クリスタル・ジェムズとその家族
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「スティーブン・ユニバース」の記事における「クリスタル・ジェムズとその家族」の解説
スティーブン・ユニバース(Steven Universe) 声:ザック・カリソン/日本語吹き替え:林勇 本作の主人公。人間とジェムの間に生まれた男の子で、お腹のジェム(宝石)は母親のローズ・クォーツから受け継いだもの。フルネームはスティーブン・クォーツ・ユニバース。年齢は14歳だが、ジェムと人間のハーフなので成長のスピードはゆっくり。一人称は「僕」。ダークブラウンの天然パーマと背が低くて小太りな体、マゼンタレッドの星柄Tシャツが特徴。 思いやりが深く素直で優しい心の持ち主で、敵であっても傷ついた相手には手を差し伸べずにいられない。有機物・無機質を問わずに友達のように話しかけ、大切に扱っている。ホラー映画やオニオンに見せられた本物の出産ビデオ等は苦手。父親のグレッグの影響でウクレレやピアノが弾ける。即興で歌を作るのも得意。 神殿で同居しているガーネットたちにとっては弟のような存在。ある時期を境にジェムストーンからローズの盾を出せるようになり、クリスタルジェムズの見習いとして戦いに参加できるようになった。最初はヒーローへの憧れから仲間を困らせる事も多かったが、次第にチームの精神的な支柱として成長していき、みんなを支えて生きていきたいと思う様になる。 ローズの盾による強力な防御能力の他には、他のジェムズ同様にバブルを作り、ジェムの状態に戻したジェムモンスターや危険なアイテムを閉じ込めて神殿内の保管庫に転送することができる。スティーブンのバブルを作る力は通常よりも強いらしく、巨大なバブルを作って自分や仲間の身を守ることができる。 エピソードの進行と同時に様々な魔法に目覚めていき、唾液による治癒能力(ローズは涙だった)をはじめ、植物に命を吹き込む、他人の夢や意識とシンクロする、長時間の空中浮遊、人間のコニーとステボニーに合体できるなど能力は未知数。まだ完全に能力をコントロールできる訳ではなく、特に変身能力に関しては未熟。猫に変身しようとした結果猫の指に飲み込まれかけたり、成長し続けたあまりに老衰で死にかけたり、背を伸ばし続けた結果反動で赤ん坊に戻ったことがある。ローズの盾をフリスビーの様に飛ばして攻撃できる他、アメジストとの特訓を境に、巨大バブルにトゲを出して攻撃する技も覚えた。 人間社会に疎いジェムズが学校の事を理解しておらず一度も学校に行っていないが、一定の教育は受けており読書好き。グレッグは大学に行って欲しいと思っているが、スティーブンはビーチシティから離れることを嫌っている。ビーチシティの住人とはご近所感覚で仲良くしており、年の近い友達は常連の食べ物屋で働くピーディーやセイディくらいだったが、後にコニーというガールフレンド未満の親友ができた。自分と家族を置いて消えたローズに複雑な思いを抱えており、自分がローズの息子であると同時に彼女の化身であることや、ホームワールドのジェムには自分がローズ本人ではないと理解されず憎まれること、自分が普通の人間でも普通のジェムでもないことに思い悩んでいる。 ガーネット(Garnet) 声:エステル/斎賀みつき クリスタルジェムズのリーダー格で、赤紫の肌と立方体のアフロヘアー、パフスリーブのボディスーツが特徴。常に気高く冷静沈着で、何事にも真剣・大胆に取り組むタイプ。口数は少ないが意外と寛容で茶目っ気があり、厳しそうに見えても結局スティーブンには甘い。一人称は「わたし」。 ジェムズで一番パワーが強い。本体のジェムは両掌にあるガーネット(右手と左手でカットが異なる)で、左右一対の巨大なガントレットを召喚できる。常に装着しているバイザーを外すと額に第3の目がある。額の目には未来予知の能力があり、他者の額に口付けをして一時的に予知能力を付与できる。 正体はルビーとサファイアが合体した合体ジェム。相思相愛の仲であるルビーとサファイアの愛の化身と言うべき存在で、二人の愛の深さによって半永久的に合体を保つことができ、ありのままの自分でいられる地球を守るために戦っている。クリスタルジェムズで合体に一番詳しく、そして一番大切に思っている。