スペクタキュラー・スパイダーマン
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スペクタキュラー・スパイダーマン | |
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アニメ | |
原作 | スタン・リー、スティーヴ・ディッコ |
監督 | ヴィクター・クック |
シリーズ構成 | グレッグ・ワイズマン |
キャラクターデザイン | ショーン・ギャロウェイ |
音楽 | ロリータ・リトマニス クリストファー・カーター マイケル・マッキション |
アニメーション制作 | アデレード・プロダクション |
製作 | マーベル・コミック クローバー・エンターテイメント ソニー・ピクチャーズ テレビジョン |
放送局 | ![]() ![]() |
放送期間 | ![]() シーズン1:2008年3月8日 - 6月14日 シーズン2:2009年6月22日 - 11月18日 ![]() |
話数 | 26話 |
スパイダーマンシリーズ | |
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テンプレート - ノート |
『スペクタキュラー・スパイダーマン』(The Spectacular Spider-Man)は、マーベル・コミックの大ヒットアメコミ『スパイダーマン』を原作とした、2008年からアメリカで製作されたテレビアニメシリーズ。
日本では2009年8月2日からディズニーXDにて放送開始(7月31日にディズニーXDの前身であるトゥーン・ディズニーで日本初放送)。2017年8月25日よりアニマックスへ引っ越しして放送。
概要
本作は『スパイダーマン&アメイジング・フレンズ』(1981年)、『スパイダーマン』(1994年)、『スパイダーマン・アンリミテッド』(1999年)、『スパイダーマン 新アニメシリーズ』(2003年)などに続くアニメシリーズの最新作である。シリーズはスタン・リーとスティーブ・ディッコ原作のコミックに基づいているが、映画三部作や『アルティメット・スパイダーマン』などの関連作品からも設定を流用している。
主人公ピーター・パーカーは高校生であり、様々なスーパーヴィランらが作り出す疑似科学の脇に携帯電話やEメールのような道具が存在する近代的な世界におけるティーンエイジャーの厭世という側面がある。番組のトーンはカートゥーンアクションとドラマ、コメディを混ぜ合わせたものになっている。それぞれのシーズンはピーターの高校の半学年内に起こった出来事であり、シーズン1では9月から感謝祭まで、シーズン2では12月から3月までを描いている。
シーズン3の制作も予定されていたが、ディズニーがマーベル・コミックを買収した後、26話で制作中止となった[1][2]。
なお、かつては同題のレギュラー誌が存在していた(『The Spectacular Spider-Man』、1976年 - 1998年)。「spectacular」とは「壮観な」「目を見張らせる」といった意味。
アメリカでは2022年10月19日[3]からDisney+で配信されていたが、2023年12月4日に配信終了した[4]。日本では2022年3月31日から12月31日までdアニメストアで配信されたことがあるが[5]、現在視聴可能なプラットフォームは無い。
あらすじ
ピーター・パーカーは、ミッドタウン高校に通う高校3年生。ある日、科学実験室にいた放射線のクモに噛まれ、スーパーパワーを手に入れる。しかし、ベンおじさんが謎の強盗に殺されてしまい、その強盗がテレビ局で自分が逃がした強盗だと気づく。酷く悲しんだピーターは、ベンおじさんが残した「大いなる力には、大いなる責任が伴う」という言葉を信じ、悪いやつらと戦うためにスパイダーマンに変身する。
登場人物
メインキャラクター
- スパイダーマン/ピーター・パーカー
- 声 - 猪野学[6]/英 - ジョシュ・キートン
- 今作の主人公。高校(学校名:Midtown Manhattan Magnet High School)に通う16歳の少年。
- グウェンドリン(グウェン)・ステーシー
- 声 - 東條加那子[6]/英 - レイシー・シャベール
- ピーターと同じ高校に通う少女。
- 眼鏡を掛けた金髪の少女だったがシーズン2後半からコンタクトレンズに変え、前髪も素顔が出る様広げてイメージチェンジをした。
- ハリー・オズボーン
- 声 - 疋田高志[6]/英 - ジェームズ・アーノルド・テイラー
- リズ・アレン
- 声 - /英 - アラナ・ユーバック
- シーズン1後半から2に掛けてのピーターの彼女。
- ユージーン・フラッシュ・トンプソン
- 声 - 澤田将考[6]/英 - ジョシュア・レバー
- メリージェーン・ワトソン
- 声 - 世戸さおり/英 - ヴァネッサ・マーシャル
- シーズン1の6話のラストに初登場する。登場の仕方は原作同様だが“ダンスパーティで一緒に踊る相手”として紹介された。
- J・ジョナ・ジェイムソン
- 声 - 立川三貴[6]/英 - ダラン・ノリス
- デイリー・ビューグル社の編集長。スパイダーマンを非常に毛嫌いするが、ピーターの身を守ろうとする場面がある(シーズン1の6話より)。
- ジョージ・ステーシー
- 声 - 千々和竜策/英 - クランシー・ブラウン
- グウェンの父で警部を務めている。スパイダーマンを心から信頼している。
サポートキャラクター
- メイ・パーカー
