オシラトリ・ユニヴァース
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「アクセル・ワールドの登場人物」の記事における「オシラトリ・ユニヴァース」の解説
黒羽 苑珠(クロハ・エンジュ) / ホワイト・コスモス(White Cosmos) 声 - 吉田真弓(ゲーム版) 《白の王》で、《オシラトリ・ユニヴァース》のレギオンマスター。《儚き永遠(トランジェント・エタニティ)》の二つ名を持つ。人前に姿を晒すことが滅多になく、戦闘の際も何らかの能力によって光に包まれているため姿を見ることができず、レベル9に達してから姿を見たのは他の王か白のレギオンの幹部のみとまで言われている。 黒雪姫の《親》であり、彼女の一つ上の姉でもある。しかし黒雪姫に対しては完全な放任主義を貫き、自身のレギオンに入れようとすらしなかった。かつて黒雪姫を騙してレッド・ライダーを騙し討ちさせた張本人であり、彼女が両親に見捨てられ生家を追われた原因でもある。相手の心理を巧みに操る会話術とカリスマを持ち、黒雪姫はハルユキが彼女に興味を持つことを恐れ、長い間彼女について語らなかった。関係が最悪な黒雪姫をして《聖女》と言わしめるほど人間離れしたピュアリティを持っているが、同じ学校に通う5人の中枢メンバーとの関係は魔王とその配下の幹部集団のそれである。名前は槐の木に由来しており、神邑の分家に生まれた女子は草本植物に由来する名前を付けるという風習から逸脱し、木本植物に由来する本家の風習と同じ名付けをされている。 さらに、彼女には加速研究会会長というもうひとつの顔があり、バーストリンカーが一つにまとまるのを望んでおらず、中堅レギオンの連合を作ろうという機運が盛り上がるたびに裏で糸を引いて出鼻をくじいてきた。災禍の鎧マークIIとの戦闘後、梅郷中ローカルネットに侵入してハルユキたちの前にダミーアバターで現れ、あくまで自分を正当化する態度をとったため、ハルユキと黒雪姫に正面から批判され去っていった。高いハッキング技術と梅郷中のローカルネットに接続できる何らかの権限を持つことが黒雪姫から示唆されているが、詳しくは不明。その数日後、クロウの手で倒された《太陽神インティ》の中から生まれた《終焉神テスカトリポカ》を調教するために衆目の前に姿を見せると、調教に成功したテスカトリポカを使って無限EKを脱したばかりの王たちに攻撃を仕掛けてレベル10になり、BBの管理者に会おうとした。その行動はハイランカーらの尽力で阻止されたものの、クロウを拐って拠点の東京グランキャッスルに撤退、真偽は定かではないがテスカトリポカについての情報を彼へ語り、無限EK状態のまま放置する。3日後、クロウを奪還すべく荊冠破壊作戦に出た剣使いたちが、制御不能になったテスカトリポカによって全損させられそうになっている様子をハイエスト・レベルから傍観していたが、コンタクトをとってきたクロウとメタトロンのオシラトリへの移籍と引き換えにテスカトリポカの制御を懇願され、これを受ける。後にハイエスト・レベルで早雪とハルユキと対面した際に、テスカトリポカの本質がビーイングではなくポータルだとハルユキに聞かされたことで、彼に他の最高位ビーイングと接触するよう命令する。 デュエルアバターは、月よりも白いドレス型の装甲にたなびく金髪、頭には端麗なデザインの冠を頂き、右手には長い杖を携えている。アバターのポテンシャル的には近接・遠隔問わず一切の物理攻撃能力を持たないが、回復能力を持ち恐るべき破壊の心意を操る。現在確認されている必殺技は、無制限中立フィールドにおいて1時間の猶予時間を無視してアバターを強制蘇生させる《リザレクト・バイ・コンパッション》のみだが、その他にメイン・ビジュアライザーから全損に際して回収されたバーストリンカーのデータをサルベージして別のアバターに憑依させる《反魂》と呼ばれる能力を有していることが明かされている。