自分を受け入れてくれたローズを尊敬しており、彼女や地球を侮辱したペリドットに激怒したことがある。ルビー 1F4(Ruby 1F4) 声:シャーリン・イー/東内マリ子 ガーネットが合体していない状態のジェム。本体のジェムは左の手のひらにあるルビー。筋肉質な赤い体と頭のハチマキが特徴。短気で自分の感情を持て余しがちだが、サファイアのことが大好き。サファイアの判断に従い、彼女を守っている。サファイア同様に身長はスティーブンと同じくらい。 武器のガントレットはひとつだけ出せる。興奮すると炎を作り出してしまう。 ルビーはホームワールドで兵士用に大量生産されるジェムズ。元々はサファイアの護衛で、右肩にジェムがあるルビーと右手の甲にジェムがあるルビーと合体を前提にチームを組んでいた(ルビー同士の合体は巨大化するだけで、見た目や人格に大きな変化はない)。 反逆したばかりのローズとパールへの対策で地球を訪れたサファイアに同行した際、パールの襲撃で仲間の二人は倒され、自分はサファイアをかばった時に彼女と合体してしまう。当時異種同士のジェムの合体は前代未聞であり、貴族と合体したことを咎められて粛清されそうになるが、サファイアに手を引かれて脱走した。二人でしばらく地球の自然を見て回った後、再びガーネットに合体した。その後パールとローズに出会い、ローズに合体を受け入れられてクリスタルジェムズに加入した。 ルビーたちとの野球対決では合体を解いてルビーチームに加わるが、試合そっちのけでサファイアとイチャイチャしていた。 サファイア(Sapphire) 声:エリカ・ラットレル/蔵合紗恵子 ガーネットが合体していない状態のジェム。本体のジェムは右の手の平にあるサファイア。ドレスを着ていて、水色の長い髪に隠れた目は1つ。穏やかで冷静沈着な性格で、決断力と行動力がある。ルビーのことが大好き。 空中浮遊のほかに未来予知ができ、興奮すると氷を作り出してしまう。ルビーチームとの野球対決では人間のソフィー(Sophie)を名乗った。 元々はホームワールドの貴族のジェムズで、予知能力を使ってブルー・ダイヤモンドに仕えており、地球の美しさが植民地化で失われることを残念がっていた。自分がパールに倒された後にクリスタルジェムズが制圧される未来を予知していたが、ルビーがそれをよしとしなかったので予知とは全く違う未来が訪れることとなった。 ホームワールドでは貴族で、ラピスやアメジストよりも地位が高い存在。希少種ということだが、ブルーダイヤモンドによれば、彼女以外の他にもサファイアは何体かいるらしい。 パール(Pearl) 声:ディディー・マグノ・ホール(Deedee Magno Hall)/小島幸子 クリスタルジェムズのメンバーで、背が高く華奢な白い体と淡いオレンジピンクの短髪が特徴のジェム。綺麗好きで完璧主義な自慢屋だが、失敗には極端に臆病な面も。スティーブンに対しては特に過保護で母親のように接する。人間の文化に馴れていないのか学校や出入り禁止の意味をあまり分かっていない。一人称は「あたし」。ルビー達との野球対決では人間のアール(Earl)を名乗った。 本体のジェムは額の真珠で、過去の記憶や練習用の分身をホログラムとして映し出したり、物を収納したり、光の刃がついた白い槍を召喚できる。剣を武器にすることもある。バレエのような優雅なダンスを好み、優れた戦闘技術を持つ。科学知識が豊富でメカニックが得意。 ローズを敬愛すると同時に恋愛感情を抱いており、彼女を守りたくて故郷を捨てた。今はローズの理想のために地球を守っているが、ローズへの失恋や彼女を失った悲しみから今でも立ち直れていない。ローズとは特別な関係で彼女の秘密の全てを知っていると自負するため、自分が存在を知らないライオンがローズの剣を持っていた事に半狂乱になり、「パールを守りたかった」と言うスティーブンに八つ当たりしてしまった事があるが、和解後に「時々ローズがスティーブンを通して自分を見ている気がする」と打ち明けている。実は地球を捨ててローズと宇宙を旅したいという願望があったらしく、納屋のガラクタで作った宇宙船にスティーブンを乗せ、「50年後に戻ってくるから」とグレッグの反対を押し切って宇宙に行こうとするが宇宙船は壊れてしまい、スティーブンの説得で諦めて脱出した。