とよかわ〔とよかは〕【豊川】
読み方:とよかわ
愛知県南東部の市。豊川稲荷(いなり)の門前町。自動車などの機械工業や花・野菜などの栽培が盛ん。平成18年(2006)に一宮町を、平成20年(2008)に音羽町・御津町を、平成22年(2010)に小坂井町を編入。人口18.2万(2010)。
とよ‐がわ〔‐がは〕【豊川】
豊川
豊川はその源を愛知県北設楽郡設楽町の段戸山(標高1,152m)に発し、山間渓谷を流れ、宇連川と合流し、豊橋平野に出て、豊川市で豊川放水路を分派し、豊橋市内を流れ、三河湾に注いでいる流域面積724km2、幹川流路延長77kmの河川です。 |
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分流する豊川と豊川放水路 |
河川概要 |
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1.豊川の歴史 |
"豊川には、江戸時代に設けられたといわれる、霞堤と呼ばれる不連続な堤防があり、洪水時には、一時的に洪水が溢れることで、上下流の水位上昇が防がれています。さらに、洪水被害を緩和するための豊川放水路が、昭和40年に完成しています。" |
東三河の基盤を成す豊川の治水の歴史 |
豊川における治水事業は、江戸時代に吉田の城下町を洪水から守るため、中下流部に設けられた霞堤に始まるといわれています。
このようにして東三河は、豊川の洪水と闘いながら、「母なる豊川」の恵みにより発展してきました。 |
2.地域の中の豊川 |
"豊川は、沿川住民の身近な空間として、スポーツ・野外レクリエーション・伝統行事・イベント等、高水敷や水面が盛んに利用されており、河川と住民とのふれあいの場や身近な環境教育の場として活用されています。" |
憩いと恵みを与える「母なる豊川」 豊川が流れる愛知県東三河地方は、かつては「穂の国」と呼ばれたほど実りの豊かな地域であり、豊かな自然を育み、東三河に暮らす人々の生活を支える豊川は「母なる豊川」と呼ばれ流域住民から親しまれてきました。
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3.豊川の自然環境 |
"豊川は、良好な水質や豊かな河道内の樹木群により良好な生物の生息・生育環境を育んでいます。上流域においては、国の天然記念物であるネコギギをはじめ、猛禽類のクマタカ等が生息しています。" |
4.豊川の主な災害 |
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(注:この情報は2008年2月現在のものです)
豊川
豊川
豊川
豊川
豊川
- 油揚豆腐-豊川稲荷ノ略。〔第六類 器具食物〕
- 油揚豆腐のことをいふ。豊川稲荷の略称より来たもの。いなりの条を参照せよ。〔犯罪語〕
- 油揚のこと。油揚は狐の好物であるから。豊川稲荷の略。
- 〔隠〕油揚の事。油揚げは狐の好物であるので、狐を祀つた豊川稲荷を略してかくいつたのである。
- 油揚豆腐。豊川稲荷より。
- 油揚のこと、油揚は狐の好物であるから豊川稲荷に関係させた語。
分類 犯罪語
豊川
豊川
豊川
豊川
豊川
豊川
豊川
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/03/02 14:27 UTC 版)
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豊川 | |
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![]() 豊川 (新城市庭野、2019年(平成31年)4月) | |
水系 | 一級水系 豊川 |
種別 | 一級河川 |
延長 | 77 km |
平均流量 | -- m3/s |
流域面積 | 724 km2 |
水源 | 鷹ノ巣山(段戸山)(北設楽郡設楽町) |
水源の標高 | 1,152 m |
河口・合流先 | 三河湾(豊橋市) |
流域 |
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概要
一級水系の本流。平成17年全国一級河川の水質現況[1]によれば、でBOD平均値が全国20位(162河川中)となるなど清浄な水質の川であり、東三河地域における水がめともなっている。宇連川との合流分以北では寒狭川と呼ばれることがある。豊川用水の取水元のひとつ。