この能力により強力なアバターを使役する様から《死霊術師(ネクロマンサー)》とも呼ばれている。また、《七の神器》のひとつ、宝冠《ザ・ルミナリー》の所有者であり、《王権神授》によって神獣級を含む多数のエネミーを調教している。 京武 智周(キョウブ・トモチカ) / プラチナム・キャバリアー(Platinum Cavalier) 白樺の森学園中等部三年で生徒会長を務める。オシラトリ・ユニヴァースの幹部集団《七連矮星(セブン・ドワーフス)》の第一位で、《はにかみ屋(バッシュフル)》、《破壊者(バッシャー)》の異名を持つ。 メタルカラーチャートにおいて最も左側に位置する「プラチナ」の装甲を持ち、青の王以上に騎士らしい姿をしたM型。加速世界の剣術の1つ《フェムト流》の使い手で、白のレギオン最強のアタッカーとして知られている。装備している長剣型の強化外装は、斬撃のスピードに応じて刀身をフィルムのように薄く伸展させる機能がある。また、カイトシールドを巨大化させ味方を守る技も隠し持つ。強化外装《幻想の手綱》で調教したペガサス型のエネミー《アリオン》に乗って空を飛ぶことが出来る。必殺技にバーストリンカーやエネミーのあらゆる探知能力を遮断する光膜を広げ、30分間に渡り半径50mの範囲を覆う《イグノラブル・ゾーン》を持ち、さらに他人が開発した心意技を模倣する技能を持っており、単純な心意技なら3日もあれば真似できる。これは《心意技を真似する心意技》という訳ではないらしいが、詳細は不明。また、鎧の中にはアバター素体が存在しないという異質なアバターで、ハルユキは「がらんどうの鎧こそが《心の傷》を象徴している、《心傷殻理論》を誰よりも純粋に体現したメタルカラー」と推察している。 現実世界での姿はモデルを思わせる美男子ながら、なぜか黒いサージカルマスクを着用している。主であるホワイト・コスモスに心酔しており、生徒会長となったのも彼女の支持に従った結果である。同じ《七連矮星》に属するバイスの性格には個人的には反感を抱いている一方で、彼の覚悟に対しては強く評価している。 サーベラスIIIが第4回七王会議を無制限中立フィールドに転移させた時には、バイスが王達全員を心意で閉じ込めたのを確認すると「ザ・ルミナリー」で調教した《太陽神インティ》をその場に召喚、《インティ落とし》でその場にいた全員を無限EKに陥れようとする。コスモスがテスカトリポカの力で王を一網打尽にしようとした際には護衛として同行し、役目を万全に果たした。 ハルユキが《オシラトリ・ユニヴァース》に移籍しての初めての会合ではハルユキの処遇について「訓練コース」の最終過程を課すよう議題を誘導。同時に奸計を用い、課題となる巨獣級エネミー「クロコシータス」をシルバー・クロウがソロ討伐しているところにテスカトリポカを乱入させ他の《七連矮星》を引き離した上でアイボリー・タワーと手を組んでシルバー・クロウの抹殺を企む。しかし、《合》と《極》、さらに心意技を駆使したハルユキは彼の剣技の秘密を暴いた上でプラチナ・キャバリアーの装甲を切断。体内構造に関する秘密を知られたところにハルユキの危機を知って飛来したメタトロンから猛攻を受け、アイボリー・タワーとともに撤退した。さらにハイエスト・レベルで巫祖公主バリと会談していたハルユキよりも後にバーストアウトした智周は目覚めるやいなや他の《七連矮星》に構うことなく無言でエテルナ女学院生徒会室から逃亡した。 ユーホルト 七々子(ユーホルト・ナナコ) / スノー・フェアリー(Snow Fairy) エテルナ女学院中等部一年生で生徒会書記。スウェーデン人の父と日系クォーターデンマーク人を母にもつ、日系ワンエイスの金髪碧眼少女。《七連矮星》の第二位で、《眠り屋(スリーピー)》の異名を持つ。 アバターは小柄なF型。彩度の低い白寄りの青系統で、雪の結晶のようなドレス型装甲を身に纏う。現実世界でもB・B上でもやや舌っ足らずな口調で話す。 