国鉄51系電車
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51系電車(51けいでんしゃ)は、1936年(昭和11年)から1943年(昭和18年)にかけて日本国有鉄道の前身である鉄道省が製造した3扉セミクロスシートの旧形電車を便宜的に総称したものである。当初新製されたのはモハ51形、モハ54形、モハユニ61形、クハ68形、クロハ69形の5形式100両であるが、後に40系や42系からの編入改造車を多く含むようになったため、同一形式の中で車体形状や窓配置などが異なるグループが多数存在するようになった。本項では、51系の登場から終焉まで、他形式からの改造による編入も含めて、時系列的に解説する。
注釈
- ^ 端子電圧675V時1時間定格出力100kW、665rpm(全界磁)、858rpm(58%界磁)。長く国鉄電車用標準電動機であったMT15の高速回転対応モデル。
- ^ 私鉄では1920年代後半には既に全界磁での定格回転数が700rpmを超える電動機が当たり前に採用されており、本系列が設計された1930年代中盤には日立製作所HS-266(端子電圧750V時1時間定格出力110kW、1,000rpm(全界磁)。東武鉄道で採用)をはじめ全界磁での定格回転数が1,000rpmに達する電動機も珍しくなくなっていた。そのため、このMT16は最弱め界磁率が高く設定可能となった点は注目されたものの、それ以外の点では明らかに保守的な設計の電動機と見なされている。
- ^ 端子電圧675V時1時間定格出力128kW、780rpm(全界磁)。
- ^ 一時的にクハ68を経由したものは除く。
- ^ 区分は『ガイドブック 最盛期の国鉄車両 1』を参照した。
- ^ 「電車の特ロ」は1958年、151系特急型電車の2等座席車サロ151形で実現した。
- ^ ともに揺れ枕つりなし、DT92は軸箱をゴムで巻き、軸バネもなくした。
- ^ 整流子電動機なら交流直流両用で使用する[2]。単相誘導電動機使用と記述された書物もある[3]。
- ^ 改造後のクモヤ492の写真あり[4]。
出典
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