destroyerとは? わかりやすく解説

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destroyer

別表記:デストロイヤー

「destroyer」の意味・「destroyer」とは

「destroyer」は、日本語で「駆逐艦」あるいは「破壊者」を意味する英語の単語である。海軍艦船一種である「駆逐艦」を指す場合と、文字通り何かを破壊する人や物を指す「破壊者」を指す場合がある。文脈により意味が変わるため、使用する際は注意が必要である。

「destroyer」の発音・読み方

「destroyer」の発音は、IPA表記では/dɪˈstrɔɪər/となる。これをカタカナ直すと「ディストロイヤー」となる。日本人発音する際のカタカナ英語では「デストロイヤー」となる。発音によって意味や品詞が変わる単語はないため、一定の発音統一されている。

「destroyer」の定義を英語で解説

「destroyer」は、英語で定義すると"a type of small, fast military ship"または"a person or thing that destroys"となる。前者軍事用小型速い船を指し後者は何かを破壊する人や物を指す。

「destroyer」の類語

「destroyer」の類語としては、「wrecker」、「demolisher」、「ruiner」などがある。これらも同様に何かを破壊する人や物を指す言葉である。しかし、「destroyer」が海軍艦船を指す意味も持つのに対し、これらの類語そのような意味を持たない

「destroyer」に関連する用語・表現

「destroyer」に関連する用語としては、「warship」、「navy」、「military」、「destruction」などがある。これらは「destroyer」が「駆逐艦」を意味する際に関連する用語である。また、destroy」、「damage」、「ruin」などの動詞も、「destroyer」が「破壊者」を意味する際に関連する用語となる。

「destroyer」の例文

1. The destroyer is one of the main types of ship in the navy.(駆逐艦海軍主要な艦船一つである)
2. He is a destroyer of peace.(彼は平和の破壊者である)
3. The destroyer was sailing in the sea.(駆逐艦は海を航行していた)
4. The destroyer of the building was arrested.(その建物破壊者逮捕された)
5. The destroyer was equipped with advanced weapons.(その駆逐艦先進的な武器装備していた)
6. The destroyer of the environment should be punished.(環境破壊者は罰せられるべきである)
7. The destroyer was under repair.(駆逐艦修理であった
8. He is known as a destroyer of falsehoods.(彼は虚偽破壊者として知られている)
9. The destroyer was on a mission.(駆逐艦任務であった
10. The destroyer of the relationship was regretful.(その関係の破壊者後悔していた)

駆逐艦

読み方:くちくかん
英語:destroyer

 「駆逐艦」とは、ある程度攻撃力機動力備えた比較小型艦艇のことである。一般的には全長100m前後の、「巡洋艦よりは小型高速戦闘艇」を指して駆逐艦という。

現代の駆逐艦は、比較小型ながら魚雷機雷中口径の砲塔ミサイルなどを装備し、かつ、高速移動する性能備えた軍艦である。対空戦闘対潜艦戦闘など、さまざまな戦闘局面対応する能力がある。攻撃力高速移動実現するため、装甲は薄い傾向がある。

駆逐艦は、水雷艇魚雷を主装備とする小型高速艇)として登場し水雷艇魚雷以外の重武装搭載する形で「駆逐艦」として発展した19世紀イギリス登場した当初は、艦隊において戦艦などをサポートする役割主だった次第重武装となり、現代ではミサイル兵器も搭載され海軍主戦力のひとつとなっている。

「駆逐艦」の語源・由来

「駆逐艦」は英語では「destroyer」という。destroy破壊殲滅駆除、といった意味の単語である。日本語の「駆逐」に相当する意味もある。つまるところ、駆逐艦は、機雷魚雷などの水雷兵器使用する敵の水雷艇戦場から追っ払うための艦艇というわけである。

「駆逐艦」と「巡洋艦」と「フリゲート」の違い

「駆逐艦」と「巡洋艦」と「フリゲート」は、いずれも攻撃力機動力兼ね備えた艦艇である。一般的には大きさが「巡洋艦 > 駆逐艦 >フリゲート」の順で異なる。

巡洋艦は駆逐艦よりも大きく航続力がある艦艇である。フリゲートは駆逐艦よりも小さく哨戒偵察などを主に行う艦艇を指す場合が多い。

駆逐艦・巡洋艦フリゲート区別する基準条件は、時代国・組織によって異なる。そのため、駆逐艦として建造され艦艇が、別の国では巡洋艦フリゲートとして扱われる、といった状況生じる。

日本の代表的な「駆逐艦」

「雪風」とは

雪風」は、1940年竣工した駆逐艦であり陽炎型駆逐艦の8番艦の名称である。太平洋戦争において十数回にわたって戦闘加わりそれなりの戦果上げながら、大きな損傷を受けることなく終戦迎えたことで知られる

戦後雪風」は賠償艦として中華民国引き渡され、「丹陽(タンヤン)」と改称され同国海軍旗艦として使用された。1960年代半ば老朽化により退役。後に解体された。

「蕨」とは

(わらび)」は、1921竣工した樅型駆逐艦20番艦の名称である。1927年島根県日本海沖で訓練中に衝突事故起こし沈没した2020年船体一部海底発見され話題となった

