その他の組織における会長
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/21 09:20 UTC 版)
株式会社の取締役会に相当する機関として非営利法人においては理事会が置かれることが多く、この場合、理事会の議長は会長ではなく理事長と呼ばれる。 また、会長は多くの団体名の末尾に「会」がつく組織のトップの名称である。また、「連盟」「連合」などの名称の組織でも会長となる場合もある。また逆に、「○○会」という名称でありながら、代表者は「委員長」等と称する場合もある。具体例として、日本将棋連盟や日本自動車連盟、日本アマチュア無線連盟は「○○連盟」を名乗っているがトップは会長であり、逆に日本相撲協会は「○○会」という名称であるが、トップは理事長である。 会長の役割はそれぞれの組織によって異なるが、基本的にはその組織の予算、人事、営業などの管理を通じて、組織を運営統括することが主な仕事である。具体的には生徒会の会長は生徒会長、自治会の会長は自治会長である。また町内会の会長は町内会長である。また、同好会の長も会長を名乗る 自由民主党の派閥でも会長職を置くが、首相・閣僚や幹事長(小泉純一郎の総裁就任以降は、幹事長・総務会長・政務調査会長のいわゆる「党三役」も就任の際に派閥から退会することが慣例とされた)と派閥会長の兼任は問題があるとされることから、実質的なトップが会長職に就かないことが多い。例えば中曽根康弘の首相時代には中曽根派会長は櫻内義雄、竹下登が首相に就任して以降の竹下派会長は金丸信、森喜朗の首相時代には森派会長は小泉であった(小泉が首相になると森が会長に復帰した)。また、田中角栄は実質的な田中派のトップでありながら正式な派閥結成が首相就任後だったことから、一度も自派閥の会長職を務めたことはなかった。 一方、旧民主党のグループも会長職を置くが、自由民主党の派閥と比べると掛け持ちが容認されていたり、岡田克也のように派閥・グループに属さない実力者も多数いるなど結束が緩やかで党運営への影響力があまり大きくないことなどから会長職の扱いもそれほど厳格ではなかった。例えば鳩山由紀夫は首相に就任すると鳩山グループの会長を当時入閣していなかった大畠章宏に譲ったが、菅直人は首相に就任した際に菅グループの会長を辞してはいない(会合への出席を控えたのみで、その間は江田五月が実質的な会長代行的立場となっていた)ほか、野田佳彦が首相に就任した際は野田グループの会長に当時内閣官房長官の藤村修が就任した。
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