その他の組織・無所属
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「とある魔術の禁書目録の登場人物」の記事における「その他の組織・無所属」の解説
アウレオルス=イザード(Aureolus=Izzard) 声 - 杉田智和 元ローマ正教所属の錬金術師。魔法名はHonos628(我が名誉は世界のために)。 パラケルススの末裔で、かつてはローマ正教で対魔術師用の魔道書を書く「隠秘記録官(カンセラリウス)」を務めていた。そこで先生としてインデックスと出会い、彼女を救うためローマ正教を出奔し、以後、全世界の魔術師を敵にまわす。「無限の生命力」を持つ吸血鬼の「無限の記憶を保つ術」に着目し、「吸血殺し」の姫神を囲っている三沢塾を乗っ取り彼女と協力関係を持つ。その後、三沢塾を魔術で要塞化し、さらにグレゴリオの聖歌隊の技術を応用することで、実現不可能とされていた「黄金練成」を完成させる。発言の冒頭に「○然(必然、当然)」と語を付け、セリフを断定するような口調が特徴。 世界に干渉し、自分の思い通り現実を歪める魔術「黄金練成(アルス=マグナ)」を用いる。ビル3棟をまとめて消滅させることも可能なローマ正教の切り札「グレゴリオの聖歌隊」すら簡単に無効化する。良くも悪くも自分の思い通りに現実が歪む(自分が「可能だ」と思えばどんなことでも可能になるが、逆に「不可能だ」と思ってしまえば決して実現しなくなる)ため、首筋に鍼を刺すことで不安を打ち消していた。 三沢塾に乗り込んできた上条とステイルと対峙した際、インデックスが既に上条に救われていたことを知って自暴自棄となる。その後、上条やステイルの命を狙い、上条の右腕を切断するも、黄金練成の弱点に気付いた彼の演技によって自信を喪失。上条の右手から生えた「竜王の顎」によって精神を破壊され、同時に記憶と黄金練成の力も失う。その後、ステイルの処置によって顔を変えられて別人となり、表向きは死亡したことになっている。アウレオルス=ダミー アウレオルスが「警備装置」として作り出した自身の偽者。テレビアニメ版には未登場。 全体的に小物臭い言動が多く、本物のアウレオルスとは別人のようだが、上条は彼こそがアウレオルスの本質だと推察している。自身は偽者であることに気付いておらず、ステイルに魔術師の本分について酷評される。続けて上条との交戦で負傷。最後に魔術師とは何かを思い出し、ステイルに破壊される。 鎖付きの鏃に触れたものを瞬間的に金へ強制変換する「瞬間錬金(リメン=マグナ)」を操る。 闇咲 逢魔(やみさか おうま) 声 - 中田譲治 神道系の魔術師。 全身黒づくめの強面の男。まるでマフィア関係者のような外見だが、感覚を研ぎ澄ますために平時は閉ざされているその眼は子供のように澄んでいる。右腕に「梓弓」を取り付けた仕込み籠手を装備しており、弦を弾くことで空気の刃や透明化などの魔術を発動させる。縄縛術の手練れでもある。 想いを寄せる女性の呪いを解くため、魔道書「抱朴子」の知識を求めて学園都市に侵入し、上条の目の前でインデックスを誘拐。その後、上条に敗北したが、「幻想殺し」のおかげで彼女の呪いを解くことに成功する。なお、彼が想いを寄せる女性はアニメと漫画で初めて容姿が判明する。 オリアナ=トムソン(Oriana=Thomson) 声 - 柚木涼香 「運び屋」として魔術業界では有名なフリーの女性魔術師で、手段を選ばず追手を確実に振り切ることから「追跡封じ(ルートディスターブ)」の異名を持つ。魔法名はBasis104(礎を担いし者)。現在の国籍はイタリアだが、元々はイギリスの出身で、「必要悪の教会」とも何度も交戦した経験を持つ。 極めて肉感的なスタイルを誇り、作中屈指の爆乳(Hカップ)の持ち主。[要出典]また、巻き髪や極端に露出の多い服装など外見も派手なうえ、言葉遣いでもエロティックな表現を多用し、それらを女の武器として惜しげもなく見せびらかす。 