「島風」とは

島風」は、1920年竣工した峯風型駆逐艦4番艦、および、1943年竣工した島風型駆逐艦の1番艦の名称である。「艦これ」に登場する艦娘島風」のモデル太平洋戦争投入され2代目島風型駆逐艦1番艦)の方である。

初代島風は、海上公試運転において、当時日本製駆逐艦として最速となる40ノット超の速度記録した艦艇として知られている。2代目島風海上公試運転40ノット超の速度記録している。

2代目島風太平洋戦争のさなかに登場した戦局変化に伴い他の型式艦艇優先的に建造されたため、建造され島風型駆逐艦は「島風」1隻のみである。

「雷」とは

いかづち)」は、1932年竣工した吹雪型駆逐艦23番艦の名称である。太平洋戦争には第六駆逐隊としてスラバヤ沖海戦1942年)やガダルカナル島の戦い1942年)に参加した

スラバヤ沖海戦は、日本軍連合軍の駆逐艦「ポープ」と「エンカウンター」を撃沈して完全勝利した。このとき「雷」僚艦山風」は、沈没した連合軍艦艇搭乗していた生存者400余名救助している。

ガダルカナル島の戦いでは「雷」大きな損害受けたが、帰投成功している。

その後「雷」は主に商船護衛などの任務あたった1944年アメリカ軍潜水艦に見つかり、魚雷受けて沈没した

「竹」とは

「竹」は、1919年竣工した樅型駆逐艦の6番艦、および、1944年竣工した松型駆逐艦2番艦の名称である。艦娘モデル後者2代目である。

樅型駆逐艦初代「竹」は、太平洋戦争開戦前除籍され戦時中練習艦として使用された。

松型駆逐艦2代目「竹」は、いわゆる量産型の駆逐艦である。性能それなりに良かったとされる戦中は主に輸送や他の軍艦護衛任務に当たり、航行可能な状態で終戦迎えた

「響」とは

「響」は、1906年竣工した神風型駆逐艦21番艦、および、1933年竣工した吹雪型駆逐艦22番艦の名称である。後者「雷」姉妹艦であり、同じ第六駆逐隊僚艦であり、艦娘モデルである。

太平洋戦争では「響」は第六駆逐隊として多く海戦参加しており、何度かにわたり甚大な損傷受けている。しかし偶然の妙により、敵方魚雷受けず済んだり、レイテ沖海戦のように決定的損害至った海戦への出撃免れたりして、航行可能な状態で終戦迎えた吹雪型駆逐艦「響」は、終戦後賠償艦としてソ連渡った

「神風」とは

神風」は、1905年竣工した初代神風型駆逐艦1番艦、および、1922年竣工した2代目神風型駆逐艦の1番艦の名称である。1945年マレー半島沖で敵国アメリカ潜水艦ホークビル」と交戦し両者ともに高度な技量をぶつけ合ったことで知られている。双方ともに無事なまま終戦迎え戦後は両艦の艦長称え合うなどしている。

アメリカの有名な駆逐艦

現代アメリカ海軍の駆逐艦の主力はすでに70隻あまり建造されている「アーレイ・バーク級ミサイル駆逐艦」などであるが、知名度は「ズムウォルト級ミサイル駆逐艦」の方が上かもしれない

ズムウォルト級ミサイル駆逐艦」は高いステルス性能特徴とし、そのステルス性のため凹凸極端に少な外観をしている。1番艦「ズムウォルト」は2016年就役している。

ズムウォルト級ミサイル駆逐艦」は製造コストもかなり高く(1隻あたり約45ドル ≒ 5~6千億円)、専用ミサイルの発射コストも非常に高い。そのため建造計画巡って紛糾しコスト削減のため仕様建造予定数も大幅に変更されている。

世界最強の「駆逐艦」は

世界最強の駆逐艦」として候補に挙がる駆逐艦の筆頭は、やはりアメリカ海軍の「ズムウォルト級ミサイル駆逐艦」が挙がることが多い。建造費がバカ高いだけあって性能恐ろしく高いのである

ズムウォルト級ミサイル駆逐艦は、いわゆるコストパフォーマンスの面から失敗作のように扱われることが少なくないが、コスト度外視して装備性能評価すれば最強といってあながち過言ではない。

ディー‐ディー【DD】


デストロイヤー【destroyer】

読み方:ですとろいやー

破壊者破滅させるもの。

駆逐艦


【駆逐艦】(くちくかん)

Destroyer

艦艇一種アメリカ海軍では"DD"の略号(Destroyerの頭文字であるが、1文字だけの場合はその文字重ねるため)で表記される
水雷艇駆逐艦」を略したものが語源であるが、現代における定義後述のとおり曖昧である。