恋敵であるグレッグとはお互い気まずい関係だが彼を憎んでいる訳ではなく、スティーブンに誘われたエンパイアシティへの旅をきっかけに和解した。 ペリドットによるとパールは身分があるジェムの召使い用に作られているジェムズであり、自己主張をしない「見栄えのいい荷物持ち」とのこと。実際にイエローダイヤモンドとブルーダイヤモンドの召使いとして別個体のパールが登場している。彼女も元はダイヤモンドに仕える身だった。 元々戦闘用ではないらしく、ローズに剣を習って戦い方を覚えた。コニーに剣を教える際、コニーに自分を投影してスティーブンへの忠誠心を教え込もうとした。ビスマスの様子では、昔は今ほど積極的ではなかったらしい。 パールの身分は故郷で最も低かったためか、自信に満ちた普段の言動とは裏腹に実際は自分に自信がなく、常に受け身で他者のリーダーシップに依存してきた。深い愛で満たされたガーネットとサードニクスに合体できる事に喜びを覚え、繰り返し合体したいが為に通信センターを勝手に修復して自作自演をし、それを知ったガーネットに厳しく叱責された事がある。その際丸2日間口を利いてもらえなかったが、ペリドットの罠にガーネットと閉じ込められた際、合体にこだわる理由を告白して謝罪し、それを受け入れたガーネットの申し出で再度サードニクスに合体し脱出した。 アメジスト 5-8XM(Amethyst 5-8XM) 声:ミカエラ・ディーツ/青山桐子 クリスタルジェムズのメンバー。薄紫の長い髪と紫色のぽっちゃりした体が特徴のジェムで、身長はスティーブンと同じくらい。がさつでおおざっぱな性格で部屋はゴミだらけ。好戦的で自由と楽しいことを好み、ジェムなので特に必要はないが食べることや寝ることが大好き。一人称は「あたい」。語尾に「~だぜ」。スティーブンとは気の合う姉弟のような関係。ルビーたちとの野球対決では人間のエイミー(Amy)を名乗った。 本体のジェムは胸にあるアメジストで、エネルギー製の鞭を召喚できる。体を丸めてスピン攻撃も可能。変身能力を頻繁に使っており、変身のバリエーションが最も多い。せっかちなためジェムの中にこもっていられる期間がガーネットやパールよりも短く、回復が不十分な状態で復活して異形の姿になってしまったことがある。 アメジストは地球にあった「幼稚園」で作られたジェムズで、ペリドットによると「クォーツ」という高い身分の戦士らしい。他のアメジストよりも500年ほど遅れて生まれたために只一人「幼稚園」襲撃の被害を免れ、生まれてからローズ達に発見されるまで廃墟と化した「幼稚園」に取り残されていた。実は明るい性格の裏で、普通よりも背が低くパワーも弱い状態で生まれたことに強い劣等感を抱いており、自分の能力を持てないペリドットに共感していた。 ガーネットやパールの小言に対するストレス発散のため、密かに覆面レスラーのパープル・ピューマに扮して活躍しており、偶然スティーブンに見つかってしまった。 昔からパールとはガサツな生活態度を注意されて反りが合わず、自分の出生のせいで嫌われていると思っていたが、実際はそうではなく「今のままのアメジストが一番」と言ってもらえた。それからはパールとの関係は改善していき、彼女に褒められたり相談に乗ることも増えた。 グレッグとローズが出会ったばかりの頃は子供の姿で髪の毛も短かったが、グレッグの髪型に憧れて髪を伸ばした。ローズは姉のような存在であり、普段は表に出さないがグレッグに複雑な心境を抱いている。 ペリドットの加入後は何かと世話を焼いたりしていたが、ジャスパーと対峙した際に「遅生まれの出来損ない」と嘲笑われて敗北してしまい、更に自分がジェムに戻っている間にジャスパーを撃退したステボニーを見て自信を失ってしまう。自分の弱さと比較してスティーブンは凄いと称賛するが、アメジストの方が凄いと主張するスティーブンとどちらがダメなジェムかを競い、スティーブンがローズと同一視されて悩んでいることを知った。再度ジャスパーとモンスタージェムの兵隊を発見して1人で戦おうとするが歯が立たず、諦め掛けた時に「誰にも似ていないダメなジェム」同士であるスティーブンの言葉に救われ、スモーキー・クォーツへの合体を遂げる。 