- 声 - 大橋世津[6]/英 - デボラ・ストラング
- ベン・パーカー
- 声 - 星野充昭/英 - エドワード・アズナー
- カート・コナーズ/リザード
- 声 - 佐々木睦[6]/英 - ディー・ブラッドリー・ベイカー
- マーサ・コナーズ
- 声 - 世戸さおり[6]/英 - キャス・スーシー
- ランディ・ランド・ロバートソン
- 声 - 千々和竜策[6]/英 - フィル・ラマール
- ケニー・キング・コング
- 声 - /英 - アンドリュー・キシノ
- ホビー・ブラウン
- 声 - /英 - チャールズ・ダックワース
- グローリー・グラント
- 声 - /英 - クリー・サマー
- サリー・エイブル
- 声 - 中村公子[6]/英 - グレイ・デリスル
- シャ・シャン・グエン
- 声 - /英 - ケリー・ヒュー
- アーロン・ウォレン
- 声 - /英 - ブライアン・ジョージ
- ベティー・ブラント
- 声 - 八木かおり[6]/英 - グレイ・デライル
- ジョセフ(ジョー)・ロビー・ロバートソン
- 声 - 星野充昭/英 - フィル・ラマール
- ネッド・リー
- 声 - /英 - アンドリュー・キシノ
- フレドリック・フォズウェル
- 声 - /英 - ジェームズ・アーノルド・テイラー
- ジョン・ジェイムソン/コロネル・ジュピター
- 声 - 千々和竜策/英 - ダラン・ノリス
- フェリシア・ハーディ/ブラックキャット
- 声 - /英 - トリシア・エルファー
ヴィラン
- ロニー・トンプソン・リンカーン/トゥームストーン/ビッグマン
- 声 - 廣田行生[6]/英 - キース・デイヴィッド(第1話のみ)→ケビン・マイケル・リチャードソン
- ハンマーヘッド
- 声 - 星野充昭[6]/英 - ジョン・ディマジオ
- ビッグマンの腹心。
- エンフォーサーズ
- ビッグマンの部下の3人集。瞬発力や怪力をそれぞれ備え持っている。
-
チームでの戦闘は1度目はノーマルスーツ、2度目はスーパースーツを着用して戦った。
- モンタナ/ショッカー
- 声 - 千々和竜策/英 - ジェフ・ベネット
- ファンシー・ダン/リコシェット
- 声 - /英 - フィル・ラマール
- オックス
- 声 - /英 - クランシー・ブラウン→ダニー・トレホ
- エイドリアン・トゥームズ/ヴァルチャー
- 声 - /英 - ロバート・イングランド
- マックス・ディロン/エレクトロ
- 声 - 千々和竜策/英 - クリスピン・フリーマン
- フリント・マルコ/サンドマン
- 声 - /英 - ジョン・ディマジオ
- アレックス・オーハーン/ライノ
- 声 - /英 - クランシー・ブラウン
- ノーマン・オズボーン/グリーンゴブリン
- 声 - /英 - アラン・レイキンズ(ノーマン・オズボーン)、スティーヴン・ブルーム(グリーンゴブリン)
- オットー・オクティヴィアス/ドクター・オクトパス
- 声 - /英 - ピーター・マクニコル
- カメレオン
- 声 - /英 - スティーヴン・ブルーム
- エディ・ブロック/ヴェノム
- 声 - /英 - ベンジャミン・ディスキン
- マイルズ・ウォレン
- 声 - /英 - ブライアン・ジョージ
- クェンティン・ベック/ミステリオ
- 声 - /英 - ザンダー・バークレー
- フィネアス・メイソン/テリブル・ティンカラー
- 声 - /英 - トム・アドコックス
- セルゲイ・クラヴィノフ/クレイヴン・ザ・ハンター
- 声 - 廣田行生/英 - エリック・ヴェスビット
- セーブル・マンフレディ/シルバーセーブル
- 声 - /英 - ニッキー・コックス
- シルビオ・マンフレディ/シルバーメイン
- 声 - /英 - ミゲル・フェラー
- マーク・アレン/モールトンマン
- 声 - /英 - エリック・ロペス
スタッフ
- 原作 - スタン・リー、スティーヴ・ディッコ
- スーパーバイジングディレクター - ヴィクター・クック
- ストーリーエディター / スーパーバイジングプロデューサー - グレッグ・ワイズマン
- キャラクターデザイン / キャラクター・スーパーバイザー - ショーン・ギャロウェイ
- キャスティング / 録音監督 - ジェイミー・トマソン
- 音楽 - ロリータ・リトマニス、クリストファー・カーター、マイケル・マッキション
- プロデューサー - ヴィクター・クック、ダイアン・A・クレア
- 製作総指揮 - スタン・リー、クレイグ・カイル、エリック・S・ロールマン
- アニメーション制作 - アデレード・プロダクション
- アニメーション制作協力 - ハンホ興業、ムア・アニメーション
- 製作 - マーベル・コミック、クローバー・エンターテイメント、ソニー・ピクチャーズ テレビジョン
日本語版スタッフ
- 翻訳 - 松崎広幸
- 演出 - 岩見純一
- 録音制作 - ACクリエイト
- 配給 - ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
主題歌
- 「Spectacular Spider-Man Theme」
- 歌 - The Tender Box
放映リスト
シーズン1
シーズン2
放送局
放送局 | 放送日付 | 放送時間 | 備考 |
---|---|---|---|
トゥーンディズニー | 2009年7月31日 | 不明 | リピートあり |