心意技として、到達速度が遅く範囲も狭い代わりに当たれば確実に相手を倒せるほどの攻撃力に特化させた雪の竜巻を上空から発生させる《白の終局(ブライニクル)》と、高い防御力を得る代わりに自力脱出ができなくなる氷のキューブを作る《青の断崖(グレート・グローラー)》を持つ。 ビーイングの協力を得ず単独でハイエストレベルに干渉する能力を有しており、ハイエストレベルから見ているハルユキとメタトロンに気づき、二人の間のリンクを切断しようとするなど底がしれない。ハイエスト・レベルでの戦闘にも長けており、把握できる場所と範囲であれば自在にテレポートが可能で、対象を完全に硬直させて動きを封じることもできる。かつては高位ビーイングの《契約者》であったが、現在ではその相手はいなくなっているらしい。 ネガ・ネビュラスとの戦いが始まるとハイエストレベルに飛んだクロウを攻撃しメタトロンとのリンクを切ろうとしたが失敗。その後はビヒモスと共に攻撃チームを無限PKに陥れていたが、オラクルの離反と2人の王の心意技によって敗退した。N・Nがゲンブ攻略作戦に出た時にはハイエスト・レベルで監視を行い、同じくハイエスト・レベルから待ち伏せを警告しようとしたクロウの妨害を試みたが、《合》で拘束の照準を外され逃走と情報提供を許してしまった。 越賀 莟(コシカ・ツボミ) / ローズ・ミレディー(Rose Milady) 《七連矮星》の第三位で、《怒りんぼ(グランピー)》の異名を持つ。港区南青山在住。エテルナ女学院に通う中学3年生だが、小学生と間違われるほどに小柄な少女。 サフラン・ブロッサムの《子》の一人であり、オラクルと共にオシラトリへ拾われた。オラクルが全損してからは白の王の力でサフランとオラクルを復活させて貰うために努力を重ね、現在の地位まで上り詰めた。《四聖》大日霊アマテラスの《契約者》で、彼女に導かれてハイエスト・レベルに到達しており、自分では友人だと思っているが、ハルユキとメタトロンとの関係とは違い、実際は契約に基づく互恵関係で提携している状態で、バーストリンカーに関する状況を提供する代わりにブレイン・バーストのシステム面に関する情報を受け取っている。 ネガ・ネビュラスとの戦いでは無限PKに陥った仲間を救うためにオラクルの元へ急ぐクロウ達の前に立ちはだかり心意技で拘束して優位に立ったが、リードの神器でクロウごと切り伏せられて敗退した。コスモスに対して忠実だが奇襲せずわざわざ戦闘前に会話を交わす、ハルユキから「手を抜いていた」と評されるなど、他のメンバーとは異なる思惑があることが伺える。その際オラクルから《親》が全損した真相を聞かされ、この時は信じられずに拒絶してしまうが彼女とまたしても連絡が取れなくなったことで、アマテラスの協力を得てハルユキとハイエスト・レベルで落ち合い、彼女の言葉が真実であるという確証を得る。ハルユキたちがアマテラスに託した伝言でオラクルに起こった事態を知ってからは、レギオンの大義よりオラクルの命の方が大切だと考え、7月22日にリアルで黒雪姫およびハルユキと合流し、昏睡状態に陥った恵を救うべく共闘した。その後はレギオンの大義よりも恵のことを優先し、オシラトリを脱退して別の中規模レギオンへ移籍する計画を立てている。 デュエルアバターは《薔薇の貴婦人》を意味する名が示す通り装甲色は彩度の高い遠隔の薔薇色で、全身から出し入れ可能な無数の棘が生えている。必殺技は花びらを飛ばしてチャージ系のアイテム、武器、乗り物などの《いま必要としているもの》の在処を占う《フラワー・ディヴィネーション》と、紅色のツルを地面から出現させて拘束、同時に棘で攻撃する《オルネート・スキュワリング》。後者の必殺技を発展させ、咲いた薔薇の色に応じた特殊効果(赤はトゲによる物理攻撃、黄は電撃の放射)を発動する心意技《秘密の花園(シークレット・ガーデン)》を持つが、色はランダムで決まるためどのような薔薇が咲くかは本人にも分からない。 