石の森章太郎とは? わかりやすく解説

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いしのもり‐しょうたろう〔‐シヤウタラウ〕【石ノ森章太郎】


石ノ森章太郎

(石の森章太郎 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/15 02:29 UTC 版)

森 章太郎[注釈 1](いしのもり しょうたろう、1938年昭和13年〉1月25日[2][3] - 1998年平成10年〉1月28日[3])は、日本漫画家。本名は小野寺 章太郎(おのでら しょうたろう)[3]1984年までは「石森 章太郎」の表記を使用していたが、この時期には「いしもり しょうたろう」と呼ばれるのが通例だった。


注釈

  1. ^ 「ノ」の字の表記については、石森が存命時、出版物や映像原作表示の際には、他の字に比して縦横2/3から1/2のサイズに表記する(「半角文字ではない」と言われる)ことが求められた。
  2. ^ この時期は青年以上向けのストーリー漫画は劇画と呼ばれる傾向があった。
  3. ^ それまでのギネスレコードは手塚治虫。
  4. ^ 松本零士と同じ生年月日である[9]
  5. ^ これが石森のペンネームの由来である。当時「軍隊生活 兵営便り」など軍隊漫画絵葉書で活躍していたイラストレーター・小野寺秋風の絵柄を嫌い、同じ苗字を避けて石森を名乗った[10]
  6. ^ 同校出身の漫画家に大友克洋がいる。
  7. ^ 書籍によっては1955年と記載している[13][14]
  8. ^ 初期の『少女クラブ』に掲載された作品には、赤塚不二夫との共同ペンネームいずみあすか名義、赤塚および水野英子との共同ペンネームU.マイア名義のものなどがある。
  9. ^ 石森章太郎 『トキワ荘の青春 ぼくの漫画修行時代』ISBN 978-4-06-183752-2 講談社〈講談社文庫〉、1986年、208頁によれば、死因は持病だった喘息の発作を抑えるための「モルヒネの打ちすぎによる心臓発作」。石森は、「姉が倒れて救急車を呼び、入院して注射を打ったところ、容態が安定した」ように見えたため、一旦トキワ荘に帰り、その後、赤塚、水野英子と共に映画を見るために外出。帰ったところに「病院に来る」よう、電報が届いた、と記述している。また、石森の姉が亡くなった当日、石森、赤塚と終日行動を共にしていた水野も自著『トキワ荘日記』(自費出版、2009年)の中で、石森の言動を含めて事態を詳細に記述している。さらに、この出来事は、石森、水野の証言と比べると、細部がかなり異なってはいるが、藤子不二雄Aの著作『愛…しりそめし頃に…―満賀道雄の青春』にも描かれている。
  10. ^ 『トキワ荘の青春 ぼくの漫画修行時代』、96頁によれば、「漫画(自分の仕事)と東映動画との両立が厳しい事が判ったから」、となっている。
  11. ^ この時に訪問した国・都市・名所は、アメリカに3週間(ロサンゼルスサンフランシスコニューヨークラスベガスディズニーランドグランド・キャニオン、シアトル)の他、イギリスロンドン)、フランスパリ)、オーストリアウィーン)、ドイツ東ベルリン西ベルリン)、オランダスペインマドリード)、イタリアローマミラノ)、ギリシャパルテノン神殿)、エジプトカイロピラミッドスフィンクス)、香港マカオなど[21]太字はサイボーグ戦士〈002、003、004、005、007〉の出身国。また、ギリシャはミュートスサイボーグのモチーフとなっている。後年にはピラミッドも登場した
  12. ^ 資料によっては1986年と記載している[24][3]
  13. ^ 藤子の『オバケのQ太郎』の主人公「大原正太」は石森の名前を元にしている。また「藤子不二雄」の共同ペンネームをやめて藤子不二雄Fとなった藤本弘に藤子・F・不二雄にするよう助言をしたのも石森である。
  14. ^ これらのラフスケッチで現存するものは、ジェネオンエンタテインメント『石森章太郎 変身ヒーロー画集 ―Before 1975―』および『石森章太郎 変身ヒーロー画集 (After1975)』に収録されている。
  15. ^ 宇宙からのメッセージ・銀河大戦』『仮面ライダー (スカイライダー)』などの造形を担当したコスモプロダクションに所属していた若狭新一は、出来上がりは同社任せになっていたので良し悪しを自分たちで判断するしかなく、必然的に石ノ森のデザインとは変わっていったと証言している[38]
  16. ^ エンディングではキャラクターデザインに雨宮慶太と野口竜の名前がクレジットされているが、主役のRXのラフ(頭部のみ)や、番組中期以降の多くの怪人のラフは石森によっておこなわれている。
  17. ^ 敵側のキャラクターのみ、キャラクターデザインを担当。
  18. ^ 八手三郎山川啓介小池一夫との共同作詞扱い。詞・曲は、スーパー戦隊以外の作品の主題歌(渡辺宙明作曲)からも引用されている。
  19. ^ このときに撮影されたスナップ写真は、石森の生家の玄関付近に飾られている。

