豊橋以外の菜飯田楽
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/09 18:31 UTC 版)
近江国目川(現在の滋賀県栗東市目川)の菜飯田楽は東海道を行く旅人に好評だった。寛保年間(1741年~1743年)の頃、この目川の菜飯田楽を商う店が江戸で流行し、街道沿いに広まっていった。やがて他の地方では衰退したが、東海地方の一部では残り続けた。 遠江国の菊川宿(現・島田市)もかつて菜飯を名物としており、江戸時代中期にはすでに菜飯が作られていた。2000年(平成12年)時点の菊川で菜飯を提供する店は「よし善」だけだが、よし善は1993年(平成5年)に菜飯田楽をメニューに加えた。 三河地方の岡崎市では、菜飯田楽を扱う飲食店が数店舗が存在する。岡崎公園内にある明治期創業の「八千代本店」が初代の頃に菜飯田楽を提供するようになった。現在でもカクキューの八丁味噌や三河地方産大根を使った菜飯田楽を提供している。 尾張地方の犬山市では、明治時代から続く「でんがく 松野屋」が創業当初から田楽とセットで提供している。でんがく 松野屋のメニューは田楽4種と菜飯のみである。 名古屋市を中心に数店舗を構える「鈴の屋」は菜飯田楽の名店とされ、名古屋市出身の女優である戸田恵子は鈴の屋を「とびきりお気に入りの店のひとつ」だったとしている。
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