アイボリー・タワー(Ivory Tower) 《七連矮星》の第四位で、《先生(ドク)》の二つ名を持つ。七王会議に出席しないコスモスの全権代理を務めると同時に、姿と名前を変え加速研究会の副会長も務めている。極めて事務的な口調で話し、自分たちの悪行を然も知らないことであるかのように言ってのける面の皮の厚さを持つ。 装甲色は象牙色で、細長く尖った頭部に魔導士然とした風格のM型。知覚に作用して自分や近くに居る他者の存在感を限りなく薄くする《薄影(アンダー・カバー)》アビリティを持ち、これを心意で強化することで王の目やシステム表示すら欺くという地味だが非常に強力な能力を有する。六王たちに比べれば数値的な戦闘力は劣るにもかかわらず、不自然なまでに膨大な情報圧を誇る。心意技の発動を強制的にキャンセルする心意技《虚数時間(イマジナリー・タイム)》を持つ。 ネガ・ネビュラスの攻撃に対して貸与された神器《ザ・ルミナリー》の王笏を手にオラクルに命令を出して出撃、自分の身を犠牲にしつつ攻撃チームを無限PKに追い込もうとする。メタトロンをも降し調教した邪神級エネミーによってネガ・ネビュラスを壊滅させようとしたが、予想以上の反撃でもう1つの姿を現すことになり、ベルの「シトロン・コール」モード2の効果で王笏を失ったせいで操っていたエネミーに裏切られる形で敗退した。 翌日の第4回七王会議にも平然と参加ししらを切ろうとしたがパペッターが撮影していた自身の変身シーンを開示されたため、《薄影》で会場内に連れて来ていたサーベラスIIIに《パラダイム・ブレイクダウン》を使用させることで全員を無制限中立フィールドへと転移させ、さらに王が勢揃いしたタイミングでディザスター化したサーベラスごと心意で拘束しキャバリアーと共に無限EKしようとする。その後、東京国立近代美術館付近の商業ビルに潜んでゲンブ攻略部隊を待ち伏せていたが、ハイエスト・レベルからクロウの警告を受けたロータスらによって先制心意攻撃を受け、直前に危険を察知してアレイと影に隠れ難を逃れる。 プラチナ・キャバリアーがシルバー・クロウを罠にかけた際はクロウを捕獲すべく待機していたが、メタトロンの乱入によりキャバリアーを連れて撤退する。ブラック・バイス(Black Vise) 声 - 飛田展男 加速研究会副会長を務めるバーストリンカーで、アイボリー・タワーが加速研究会の一員として活動するときに使用していた姿。レベル8。 デュエルアバターは薄い板の集合体で、PCのCPU用ヒートシンクをヒトガタに切り抜いたような奇怪な形状をしている。全部が重なって1枚の「影」となり、地面の影に潜伏して自在に移動することができる《潜影(シャドウ・ラーカー)》アビリティを持ち、他のアバターも積層で挟み込むことで移動させることが出来る。また、BICを利用することで加速コマンド実行中に加速を任意に停止できる加速世界唯一の《減速能力者》でもある。 アバターの装甲の一部を展開することで、恐ろしく強力な拘束能力を発揮することから《拘束者(リストリクター)》の異名を持つ。かつてサフラン・ブロッサムの無限EKの場で彼女を拘束していた張本人。登場している技は、2枚の板で相手を挟んで動作と発声を封じる《静止重圧(スタティック・プレッシャー)》、何枚もの板を縦一列に並べ直線攻撃を防御する《複層装甲(レイヤード・アーマー)》、対象を前後上下左右から板で圧縮して閉じ込める《六面圧縮(ヘキサヘドラル・コンプレッション)》、自身を中心とした空間を八面体で覆い防御する《八面断絶(オクタヘドラル・アイソレーション)》。さらに第三段階にまで至ったことで身につけた正二十面体に姿を変え、絶対的な拒絶の心意で破壊不能の拘束壁を作り出す《二十面体絶界(イコサヘドラル・インシュレーション)》を持つが、この形態になると自分自身で解除することは出来なくなってしまう。これらの板を使う技は《アイボリー・タワー》の姿では使えない模様。