出典

  1. ^ a b 日本文芸協会『文芸年鑑 1999』新潮社、1999年、375頁。
  2. ^ a b c d 変身ヒーロー大全集 1995, p. 152, 「原作者インタビュー 石ノ森章太郎」
  3. ^ a b c d e f g h i j k 仮面ライダー怪人大画報 2016, p. 178, 「仮面ライダー スタッフ・キャスト人名録 2016年版」
  4. ^ マンガの王様 石ノ森氏生誕イベント - 石巻日日新聞
  5. ^ 中島健人、“漫画の王様”石ノ森章太郎さんになる「プレッシャー」 - サンケイスポーツ
  6. ^ 【銀座 蔦屋書店】「漫画の帝王」石ノ森章太郎 生誕80周年記念フェア開催! - 日刊工業新聞
  7. ^ 講談社編『キャラクター大全ノンフィクション 証言!仮面ライダー 昭和』講談社、2017年、p.28
  8. ^ 読売新聞×ダ・ヴィンチ ミステリーブックフェア2015 【鼎談】今野 敏×湊 かなえ×間室道子(代官山 蔦屋書店 文学担当)<後編> ダ・ヴィンチニュース 2015年3月8日
  9. ^ 荒俣宏の電子まんがナビゲーター 第11回 松本零士編”. ebookJapan (2011年10月7日). 2013年5月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年7月9日閲覧。
  10. ^ 山内ジョージ『トキワ荘最後の住人の記録』p.222(東京書籍、2011年)。
  11. ^ a b c d e 『石ノ森章太郎のマンガ家入門』秋田文庫、1998年、pp.22-27
  12. ^ a b c d e f g h i j 石ノ森章太郎 | 石森プロ公式ホームページ(2021年7月23日閲覧)
  13. ^ 石ノ森ヒーローファイル 2013, pp. 124–125, 石ノ森章太郎年表.
  14. ^ 昭和石ノ森ヒーロー列伝 2013, pp. 106–111, 石ノ森章太郎ヒストリー.
  15. ^ a b 『石ノ森章太郎のマンガ家入門』秋田文庫、1998年、p.30
  16. ^ 中川右介『手塚治虫とトキワ荘』〈集英社文庫〉、集英社、2021年5月25日、265-266頁。ISBN 978-4-08-744249-6
  17. ^ WEBアニメスタイル 白川大作インタビュー(2) 2012年10月29日閲覧。一方、月岡はその才能を評価されてそのまま東映動画に入社し、「天才アニメーター」と呼ばれた。
  18. ^ 旅行記『世界まんがる記』を参照。
  19. ^ a b 石森章太郎『トキワ荘の青春 - ぼくの漫画修業時代』講談社文庫、1986年、p.185
  20. ^ 石森章太郎『トキワ荘の青春 - ぼくの漫画修業時代』講談社文庫、1986年、p.190
  21. ^ 石森章太郎『トキワ荘の青春 - ぼくの漫画修業時代』講談社文庫、1986年、pp.186-208
  22. ^ 石森章太郎『トキワ荘の青春 - ぼくの漫画修業時代』講談社文庫、1986年、pp.184-213
  23. ^ a b c d すがやみつる「感涙の最終回は新『009』への序章」『この最終回がすごい!』(初版第1刷版)、メディアファクトリー、2003年2月11日、72–80頁。ISBN 4-8401-0703-3
  24. ^ 石ノ森章太郎『石ノ森章太郎 変身ヒーロー画集 -Before 1975-』ジェネオン エンタテインメント、2004年3月24日、207頁。ISBN 4-89452-797-9
  25. ^ 追悼・石森章太郎先生 第二十三回:「病気」(2021年7月23日閲覧)
  26. ^ 萬画宣言 | 石森プロ公式ホームページ(2021年7月22日閲覧)
  27. ^ 石ノ森章太郎 ふるさと記念館20周年 | 石森プロ公式ホームページ(2021年7月22日閲覧)
  28. ^ 萬画館、来館350万人達成 困難乗り越え20周年に華 | 河北新報オンラインニュース / ONLINE NEWS(2021年2月14日)2021年7月22日閲覧