行動の原点には「人のために何かをする」と定め、万人が幸せで価値観の齟齬を生まないような世界を常に渇望しており、その実現のためには魔術・科学どちらに与することも厭わないと考えている。それら悲願達成のため、ローマ正教(リドヴィア)と契約し、大覇星祭の期間中、対聖人用の秘蔵霊装「刺突杭剣(スタブソード)」運搬役の依頼を引き受ける。しかし、オリアナの真の役割はリドヴィアが大規模魔術「使徒十字」を安全に発動できるよう、自身を捨て駒としたうえで「刺突杭剣」の名を寄せ餌とした陽動役であった(運んでいた「刺突杭剣」は模造品ですらない、ただの板きれ)。 後の追跡戦では上条らを翻弄させたが、追い詰められた末の上条とステイルとの決戦においては、あべこべで全く連携しない2人の行動に悪戦苦闘するも激闘の末にステイルを退けると、遂には上条をも追い詰めた。しかし、止めを刺さんと肉弾戦に持ち込んだ際、上条の起死回生のパンチが顔面に直撃し、この一撃が決定打となり敗北、肝心の「使徒十字」も大覇星祭の影響により不発に終わった。 その後、イギリス清教により拘束されロンドンの処刑塔へ幽閉されるが、学園都市とローマ正教の対立が激化するに伴いイギリス清教と契約し、イギリスのクーデターでは上条と共闘した。グレムリンの一斉侵攻時には、アラスカのNORADの弾道ミサイル基地を狙うフェンリルを妨害した。「クロウリーズ・ハザード」襲撃時には、ホレグラスの依頼で、大英博物館にいる元アニェーゼ部隊へ「神威混淆」イシス=デメーテルを届けた。 頭の回転が早く、相手の行動を先読みした知力で戦うスタイル。戦闘及び任務中では、「原典」の自動的に術式を繰り出す機構だけを重点的に抽出して兵器化させた単語帳風の簡易魔道書「速記原典(ショートハンド)」を使用する。五大元素を示す文字と色、そして座相法則とページ数の組み合わせで様々な魔術パターンを構築できるが、構築された魔術と同じものは二度と組み上げられず、一定時間が経過すると消滅してしまう。加えて1ページで魔術1回分の使い切りタイプであったりと制約が多いが、その分一つ一つの威力も強力で、さらに詠唱不要と大変便利。他にも逃走経路の道中に貼付けておくことでトラップのような使途も可能と汎用性も高い。また、常に新しい魔術を考案して新たに「速記原典」を作ることが出来るため、即興での補充は問題なく行える。ただしオリアナ個人のポリシーとして、1度使用したものは2度使わないようにしている。さらに、格闘術も使用し、接近戦においても非常に手強い。 エリザリーナ(Elizalina) 声 - 進藤尚美 エリザリーナ独立国同盟の建国を主導した中心人物で、その名前の由来にもなった女性魔術師。フランスの「傾国の女」の妹。 不健康なほどに色白く痩身な金髪の女性。表では政治的に、裏では魔術的にエリザリーナ独立のために活躍した実力者であり、ロシア成教の魔術攻撃をことごとく撃退するなど魔術師としての腕も相当なものである。魔導師でもあり、部下の魔術師を多く育成し同盟内の防衛戦力に役立てている。 フィアンマが狙うサーシャを匿っていたが、フィアンマの襲撃に遭い、上条やレッサーと共に応戦するが圧倒された。その後、流れ着いてきた一方通行や浜面らを保護し、滝壺を回復魔術で治療した。 ベラッギ、ロンギエ 声 - 杉崎亮(ベラッギ)、山根雅史(ロンギエ) エリザリーナの側近である二人の大男。 傾国の女(けいこくのおんな) 声 - 慶長佑香 「ヴェルサイユの聖女」と呼ばれるフランスの実質的な国家元首の女性。本名不明。エリザリーナの姉。 妹同様、不健康なほどに色白く痩身な女性。「首脳」や「軍師」などとも呼ばれる頭脳戦のエキスパートで、フランスの政治も大統領ではなく彼女が動かしていることから、キャーリサからは宿敵として認められている。 ジャンヌ=ダルク、マリー=アントワネットなどと同じ、その存在だけで国家を揺るがす「傾国の女」というフランス特有の性質を持ち、それが自身の呼び名にもなっている。ヴェルサイユ宮殿の地下に監禁されているとされていたが、第三次世界大戦が勃発するとドーヴァー海峡にてイギリスとの戦闘に参戦。