話者分布
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アルバニア語は約600万人によって話されており、そのうち350万人がアルバニア国内で、それ以外では主にコソボ、マケドニア共和国、モンテネグロ、セルビア、ギリシャ北西部で話されている。また南イタリアとシチリア島においては約25万人によって話されている。これらのイタリア領では15世紀頃に移住したアルバニア人であるアルベレッシュが中心となってアルバニア語のコミュニティーがかたちづくられた。現代では国外移住者によってブルガリア・ルーマニア・ウクライナをはじめアメリカ・オーストラリアにも幾つかの小規模な話者グループが形成され、アルバニア語が話されている。
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話者分布
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詳細は「フランス語圏」を参照 フランス語を母語話者とする人々が多数派を占めるのはフランス一国のみである。ただし、いくつかの国においてはフランス語の母語話者が大きな勢力を持っている。また、フランス国内において本来フランス語を母語とする地域は北フランスに限られており、南フランスの広い地域で話されるオック語を筆頭に、ブルターニュ半島で話されるケルト語系のブルトン語やアルザスで話されるドイツ語系のアルザス語、コルシカ島で話されるイタリア語系のコルシカ語など、系統の異なるいくつかの地方言語が存在する。ただしフランス政府はもっとも早く言語を政府の手で構築してきた国家であり、フランス革命後は一貫してフランス語をフランスにおける唯一の言語であると規定してきた。こうしたことから、教育をはじめとして国家による強力なフランス語普及政策がとられ、上記の各言語地域においても現代ではほとんどフランス語が話されるようになってきている。ただし、19世紀後半までオック語復権運動「フェリブリージュ」などが行われてきており、現在はこの状況には地方言語の保護の観点から批判が根強い。 フランス以外でもっともフランス語の母語話者の割合が大きい国家はベルギーであり、フランス語話者でありベルギー南部に居住するワロン人が人口の31%を占めている。ベルギーにおいては、北部に住みオランダ語の方言を話すフランドル人が人口の60%を占めており、ワロン人との間には言語戦争と呼ばれる深刻な言語の対立状況が存在する。この対立を背景にしてベルギーは南北の連邦国家となっており、南部のワロン地域の大部分はフランス語共同体を形成している。また、首都のブリュッセルは言語境界線の北側にあるもののフランス語話者の人口が8割を占めており、ブリュッセル首都圏地域として2言語併用の独自地域となっている。ついでフランス語話者の割合が高い国家はスイスである。スイス人のうちフランス語の母語話者は20.38%を占め、64%を占めるドイツ語話者に次ぐ勢力を持っている。スイスのフランス語話者は国土の西部に集中しており、ジュネーヴ州、ヴォー州、ヌーシャテル州、ジュラ州の4つのカントンがフランス語話者が多数を占める州としてフランス語を公用語としている。また、言語境界線の両側にまたがるフリブール州およびヴァレー州は、フランス語とドイツ語の両言語を公用語としている。スイスは多言語主義をとる国家であり、連邦の公用語はドイツ語、フランス語、イタリア語の3言語、それに国語としてロマンシュ語を加えた4つの言語を採用している。ヨーロッパ大陸においてフランス語の母語話者が大きな勢力を持つのはこの3か国である。 このほか、フランス語の母語話者が大勢力を持つ国としてはカナダがある。フランス語の母語話者はカナダ総人口の22%を占め、無視できない勢力を持っている。特にフランス語話者が集中しているのは東部のケベック州であり、連邦においては英語とフランス語がともに公用語とされているものの、ケベック州の公用語はフランス語のみとなっており、積極的な保護政策がとられている。この言語対立を背景にしばしば独立運動が繰り広げられる。 フランス語の母語話者が大きな勢力を持つのは上記地域に限られるが、そのほかの地域においてもかつてフランスが広大なフランス植民地帝国を持っていた関係で、旧植民地においてフランス語を公用語とする国々は数多く、29か国において公用語の地位を占めている。