豊橋バイパス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/10 15:47 UTC 版)
起点 - 豊橋市野依町(野依IC) 終点 - 豊川市為当町(豊川為当IC) 総延長 - 17.6 km 豊橋(とよはし)バイパスは、豊橋市街地の南方から北西にかけて迂回し、豊川市に至るバイパスである。豊川橋北詰に設置された前芝ICを境に、起点側は地域高規格道路「豊橋浜松道路」の一部を、終点側は地域高規格道路「名豊道路」の一部をそれぞれ構成する。 沿道に立地する三河港周辺には、トヨタ自動車、スズキ、三菱自動車工業といった国内の自動車産業の輸出拠点のほか、複数の外資系自動車産業の輸入拠点が展開しており、三河港における自動車の輸出入はいずれも日本一の取引台数と金額を誇る。この特性を活かして2003年(平成15年)から2007年(平成19年)までは構造改革特別区域である国際自動車特区として、2007年からは改めて国際自動車産業交流都市計画のもと、「国際自動車コンプレックス構想」を打ち出し、港湾の整備は元より他の重要港湾と比較して突出していた高速道路網への所要時間の改善に向けて豊橋バイパスをはじめとした名豊道路全体の整備を進めることで、東名高速道路や中部国際空港(セントレア)への交通利便性向上を狙いとしている。 豊橋バイパスは名豊道路を構成する5バイパスとしては知立バイパスに次ぎ、現在の野依IC - 大崎IC間を除く13.61 kmが1973年(昭和48年)に事業化され、1975年(昭和50年)から開始した用地買収を経て1980年(昭和55年)に工事着手された。3年後の1983年(昭和58年)に豊橋市神野新田町 - 前芝町 間 (5.42 km)のうち、一部区間にあたる豊川橋は一般有料道路として開通し、以降は起点の野依IC - 神野新田町 間も建設を進め、最後は2012年(平成24年)に前芝IC - 豊川為当IC間の開通をもって暫定2車線で全線開通した。また、2013年(平成25年)3月下旬から6月16日までにかけて大崎IC - 前芝IC間が順次4車線化された。 大崎IC以東と隣接している豊橋東バイパス・更には潮見バイパス全線は、朝夕通勤ラッシュ時には混雑や渋滞が多く発生し、その他の時間も不定時で流れが悪くなったり渋滞する事も少なくない。大崎IC - 前芝IC間は2013年6月の4車線化以降渋滞はほぼ完全に解消された一方、走行する車両の速度が大幅に上がり、80 - 100 km/h程度、又はそれを大きく超える速度で走行する車両が多くなり、豊橋警察署の交通課の署員らが白バイや覆面パトカー等で頻繁に交通取り締まりを行っている他、下り線には2013年6月の4車線化を機にオービスも設置されている。 野依IC - 大崎IC間は構造規格が第1種第3級であるが自動車専用道路ではない。立体交差区間では50 cc以下の二輪車は通行禁止となっている。50 cc超の二輪車は通行可能である。
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