《鎧》誕生に立ち会っていることや、「親子の関係を知らない」という発言からオリジネーターであることが示唆されている。しかし《災禍の鎧》に秘められたクロム・ファルコンの記憶の残滓の中では、その態度と声質は自分達と同い年に思えないと述懐されている。 ヘルメス・コード縦走レースにはジグソーの協力者として参加し、彼とシャトルをクロウ達のシャトルの影の中に潜ませていた。またクロウが六代目クロム・ディザスターと化したときには彼(と《獣》)を暴走させるために暗躍していたが、逆にブロッサムとファルコンを再会させることとなり、ロータスと正気を取り戻したクロウの心意の前に討たれた。 ミッドタウン・タワー攻略戦ではメタトロンとの戦いで一段落した隙を突いて、ニコを拉致し加速研究会の本拠地まで連れ去った。その後彼女を強制的に零化現象させ、ハルユキ達を拘束しサーベラスIIIに《インビンシブル》を略奪させるが、ISSキット本体が破壊されたことで負の心意がサーベラスIIIに降り注ぎ災禍の鎧マーク2が誕生してしまう。ハルユキ達に離脱を促す一方で恨み言を連ねるサーベラスIIIを平然と見捨て、その場を去っている。 ロータスと同じく「ブラック」を名乗っているが、誰もアバター名をシステム表示で確認したことがなく、過去にアバターの色被りが発生した事例がないことから、正体が知られる前からニコからは自称だと推測されていた。しかし、ハイエスト・レベルからクロウが視認した際には、バーストリンカーを示す光点が象牙色ではなく黒になっていたなど、不可解な点がまだ残っている。 鷺洲 あいり(サギス・アイリ) / サイプレス・リーパー(Cypress Reaper) エテルナ女学院中等部三年生で生徒会副会長。七連矮星第6位。ビヒモスと共にローランカーの指導を引き受けている。 《糸杉の刈り手》を意味するアバターネームを持ち、西洋では死を象徴する糸杉と死神を組み合わせた名の通り、ボロボロのマントに大きな木柄のカマを装備している。特殊色寄りの近接型で、光線技《ソウル・スクイーズ》を持つ。 現実世界での彼女は長い髪を三編みで二つに分けた、語尾を伸ばした口調が特徴の社交的で快活な少女である。妙なあだ名をつけるのが好きらしく、「ボミちゃん」と呼ばれた莟と「リオリオ」と呼ばれた理生は閉口していた。 小清水 理生(コシミズ・リオウ) / グレイシャー・ビヒモス(Glacier Behemoth) 白樺の森学園中等部三年生で、生徒会副会長。《七連矮星》の第七位で、《くしゃみ屋(スニージー)》、《ハボクック》の二つ名を持つレベル8リンカー。《七連矮星》一の紳士を自負しており、丁寧な口調で話す。ローランカーの指導役の1人。 デュエル・アバターとして、大柄な青鬼型と《ビースト・モード》での「ビヒモス」の名が示すとおり全長6m以上、体高3mの四足獣型の氷竜型との二つの姿を持つ。氷のように青白い重装甲は低温環境で欠損以外の損傷を再生する性質を備えている。口から強烈な凍気を噴き出す常時発動型アビリティ《氷獄の溜息(サイ・オブ・コキュートス)》は攻撃に使うだけでなく、装甲の特性を補助し無限に自動修復させることができる。機動力には欠けるものの格闘型には圧倒的に有利で、巨体からの圧倒的な攻撃力に加え遠距離用の必殺技に頭部の角から冷凍光線を放つ《コンジール・レイ》を持つ。心意技として相手の周囲を堅牢な氷の壁で囲う《最終氷期(ラスト・グレイシャル・ピリオド)》を使う。 領土戦に出陣して元プチ・パケメンバーを圧倒、クロウとの戦いで角を切断されるが直後に無制限中立フィールドに移動させられる。その後はフェアリーとN・N攻撃チームを無限PKに陥れていたがオラクルの離反と王達の心意技により敗退した。 現実姿での彼もまた頭をスポーツ刈りにし黒縁メガネをかけた筋肉質の巨漢ながら、デュエル・アバターのときと変わらず丁寧な口調で喋る、非常に礼儀正しい好青年である。智周がハルユキを罠にかけたことを知るや心よりの謝罪を行い、また友人の犯した過ちに対しその後の領土戦が不可能となるほどの深い懊悩を見せた。 