不可解な点
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物語の中でやはり不思議なのは、物語のヒロインである風神ニンリルの心理と行動であろう。処女であったニンリルは母親の心配をよそに気ままに出掛け、エンリルに口説かれた際には「私のヴァギナは妊娠を知らないし、唇はキスを知らない」と言うあられもない対応をした。年頃の少女として性に興味があったのかも知れず、現代裁判ならば「和姦」とさえ捉えられてしまう可能性が無きにしも非ずである。 ところが、シュメール社会においては和姦か否かに関わらず「正式な段取り」を踏まずに処女を手籠にすることは決して許されることではなく、エンリルの犯した罪は重かったために厳重に処罰されなければならなかった。これは当時の神々の世界だけでなく人間社会にも通ずる価値観であり、ウル・ナンム法典の第6条でも「床入り前の女性を暴力に及んで犯したらば、その男性は殺されるべきである」との旨が刻まれている。 そして、本来憎んで当然であるはずのエンリルをなぜ追ったのか。子を授かったことで恋しく思ったのだとしたら、契りを結んだ本人ではない、初対面であるはずの門番 / 河の人 / 船の人(のふりをしたエンリル)とも交わることに説明がつかない。この辺りを補足するニンリルの心理描写は皆無で、ニンリルから逃げるエンリルの心理についても作中では特に明記されていないため、詳細は不明である。
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不可解な点
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/24 08:11 UTC 版)
「マスグレーヴ家の儀式」の記事における「不可解な点」の解説
事件の起こる200年以上前、1650年代に書かれた儀式文から謎を解くのであるが、儀式文には大木の影を目印にする記述がある。いくら大木といえど、200年間に全く成長・あるいは枯れるなどしないことが考えられるだろうか(グラナダ版では屋敷の屋根につけられている風見鶏が木の形をしており、その影を目印とする事でこの疑問点を回避している)。 最大の不可解な点は、この事件で見つかった、チャールズ1世のものとされる歴史的に非常に重要な王冠を、マスグレーヴ家が所有することを国から認められたことである。正典内では、マスグレーヴの祖先がチャールズ2世に重用されていた事が示されているためチャールズ1世の頃からマスグレーヴ家が王室に重用されていた可能性はあるが、物語冒頭で本作に登場するマスグレーヴ家は16世紀の頃に本家から分離した分家と説明されており本家を差し置いて分家が国王の持ち物を預かる立場に立てるとは考えにくい。一応、王党派が国外亡命を決意した時には本家は内戦によって滅亡していたため、分家に役目が回ってきたと考えれば辻褄はあうが、正典内では明確な説明はない。
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