地理
愛知県北設楽郡設楽町段戸山(標高1,152m)に源を発し南流。愛知県東部の山間部を流れ、長篠城址付近で宇連川を合わせ豊橋平野に流れる。豊川市行明町付近で豊川放水路を分け、豊橋市の西部でこれと再度合流しながら三河湾(渥美湾)に注ぐ。
流域の自治体
歴史
- 治水の歴史
- 江戸時代に、川下の吉田(現在の豊橋市中心部)を洪水から守るため、その上流に鎧堤と呼ばれる不連続な堤防が建設された。昭和に入り、治水のために豊川放水路事業が開始され1965年に完成。放水路の完成に伴い右岸の不連続な堤防は締め切られて連続した堤防になった。現在では下流の水不足解消のため、設楽ダムが計画にある。
- 鎧堤
- 鎧堤(よろいづつみ・よろいてい)とは緩流河川型の霞堤のことであるが、この地ではもともと鎧堤もしくは羽衣堤(はごろもてい)と呼ばれていた。明治期に作られた単語「霞堤」が広がり、この地域でも霞堤と呼ばれることが主流になった。
- 豊川の最上流の東上霞堤付近の河床勾配は約1/700と比較的急であるが、江島・賀茂・二葉霞堤付近で約1/900、三上・当古霞堤付近で約1/1800と次第に緩くなり、下条・大村・牛川霞堤付近で約1/7000と極端に緩くなっている。
- 9つの遊水地域における総湛水量は約1540万m'であり、かなり大きなダムの洪水調節容量に匹敵している。ただし、東上霞堤での湛水量はこの総量の約1%を占めるに過ぎず、河床勾配が急な場合の遊水効果の限界性を示している。
- なお、大村霞堤では、水量が増して六合水に達した場合(堤防の六割りの高さに水嵩が達するの意)に、大村宮井戸に乗越堤が設けてあり、そこから遊水を下流に越流させ、上流の遊水量を調 節する工夫も施されていた。その目的は、狭窄部下流の吉田城下(今の豊橋)の氾濫防止、吉田橋の安全、舟運路の維持にあったと言われている[2]。
- 名称の変遷
- 古くは飽海川(あくみがわ)、吉田川(よしだがわ)、のちに「住民を潤す豊かな川であるように」という願いから、豊川(とよがわ、とよかわ)と呼ばれていた[3]。また、旧国名の穂国(ほのくに)から「ほの川」と呼ばれ、「ほうのかわ」→「豊川(ほうかわ)」→「豊川(とよかわ)」と変遷したとする説もある[4]。
- 現在、河川名は新河川法により豊川(とよがわ;濁音)とされている。清音の(とよかわ)は、宝飯郡豊川郷から由来し現在の豊川市の読みに継承されている。
周辺地域への影響
豊川市立一宮西部小学校(当時の一宮町立一宮西部小学校)の校歌(制定年不明)の1番[5]において、豊川の水の「広々とした土地へ水流豊かに巡るさま」が、また、豊川市立一宮中学校(当時の宝飯郡一宮町立一宮中学校)の1951年に制定された校歌の2番[6]において、豊川の水の「四季折々の幸せをもたらすさま」が歌われている。 令和5年6月2日三河豪雨が発生し多くの被害が発生した。
主な支流
河川 | よみ | 次数 | 管理者 | 主な経過地 | 河川延長 (km) |
備考 |
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豊川 | とよがわ | 本川 | 中部地方整備局 愛知県 |
設楽町、新城市、豊川市、豊橋市 | 77 | |
朝倉川 | あさくらがわ | 1次支川 | 愛知県 | 豊橋市 | 8.63 | |
内山川 | うちやまがわ | 2次支川 | 愛知県 豊橋市 |
豊橋市 | ||
神田川 | かんだがわ | 1次支川 | 愛知県 | 豊橋市 | ||
三輪川 | みわがわ | 2次支川 | 愛知県 | 豊橋市 | ||
嵩山川 | すせがわ | 2次支川 | 愛知県 | 豊橋市 | ||
豊川放水路 | とよかわほうすいろ | 1次支川 | 中部地方整備局 | 豊川市、豊橋市 | 分流 | |
善光寺川 | ぜんこうじがわ | 2次支川 | 愛知県 豊川市 |
豊川市 | 2.5 | |
江川 | えがわ | 2次支川 | 愛知県 | 豊橋市 | ||
古川 | ふるかわ | 1次支川 | 愛知県 豊川市 |
豊川市 | ||
馬越川 | まごしがわ | 1次支川 | 愛知県 | 豊川市、豊橋市 | ||
間川 | あいだがわ | 1次支川 | 中部地方整備局 愛知県 |
豊川市、豊橋市 | ||