シャドウ・クローカー(Shadow Croaker) 忍者のような風貌のM型アバター。装甲色はやや青みがかったダークグレーで、カラーサークル上の位置は不明。忍刀や毒付きの手裏剣を武器とする。 ブラック・バイスを師としており、彼と同じ《潜影(シャドウ・ラーカー)》アビリティを使った神出鬼没の戦術を得意とする。ロープでつないだ苦無を刺すことで他人も影の中に取り込めるが、入り込んでいる影が急に無くなるとものすごい勢いで外に排出されてしまう。更に心意技に棒手裏剣を相手の影に刺すことで動きを封じる《縛影(シャドウ・タイアー)》を持つ。 ネガ・ネビュラスとの戦いではポータルへ向かうハルユキ達を追い、心意技で拘束したがリードと切り結ぶこととなり束縛が解けたクロウによって討ち取られた。六王会議襲撃時にはアレイのサポートを行うが、レイカーによって撃破される。東京国立近代美術館付近の商業ビルに潜んでゲンブ攻略部隊を待ち伏せた際には、ハイエスト・レベルからクロウの警告を受けたロータスらによって先制心意攻撃で倒された。 若宮 恵(ワカミヤ・メグミ)/ オーキッド・オラクル(Orchid Oracle) 声 - 戸松遥 黒雪姫の同級生にして親友。梅郷中学生徒会では書記を務め、広報文書の作成を担当。文芸部員。杉並区下高井戸在住。 サフラン・ブロッサムの《子》の1人だが、梅郷中入学時点では全損しており、加速世界の思い出は「いつの間にか無くしてしまい、内容も忘れてしまった、大好きだった本」として、微かに記憶を留めているに過ぎずマッチングリストにも存在していない。 バーストリンカーとして未熟な状態でブロッサムが全損し途方に暮れていた中、バーストリンカーの完全蘇生を目指しているというホワイト・コスモスに保護され、「親」殺しの真相を知らぬままオシラトリ・ユニヴァースに所属していた。全損後は加速世界の記憶を失い日々を過ごしていたが、2047年4月の沖縄での修学旅行中にかつての記憶が朧げながら一時的に蘇り、再度加速世界に現れるという謎の現象を引き起こした。さらに7月20日にアバターを蘇生されて再び記憶を取り戻し、ブロッサムを蘇らせるというコスモスの指令を受け、ネガ・ネビュラスとオシラトリの領土戦に干渉する。全損してからの記憶も有していたため黒雪姫との友情とブロッサム復活の願いの間で板挟みになり苦しんでいたが、自分に会いに来たハルユキからブロッサム全損の真実を告げられ動揺、彼とスター・キャスターのリンクを利用して一時的に現れたブロッサムの思念と再会したことでオシラトリに反旗を翻し、発動していた心意技を解除しネガ・ネビュラスに逆転勝利をもたらした。それからロータスにN・Nへと勧誘されるがそれを断り、ミレディーにサフランの真相を伝えるが激しく拒絶される。その後無制限中立フィールドにてアバターをミッドタウン・タワーの45階に幽閉、サーベラスの量子回路に無理やり接続され、内部時間では4年半も加速し続けるという危険な状態に陥るが、クロウとミレディーによって救出される。 デュエルアバターは淡い桜色で、直訳すると《蘭の預言者》を意味する。システムそのものに干渉する能力をいくつも有しており、一時的に無制限中立フィールドの一定領域を強制変遷させ、ランダムな属性に塗り替えるという破格の必殺技《パラダイム・レボリューション》を使用する。第12巻にてアビリティ《幻視(ハルシネーション)》を持つことが明かされているが、詳細不明。通常対戦フィールドをカットアンドペーストのように自分の周囲半径2kmに渡って無制限中立フィールドに丸ごと転移させる《パラダイム・ブレイクダウン》と、この状態を元に戻す《パラダイム・レストレーション》というブラッド・レパード曰く「加速世界最高峰の」二つの心意技を持つ。
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