もっともフランス語が公用語化されている地域はアフリカであり、旧フランス領地域においては、セネガル、ギニア、マリ、コートジボワール、ブルキナファソ、トーゴ、ベナン、ニジェール、チャド、中央アフリカ、カメルーン、ガボン、コンゴ共和国、コモロ、マダガスカル、ジブチにおいてフランス語は公用語となっている。旧フランス領のほか、同じくフランス語を公用語とするベルギーの植民地であったコンゴ民主共和国およびブルンジもフランス語を公用語とする。一方、旧フランス領においても北アフリカに属するモーリタニア、モロッコ、アルジェリア、チュニジアにおいてはフランス語は公用語となっていない。これは、これらの国々の人口の大部分を占めるアラブ人の母語であるアラビア語も大言語であり公用語化に耐えうる言語であったため、独立後急速にアラビア語への公用語の切り替えが行われたためである。ただしこれらの国々においても、特にエリート層はフランス語を自由に使いこなせる者が多く、準公用語や文化言語として広く国内で通用する。特にアルジェリアでは、1,200万人前後がフランス語を常用する(fr:Langues en Algérieも参照)。また、旧ベルギー領であるルワンダは長らくフランス語を公用語としていたものの、ルワンダ虐殺の発生後フランスとの関係が急速に悪化し、2009年に英語を公用語に追加して以降、教育言語を英語に変更するなど急速に英語の公用語化を進めている。また、セーシェルやモーリシャスはナポレオン戦争以後イギリス領となっていたものの、それ以前はフランス領であり、その時代に入植した人々がその後も残留したため、社会の指導層はフランス語話者が占めており、両国とも共通語はフランス語となっている。また、国内でもっとも通用する言語も それぞれフランス語系のクレオール言語であるセーシェル・クレオール語とモーリシャス・クレオール語である。このほか、フランスの海外県であるマヨットおよびレユニオンもフランス語を公用語としており、レユニオンは日常語もフランス語系のクレオール言語であるレユニオン・クレオール語となっている。 新大陸においては、上記のカナダ以外にはハイチが唯一フランス語を公用語とする国家である。またハイチにおいては、一般市民の日常語もフランス語系のクレオール言語であるハイチ語となっている。また、公用語ではないが旧フランス領であるルイジアナ州の南西部を中心にケイジャン・フランス語と呼ばれるフランス語の一派を話す人々が存在する。小アンティル諸島に点在するグアドループやマルティニーク、サン・マルタン、サン・バルテルミー島、および南アメリカ大陸のフランス領ギアナもフランス語を公用語とする。 オセアニアにおいては、かつてイギリスとフランスの共同統治領であったバヌアツがフランス語を公用語のひとつとしている。また、フランスの海外領であるニューカレドニアおよびフランス領ポリネシア(タヒチ島など)、ウォリス・フツナもフランス語を公用語としている。アジアにおいては旧フランス領であるベトナム、ラオス、カンボジアの3国において公用語が現地語化されてフランス語がほぼ通用しなくなっているが、わずかにレバノンにおいてはやや通用し、準公用語的な扱いを受けている。 こうしたフランス語話者の言語共同体はフランコフォニーと呼ばれ、1970年にフランコフォニー国際機関が設立され、1986年には加盟国首脳の参加するフランコフォニー・サミットが2年に一度開催されるようになるなど、フランス語圏諸国の協調が図られている。ただしフランコフォニー国際機関にはエジプトやギリシャ、ルーマニアなどのように国内にほとんどフランス語話者の存在しない国家も加盟しており、逆にフランス語話者の多いアルジェリアが参加していないなど、フランコフォニー国際機関加盟国がフランス語圏とは必ずしも言えない。
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話者分布
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チュヴァシ共和国出身のロシアの詩人、ゲンナジイ・アイギ(1934年 - 2006年)はチュヴァシ語とロシア語で詩作することで有名。最近はチュヴァシ共和国内でもチュヴァシ語を話せない人が多い。
