竜王の顎(ドラゴンストライク)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/15 14:08 UTC 版)
「上条当麻」の記事における「竜王の顎(ドラゴンストライク)」の解説
アウレオルス=イザードとの戦闘終盤で右腕を切断された際、その肩口から2メートルを超える透明な竜の顎が出現している。アウレオルスの上条に対する恐怖心(不安)と「黄金錬成」の効果によって出現した、端的に言うとアウレオルスの自爆によるものとされたが、上条は「切断された右腕から、透明な竜の顎が生えてくる」と事細かに想像できるだろうか、と疑問を感じており、「黄金錬成」とは別の「何か」ではないかと推測している場面があった。 それを裏付ける形で、『とある科学の超電磁砲』の大覇星祭編では、木原幻生の策略によって強制的に能力の段階を引き上げられた美琴との戦闘で右腕が切断された際、それぞれ形状が異なる8頭の竜(連載時は最初のドラゴンと謎の複数の目が描かれ、単行本では8頭に加筆修正)がその傷口から現れ、美琴を媒介にして現われようとしていた別の世界の「何か」を喰いつくした(その後に竜は消え、右腕は何事もなかったように再生している)。どの竜も2つ以上の属性を有する恐るべき力の化身であり、アニメ『超電磁砲T』第14話ではそれぞれカラフルな体色で描かれている。以下に各個体の能力を記載する。 最初のドラゴン 体色は透明、もしくは白。解呪と精神攻撃が得意で、噛まれると最悪記憶を破壊されてしまう危険がある。無印2巻で最初に登場したのはこの個体だと考えられ、ステイルと姫神に及んでいた「黄金錬成」の効果を打ち消し、アウレオルスから全ての記憶を奪っている。 盲目ドラゴン 体色は禍々しい黒。暗黒属性と強い精神作用を持ち、迂闊に近づいた相手を恐怖や混乱状態に陥れる。 単眼コブラ風ドラゴン 体色は水色。雨風を呼ぶ水属性と毒蛇のごとき毒の概念を煮詰めたような牙を持ち、噛まれれば対象は死ぬか死ぬより非道い体験をする事になる。 4つ目ドラゴン 体色は黄緑。眼力で夢と現実の境を曖昧にする幻覚催眠能力と、不在金属も砕く音波の歌声を操る。 骸炎ドラゴン 体色は燃え盛る赤。竜骨から炎が吹き出している火属性のアンデッドドラゴンで、生命力そのものを焼くエナジードレインのダメージを与える。 氷晶ドラゴン 体色は雪のような白。星そのもののような強靭さを持ち、氷のブレスを吐く。 槍頭ドラゴン 体色は派手な金色。身体から電撃を撒き散らし、口からレーザーブレスを吐く。 天使ドラゴン 体色は神々しい白。天使の羽を頭に戴き、人間の手で目隠しされている。羽を刺した人間を一種の催眠状態にして洗脳する「魅了(チャーム)」や、額から物質を塩化ナトリウムへ変換する光線を放つ能力を持つ。垣根帝督の「未元物質」の翼のように羽で防御する他、美琴の「超電磁砲」を模倣する事も可能。なお、洗脳下にある者は自発的な思考力を欠く上、下準備として嬉美の血を飲ませないと体内の塩分が暴走して致命傷になる。光線も直撃させなければ変質させられないので、遮蔽物を1枚でも挟めば無効化される。 大覇星祭編で上条から分離、エネルギー源としてブラックホールに寄生し、さらに獄門開錠編では「ブラックホールを生み出す」能力者である春暖嬉美に引き寄せられて、彼女の右手に宿っている。ブラックホールの莫大なエネルギーによって無尽蔵に能力を振るえるが、力を使用するたび嬉美を右手から全身へ侵蝕していた。美琴と互角以上に渡り合ったが、嬉美をも救おうとする初春の活躍によって引き剥がされ、弱体化を起こし白骨化、「超電磁砲」で撃ち抜かれて崩壊する。 出現する竜は上記の8体だけではないらしく、対処しきれなかった場合はデザイン済みの他9体も出現する可能性が示唆されている。また、アニメ『超電磁砲T』第14話で上条が8体の竜を出現させた際には、彼の右目の白目部分が赤く染まるなどの演出がなされている。 新約リバースで神浄によって「幻想殺し」を奪われた際、失われた右腕に代わりスカイブルーの糸がよじれて生じたサイケデリックな腕が生えた。この腕からは、「ぬめるような光沢を放つスカイブルーの全体にレモンイエローのラインが流れ、2メートル強の巨軀を誇る、鰐に似た大顎を持ちコウモリのような巨大な翼を広げる、有翼のトカゲ」の形をしたドラゴンの外殻が生み出され、上条の全身を包んで瞬間的に「聖人」についていけるほど高い運動能力と飛行能力を与える。また、それに伴う変調で、「幻想殺し」が原因の不幸体質も改善されている。この力は、少なくともオティヌスが「主神の槍」を使った時点では存在しなかった効能であると、オティヌス自身が明言している。
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