安川 | やすかわ | 2次支川 | 愛知県 | 豊橋市 | ||
境川 | さかいがわ | 1次支川 | 愛知県 | 豊川市、新城市 | ||
宇利川 | うりがわ | 1次支川 | 愛知県 | 新城市 | ||
野田川 | のだがわ | 1次支川 | 愛知県 | 新城市 | ||
田町川 | たまちがわ | 1次支川 | 愛知県 | 新城市 | ||
大入川 | だいにゅうがわ | 1次支川 | 愛知県 新城市 |
新城市 | ||
宇連川 | うれがわ | 1次支川 | 愛知県 | 設楽町、新城市 | ||
黄柳川 | つげがわ | 2次支川 | 愛知県 | 新城市 | ||
大島川 | おおしまがわ | 2次支川 | 愛知県 | 新城市 | ||
亀渕川 | かめぶちがわ | 2次支川 | 愛知県 | 新城市 | ||
海老川 | えびがわ | 1次支川 | 愛知県 | 新城市 | ||
巴川 | ともえがわ | 1次支川 | 愛知県 | 新城市 | ||
島田川 岩波川 |
しまだがわ いわなみがわ |
2次支川 | 愛知県 新城市 |
新城市 | ||
当貝津川 | とうかいづがわ | 1次支川 | 愛知県 | 新城市、設楽町 | ||
栗島川 | くりしまがわ | 2次支川 | 愛知県 | 設楽町 | ||
江ヶ沢川 | えがさわがわ | 1次支川 | 設楽町 中部地方整備局 |
設楽町 | ||
鹿島川 | かしまがわ | 1次支川 | 設楽町 中部地方整備局 |
設楽町 | ||
境川 | さかいがわ | 1次支川 | 中部地方整備局 設楽町 |
設楽町 |
- その他
橋梁
下流より
- 豊川橋(国道23号豊橋バイパス:橋長650m)
- 渡津橋(国道23号)
- 上渡津橋(愛知県道502号豊橋環状線)
- 豊川橋梁(東海道新幹線)
- 豊川橋梁(東海道本線)
- 豊川橋梁(飯田線)
- 豊川橋梁(名鉄名古屋本線)
- 豊橋(愛知県道496号白鳥豊橋線)
- 吉田大橋(国道1号)
- 上吉田大橋(予定:愛知県道502号豊橋環状線)
- 下条橋(愛知県道394号中条豊橋線)
- 当古橋(国道362号)
- 三上橋(愛知県道31号東三河環状線)
- 賀茂橋(愛知県道499号石巻萩平豊川線)
- 豊川橋(東名高速道路)
- 金沢橋(愛知県道381号豊津石巻萩平線)
- 江島橋(愛知県道391号金沢江島停車場線)
- 海倉橋
- 野田城大橋(愛知県道392号・静岡県道303号新城引佐線)
- 新城橋(国道301号)
- 笠岩橋
- 弁天橋(愛知県道392号・静岡県道303号新城引佐線)
- 長篠城大橋(新東名高速道路)
- 牛淵橋(愛知県道439号能登瀬新城線)
- 長篠大橋(国道151号)
- 長篠橋(国道257号(旧・国道151号))
- 寒狭峡大橋(国道257号)
- 寒狭橋(国道420号)
- 椎平橋
- 小松橋(国道257号)
- 只持橋(国道257号)
- 源氏橋
- 田峰橋(県道379号)
- 新清嶺橋(国道257号)
- 清嶺橋
- 鮎美橋
- 田内橋
- 箱上橋または弁天橋(旧田口線第三寒狭川橋梁)
- 平野橋または高鉄橋(旧田口線第四寒狭川橋梁)
豊川放水路(下流より)

- 前芝大橋(国道23号)
- 豊川放水路橋梁(東海道新幹線)
- 新橋(愛知県道386号平井牟呂大岩線)
- 見潮時橋
- 豊川放水路橋梁(JR東海道本線・飯田線)
- 豊川放水路橋梁(名鉄名古屋本線)
- 高橋(愛知県道496号白鳥豊橋線)
- 小坂井大橋(国道1号)
- 篠束橋
- 正岡橋(愛知県道400号豊橋豊川線)
- 塚田橋
- 行明橋
- 柑子橋(愛知県道380号豊橋一宮線)
事故
2018年9月、同年8月に新城市庭野地内の豊川で水難事故2件で2名の死者をだしたことを受け、豊川水系で過去10年で事故20件・死者20人、と重大な水難事故の多さを国土交通省中部整備局の豊橋河川事務所が注意喚起した[9]。
水難事故例
- 2013年5月1人午後、新城市桜渕で、24歳の会社員が高さ16mの笠岩橋から飛び込み、溺れて死亡。同僚らとバーベキューに来ていた[10]。
- 2014年9月7日、豊橋市賀茂町の豊川で、ブラジル国籍の同市で働く47歳の会社員男性が、流されて死亡[11]。
- 2016年、新城市庭野松本の豊川で、ビール7本ほど飲んだ水着の26歳男性が、川で溺れ死亡。発見された場所の水深は約5mあった。
