりなどしている。 遠間 克己(とおま かつみ) 声 - 岡本信彦 黄昏館で働くコックの青年。ツヴァイルトのような特殊能力は持たないが祗王一族の1人。彌涼や橘にはよくイジられる。イタリアで修行していたらしく料理の腕は良いのだが、トマト嫌いの焔椎真やいつでもお菓子を持ち歩いている九十九に振り回される苦労人。千紫郎がやって来てからは2人で料理をすることも増えた。 神命 正宗(しんめい まさむね) 声 - 浅沼晋太郎 鎌倉本邸で修行中の悪魔召喚士見習い。高校2年生。十瑚に好意を寄せている。 4年前、彼の父・朱佐玖が上級悪魔「カデンツァ」を召喚して伽藍邸の惨劇を引き起こした咎により一族から母と弟共々追放されたが、それがきっかけで母・迦耶子が病に倒れたため、悪魔召喚士となる事を条件に天白に一族への復帰を許可された。亡父が起こした事件の事を深く悔いている。 斎悧とリアが海外から戻って正式にペアとなり全ての戒めの手が揃った折、次の戦いから前線に出る事を天白から許可された。以降、父の形見でもある魔導書『ゴエティアの鍵』を扱う。しかし、部外者除けの結界が張ってある黄昏館へ自由に出入りできないらしく、黄昏館でのミーティングの際は在住者である従兄・斎悧に連れて行ってもらうのが「一番ラク」だという。 弟の同級生の連続不審死事件の真犯人が母親だと知った後、夕月ともに最後のターゲットを追い詰めに行った母親を追うが、泠呀と対峙した際に、父の人格に体を乗っ取られてしまい、最後は天白とともに魔界へ去ってしまった。 神命 迦耶子(しんめい かやこ) 斎悧の叔父(父親の弟)の妻。夫亡き後、女手ひとつで正宗・大和兄弟を育てていたが、大和が事故死した春に病に倒れる。元々体が弱いところがあり、正宗はそれが心配の種。「神の光」である夕月を心のよりどころとしている。「畏怖するような厭なものは感じない」からと、ルカを怖がらない、一族の中では珍しい人物でもある。 一族から追放された家族を立て直すため父と同じ道を選んだ長男を心配し、兄を「正義の味方」と尊敬していた次男が自殺したことで完全に精神の安定を欠いていた。次男の同級生から死の真相を知らされ、憎しみの感情に囚われたところを泠呀に付け込まれ、夢の中で出会った泠呀から魔導書を受け取り、真相を教えてくれた同級生の協力を得て復讐を始める。持てる魔力を全て使って中級悪魔2体を召喚、そのうちの1体を復讐の実働に使い、1体と融合していた。最後はその姿を見た夕月が無意識に召喚した「剣」で斬られ、消滅する。ツヴァイルトによれば、それは何代か前の神の光が苦悩の末生み出した剣で、それで斬られた悪魔と融合した者の魂は悪魔から分離し、輪廻の輪に乗ることが出来るらしい。 神命 朱佐玖(しんめい すざく) 正宗・大和兄弟の父にして当時最強と称された悪魔召喚士で、伽藍邸の惨劇を引き起こした張本人。本家にすら隠していた邪眼の能力者でもあり、正宗の身体を乗っ取る形で蘇り、ツヴァイルトらには知らせず鎌倉本邸にこもっていた天白に、その力で本来の記憶を思い出させた。 碓氷 熾束(うすい しづか) 愁生の従兄弟で京都本家に在籍。叢雨兄弟の師匠。容姿は愁生に似ており冷静沈着な立ち居振る舞いだが、皮肉は辛辣。十瑚・愁生捜索に参加する。 悪魔召喚士でも戒めの手でもない彼が悪魔に対抗する戦力を持つために、片腕に呪符を貼り、契約した悪魔を体内に封じている。なお、封印を解いて力を使うことは寿命が削られることを意味する(契約の代償が「残りの寿命」であるため)。 十神家の生まれであるため、生まれるのが数年遅ければ戒めの手候補だった彼と狼は、戒めの手の人生が能力の覚醒などで狂わされていくのを目にしていたため、一緒に戦うことを望んだという。 黎泉 狼(れいぜん ろう) 京都本家に在籍。焔椎真・愁生の師匠。神戸出身の27歳独身。容姿は野性的で、病院で焔椎真にいきなり背後から蹴りを入れるような、熾束とは正反対の立ち居振る舞いをし、熾束に「この師弟は祗王一族の恥部」と辛辣な言葉を投げられる。 ルカとは熾束と共に一度会った事があり、十瑚・愁生の捜索に参加する。 熾束同様、片腕に呪符を貼り、契約した悪魔を体内に封じて非常時の戦力としている。天白が京都本家を襲撃した際、要救助者を助けに行って命を落とした。 呉羽 智秋(くれは ちあき) 京都本家を預かる執事。姓が同じ冬解・綾兄妹との関係は不明。 式部 珀幽(しきべ はくゆう) 京都本家を預かる式部家の当主にして、天白に意見できる立場である「元老」の一人。 夕月のそばに上級悪魔であるルカがいることが気に食わず、元老の何人かと結託してルカを追い出そうと画策している模様。実際は姿を隠した天白を総帥の座から引きずり降ろそうともしていたらしく、最後は真実を知らされた天白に殺される。
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祗王一族(ぎおういちぞく)
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代々特殊な能力を持つ家系で、知られざる影の存在ながらも政財界に影響を与えている。現在は天白が総帥として一族を率いている。夕月や『戒めの手』のメンバーも祇王一族である。元は京都に本家を構えていたが、政治経済の中心が東京に移ったことにより現在は鎌倉に本邸を構え、総帥である天白が住んでおり、“祇王一族の力の源”である『神の霊石』がある。京都本家を現在管理しているのは式部家。
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