高速道路 世界の高速道路

高速道路

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/08/25 23:26 UTC 版)

世界の高速道路

北米・南米

アジア・オセアニア

ヨーロッパ

アフリカ

国家間をまたぐ高速道路

大陸規模の高速道路

高速道路建設がもたらす諸影響

高速道路建設と二酸化炭素排出量

新しい道路を建造すると次のような直接・間接のことが起き、二酸化炭素排出量(カーボンフットプリント)が増えるという[10]

  • 建設作業(整地作業で排出される二酸化炭素。道路を建造するのに必要なコンクリート、アスファルト、鋼材などの素材を作るために排出される二酸化炭素。建機から出される二酸化炭素)による増加。[10]
  • 樹木を切り倒すことで、樹木を切らなければ樹木に吸収されるはずだった二酸化炭素の量が減ることによる二酸化炭素の増加。[10]
  • 建設後の道路のメンテナンス作業やサービス業務による二酸化炭素排出の増加。[10]
  • 新しい道路ができることで自動車の走行が増え、人々の移動が増え、走行速度が上がることによる二酸化炭素排出の増加。[10]

道路の建造に伴う二酸化炭素の排出量の増加を抑制するには次のようなことが必要になるという[10]

  • メンテナンス作業に電気自動車など二酸化炭素の排出量がゼロあるいは極めて小さい自動車を使う[10]
  • 道路の更新や補修の工事の際には二酸化炭素の排出量が多い機材を使わない[10]
  • 供給業者(下請け業者)との契約の中に、二酸化炭素排出量の基準も入れる[10]
  • 道路標識やトンネルの照明については、エネルギー効率の高い照明を使う[10]
  • 道路建設のために切り倒す樹木に相当する量の樹木を、計画した道路の近くに植樹する[10]
高速道路建設と「借金の罠」

経済効果を期待して借金で高速道路を建設するとその借金が重荷になってしまい、国の経済が抜き差しならない状況に陥ることがある。インドは高速道路の建設のために2014年-2015年に膨大な借金を行ってしまい、2020年1月には「借金の罠」に陥りそうになっている、と分析された[11]

アメリカの金利とアメリカでの高速建設

1929年以降で米国の経済成長率が最も高かったのは1950年代と1960年代だった。この時期には大規模な高速道路網の構築に多額の政府支出がなされた[12]

2015年時点であるが、経済学者のロバート・シラーが2015年時点の米国の30年インフレ連動債の利率が0.86%との状況を見て述べたところによると、その時点ではアメリカ政府はお金を借りて新しい高速道路を建造する良い機会で、アメリカで高速道路を建設すれば健全な投資になると説明した[12]。(その後状況は一変し、2020年春には世界的なコロナ禍が起き、世界経済は予想外の状況になった。数年間、多くの国で外出禁止令が発令され、高速道路の利用率はその間のみ一挙に低くなった。人々はできるだけ物理的な移動や直接会うことはできるだけ控え、テレビ電話アプリやZoomなどのWeb会議アプリなどIT技術を使い、リモートでコミュニケーションをするようになり、買い物はネット通販で済ませることが増えた。2022年2月には、ロシアがウクライナに侵攻し、西側諸国はロシアに対して大規模な経済制裁を行い、世界経済は前例のない展開を見せた)ウクライナ侵攻後アメリカでは物価の異常な高騰が起き、その物価高騰を抑えるためにアメリカ政府はそれまで維持していた低金利政策を改め金利を上げた。2022年7月時点には、アメリカ金融当局は、年末には政策金利を3.75% - 4.00%にするというような方針を打ち出すまでになった[13]。つまり2015年の状況とは全然異なった状況になった)。

脚注








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