知立バイパス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/10 15:47 UTC 版)
起点 - 安城市城ケ入町(安城西尾IC) 終点 - 豊明市阿野町(豊明IC) 総延長 - 16.4 km 知立(ちりゅう)バイパスは、先に建設が進められた名四国道(名四バイパス)のすぐ東側に位置する。他の4つのバイパスと比較して、最も早く事業着手された。 混雑が著しいそれまでの国道1号や国道23号の渋滞緩和と、発展著しい衣浦臨海工業地域の開発の促進を図る目的で計画された。 事業化に先立っての国の調査は1964年(昭和39年)から開始され、1967年(昭和42年)には約4,290万円を投じて豊明市から安城市までの撮影図化(1000分の1)が、1968年(昭和43年)には約4,320万円を投じて豊明市・刈谷市・安城市の航空写真による縦横断測量などが実施された。 事業化が開始されたのは1972年(昭和47年)のことで、名四国道・豊明ICから都市計画道路衣浦豊田線(現・衣浦豊田道路)の交差地点までの約7 kmが事業化された。1973年(昭和48年)には豊明市内の用地買収の着手を手始めに、次いで刈谷市、安城市(愛知県が買収)内の用地買収が行われた。1974年(昭和49年)にはそこから更に安城市榎前町の愛知県道45号安城碧南線交差地点までの6.8 kmの区間が追加で事業化された。ここまでの事業化された区間のうち、豊明ICから国道155号交差地点まで(豊明市阿野町 - 知立市上重原町)は国の機関である建設省中部地方建設局 名四国道工事事務所の直轄区間、それ以東の区間(知立市上重原町 - 安城市榎前町)は愛知県が管理する権限代行工事区間として事業化されたものである。 道路の建設工事は1974年(昭和49年)から一ツ木高架橋が施工着手され、順次、今川高架橋、第2富士松高架橋などが施工。その後、その他区間内の改良工事も行われ、1977年(昭和52年)12月5日に完成した総延長 4.2 kmの区間を平面の暫定2車線で開通した。その間も用地買収は継続して行われ、1981年(昭和56年)には知立バイパス最東部の安城市和泉町などの一部区間を除き、用地買収が完了。同年には高架橋などの建設も一気に進捗し、1983年(昭和58年)3月に至って知立バイパスの約7割の区間が暫定開通した。 1989年(平成元年)11月28日に平面区間を含む暫定2車線で全線開通し、2009年(平成21年)12月6日に全線高架化された。暫定2車線区間の4車線化が順次行われ、2011年(平成23年)11月29日に、和泉IC - 高棚北IC間(下り線)、2011年(平成23年)12月17日に、高棚北IC - 和泉IC間(上り線)の4車線化がそれぞれ完了。2012年(平成24年)1月31日に高棚北IC上り線入口が供用開始。2012年(平成24年)11月10日に、安城西尾IC - 和泉IC間の4車線化により全線4車線化が完了。自動車専用道路ではないが、50 cc以下の二輪車は通行禁止となっている。50 cc超の二輪車は通行可能。
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