スナック菓子とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > デジタル大辞泉 > スナック菓子の意味・解説 

スナック‐がし〔‐グワシ〕【スナック菓子】

読み方:すなっくがし

トウモロコシ・ジャガイモなどを主原料にした、手軽に食べられる袋菓子。ポップコーン・ポテトチップスなど。

「スナック菓子」に似た言葉

スナック菓子

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/25 02:33 UTC 版)

コンビニ店に並ぶスナック菓子(メキシコ

スナック菓子(スナックがし)とは、軽食代わりに食べられる菓子類の総称で、その中で豆類トウモロコシなどの炭水化物食用油で揚げたものを指すのが主流である(後述)。

定義

スナック(英:snack)とはおやつおつまみ軽食という意味があるが[1]、2008年時点ではJAS法によるスナック菓子の定義は存在しないため、製菓業界が漠然と区分している。製菓、流通小売業界などでは原料にトウモロコシ、米粉、いも類、豆類などの炭水化物を用い、それを食用油で揚げている菓子類をこのように呼んでいる。

一方、小麦を原料とするビスケット類はビスケット菓子(JASの名称区分でビスケットと呼ぶ)と呼ばれ、区分される。また、一部の煎餅あられなどの米菓は炭水化物を原料として、油で揚げる共通点があるものの、米菓として区分される。米菓という区分もJAS法に基づいて定義づけられている。

また、業界でチョコスナックと呼ばれるものは、ビスケット生地にチョコレートコーティングしたものであり、スナック菓子には含まれず、チョコレート菓子に属する。

目的

一般的に菓子といえば、甘味など味覚を刺激して口を楽ませるための嗜好品であり、食後や間食に用いるものである。特にスナック菓子は三食の間、とりわけ昼食と夕食の間における空腹時を補う目的で食されるものであるため、ボリューム感を出すために、炭水化物を原料に用いて油で揚げ、カロリー摂取量を多くしている。

見た目が楽しめるよう、色や形状にこだわったものも多い。

商品によるが未開封での賞味期限は一般的に4か月(3か月~半年)ほどであり、他のせんべいなどのお菓子と同様、買い置きする食料としても比較的向いている。

製法

スナック菓子に含まれる菓子の形状は以下の種類がある。

チップ
複合語でチップスと呼ぶ。chipとは“小片”のことで、薄く揚げたスナック類を指す。馬鈴薯を原料としたポテトチップが一般的だが、甘藷やトウモロコシを原料としたものもある。原料をそのまま薄くスライスして揚げたものと、マッシュした原料を成形して揚げた成形チップがある。薄切りタイプではカルビー湖池屋のポテトチップス、成形タイプではヤマザキビスケット(YBC)の「チップスター」、プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)の「プリングルズ」、ブルボンの「ポテルカ」などがある。
また、「ドリトス」(フリトレー)や「ポリンキー」[1](湖池屋)、「とんがりコーン」(ハウス食品)のように、円形ではないものも存在する。
フライ
比較的厚みのあるスナック類で、予め原料をその形に切ってから揚げたものと、マッシュしたものを成形して揚げたものなどがある。菓道社のビッグカツなど。
パフ
ポン菓子(コメ)
パフ(ポン菓子Puffed grainCorn PopsCheese puffsSugar Puffs)、puffとは「膨れる」という意味で、焼成する際に空気を入れたもの。独特の食感がある。やおきん社のうまい棒株式会社明治カールなど、トウモロコシを原料にしたコーンパフが一般的であるが、小麦を原料にしたいずみ製菓のムギムギなどの例もある。この3種類では特に形にこだわったものが多く、「たこやき亭」(ジャパンフリトレー)のように他の食品を模したものもある。

大体の製法は原料をそのまま切って揚げるか、原料をすりつぶすなどして成形して揚げるかのいずれかである。また、スナック菓子にはより食欲をそそらせるためにフレーバーが好んで付けられる。コンソメソース醤油などの調味料唐辛子山葵などの香辛料梅干し紫蘇などの酸味の強い野菜類が多い。また、肉類魚介類エキスや粉を原料に混ぜて、フレーバーを付けたものもある。

健康上の問題

スナック菓子は、それ自体が高塩分、高脂肪、高カロリーである一方、他の栄養価が少なく、ジャンクフードに類される傾向がある。そこで、業界では食用油で揚げないノンフライ製法を試みたり、食用油をカロリーの比較的少ないこめ油に変えたり、減塩したりして多様なニーズや世間の風潮に応えている。しかし、消費者が食生活を工夫し「摂り過ぎない」ようにするのが一番望ましい。また、スナック菓子は油で揚げるなど口当たりが良いように調味されているため、食べ過ぎてしまうことが問題になる。このため、このスナック菓子の摂取だけで満腹感を得てしまうことで、他の食品を摂取する機会が失われるために栄養が偏るという問題が発生する。(→肥満メタボリックシンドローム)。

また、子供のいる家庭では「子供が食事前にスナック菓子を食べてしまい、食事を残す」という問題が発生することもある。この場合は栄養の偏りを起こさないよう、与える量をコントロールする必要がある。

脚注

出典

  1. ^ スナック菓子の定義 (起源) を教えてください。”. カルビー. 2024年8月27日閲覧。

関連項目


スナック菓子

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/13 06:45 UTC 版)

ヤマザキビスケット」の記事における「スナック菓子」の解説

チップスター チップスターS エアリアル プチコーン アツギリ贅沢ポテト - 2016年10月発売。一旦終売後、2017年8月リニューアルの上再発売

※この「スナック菓子」の解説は、「ヤマザキビスケット」の解説の一部です。
「スナック菓子」を含む「ヤマザキビスケット」の記事については、「ヤマザキビスケット」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「スナック菓子」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ

「スナック菓子」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「スナック菓子」の関連用語

スナック菓子のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



スナック菓子のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのスナック菓子 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのヤマザキビスケット (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS