スパイダーマン_(東映)とは? わかりやすく解説

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スパイダーマン (東映)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/30 02:22 UTC 版)

スパイダーマン』は、東映が製作した日本の実写特撮テレビシリーズであり、マーベル・コミック同名のキャラクターをベースとしている[1]。 1978年5月17日から1979年3月14日まで、東京12チャンネル(テレビ東京)の毎週水曜19時30分から、全41話が放送された[注釈 2]。1978年7月22日に開催された「東映まんがまつり」では、劇場用エピソードが上映された。通称は「スパイダーマン 東映TVシリーズ[2]


注釈

  1. ^ a b c d 当時は東京12チャンネルでの放送時のみ表記。DVDでは第2話まで表記。
  2. ^ この間に、2話分の再放送が行われている。
  3. ^ 東映がこの契約で作ったもう1本が『バトルフィーバーJ』であり、マーベル・コミック側は1979年から1980年にかけて東映のロボットアニメ『惑星ロボ ダンガードA』と『超電磁ロボ コン・バトラーV』に東北新社のロボットアニメ『勇者ライディーン』を加え、それらの主役ロボットたちが宇宙で活躍するコミック『ショーグン・ウォリアーズ』を刊行している。
  4. ^ ただしこの演技は実際に効果があり、幾度もアマゾネスが拓也を疑ってモンスター教授に進言しているが、普段の三枚目の姿からことごとく退けられていた。
  5. ^ 本人は乗り気ではないが、新子に収入が少ないことを指摘されてしぶしぶ付き合うケースがほとんど。
  6. ^ そのころ、日本は関ヶ原の戦いの最中だった。
  7. ^ ただし、その後の「スパイダーマンブギ」の大ヒットは、鉄十字団の暗躍によるものである。
  8. ^ 第23話「家なき子たちに愛の学園を」
  9. ^ 村上克司によると玩具化の企画はあったが、「糸を高圧ガスで射出するギミックの再現が困難」「子供の手首は細く、着けると手錠のようになってしまうため、子供に合うよう小型化するのは不可能」などの問題が浮上し、実現しなかったという[10][11]。その後、テレビランドで組み立て式の付録として付けられた。2020年9月発売の『超合金魂 GX-33R レオパルドン&マーベラー召喚セット』にスパイダーブレスレットが付属し、パネルがLED発光するほか、劇中でのマーベラーからレオパルドンに変形するBGMやTVサイズのオープニングテーマが収録され、劇中でのスパイダーマンの音声も収録されている。
  10. ^ レオパルドン時は、艦橋は背部に位置している。
  11. ^ スパイダーマンが操縦席で「マーベラー、チェンジ・レオパルドン」とコールしながらコックを捻り、レバーを倒して変形させる。
  12. ^ スパイダーマンが操縦席で「マーベラー、カノン発射」とコールしながらレバーを倒して発射する。
  13. ^ 資料によっては20,000トンとも[10]
  14. ^ 初期エンディングでは格闘戦を繰り広げている[8]
  15. ^ 初期は「地獄からの使者・スパイダーマン!」、終盤は「鉄十字キラー・スパイダーマン!」が多い。
  16. ^ 第39話の立花剛や第41話のモンスター教授など。
