リゾートビューふるさと
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/11/12 22:51 UTC 版)
| リゾートビューふるさと ナイトビュー姨捨 |
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|---|---|
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リゾートビューふるさと(2023年9月)
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| 概要 | |
| 国 | |
| 種類 | 快速列車 |
| 現況 | 運行中 |
| 地域 | 長野県 |
| 運行開始 | 2010年10月2日(リゾートビューふるさと) 2012年4月20日(ナイトビュー姨捨) |
| 運営者 | 東日本旅客鉄道(JR東日本) |
| 平均乗客数 | 9駅(リゾートビューふるさと) 3駅(ナイトビュー姨捨) |
| 路線 | |
| 起点 | 長野駅 |
| 終点 | 南小谷駅(リゾートビューふるさと) 姨捨駅(ナイトビュー姨捨) |
| 列車番号 | 8230D・8361D〜8362D・8231D(リゾートビューふるさと) 8232D〜8233D(ナイトビュー姨捨) |
| 使用路線 | 信越本線・篠ノ井線・大糸線 |
| 車内サービス | |
| クラス | 普通車 |
| 座席 | 全車指定席 |
| 展望 | 姨捨駅及び付近での夜景満喫(ナイトビュー姨捨) |
| 技術 | |
| 車両 | HB-E300系気動車(長野総合車両センター) |
| 軌間 | 1,067 mm |
| 電化 | 直流1,500 V |
| 備考 | |
| 臨時列車扱い | |
リゾートビューふるさとは、東日本旅客鉄道(JR東日本)が運行する「のってたのしい列車」用の鉄道車両(気動車)である[1]。
本項では、同一の車両を用いて運転される、「ナイトビュー姨捨」(長野駅 - 姨捨駅)についても記述する。
概要
2009年2月3日に、大糸線を主とした信州エリアへの新型リゾートトレインの導入を発表し[2]、2010年4月23日には、導入予定の新型リゾートトレインの愛称を「リゾートビューふるさと」に決定したことを発表した[3]。同年10月2日に、信州デスティネーションキャンペーンに合わせて運行を開始した[4]。
キャッチコピーは「ゆとりとおもてなしのリゾートトレイン」。列車名の「リゾートビューふるさと」は、列車が運行する沿線の山々、川や湖、空、里山など、日本の「ふるさと」を思い起こさせる美しい風景と、多くの人々の出会いがつながる旅を創り出せる列車をイメージして名づけられた。
運行概況
主に土休日や多客期を中心に1往復の運行が設定されている。
日本三大車窓として知られる篠ノ井線稲荷山駅 - 姨捨駅間や大糸線の一部区間では徐行運転を行う。往路の稲尾駅および海ノ口駅では運転停車もし、車内から木崎湖を眺めることができる。また往路では穂高駅に30分程度停車し、停車時間中に穂高神社を参拝することが可能で、参拝希望者のために列車の到着にあわせて同神社の巫女が出迎え、案内を行う。
往路では、土・休日を中心に「車内でのおもてなしイベント」として、地元自治体関係者や有志などが、地元に伝わる民話の語りや郷土芸能を披露するイベントがあり、この模様は車内モニターでも流される[5]。このほかにも、車内や停車駅で季節に応じた各種イベントが開催されている。
同列車には、「リゾートアテンダント」と呼ばれる客室乗務員が乗務し、観光案内や車内販売等を行っている。車内販売には原則として駅弁の積み込みを行わないため、駅弁購入希望者は往路復路ともに松本駅到着前までにリゾートアテンダントに予約注文する必要がある。
ナイトビュー姨捨は、2015年7月27日に、「日本夜景遺産(施設型夜景遺産)」に認定された[6][7][8]。鉄道での認定は静岡県の岳南電車に続き2例目となっている。
松本駅で進行方向が変わるため、事前に座席の転換が必要となる。
リゾートビューふるさと
停車駅
長野駅 - 篠ノ井駅 - 姨捨駅 - 松本駅 - 穂高駅 - 信濃松川駅[9] - 信濃大町駅 - 白馬駅 - 南小谷駅
ナイトビュー姨捨
停車駅
長野駅 - 篠ノ井駅 - 姨捨駅
使用車両
HB-E300系気動車2両(長野総合車両センター所属)が使用されている。
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← 南小谷・長野
松本 →
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| 号車 | 1 | 2 |
|---|---|---|
| 車番 | HB-E301-1 | HB-E302-1 |
| 座席定員 | 44人 | 34人 |
2020年10月12日から2022年12月25日まで長野県PRキャラクター「アルクマ」登場10周年を記念したラッピングを施して運用していた。アルクマラッピング終了と同時にロゴマークも剥がされたが、2024年1月に再び貼り直されている。
1号車11D席にはラッピング開始時から現在まで、常時アルクマの特大ぬいぐるみが設置されている。
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ロゴマーク
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10C/D席・11C/D席はアルクマ専用席に固定されている
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アルクマラッピング
沿革
- 2009年(平成21年)
- 2010年(平成22年)
- 4月23日 - 導入予定の新型リゾートトレインの愛称を「リゾートビューふるさと」に決定したことを発表[12]。