サワークリームとオニオンの母親である画家のヴィダリアとは昔からの友人で、がさつな言葉使いや破壊活動等を通してお互いに影響し合っている。ヴィダリアの自宅のガレージに保管された沢山の絵のほとんどが、アメジスト本人をモデルにしている。このガレージの絵を初めて見たスティーブンは、アメジストのファンかストーカーがいると勘違いした。 ローズ・クォーツ(Rose Quartz) 声:スーザン・イーガン/五十嵐麗 スティーブンの母親。クリスタルジェムズの創設者で元リーダー。ピンク色の長く豊かな巻き毛とベージュ色のふくよかな体を持ち、袖なしの白いドレスを着た美しいジェム。グレッグやガーネットよりも背が高い。 スティーブンが生まれた時に姿を消し、現在はスティーブンの一部になっている。スティーブンの誕生により自分が消える事が分かっていたようで、スティーブンに宛てたビデオレターをライオンのたてがみの中に残していた。 本体のジェムはドレスの腹部に空いた星型の穴からのぞくローズクォーツ。武器はバラの意匠が施されたピンク色の剣と盾で、盾はスティーブンに引き継がれ、剣はライオンのたてがみにしまわれていたがコニーに貸し出された。涙によってジェムや生き物の怪我を治癒する能力があり、レーザー砲等の兵器も多数所持していた。 リーダーシップが強く、穏やかで母性的な一面と少女らしい一面を持つ人物で、あらゆる可能性を秘めた命が生きる地球への慈しみからクリスタルジェムズを創設、ホームワールド・ジェム史上初めての反乱を起こした。永遠の命を持つジェムとは異なり、短い命でも成長ができて独自の文化を形成した人間に憧れを持つ節も見られる。パールによるとローズに恋する人間の男は時々現れていたが、ローズが応えたのはグレッグただ一人だったらしい。 ガーネットによるとたくさんの秘密を持っていたようで、あらゆる面で謎が多い。かつてはピンク・ダイヤモンドにジャスパーと共に仕えており、反乱の際にピンク・ダイヤモンドを殺害したとされるが詳しいことは分かっていない。ビスマスをバブルに閉じ込めた事をパール達に隠していたりと、問題のある一面もあった。 後に彼女の正体はクォーツに変身したピンク・ダイヤモンドであったと判明。 本来は一部のジェムしか持っていない貴重な癒しの力をクォーツであるローズやスティーブンが持っているのはこのためである。 初めての植民地を持ったが自由に出歩けないことに不満を漏らすピンク・ダイヤモンドにパールがクォーツに変身することを提案、その時初めてローズ・クォーツに変身した。 その時に見て回った地球の自然や生命の美しさに感動し、このまま植民地化を進めれば地球上の全ての生命を絶滅させることになるため植民地化を阻止すると決める。 そしてガーネットに出会い、異種ジェム同士の合体をタブー視する故郷のルールにも違和感を感じ、自由と地球の未来のためにクリスタルジェムズを創設することを決意。 最高位のダイヤモンドであるピンクがただのクォーツであるローズに負けた理由が長い間謎とされてきたが、その真相はローズに変身したパールと協力し合い、ピンク・ダイヤモンドを討ち取ったように見せかけ、これ以降ピンクはずっとローズ・クォーツに変身したままでスティーブンを産み落とし、消滅。 その秘密はパールだけが知り、ガーネットやアメジストも知らなかった。 グレッグ・ユニバース(Greg Universe) 声:トム・シャープリング/多田野曜平 スティーブンの父親で、キャンピングカー暮らしをしながら洗車場を営む中年男性。素朴で懐の深い優しい人物で、スティーブンにとっては自慢の父親。かつて大スターを目指し、大学を中退して国中を旅したロックミュージシャンで、今でも愛用のギターをよく弾いている。歌手になるために改名しており、本名はグレッグ・デ・マヨ。 スティーブンを物心がつくまで育てた後、神殿のクリスタルジェムズに預けている。ジェムズから戦いに関わらないよう警告されており、傍観的な立場を取っている(ただしアプリゲームではプレイアブルキャラの1人)。ジェムズからローズを奪ってしまったことに負い目があり、居心地の悪さを自覚しているがスティーブンの傍から離れることはなく、いつかジェムズの力になりたいと願っている。 若い頃はスティーブンを精悍にしたような青年で、耳にピアスをつけていた。