かながわおきなみうら〔かながはおきなみうら〕【神奈川沖浪裏】
神奈川沖浪裏
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/05 14:55 UTC 版)
「神奈川沖浪裏」(かながわおきなみうら)は、葛飾北斎の名所浮世絵揃物『富嶽三十六景』全46図中の1図。現在は「神奈川沖波裏」とも表記する[注釈 2]。横大判錦絵。「凱風快晴」「山下白雨」と合わせて三大役物と呼ばれる[3]同シリーズ中の傑作で、画業全体を通して見ても最も広く世界に知られている代表作である[4]。
注釈
- ^ 刊行年については柳亭種彦が出版した『正本製』に掲載された広告を根拠とする天保2年(1831年)に刊行したとする説、エドモン・ド・ゴンクールの著した『北斎』の記述を根拠とする文政6年(1823年)から文政12年(1829年)に刊行したとする説などもある[2]。
- ^ 『日本史B 新訂版』(高等学校地理歴史科用教科書。平成9年3月31日文部科学省検定済。教科書番号:7実教 日B 582)p 215には、「『冨嶽三十六景』神奈川沖波裏の場面」と記載されている。
- ^ 一例としてユネスコ国際津波情報センターのイメージイラストに使用されている。2013年2月11日閲覧。
出典
- ^ “北斎年譜”. 島根県立美術館の浮世絵コレクション. 島根県立美術館. 2022年9月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年9月3日閲覧。
- ^ 磯崎 2021, p. 124.
- ^ 日野原 2019, p. 20.
- ^ “Kanagawa-oki nami-ura 神奈川沖浪裏 (Under the Wave off Kanagawa)” (英語). 大英博物館. 2013年2月4日閲覧。
- ^ “博物館資料のなかの『富士山』: 山梨県立博物館 -Yamanashi Prefectural Museum-”. www.museum.pref.yamanashi.jp. 2020年12月24日閲覧。
- ^ “El Monte Fuji como Objeto Artístico” (スペイン語). Nipponia. 2013年2月5日閲覧。
- ^ a b “冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏”. 千葉市美術館. 2013年2月5日閲覧。
- ^ a b c d “What kind of a wave is Hokusai's Great wave off Kanagawa?” (英語). 王立協会. 2013年2月5日閲覧。
- ^ 石井謙治『和船II』ものと人間の文化史 76-II、法政大学出版局、1995年、ISBN 4-588-20762-8、166ページ
- ^ “Retour de vague nippone – Vente Bérès de 2003 : prix d'adjudication de La Vague d'Hokusai” (フランス語). 2007年12月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2005年11月6日閲覧。[リンク切れ]
- ^ “Debussy:La Mer(ドビュッシー:海)は、葛飾北斎の木版画「冨嶽三十六景-神奈川沖波裏」から曲想を得たか?(国立音楽大学附属図書館)”. 国立国会図書館 (2013年6月13日). 2021年10月6日閲覧。
- ^ 63年国際文通週間「富嶽三十六景」より「神奈川沖浪裏」、スタマガネット(郵趣サービス社) - 2019年5月31日閲覧。
- ^ 切手帳 グリーティング JAPAN 郵便切手のデータ、日本郵趣協会 - 2019年5月31日閲覧。
- ^ “オーストラリア館”. 万博記念公園. 2023年10月9日閲覧。 “ジュームス・C・マコーミックが設計した、大きな円形屋根を宙づりにした奇妙なデザインの展示館でした。日本の画家葛飾北斎の「富嶽三十六景」の「神奈川沖浪裏の富士」に描かれた波と、東京の寺院で見た青銅製蓮台からヒントを得て設計されたといわれ、「恐竜が空飛ぶ円盤をくわえた形」など、さまざまなものを連想させています。”
- ^ Trade, corporateName= Department of Foreign Affairs and. “Australian Embassy in”. japan.embassy.gov.au. 2023年10月9日閲覧。 “オーストラリアは日本で開催された過去の万国博覧会にパビリオンを出展し、注目を浴びてきた長い歴史があります。 1970年の大阪万博では、オーストラリアにおける日本の重要性の高まりを象徴し、葛飾北斎の版画「富嶽三十六景・神奈川沖浪裏」にインスピレーションを得たオーストラリア館を出展しています。”
- ^ 『郵趣』(日本郵趣協会)1994年10月号、54頁。
- ^ 「郵趣の目 アトランダム トルコ切手の背景に北斎、真意は?」『郵趣』1994年10月号、69頁。
- ^ 葛飾北斎の浮世絵がフランス切手になりました。、プレスリリースゼロ(株式会社日本郵趣エージェンシー)、2015年3月6日。
- ^ “新紙幣を正式に発表 一万円札の裏は東京駅”. 産経新聞 (2019年4月9日). 2019年4月9日閲覧。
- ^ 楢崎貴司 (2020年2月3日). “新型パスポートは「富嶽三十六景」 芸術作品の採用は初”. 朝日新聞デジタル (朝日新聞社) 2024年7月5日閲覧。
- ^ 「神奈川沖浪裏」をレゴで再現。400時間かけた超絶技巧に称賛の声【画像集・動画】、ハフホスト、2020年12月14日(更新2020年12月15日)。
- 1 神奈川沖浪裏とは
- 2 神奈川沖浪裏の概要
- 3 影響
- 4 脚注
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