  29. ^ a b 仮面ライダー帰ってきた! 被災の石ノ森萬画館が復活”. 朝日新聞 (2012年11月18日). 2012年11月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年1月28日閲覧。
  30. ^ 永井豪、2010、『激マン!』デビルマン編第2話(単行本第1巻収録)、日本文芸社[要ページ番号]
  31. ^ 『石森章太郎のマンガ家入門』ISBN 4-253-17250-4 秋田書店〈秋田文庫〉272頁
  32. ^ お別れなのだ 赤塚不二夫さん死去
  33. ^ 藤子不二雄A『まんが道』に出てくる全映画 おおひなたごうブログ https://blog.goo.ne.jp/rock-a-billy/e/aa627b78cacea20bbed6d2b2d4dbf6c4
  34. ^ 赤塚不二夫、やまさき十三『下落合シネマ酔館』小学館、1996年12月、314頁。当然、赤塚の映画論がメインであるが映画にまつわるエピソードとして石ノ森らとのエピソードが出てくる
  35. ^ 町山智浩春日太一の日本映画講義 時代劇編 (河出新書)。河出書房新社 (2019/6/25)。ISBN 4309631096
  36. ^ 魂の仮面ライダー爆談!! COMPLETE+ 出版社  : 辰巳出版 (2011/4/22) ISBN 4777809056
  37. ^ 「スーパー戦隊制作の裏舞台 白倉伸一郎」『スーパー戦隊 Official Mook 20世紀』〈講談社シリーズMOOK〉、1992 恐竜戦隊ジュウレンジャー講談社、2019年3月8日、32–33頁。ISBN 978-4-06-513708-6
  38. ^ a b c 「急之壱 『ゴジラVSメカゴジラ』」『平成ゴジラ大全 1984-1995』編著 白石雅彦、スーパーバイザー 富山省吾双葉社〈双葉社の大全シリーズ〉、2003年1月20日、221頁。ISBN 4-575-29505-1 
  39. ^ マンガ中国大人物伝第2巻項羽224頁~225頁
  40. ^ 藤子不二雄Ⓐまんが道 愛…しりそめし頃に…』第3巻 p17参照
  41. ^ 仮面ライダーの故石ノ森さん、最多コミックでギネスに”. 朝日新聞. 2008年1月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年10月29日閲覧。
  42. ^ http://www.ebookjapan.jp/ebj/special/st/ishinomori_digital.asp
  43. ^ 大恐竜時代”. メディア芸術データベース. 2016年10月30日閲覧。
  44. ^ a b 手塚治虫「ぼくはマンガ家」p.143。
  45. ^ 岩上安身「現代の肖像24 石森章太郎」『AERA』、朝日新聞社、1990年。web掲載 2012年10月29日閲覧。
  46. ^ 森章太郎『ことばの記憶』2008年 P.132。
  47. ^ 「石森章太郎を継ぐ者 仮面ライダーマンガ家列伝 第1回 すがやみつる」『KODANSHA Official File Magazine 仮面ライダー』Vol.1 仮面ライダー1号、講談社、2004年7月9日、30頁。ISBN 4-06-367086-4
  48. ^ プロフィール”. 2012年10月29日閲覧。
  49. ^ 「スーパーヒーロー戦記」鈴木福は石ノ森章太郎の墓参りして撮影、新ライダー情報も」『映画ナタリー』ナターシャ、2021年7月22日。2021年7月22日閲覧
  50. ^ 森ヒーローファイル 2013, pp. 117–119.
  51. ^ 昭和石ノ森ヒーロー列伝 2013, pp. 104–105.




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