ディズニーXD | 2009年8月2日 - 2010年1月24日 | 日曜 16:00 - 16:30 日曜 22:00 - 22:30 土曜 16:00 - 16:30 土曜 22:00 - 22:30 |
日曜日は新作 土曜日は再放送 22時はリピート放送 |
アニマックス | 2017年8月25日 - 10月3日 | 月曜 - 金曜 8:30 - 9:00 月曜 - 金曜 26:30 - 27:00 |
リピートあり |
脚注
- ^ Press Release For Upcoming "The Spectacular Spider-Man" DVDs, Season Two Updates by James Harvey: 2009年1月30日
- ^ Pepose, David. "ULTIMATE SPIDER-MAN: The Animated Series, Disney XD 2011". Newsarama. 2010年4月13日
- ^ “Disney+: What's Coming in October 2022” (英語). www.adweek.com. 2022年9月16日閲覧。
- ^ Miller, Eva (December 4, 2023). “Disney Shockingly Removes ‘Spider-Man’ Content From Streaming Platform”. 2024年2月11日閲覧。
- ^ “dアニメストア、「アイアンマン」「スパイダーマン」などマーベルアニメが配信開始 トニー・スターク役は藤原啓治”. www_anime-recorder. 2023年2月26日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k l m アニマックス『スぺクタキュラー・スパイダーマン』番組ページ(2017年8月23日保存、2023年5月13日閲覧)
外部リンク
スペクタキュラー・スパイダーマン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/12 14:36 UTC 版)
「ブラックキャット (マーベル・コミック)」の記事における「スペクタキュラー・スパイダーマン」の解説
ブラックキャットはスペクタキュラー・スパイダーマンのエピソード『Uncertainty Principle』で登場した。ハロウィーンのフェスティバルのシーンでお金を積めた大きなずた袋を持っていた。このシリーズでは彼女はこれまで単なる盗賊として描かれており、正体は明かされていない。彼女はスパイダーマンのようなウィットを持ち合わせており、彼に対して恋愛感情を持っているらしく、二人が会う度にちょっかいを出している。 ブラックキャットは第一期最後のアークで黒いスーツを着て登場した。彼女の声はカナダの女優トリシア・エルファーが担当した。 彼女はシンビオートを盗み出そうとした所でスパイダーマンに止められた。カメレオンがスパイダーマンを陥れた時、彼女はスパイダーマンの汚名をすすぐ事に賛同し、その過程で市長のネックレスを盗み出した。彼女はこのエピソードで終止スパイダーマンを誑かしていた。エピソードの最後のシーンでスパイダーマンに逆さづりになったまま彼のマスクを半分押し上げ、『スパイダーマン・アニメシリーズ』を彷彿とさせる象徴的な方法でキスをした。しかし、実際には彼に彼女が盗んだものを気付かせないようにするためのキスだった。 彼女は『Intervension』(シーズンの過去のエピソードのフラッシュバックシーン)及び『Nature vs. Nurture』というエピソードでカメオ出演している。 彼女は『Accomplices』で地下オークションの直前にジャンプドライブを盗みに入ったが、ハンマーヘッド、シルバーセーブル、ドクター・オクトパス(とヴァルチャー)、フレデリック・フォスウェル(変装)、ロドリック・キングスレイら入札者達に捕えられた。 最終的に彼女はシーズン2第12話『Opening Night』に登場した。彼女はヴォウルトに潜入し、投獄された彼女の父親を脱獄させようとした。彼女の父親は彼女の正体が自分の娘フェリシア・ハーディである事を悟っていた。ちょうどその頃スパイダーマンはセキュリティをテストする目的でヴォウルトに捕われていた。グリーン・ゴブリンが監獄のコンピュータプロトコルをハッキングしたせいであった。ブラックキャットはスパイダーマンが犯罪者達をやっつけるのを助け、父親をスパイダーマンに明かした。その人物こそ彼の父親を殺害した男であった。クライマックスでは3人のうちの一人が独房の被収容者達を罠にかけ、神経ガスのバルブを開放する必要があった。ブラックキャットはスパイダーマンを指名したが、彼女の父親はベンの殺害の罪を償っていないとして、自分の自由と引き換えにガスを充満させる役目を引き受けた。スパイダーマンとキャットが脱獄するおり、グリーンゴブリンが襲来し、スパイダーマンに奇襲をかけた。ブラックキャットはゴブリンを追い払ったが、父親を自由に出来なかった事に怒り狂い夜の闇に消えていった。そのおりスパイダーマンに彼女の父親を戻らせたことについて復讐すると誓っている。
※この「スペクタキュラー・スパイダーマン」の解説は、「ブラックキャット (マーベル・コミック)」の解説の一部です。
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固有名詞の分類
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