後にフィアンマの引き起こした混乱を収めるべく、キャーリサと共闘してミーシャに立ち向かう。 ニューヨークでの対グレムリンの会合にも参加。フランスとしては逃避行を続けた上条とオティヌスに対し、一切の敵対行動に出なかった。 フランスの国家的な霊装「デュランダル」を持ち、霊装にフランス国内の力を流し込むことで音速挙動などを可能としており、騎士団長をも苦戦させる驚異的な戦闘能力を発揮する。他にも遠隔攻撃の魔術を使い、魔術的な知識・判断に優れる一面もみせている。 「占星施術旅団」の老人 かつての占星施術旅団の一員である魔術師の老人。本名は不明。 ロシア成教の一部門に追われた際、窮地をウィリアム=オルウェルに救われ国外脱出に無事成功した。17巻ではウィリアムと再会し、彼に武器の調達を依頼され大剣「アスカロン」と「盾の紋章」を提供する。第三次世界大戦ではワシリーサからの依頼で自らの人脈を生かして三大宗派の協力関係の結成に貢献する。さらにその後、元占星施術旅団の仲間やとある青年と女性らと共に量産型霊装「雷切」を持ってウィリアムの助太刀に加わった。 「コリシュマルド」の少年 かつてウィリアムと共にオルレアン騎士団と戦った少年。本名は不明。 オルレアン騎士団に誘拐されたとある少女を救うべく立ち上がり、その後ウィリアムの協力もあって少女の救出と組織の壊滅に成功する。第三次世界大戦では彼の成長した姿であろう青年が西洋剣「コリシュマルド」を持ってウィリアムの助太刀に駆けつけた。 「ダルクの神託」の少女 「ダルクの神託」と呼ばれる特殊な先天的素質を持つ少女。本名は不明。 かつてはその素質ゆえに、ジャンヌ=ダルクの再現を掲げるオルレアン騎士団に実験素体として連れ去られたが、その後とある少年とウィリアムの活躍によって救出される。第三次世界大戦では彼女が成長した姿であろう女性がある青年と共にウィリアムの助太刀に駆けつけた。 ジーンズショップの店主 ロンドンでジーンズショップを経営する20代の男性で、魔術師。本名は不明。初登場はSS2巻。 イギリス清教に所属する正規要員ではないが、魔術師としての実力が高いこともあって「必要悪の教会」の仕事を半強制的に手伝わされている。あくまで自分は民間人で本業はジーンズショップと主張しており、無給で扱き使われていることや手伝いの間に本業が滞ることなどをよくぼやいている。ジーンズに対する並々ならぬ愛着とこだわりを持ち、特に意図的なダメージ加工は大嫌いであるということから、ジーンズを切り刻む神裂には強く憤慨している。ヴァルキリーの攻撃に屈したり神裂を性的な目で見るなどスケベな人物で、たびたび神裂に殴り飛ばされたりツアーガイドの少女に軽蔑されたりしている。 魔術師としては、職業柄か縫製や服飾を利用した術式を得意とし、敵の魔術の解析や味方の魔術の支援など補助系の魔術が多い。即席かつ粗雑とはいえわずかな時間で7km四方に仕掛けられたルーンの魔法陣に干渉して発動を妨害する、25km先から神裂の戦闘を支援できるなど高い技量を持ち、不本意ながら「魔術師・神裂火織とコンビを組んで世の悪を成敗する、スーパー非正規エージェント」とも呼ばれている。 神裂編SSではネット通販事業を始め、客として注文を受けた佐天涙子と知り合いメル友になったことを毎度の如く自慢している。 ヴァルキリー 本編開始前の2月頃にロンドンに出没していた、ジーンズ切り裂き魔。本名不明。 銀に近い髪の、スラリとした神裂と同世代の女性。肘の上辺りまである手袋や両足の太股まである長いブーツは、白と黒の牛柄である。鋼の胸当てにビキニアーマーを纏う、ヴァルキリー見習い。色香を使って優れた部下を増やし、単身で魔術結社級の力を得ることが目的らしい。ヴァルキリーの神話にちなみ、9体の分身を使って虜にした男性を操る魔術「九人祝い(ナインサポート)」を使う。神裂と戦闘を行っている最中に出番が終了したため、現在の状況は不明。 ヴィクター=ニューバーグ アレイスターの弟子の1人。モデルはヴィクター・ニューバーグ(英語版)。