一般に巡洋艦より小さく明白に軍事衝突想定して武装した戦闘艦を指す。
ただし、中には往時の(前ド級戦艦巡洋艦にも匹敵する満載排水量10,000トン上の艦もある。
また、ヘリコプター空母を「ヘリコプター母艦機能を持つ駆逐艦」として扱う、という極端なケースもある。
重量下限についても、フリゲート並みそれ以下という例が多々あり、こちらも明確な国際基準はない。

関連護衛駆逐艦

ルーツとその発展

元々「駆逐艦」とは、その名の通り水雷艇駆逐撃破)する艦艇」として開発された艦である。
水雷艇は、小型船体と高い機動力活かし艦船死角から雷撃を行う事を任務とする艦艇であり、大型鈍重な巡洋艦戦艦にとっては重大な脅威であった
これに対す対抗戦術として設計・開発された、「一定の機動力と、水雷艇容易に駆逐する武装」を備えた艦艇が駆逐艦であった

その後間もなく外洋航行能力欠け水雷艇海戦兵器の座から退きその役割は駆逐艦へと引き継がれた。
これに伴い爆雷高射砲搭載するなどして、その任務様々に多様化していった
最盛期の駆逐艦に割り振られていた任務主として以下のようなのである


Destroyer


駆逐艦

(destroyer から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/18 01:22 UTC 版)

駆逐艦(くちくかん、英語: destroyer)は、多様な作戦任務につく重装備・高速の水上戦闘艦。当初は主力艦を護衛して敵の水雷艇駆逐するための大型水雷艇として登場したが、まもなく水雷艇の代わりにそれ自体が敵艦隊への水雷襲撃を行うようになり、また潜水艦に対する攻撃や偵察・哨戒、船団護衛など、多岐にわたる任務に酷使される便利な艦種に成長していった[1]


注釈

  1. ^ a b スペイン海軍からの発注でトムソン・クライド造船所が建造し、1886年に進水させた「デストラクター」(348トン)は[2]、水雷艇を拡大した設計を採用して海上公試では20.6ノットを記録しており、TBDの先駆者とも称されるが[3][4]、公称艦種としては水雷砲艦とされていた[5]
  2. ^ 例えばフランスとイタリアが共同で行ったFREMM計画の場合、イタリア海軍向けのカルロ・ベルガミーニ級は艦種呼称・記号ともに「フリゲート」とされているが[11]、フランス海軍向けのアキテーヌ級は、呼称は「フリゲート」とされている一方で記号は駆逐艦を意味する「D」とされている[12]。またカルロ・ベルガミーニ級を元にアメリカ海軍向けに開発されたコンステレーション級は、満載排水量7,291トンまで大型化しつつも、艦種呼称・記号ともに「フリゲート」とされている[13]
  3. ^ 史上初の実戦投入は、この前年にイギリス海軍の装甲蒸気フリゲート「シャー」がペルー反乱軍の装甲艦ワスカル」に対して発射したものであったが、このときは命中しなかった[14]
  4. ^ 海上自衛隊の「護衛艦」は、公式の英語呼称では"destroyer"と称され、国際的にはおおむね駆逐艦に相当するものと解される[42][8]
  5. ^ アメリカ海軍のミサイル巡洋艦が艦対空ミサイルを主兵装とした防空艦であったのに対し、これらのソ連海軍のミサイル巡洋艦は、むしろ艦対艦ミサイルを主兵装として、対水上戦を主任務としていた[46]

出典

  1. ^ a b c d e f 青木 1983, pp. 107–113.
  2. ^ Gardiner 1979, p. 386.
  3. ^ Fitzsimmons 1978, p. 835.
  4. ^ Smith 1937, p. 263.
  5. ^ Friedman 2009, ch.2 Beginnings.
  6. ^ Gove 2002, p. 2412.
  7. ^ Lyon 1996, pp. 8–9.
  8. ^ a b c d e f 野木 2002.
  9. ^ Office of the Secretary of Defense (2017). Annual Report to Congress: Military and Security Developments Involving the People’s Republic of China (PDF) (Report).
  10. ^ Frigate vs destroyer: What is the difference between the two warships?”. www.naval-technology.com. 2021年4月5日閲覧。
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  27. ^ Friedman 2012, ch.2 Beginning the Slide Towards War.
  28. ^ 海人社 2006, pp. 86–89.
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  34. ^ 香田 2015, pp. 84–85.
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  40. ^ Gardiner 1996, pp. 44–47.
  41. ^ Gardiner 1996, p. 227.
  42. ^ 香田 2015, p. 24.
  43. ^ 海人社 2001, pp. 86–91.
  44. ^ 海人社 2001, pp. 110–111.
  45. ^ Polutov 2010, pp. 72–73.
  46. ^ Polutov 2010, pp. 72–89.
  47. ^ Friedman 2012, ch.15 The New Escorts.
  48. ^ Friedman 2004, ch.14 Nuclear Destroyers and Frigates.
  49. ^ Friedman 2004, ch.16 New Technology for a New Destroyer.
  50. ^ a b 海人社 2006b.
  51. ^ a b 井上 2019.
  52. ^ a b c 岡部 2019.
  53. ^ a b c 香田 2016.


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