不可解な判定
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/29 09:12 UTC 版)
「2002年ソルトレークシティオリンピック」の記事における「不可解な判定」の解説
フィギュアスケートのペア競技において、「フランスの審判員に不適切な行為があった」とされ、IOCによって2位のチームにも金メダルが与えられた。この事件は、後にフィギュアスケート競技の採点方法が根本的に変更される契機ともなった。(詳細は、「2002年ソルトレークシティオリンピックのフィギュアスケート・スキャンダル」の項を参照のこと。) オーストラリアのスティーブン・ブラッドバリーが優勝したショートトラックでは、転倒や判定トラブルが多発した。韓国の金東聖が失格の判定を受け、韓国のネチズンがこれを不服としIOCなどに対し、サイバーテロを行い問題になった。アポロ・アントン・オーノや寺尾悟も不可解な失格となったことが問題視され、次回のトリノオリンピックからはビデオ判定が導入された。なお、優勝したブラッドバリーは終始集団から離れており、判定トラブルは全く無かった。 ロシアのラリサ・ラズチナがレース前の血液検査で失格となり、一時選手団の引き上げを検討した。ただ、どちらも最終的には閉会式に出席した。 大会終盤になってもアルペン、クロスカントリーの選手がドーピングで大量失格になるといったこともあった。 スピードスケート男子500mにて、優勝したケーシー・フィッツランドルフの一本目のスタートがフライングではないかとの疑惑が持ち上がった。(ケーシー・フィッツランドルフ#フライング疑惑を参照。) 他にもアメリカ寄りと見られた判定が多く目立ったことなどから、会期の後半ならびに閉会後には地元のマスメディアからも、エイブラハム・リンカーンの演説を捩った「アメリカの、アメリカによる、アメリカのための五輪」と揶揄された。さらには、一部の選手や役員が閉会式を実際にボイコットした。
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