かつしか‐ほくさい【葛飾北斎】
葛飾北斎
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/11 18:29 UTC 版)
葛飾 北斎(かつしか ほくさい、葛飾 北齋[注釈 1]、宝暦10年9月23日〈1760年10月31日〉? - 嘉永2年4月18日〈1849年5月10日〉)は、江戸時代後期の浮世絵師。化政文化を代表する一人。
注釈
- ^ 「葛」は正確には正字である「葛」が用いられたが、表記システム上の都合により、以降の記述では省略する。「斎」についても正字「齋」を以下省略する。
- ^ 『冨嶽三十六景』の影響についてはよく語られるところであるが、他にも、例えばアール・ヌーヴォーを代表するガラス工芸家エミール・ガレには、『北斎漫画』 十三編にある、鯉に乗った観世音菩薩の図「魚濫観世音」をモチーフとした作品がある。
- ^ 東海道武蔵国葛飾郡本所割下水(とうかいどう むさしのくに かつしかごおり ほんじょ わりげすい)。
- ^ 寛信(1778年 - 1815年)。狩野常信の次男岑信を祖とする表絵師浜町狩野家の5代目。
- ^ 自身の才能や地位、本心など隠して表に出さないという意味
- ^ けんぽん。書画を描くための地の素材として絹を用いているもの。そのうちの、生糸(きいと)で平織りされている通常のものを言う。上質で光沢のあるものは「絖本(こうほん)」と言う。
- ^ ただし、「九十老人卍筆」の落款がある作品だけでも、現在15点ほども確認されている。当時は数え年なため、正月から死ぬまでの5ヶ月弱でこれだけの作品を描いたことになる。北斎の生命力が尽きかけていること、年紀がない作品や現在失われた作品もあるだろうことを考慮すると、これらの中に贋作が含まれていることを指摘する声もある[5]。
- ^ この百庵は『続俳家奇人談』に載り、嘉永6年版『俳林小伝』にも見える実在の人物で、転居百回の後、下谷七軒町で亡くなったという。
- ^ 妙法蓮華経 普賢品「阿檀地 檀陀婆地 檀陀婆帝」あーたんだい・たんだーはーだい・たんだーはて
- ^ 津軽越中守とされるが、越中守を受領している人物は2,4,7代。7代藩主津軽信寧(藩主在任:1744年 - 1784年)は天明4年(1784)に没しており、この時点で北斎は25歳でまだ大名に招かれる時期ではなく、他の大名の間違いの可能性もある。
- ^ 大島屋伝右衛門の話としてこの画は失敗したが他の画で面目を保ったという説や、鶏の足の爪で紙を損ねるため信憑性を疑問視する説もある。
- ^ とうかいどう さかのした きよたきかんのん。
- ^ 周防岩国の錦帯橋。
- ^ 東海道中岡崎の矢矧橋(現・矢作橋)。
- ^ フリーア美術館には他にも北斎肉筆画とされる作品が多くあるが、これらは北斎の真筆に比べると、どことなく「ドライ」な画風で、筆勢の力強さが遥かに劣っており、華やかさも創造的な面白さもなく、凝縮力のある劇的な観点に欠けるとして、これらを贋作とする意見もある[18]。
- ^ ふんけいのとも。刎頸の交わりで結ばれた友人。
- ^ 前出は初単行本化。初出は週刊漫画アクション(双葉社)連載 1973 - 1974年。
出典
- ^ 安田剛蔵 『画狂北斎』 有光書房、1971年
- ^ a b c d e f g h i j k l 飯島虚心『葛飾北斎伝』蓬枢閣、1893、上巻、 下巻(国会図書館デジタルコレクション)。飯島虚心、鈴木重三『葛飾北斎伝』岩波文庫、1999。
- ^ 瀬木慎一 「写楽と北斎の虚実」『浮世絵芸術』32号、1971年、15頁。河野元昭 『日本の美術367 北斎と葛飾派』 至文堂、1996年、46-48頁、ISBN 978-4-784-33367-7
- ^ a b 永田生慈 『葛飾北斎年譜』 三彩新社、1985年
- ^ 久保田一洋 「北斎の肉筆画」、日本浮世絵学会監修 『緑青 vol.2 画狂人北斎 HOKUSAI』所収、マリア書房、2010年 ISBN 978-4-89511-571-1
- ^ 北斎の挿絵については、辻惟雄 『奇想の江戸挿絵』(集英社新書 2008年 ISBN 978-4-087-20440-7)などに詳しい。
- ^ 葛飾北斎エピソード集。
- ^ 伊藤めぐみ 北斎研究16,20
- ^ 浅野秀剛監修「北斎決定版」『別冊太陽』、平凡社、2010年10月27日。
- ^ 林美一 『艶本研究 北斎』 有光書房、1968年
- ^ “浮世絵等の活用に向けた基本方針 平成30(2018)年6月”. 川崎市. 2018年7月7日閲覧。
- ^ “レファレンス事例詳細(国立音楽大学付属図書館)”. 国立国会図書館. 2018年7月7日閲覧。
- ^ 伊藤めぐみ 「肉筆画帖について─制作の背景と研究上の諸課題」、所収:永田生慈 『北斎肉筆画大成』 小学館、2000年、248-256頁、ISBN 4-09-699581-9
- ^ 永田生慈 『北斎肉筆画大成』 小学館、2000年、245-247頁
- ^ 橋本健一郎 「画狂人北斎「日新除魔図」について―『葛飾北斎日新除魔帖』を中心として―」『財団法人北斎館 北斎研究所 研究紀要 第三集 2010年』 2011年1月31日、p.103。
- ^ 金田功子「北斎の日新除魔図と小布施―獅子の絵の現状と『葛飾北斎日新除魔帖』を中心として―」『財団法人北斎館 北斎研究所 研究紀要 第九集 2016年』 2017年2月20日、pp.25-41。
- ^ “凸版印刷、北斎幻の大絵馬を推定復元”. 凸版印刷 (2016年11月17日). 2017年3月14日閲覧。
- ^ リチャード・レイン『伝記画集 北斎』 291-292頁
- ^ 北斎の肉筆画新発見 色とりどりの「鶏竹図」 朝日新聞、2016年12月31日閲覧。
- ^ 『江戸時代女性文庫』49(天空社、1996年)。
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