くつろぎ_(高崎鉄道管理局)とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > くつろぎ_(高崎鉄道管理局)の意味・解説 

くつろぎ (高崎鉄道管理局)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/21 05:41 UTC 版)

国鉄12系客車 > くつろぎ (高崎鉄道管理局)
横川駅に留置されている「くつろぎ」

くつろぎは、日本国有鉄道(国鉄)が1983年昭和58年)に登場させた和式客車で、ジョイフルトレインと呼ばれる車両の一種である。

1987年(昭和62年)4月の国鉄分割民営化以降は東日本旅客鉄道(JR東日本)が1999年平成11年)まで保有していた。

概要

国鉄高崎鉄道管理局1983年に登場させた、車内をお座敷にした和式客車である。いずれの車両も12系客車より改造されており、両端の車両はスロフ12形800番台、中間の車両はオロ12形800番台である。改造は幡生工場(現・下関総合車両所本所)が担当した。

車両

各車の愛称は、旧上野国をはじめとする北関東の山の名前から採られている。全車両がグリーン車扱いである。

  • 1号車:スロフ12 822(旧スハフ12 109)「赤城
  • 2号車:オロ12 841(旧オハ12 170)「榛名
  • 3号車:オロ12 843(旧オハ12 175)「妙義」- サロン室
  • 4号車:オロ12 842(旧オハ12 176)「浅間」- サロン室
  • 5号車:オロ12 844(旧オハ12 177)「秩父
  • 6号車:スロフ12 821(旧スハフ12 108)「男体

客室

車内は畳敷きで、脚を畳めるテーブルが並べられていた。客室の一部を衝立とで仕切り、通路とはカーテンで仕切ることも可能である。一方の車端部には小さな演台が設けられ、スタンドマイクなどを設置できるようにしていた。もう一方には床の間があった。

また、3号車と4号車にはソファーの置かれたサロン室も設けられており、客室部分とはパーテーションで区切られていた。

なお、「江戸」や「やすらぎ」にあったような展望室は設けられなかった。

運用

EF64 1001に牽引される「くつろぎ」

首都圏を中心に団体列車として運用され、大口の団体では同区の「やすらぎ」との連結も見られた。

登場当時の塗装は青20号をベースカラーとしてクリーム10号の帯を幅325mmで1本入れたものだったが、1987年3月からぶどう色を基調に車体中央に白帯・窓周りと車体裾が金のシックな塗装となった[1]。同時期に電気機関車EF64 1001がぶどう色に白帯の塗装に変更されており、同機が牽引機関車の任に就くことが多かった。

上信電鉄上信線秩父鉄道秩父本線に乗り入れた実績もある。

保存されている「くつろぎ」

老朽化のため1999年9月29日に蒸気機関車D51 498牽引によるさよなら運転をもって引退。その後は横川駅に全車が留置されたのち、1号車と2号車が碓氷峠鉄道文化むらに展示され、3 - 6号車は2006年1月に現地解体された。

脚注

  1. ^ 鉄道ジャーナル』第21巻第10号、鉄道ジャーナル社、1987年8月、121頁。 

関連項目


「くつろぎ (高崎鉄道管理局)」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「くつろぎ_(高崎鉄道管理局)」の関連用語

くつろぎ_(高崎鉄道管理局)のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



くつろぎ_(高崎鉄道管理局)のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのくつろぎ (高崎鉄道管理局) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS