信越本線 廃止区間の現状

信越本線

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/12 17:19 UTC 版)

廃止区間の現状

横川駅 - 軽井沢駅間は一部の区間が遊歩道「アプトの道」として整備されている。また、碓氷峠交流記念財団により、同財団の運営する「碓氷峠鉄道文化むら」の遊具として、ぶんかむら駅 - まるやま駅 - とうげのゆ駅において廃線跡を活用したトロッコ列車シェルパくん」を2005年から運転している。安中市観光機構は、2018年10月14日鉄道の日)から通常は立入禁止の新線を歩けるイベントとして、「廃線ウォーク」を月1-2回・上下線別で実施している[89]。参加費は2024年現在で8200円。

廃止された横川駅 - 軽井沢駅間では、何度か架線やレールの切断、EF63の貫通扉の盗難などの事件が起きている[90]。直近でも2022年の5月下旬から6月上旬にかけて安中市観光機構の職員が架線の一部が盗まれていることを確認した[90]。盗難にあった箇所は少なくとも2カ所で計530メートル(約16万円相当)が盗難に遭っており、線路やトンネルの所有者である安中市が安中警察署に被害届を提出した[90]

県境に跨がる上り11号トンネルと下り18号トンネルは、長野県側も含め安中市が所有している。2017年(平成29年)、北朝鮮弾道ミサイル発射実験を繰り返していることを受けて、軽井沢町は安中市と覚書を結び、有事の際にはこのトンネルを町民・観光客の避難シェルターとする方針を決めている[91]

人災だけでなく自然災害による被害も発生している。2019年台風19号の影響で下り9号トンネルの路盤が流出しており、現在も廃線ウォークの下り線コースでは上り8号トンネルに迂回している[92]2023年には岩井均安中市長が視察しており、「何らかの方法で修繕できるよう検討したい」とコメントしている[93]。なお、同年10月6日[94]には被災していないぶんかむら - 熊ノ平間で市長を乗せてトロッコ列車試験運行が行われている[95]

2024年1月30日には「碓氷峠の鉄道施設群」を世界遺産に登録すべく、安中市の職員による「世界遺産登録推進プロジェクトチーム」が始動し[96]、定期的に会議や講師を招いた勉強会が行われている[97][98]

安中市観光機構は2025年までにこの区間で使用されていた電気機関車ED42EF63を模した電動のレールカートを とうげのゆ駅 - 熊ノ平駅間で運行する予定である[99]。横川駅4番線で不定期で試乗会を行っている。

軽井沢町内の廃線跡は廃止して間もなくしなの鉄道が買い取り[100]、後に駅付近の廃線跡はアスファルトで舗装され、2017年から駐車場として使用されていたが、2023年3月15日に営業を終了した[101]。これは廃線跡をホテルや温浴施設、飲食店・物販店を建設する計画の下準備で[102]、同年4月以降には廃止後使用されていなかった横川方のホームの解体や、架線柱や矢ヶ崎踏切の警報機の撤去も行われた。完成は2026年春となる予定[103][104]。しかし、線路が接続できず復活が困難になるとして反対する動きも見られる[105]

横川駅隣接地に道の駅を建設する計画もあり、2027年度以降のオープンを予定している[106]


注釈

  1. ^ a b 新潟駅構内はATS-P形。
  2. ^ 2015年にしなの鉄道およびえちごトキめき鉄道へ移管された区間も同カラーであった。また、2015年(平成27年)から採用された長野支社の新路線図のみ、北陸新幹線の上越妙高駅以西(JR西日本の管轄区間)に同じ色が充てられているため、区別のために直江津駅以東も含めブラウンで表現されている。
  3. ^ 日本海ひすいライン糸魚川駅 - 梶屋敷駅間にデッドセクションがあり、交直流電車での運転が必要となるため。また、この列車のみグリーン車自由席が連結された。
  4. ^ 1970年代以降は新潟県内の主力車両で、2015年7月までは犀潟駅 - 宮内駅間の普通列車がすべて115系で運用されていたが、老朽化に伴うE129系への置き換えが進み2022年3月ダイヤ改正で運用終了[20][21]。E129系の導入前までは直江津駅 - 柏崎駅間でS・N編成、柏崎駅 - 新潟駅間ではこれに加えL編成が使用され2-7両編成で運用されていた[22]

出典

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