  17. ^ 雑誌『宇宙船 YEAR BOOK 2006』では、名称を巨大モンスター教授と記載している[24]
  18. ^ 第17話で、週刊ウーマンは廃刊になったことが語られる。
  19. ^ 一部植物・無生物・妖怪モチーフもいる。
  20. ^ 劇中で彼の存在を知った占い師からは「悪魔」とも呼ばれている。
  21. ^ 第1話や最終回、レオパルドンの中のシーンでは実際にスパイダーマンのスーツを着用している[28]
  22. ^ 役名の表記は第9話以降。
  23. ^ 第17、18話のみ崎津均と共同で担当。
  24. ^ 表記は第2話まで。
  25. ^ 表記は第9話以降。
  26. ^ ノンクレジットで板橋しゅうほう、増尾隆之(隆幸)、米田仁士も参加[31]
  27. ^ この時点では、スパイダーマンの設定はマーベル版のものをそのまま使用する予定だった。
  28. ^ 東映プロデューサーの吉川進は、東映テレビ部部長の渡邊亮徳からの要望であったと証言している[37]
  29. ^ 2007年の映画版『トランスフォーマー』ノベライズ版の巻末に寄稿された高橋良平による解説による[38]
  30. ^ 雑誌『宇宙船 YEAR BOOK 2006』では、山城拓也/スパイダーマンが頼りない二枚目半の性格となっているのは、原作を踏襲したものであるとしている[39]
  31. ^ 当初は本作の後番組として『バトルフィーバーJ』を放送する予定だったが、放送局がテレビ朝日となり、一方で同年には同局で放送されていた長浜ロマンロボシリーズの後継作品であるロボットアニメ『未来ロボ ダルタニアス』が東京12チャンネルで放送され、両局で路線を交換する形となった[42][43]
  32. ^ また、村上克司は、レオパルドンが受け入れられた結果、宇宙刑事シリーズにもつながっていったのではないかと述べている[44]
  33. ^ ただし、特撮巨大ロボットとしては前年の『大鉄人17』の方が売上が高い。また、同年のテレビアニメ『闘将ダイモス』の方も本作品より高い[45]
  34. ^ 後年のインタビュー[要文献特定詳細情報]でも、リーは東映版のスパイダーマンのアクションについて、CG技術が発達していない当時においてマーベル側が抱いていたイメージを実現してみせたことを賞賛している。
  35. ^ 書籍によっては、名称を暴君龍と表記している[49][50][25][16]
  36. ^ 書籍『全怪獣怪人 上巻』では、名称をヘビ女と表記している[51]
  37. ^ 書籍『全怪獣怪人 上巻』では、名称を暴走獣カメレオンと記載している[51]
  38. ^ 書籍によっては、名称を火炎ギツネと表記している[52][53][16]
  39. ^ キノコンガー・スクラップマン・火炎ギツネ・タイガーポンプ。
  40. ^ マーベルは2009年にウォルト・ディズニー・カンパニーの傘下企業になっている[61]
  41. ^ この時、レディスパイダーと敵対する悪人軍団「六凶傑」に襲撃されるが、隠れたレディスパイダーをいぶり出そうとエレクトロがレオパルドンの頭部に電撃を浴びせたことによって電子頭脳が再起動し、アームロケットとロケット噴射によって飛ぶ脚でエレクトロとバルチャーをそれぞれ撃退した。
  42. ^ 東映版が放送される前(1975年ごろ)にはアニメ版が放送されたことがある。
  43. ^ アニメ版とのセット放送。

