糸杉とは? わかりやすく解説

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いと‐すぎ【糸杉】

読み方:いとすぎ

ヒノキ科常緑高木。高さ約45メートルにも達する。樹皮灰褐色はうろこ状で十字形につく。材は建築船舶楽器などに用いる。サイプレス西洋檜(せいようひのき)。

[補説] 作品名別項。→糸杉


いとすぎ【糸杉】

読み方:いとすぎ

原題、(チェコ)Cypřiše》ドボルザーク歌曲集。全18曲。1865年作曲モラビア詩人モラフスキーの同名詩集に基づく。のちに第12曲が弦楽四重奏編曲された。


いとすぎ 【糸杉】

地中海東部からイラン北部自生するヒノキ科針葉樹ヨーロッパで死の悲嘆を表すのに用いられ葬儀を糸杉で飾り墓所植えたりする。古代ギリシア美少年アドニス葬儀使われたとの伝承があり、それと関係がありそうだ花言葉は「死」「悲嘆」「不死の魂」。

カステルヌーヴォ=テデスコ:糸杉

英語表記/番号出版情報
カステルヌーヴォ=テデスコ:糸杉Cipressi Op.17作曲年1920年  出版年1921年  初版出版地/出版社: Forlivesi 

糸杉

読み方:イトスギ(itosugi)

児手柏変種


糸杉

読み方:イトスギ(itosugi)

仙人別称


糸杉

読み方:イトスギ(itosugi)

イヌコウジュ別称
シソ科一年草

学名 Mosla punctulata


糸杉

読み方:イトスギ(itosugi)

ヒノキ科園芸植物


イトスギ

(糸杉 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/06/24 01:33 UTC 版)

イトスギ属
ホソイトスギ英語版 Cupressus sempervirens
分類
: 植物界 Plantae
階級なし : 維管束植物 Tracheophyta
: 球果植物門 Pinophyta
: マツ綱 Pinopsida
: マツ目 Pinales
: ヒノキ科 Cupressaceae
亜科 : ヒノキ亜科 Cupressoideae
: イトスギ属 Cupressus
学名
Cupressus
L.
タイプ種
ホソイトスギ英語版 Cupressus sempervirens L.
英名
Cypress

イトスギ(糸杉、学名Cupressus)は、ヒノキ科イトスギ属の総称。サイプレス: Cypress)、セイヨウヒノキ(西洋檜)ともいう。世界中で公園樹や造園樹として重用される。

ヒノキ科の模式であり、ヒノキ科は英語では Cypress family(サイプレス科)と呼ばれる。

形態・生態

はあまり広がらずにが高く成長し、非常に細く高い独特の樹冠を形成する。 自然にはヨーロッパ,北アメリカ,アジア等に分布する。

人間との関わり

街路樹や公園樹に使われ、イギリスの邸宅ではドアがイトスギで作られる。腐敗しにくいため、建築材、彫刻などに幅広く使用されてきた。きれいな円錐形になるため、クリスマスツリーに使われるが、死の象徴であるため、墓地によく植えられる。観賞用の品種が栽培される。またフラメンコギターには側板裏板にイトスギを使用する。

イエス・キリストが磔にされた十字架は、この木で作られたという伝説がある。ギリシア神話では、美少年キュパリッソスが姿を変えられたのがイトスギだとされる。

花言葉哀悼絶望欧米では上記のキュパリッソスの逸話から、象徴とされる。文化宗教との関係が深く、古代エジプト古代ローマでは神聖な木として崇拝されていたほか、キプロスKypros, : Cyprus)島の語源になったともされている。フィンセント・ファン・ゴッホが好んで絵画の題材に使った。

イトスギは、生命や豊穣のシンボルでもある。死と生の双方にまたがるイトスギの象徴性が意識された作例には、レオナルド・ダ・ヴィンチの『受胎告知』、フラ・アンジェリコの『聖コスマスとダミアンの斬首』、ファン・エイクの『神秘の子羊』、クラーナハの『楽園』などがある[1]

下位分類

代表的なとその栽培品種は下記の通りである[4]

交雑種

ギャラリー

脚注

  1. ^ 『花と果実の美術館』 2010, p. 148.
  2. ^ 『花と果実の美術館』 2010, p. 147.
  3. ^ 『花と果実の美術館』 2010, p. 149.
  4. ^ 米倉浩司; 梶田忠 (2003-). “BG Plants簡易検索結果表示”. 「BG Plants 和名−学名インデックス」(YList). 千葉大学. 2013年12月6日閲覧。

参考文献

関連項目

外部リンク


糸杉

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/04 00:20 UTC 版)

フィンセント・ファン・ゴッホ」の記事における「糸杉」の解説

サン=レミ時代に、糸杉が重要なモチーフとして登場する入院直後1889年6月に、『星月夜』、『2本の糸杉』、『糸杉のある小麦畑』などを描きテオ宛てて「糸杉のことがいつも僕の心を占めている。僕は糸杉を主題として、あのひまわり連作のようなものを作りたい。……それは、線としても、比例としても、まるでエジプトオベリスクのように美しい。」と書いている。糸杉は、プロヴァンス地方特有の強風ミストラルから農作物を守るために、アルル農民数多く植えていた木であった西欧では、古代においてもキリスト教の時代においても、糸杉は死と結びつけて考えられており、多く墓地で見られるであったアルル時代には生命の花であるひまわり向けられていたゴッホの眼が、サン=レミ時代には暗い死の深淵向けられるようになったことを物語るものと説明されている。

※この「糸杉」の解説は、「フィンセント・ファン・ゴッホ」の解説の一部です。
「糸杉」を含む「フィンセント・ファン・ゴッホ」の記事については、「フィンセント・ファン・ゴッホ」の概要を参照ください。

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