興行に訪れたビーチシティでただ1人の観客だったローズと相思相愛になり、ローズの傍にいるために歌手をやめてビーチシティに留まった。それからはサワークリームのベビーシッターをしてお金を稼いだが、もともと金儲けには興味がなく、芸能活動には未練がない模様。 後にこの時の経験を生かし「セイディ・キラーズ」のマネージャーとなり、洗車場を辞める。 ローズと出会って数ヶ月後、ローズとレインボー・クォーツに合体したパールに対抗し、ローズと踊って最後にキスをし合体しようとしたができなかった。ローズが「人間とジェムは合体できない」と大笑いし、「私は人間が大好きで、あなたは人間だから何の問題もない」と言ったことに決定的な価値観の違いを悟り、自分と対等に話して欲しいと訴える。ローズとの話し合いを通じ、相手のことが「分からない」という気持ちを理解し合うことで初めて心が通い、彼女との距離は急速に縮まった(ガーネット曰く、合体に成功した)。こうした経緯もあり、ジェムの合体を見るのは苦手。 続編スティーブン・ユニバース フューチャーでは、歌手活動をする以前の話が語られた。厳格な両親に育てられ、子供時代は音楽などほとんどの娯楽を禁止され、友達にロック歌手のCDを借りたことをきっかけにロックに目覚める。 歌手になることを夢見るも両親に反対され家を飛び出し、絶縁状態は今も続いている。 自身の子供時代が抑圧されてきたため、息子のスティーブンはできるだけ自由にさせている。 ライオン(Lion) 声:ディー・ブラッドリー・ベイカー/金本涼輔 スティーブンに飼われているピンク色のライオン。とてもマイペースな性格。元々はローズのペットでローズ同様に謎が多く、パールですら存在を知らなかった。初登場回では砂漠におり、アメジストが持ち帰ったジェムを追っていた。雄叫びによる攻撃や、瞬間移動と水上・亜空間での移動も可能。 たてがみの中が草原のような異空間になっており、スティーブンはたてがみの中から自由に物を出し入れできる。異空間の中には空気が無い様で、スティーブンは息を止めながら行動している。ローズの剣をたてがみから出したことがあり、ローズの剣のさやをイチゴ畑の中から見つけ出したこともある。 ビスマス(Bismuth) 声:ウゾ・アドゥーバ/野沢由香里 ライオンのたてがみの中にバブル化されて保管されていたジェム。虹色のドレッドヘアと大きな青い体の持ち主で、陽気で姉御肌の武器職人。本体のジェムは胸にあるビスマス。友達を大切にする性格で、環境の変化やスティーブンの存在をすぐに受け入れてくれた。 手をハンマーやギロチンなどの武器に変化させられる。ジェムズの武器はすべて彼女が作ったもので、神殿とローズの剣も作っており、復活時にはガーネットらの武器を強化した。火山の麓にある”The Forge"という場所で溶岩を浴びて鉄のような塊を掴み出し、ハンマーに変えた手で鍛えて武器を作っていたが、彼女が消えてからは廃墟と化していた。 地球を守るという意思はローズと一致していたが、殺生を許さないというローズに対し、守るためには破壊も必要と唱え、ジェムを復活不可能なほどに粉砕する武器「ジェムクラッシャー」を作り出したビスマスは対立し、ローズにバブル化されて5000年以上も存在を隠されていた。 ローズと同じようにジェムクラッシャーを否定したスティーブンをローズと同一視して攻撃し、自分にジェムクラッシャーを使うよう迫るがローズの剣に貫かれる。友達に真実を伝えず全てを無かったことにしたローズへの憤りや悲しみをスティーブンにぶつけるが、真実を知らせる意志を見せたスティーブンに「それが本当なら、あんたはローズよりもずっといい」と泣きながらジェムに戻った。 ビスマスのジェムはバブル化されて神殿に保管され、ことの顛末をスティーブンから聞いたガーネットらは強化された武器の本当の用途(破壊)を知り、それらの使用を控えている。 クレイジー・レース・アゲート(Crazy Lace Agate) / ビッグス・ジャスパー(Biggs Jasper) / スノーフレーク・オブシディアン(Snowflake Obsidian) ビスマスが言及したジェム達。かつてのクリスタルジェムズの仲間と思われる。
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