- 2018年8月11日、庭野地内で、18歳の男性が川遊び中に流された靴をとりに行き溺死。
- 2018年8年14日、庭野地内で、14歳の男性が川遊び中にいなくなり、川底で発見されたが死亡。
- 2024年6月、新城市野田で、川に着水したラジコンを取りに行った70代くらいの男性が帰ってこず、川底で意識不明の重体で見つかり死亡[12]。
- 2024年8月11日午後、愛知県豊橋市賀茂町を流れる豊川で、知人と遊んでいた25歳のベトナム人男性が死亡。現場は東名高速道路の豊川インターチェンジから東へおよそ1kmの場所[13]。
- 2024年9月7日夕方、新城市愛郷で、鮎釣りに来ていた70代くらいの男性が流され死亡[14]。
脚注
- ^ 平成17年全国一級河川の水質現況[リンク切れ] - 国土交通省
- ^ 大熊孝「霞堤の機能と語源に関する考察」『日本土木史研究発表会論文集』第7巻、土木学会、1987年、259-266頁、doi:10.11532/journalhs1981.7.259。
- ^ “豊川について”. 国土交通省中部地方整備局. 2019年9月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年3月25日閲覧。
- ^ “豊川水系”. 川名が語るふるさとの歴史. 葵エンジニアリング. 2024年3月25日閲覧。
- ^ “豊川市立一宮西部小学校校歌”. 豊川市. 2024年3月25日閲覧。
- ^ “豊川市立一宮中学校校歌”. 豊川市. 2024年3月25日閲覧。
- ^ 国土交通省中部地方整備局. “河川コード台帳(河川コード表編)” (PDF). 2023年6月8日閲覧。
- ^ 国土交通省中部地方整備局. “河川コード台帳(河川模式図編)” (PDF). 2023年6月8日閲覧。
- ^ 国土交通省 中部整備局の豊橋河川事務所 豊川・矢作川で重大な水難事故が多発しております (平成30年9月)
- ^ 新城で川に飛び込み24歳死亡 | 東日新聞
- ^ 豊川で水難死亡事故 | 東日新聞
- ^ 川底に沈んでいた男性死亡 愛知・新城|NHK 東海のニュース 2024年9月9日閲覧
- ^ 愛知 川で溺れベトナム国籍の男性が死亡 | NHK | 愛知県 2024年9月9日閲覧。
- ^ 「知人が下流で浮いていた」鮎釣りに来ていた男性が死亡 愛知・新城市 - ライブドアニュース
関連項目
外部リンク
豊川 (曖昧さ回避)
豊川、豐川(とよがわ、とよかわ、ほうせん、ゆたかがわ)
河川
- 豊川 - 愛知県の東三河を流れる一級水系の本流。
- 豊川 (秋田県) - 秋田県潟上市を流れる馬場目川水系の二級河川。
- 豊川 (山形県) - 山形県酒田市を流れる新井田川水系の二級河川。新井田川の分流。ゆたかがわ。
- 豊川 (長崎県) - 長崎県対馬市を流れる本流の二級河川。
地名
- 豊川市 - 愛知県の東三河地域にある豊川稲荷の門前町から発展した市。
- 豊川町 - 愛知県宝飯郡にあった町。現・豊川市。
- 豊川村 - 曖昧さ回避のためのページ。
- 豊川 (大仙市) - 秋田県大仙市の地名。
- 豊川 (七尾市) - 石川県七尾市の地名。
- 豊川町 (伊勢市) - 三重県伊勢市の地名。
- 豊川 (茨木市) - 大阪府茨木市の地名。
- その他、日本各地の市町村に豊川ないし豊川町という地名がある。
寺社
- 豊川稲荷 - 愛知県豊川市豊川町1番地にある稲荷。豊川閣(ほうせんかく)。
- 豊川稲荷東京別院 - 東京都港区にある稲荷。
- 豊川稲荷札幌別院 - 北海道札幌市中央区にある稲荷。
- 豊川稲荷大阪別院 - 大阪府大阪市天王寺区にある稲荷。
- その他。
その他
関連項目
豊川(豊ノ川)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/16 08:25 UTC 版)
伊勢駒部屋の力士。愛知県出身。あんこ型で趣味は絵画。高校時代に美術部に所属していた。後編では十両。
※この「豊川(豊ノ川)」の解説は、「のたり松太郎」の解説の一部です。
「豊川(豊ノ川)」を含む「のたり松太郎」の記事については、「のたり松太郎」の概要を参照ください。
「豊川」の例文・使い方・用例・文例
豊川と同じ種類の言葉
固有名詞の分類
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