- 10月2日 - 信州デスティネーションキャンペーンに合わせて運行を開始[13]。
- 2011年(平成23年)
- 3月12日 - 3月14日 - 前日の3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)の影響で全区間で運休する。
- 3月18日 - 3月21日 - 震災の影響により燃料供給の見通しが不透明であることから485系「彩」による代走を実施[14][15]。
- 3月25日 - 上記事由によりE257系による代走を実施[16]。
- 3月26日 - 3月27日 - 上記事由により485系「彩」による代走を実施[17]。
- 4月1日 - 上記事由により全区間で運休。
- 4月2日 - 燃料供給の見通しが経ったことから所定運転となる。同日より松本 - 南小谷間においてワンマン運転実施。
- 10月1日 - 「リゾートビューふるさと」デビュー1周年を記念し、記念入場券を発売[18]。
- 2012年(平成24年)
- 2013年(平成25年)
- 2015年(平成27年)
- 2017年(平成29年)
- 2019年(令和元年)
- 2020年(令和2年)
- 2022年(令和4年)
脚注
- ^ “のってたのしい列車「リゾートビューふるさと」”. 東日本旅客鉄道. 2025年11月13日閲覧。
- ^ “ハイブリッドシステムを搭載した新型リゾートトレインを導入!”. 東日本旅客鉄道 (2009年2月3日). 2025年11月13日閲覧。
- ^ “ハイブリッドシステムを搭載した新型リゾートトレインの愛称名決定!”. 東日本旅客鉄道長野支社・新潟支社 (2010年4月23日). 2025年11月13日閲覧。
- ^ “「信州デスティネーションキャンペーン」におけるJRグループの取り組みについて”. JRグループ (2010年8月11日). 2025年11月13日閲覧。
- ^ “のってたのしい列車「リゾートビューふるさと」”. 東日本旅客鉄道. 2025年11月13日閲覧。
- ^ “快速ナイトビュー姨捨が日本を代表する夜景として日本夜景遺産に認定されました”. 東日本旅客鉄道長野支社 (2015年7月30日). 2025年11月13日閲覧。
- ^ “2015年度「日本夜景遺産」新規認定地発表!”. 日本夜景遺産 (2015年7月27日). 2025年11月13日閲覧。
- ^ “日本夜景遺産「快速 ナイトビュー姨捨」”. 日本夜景遺産. 2025年11月13日閲覧。
- ^ 信濃松川駅から至近にある安曇野ちひろ美術館へのアクセスとして停車するため、同美術館が冬季休館する12月から2月の運転日は通過する。
- ^ “夏の臨時列車のお知らせ”. 東日本旅客鉄道長野支社 (2017年5月19日). 2025年11月13日閲覧。
- ^ “ハイブリッドシステムを搭載した新型リゾートトレインを導入!”. 東日本旅客鉄道 (2009年2月3日). 2025年11月13日閲覧。
- ^ “ハイブリッドシステムを搭載した新型リゾートトレインの愛称名決定!”. 東日本旅客鉄道長野支社・新潟支社 (2010年4月23日). 2025年11月13日閲覧。
- ^ “「信州デスティネーションキャンペーン」におけるJRグループの取り組みについて”. JRグループ (2010年8月11日). 2025年11月13日閲覧。
- ^ 「彩」は本来全車両がグリーン車扱いであるが、本列車では全車自由席扱いでの運用。
- ^ “臨時快速列車リゾートビューふるさと運転車両の変更について”. 東日本旅客鉄道長野支社 (2011年3月17日). 2025年11月13日閲覧。
- ^ “臨時快速列車リゾートビューふるさと運転車両の変更について”. 東日本旅客鉄道長野支社 (2011年3月23日). 2025年11月13日閲覧。
- ^ “臨時快速列車リゾートビューふるさと運転車両の変更について”. 東日本旅客鉄道長野支社 (2011年3月23日). 2025年11月13日閲覧。
- ^ “「リゾートビューふるさとデビュー1周年記念入場券(硬券)」を発売します”. 東日本旅客鉄道長野支社 (2011年9月16日). 2025年11月13日閲覧。
- ^ “快速「ナイトビュー姨捨」を運転します!”. 東日本旅客鉄道長野支社 (2012年2月24日). 2025年11月13日閲覧。
- ^ “「リゾートビューふるさと」海ノ口駅停車記念セレモニーを開催します”. 東日本旅客鉄道長野支社 (2013年4月19日). 2025年11月13日閲覧。
- ^ “快速ナイトビュー姨捨が日本を代表する夜景として日本夜景遺産に認定されました”. 東日本旅客鉄道長野支社 (2015年7月30日). 2025年11月13日閲覧。
- ^ “2015年度「日本夜景遺産」新規認定地発表!”. 日本夜景遺産 (2015年7月27日). 2025年11月13日閲覧。
- ^ “夏の臨時列車のお知らせ”. 東日本旅客鉄道長野支社 (2017年5月19日). 2025年11月13日閲覧。
- ^ “「アルクマ」をラッピングした「リゾートビューふるさと」を運転します!”. 東日本旅客鉄道長野支社 (2019年9月20日). 2025年11月13日閲覧。
- ^ “「のってたのしい列車」の運休について”. 東日本旅客鉄道 (2020年4月8日). 2025年11月13日閲覧。
- ^ “発売見合わせ中の新幹線および在来線特急等の運転計画・指定席発売について”. 東日本旅客鉄道 (2020年5月13日). 2025年11月13日閲覧。
- ^ “「のってたのしい列車」の運転再開について”. 東日本旅客鉄道 (2020年6月26日). 2025年11月13日閲覧。
- ^ “「リゾートビューふるさと」車両ラッピングを終了します~「アルクマ」ラッピング列車に乗って、思い出作りの旅に出かけよう!~”. 東日本旅客鉄道長野支社 (2022年9月16日). 2025年11月13日閲覧。
外部リンク
- リゾートビューふるさとのページへのリンク