1909年にアフリカで行われたコロンゾンを召喚する実験で適切にブレーカー役を果たし、霊媒としてアレイスターの肉体を乗っ取った大悪魔を退去させる事に成功した。ただ、結果として「破棄」ではなく「中断」してしまった事で、死亡したアレイスターがコロンゾンの霊媒に宿るというイレギュラーが発生する。 マダム・ホロス アンナ=シュプレンゲルを名乗り、メイザースに接触して結社の秘密を持ち逃げしたとされる詐欺師。アンナの肉体を器としており、髪型はアンナと同じだが体格は3割から4割増しで、赤いレオタードにロングスカートを足したような派手なドレスを着た女性。 薔薇の亜流である「黄金」の終焉を見届けるためにスコットランドに現れ、聖マーガレット礼拝堂に拘束される滝壺に接触し、「力ある魔導書の戦闘モジュール化」によって地脈から力を吸い上げて能力者でも術式を行使できる水晶玉を与える。そして、クイーンブリタニア号に侵入した後は限界が近づいて倒れるアレイスターと言葉を交わし、ミナとダイアンを始末するため船を離れようとしたところで、突如現れたエイワスに後頭部から貫かれてアンナに肉体を奪い返された。 アンナ=キングスフォード ウィリアム=ウィン=ウェストコットやサミュエル=リデル=マグレガー=メイザースの恩師にして、アンナ=シュプレンゲルの原型の一人とされる女魔術師。実在のモデルはアンナ・キングスフォード(英語版)。西洋魔術史上の頂点に君臨する伝説の魔術師に人が起こせる神秘や超常を教授したという伝説を持つ知の大女神であり、単純な技術だけでなく思想や主義の部分まで食い込み、「黄金」が一般女性の参加を広く受け入れるきっかけを作ったと言われる、平等を愛して迷える者に絶大な力を分け与える、単体で一つの神話と化した魔術師。 肉体の外見は30に届くか否か、赤みがかった金の長い髪を巨大な1本のエビフライ状にまとめた変則的な三つ編みにして、繊細なメガネで理知的に顔を飾る。復活後はレディバードと同じオレンジ系の競泳水着風特殊スーツとパレオ、大きな帽子を装着して魔女のワンピースのようなシルエットに整えている。あらゆる魔術は国家や地域、職業、階層、年齢、男女、人種、貧富の区別なく万人へ平等に配給すべしと教え、絵本のサンタクロースや笠地蔵のように周囲に奉仕する事を己の命題としている。いつでも同じものを生み出せると考えるので、「黄金」の創設を助けたという金字塔にも執着していない。 魔術とは呼吸や心拍よりも身近な「ただ其処にあるもの」と認識しており、「術式」という言葉で意識を切り替える必要もせず、特別な道具や建造物、生まれ持っての才能、座標や時間といった「前提」もなく、その辺の石ころや木の枝でも十分に奇跡を起こす事ができ、ただの名前にすら必殺の意味を宿らせられる。メイザースを〆た時に使ったという、惑星の力を符に込める魔術を応用し、大宇宙と常に対応する小宇宙である肉体を、手足や内臓ごとに分けて対応した符へと封じ込め、殺さずにフィルム缶の中へと封印する魔術「ソロール、キングスフォード、1888」などを操る。 「黄金」結成の直前に死亡し、死後は永久遺体として冷凍保存されていたが、アレイスターによりミヤシタアークの多国籍レストランの冷凍庫から回収され、科学的手法で再起動させられる。脂質やヒアルロン酸を皮膚に注入し、機能停止した臓器を最先端精密機器に置換して、無線式の充電で駆動しており、口に出す言葉は化けているが人格を持った状態で、魔力を生成できるので生命力がある事も証明されている。アレイスターの「人間」らしい脅えと用心深さのために、魔術とは全く関係のない最終安全装置として肩甲骨の間に機能遮断用物理スライドスイッチを取り付けられており、外部から強制的に活動を停止させられるようになっている。 12月31日の「橋架結社」の魔術の脅威にさらされた上条を助けるためにシュプレンゲル嬢を世界から「隔離」、圧倒的な実力と相性をもって彼女を一方的に封殺し、閉じ込めたフィルム缶をアレイスターへ渡す。
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