出典

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  2. ^ フィギュア王266 2020, pp. 6–7, 「特集スパイダーマン東映TVシリーズ」
  3. ^ 東映HM15 2005, p. 59.
  4. ^ a b 東映HM15 2005, p. 61.
  5. ^ 全怪獣怪人 上 1990, p. 354.
  6. ^ 竹書房/イオン 編『超人画報 国産架空ヒーロー40年の歩み』竹書房、1995年11月30日、147頁。ISBN 4-88475-874-9 
  7. ^ 第20話の履歴書より
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  9. ^ 宇宙船YB 2006, p. 101.
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  12. ^ a b フィギュア王266 2020, pp. 46–47, 「メインメカデザインワークス」
  13. ^ a b c 東映HM15 2005, p. 60.
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  15. ^ a b c 宇宙船YB 2006, p. 100
  16. ^ a b c d フィギュア王266 2020, pp. 18–29, 「マシーンベム&鉄十字団怪人 オール図鑑」
  17. ^ 小野塚謙太『超合金の男 村上克司伝』アスキーメディアワークス、2009年、pp.68-70
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  19. ^ 『ランデヴー』5号、みのり書房、1978年、p.8
  20. ^ 『ジ・アニメ』1982年1月号、p.34
  21. ^ mia 2015年1月13日Twitter
  22. ^ a b c 「スーパー戦隊制作の裏舞台 前澤範」『スーパー戦隊 Official Mook 21世紀』 vol.11《海賊戦隊ゴーカイジャー》、講談社〈講談社シリーズMOOK〉、2017年4月10日、33頁。ISBN 978-4-06-509522-5 
  23. ^ “『スパイダーマン:スパイダーバース』監督、東映版スパイダーマンを熱く語る ─ 「完全に独自の世界を築いている」”. RIVER (riverch). (2021年3月1日). https://theriver.jp/ramesey-japanese-spiderman/ 2021年5月31日閲覧。 
  24. ^ 宇宙船YB 2006, p. 104.
  25. ^ a b 宇宙船YB 2006, p. 102
  26. ^ 東映スーパー戦隊大全 2003, p. 82.
  27. ^ 大事典 上 2003, p. 298.
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  33. ^ 『エキセントリック・サウンド・オブ・スパイダーマン』CD版のライナーノーツより。
  34. ^ 『スパイダーマン東映テレビシリーズDVD-BOX ブックレット「スパイダーマン大検証」掲載の第7話解説、渡辺宙明インタビューより。
  35. ^ 『スパイダーマン東映テレビシリーズDVD-BOX ブックレット「スパイダーマン大検証」掲載の第31話解説より。
  36. ^ 常識 2013, pp. 76–77, 「どうして巨大ロボが登場するようになったの?」.
  37. ^ a b 20th 1979 2019, p. 5, 「INTERVIEW バトルフィーバーJの真実 吉川進」
  38. ^ 高橋良平「More than Meets the Eye(作品解説)」『トランスフォーマー』アラン・ディーン・フォスター・中原尚哉(第2刷)、早川書房ハヤカワ文庫〉、2007年7月15日、405頁。ISBN 978-4-15-011622-4 
  39. ^ 宇宙船YB 2006, p. 99.
  40. ^ 全怪獣怪人 上 1990, p. 433.
  41. ^ 「スーパー戦隊制作の裏舞台 小林義明」『スーパー戦隊 Official Mook 20世紀』《1981 太陽戦隊サンバルカン講談社〈講談社シリーズMOOK〉、2018年8月25日、33頁。ISBN 978-4-06-509606-2 
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  43. ^ 岩佐陽一 編「解説 未来ロボ ダルタニアス」『コン・バトラーV ボルテスV ダイモス ダルタニアス大全』双葉社、2003年7月15日、156-157頁。ISBN 4-575-29575-2 
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  49. ^ 全怪獣怪人 上 1990, p. 356.
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  55. ^ 東映ビデオ、日本の実写版「スパイダーマン」DVD-BOXを延期-「諸般の事情」により、新発売日は未定、AV Watch、2004年11月29日。
  56. ^ 東映ビデオ、日本版「スパイダーマン」DVD-BOXの発売日決定-オール特撮のTVドラマ版。幻の劇場版も収録、AV Watch、2005年8月8日。
  57. ^ 宇宙船YB 2006.
  58. ^ 超合金魂GX-33 レオパルドン&スパイダーマン、魂ウェブ - 2021年2月18日。
  59. ^ 東映版「スパイダーマン」無料配信 米Marvelのサイトで、ITmedia、2009年3月11日。
  60. ^ 1978 年に放送された日本の特撮TVドラマシリーズ『スパイダーマン』東映 TV シリーズから超合金やアクションフィギュア、玩具菓子、アパレル、カプセルトイなど2020 年 5 月より順次発売!BANDAI SPIRITS、バンダイ 2020年3月23日
  61. ^ ディズニー 米国最大のコミックス会社マーベル買収発表”. アニメ!アニメ! (2009年9月1日). 2020年11月27日閲覧。
  62. ^ 東映版スパイダーマン、「Disney+」マーベルのドキュメンタリー番組で大々的に取り上げられる”. THE RIVER (2020年9月30日). 2020年11月27日閲覧。
  63. ^ ディズニープラス公式@DisneyPlusJPのツイート”. Twitter (2020年11月27日). 2020年11月27日閲覧。
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  65. ^ 東映HM15 2005, p. 77.
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  67. ^ Amazing Spider-Man Vol 3 #12. マーベル・コミックス. (2015-01-07) 
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  70. ^ 北海道新聞』(縮刷版) 1979年(昭和54年)3月、テレビ欄。
  71. ^ 秋田魁新報 1978年12月25日(初回放送日)~1979年10月29日付、朝刊テレビ欄
  72. ^ a b 北日本新聞 1978年6月14日付朝刊テレビ欄より
  73. ^ 1978年5月29日、1979年3月12日 信濃毎日新聞 テレビ欄

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