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オイラト語の主な話者はロシア連邦カルムイク共和国、モンゴル国西部(ホブド・アイマク及びオブス・アイマク)、中国新疆ウイグル自治区、青海省、甘粛省に暮しているオイラト族である。 カルムイク共和国の人口の半数はカルムイク人が占めている。彼らは1630年代に内戦を避けてボルガ川流域に移動したオイラト族トルグート部の末裔である。ロシア連邦においてオイラト族とオイラト語はひとつの民族、ひとつの言語とみなされ、カルムイク人、カルムイク語と呼ばれる。カルムイク共和国においてオイラト語はロシア語と並ぶ公用語であり、キリル文字による書き言葉を持っている。 モンゴル国と中国では、オイラト族はモンゴル民族に含まれ、独立した一つの民族としてみなされていない。しかし、元来オイラト族の文化、習慣などはモンゴル民族と違いがある。オイラト語も行政上それぞれの国における標準語(モンゴル国ではモンゴル語のハルハ方言、中国ではモンゴル語のチャハル方言を標準語の基礎としている)に対する方言とされており、実際それぞれの標準語の影響を受けた中間的な言語(または方言)に変質している。モンゴル国及び中国のオイラト語話者は書き言葉としてはそれぞれの標準語を用いるが、唯一新疆ウイグル自治区のオイラト族は1648年にモンゴル文字を基に作られたトド文字を用いたオイラト語の書き言葉、すなわちオイラト文語を用いる。現在学校機関におけるオイラト文語の教育はなくなり、モンゴル文字によるモンゴル語の文語が学ばれるようになっているが、新聞、雑誌、書籍などでは現在もオイラト文語が使用されている。 地域文語(文字)口語標準語カルムイク共和国 カルムイク語(キリル文字) カルムイク語 中国新疆ウイグル自治区 オイラト文語(トド文字) 中国青海省、甘粛省 オイラト語派はRedbookに載る危機言語であり、街中でも聞くことはまれである。ロシア構成共和国であるカルムイク共和国の首都にあるカルムイク大学にはカルムイク語・文化学科がありオイラト語を教える学生を育ててはいるが、彼らの普段の会話からもオイラト語を聞くことはまれというのが21世紀初めの状態である。 カルムイク共和国、モンゴル国、中国におけるオイラト語は文化的に一つの言語圏をなしてはおらず、発音・文法・語彙の面において差異が認められ得る。
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スロバキア語は、スロバキア共和国でおよそ500万人が使用している。国外では、アメリカで移民を中心に50万人が使用しているほか、チェコで32万人、ハンガリーで11万人、セルビアで8万人、ルーマニアに22,000人、ポーランドに2万人、カナダに2万人、オーストラリア、ウクライナ、ブルガリア、クロアチアなどに各5,000人ずつ存在する。またロシアやその他の国にも少数存在する。 スロバキア語は、スロバキア共和国の公用語であるほか、セルビアのヴォイヴォディナ自治州でも公用語のひとつになっている。スロバキア語の話者が伝統的に存在する地域は、現在のスロバキアを領有していた旧ハンガリー王国の全域にわたっており、スロバキア、ハンガリーのほかにセルビアのヴォイヴォディナ自治州、ルーマニア、ウクライナのザカルパッチャ州などがこれに含まれる。
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ベンガル語母語話者の概算分布(概算で約2億6100万人) バングラデシュ (61.3%) インド (37.2%) その他 (1.5%) ベンガル語を母語とする話者(母語話者、第一言語話者)は、バングラデシュとインドの西ベンガル州を中心とした地域(ベンガル地方)に分布する。ベンガル語母語話者が最も多いのはバングラデシュであり、母語話者全体の61.3%を占める。バングラデシュ国内のベンガル語母語話者は同国人口の90%以上、2009年のデータでは98.74%に達するが、これを母語としない少数民族もほぼ全員がベンガル語と母語とのバイリンガルである。2001年のバングラデシュのセンサスによると、同国内のベンガル語話者は約1億1000万人である。 ベンガル語母語話者が次に多いのはインドであり、母語話者全体の37.2%を占める。2001年のインドのセンサスによると、同国内のベンガル語話者は約8300万人である。これは、インド国内においてもヒンディー語に次いで使用人口は2位となる数字である。その内訳は絶対数が多い順に、西ベンガル州が約6800万人、アッサム州が700万人、ジャールカンド州が260万人、トリプラ州が210万人である。とりわけ西ベンガル州は州人口の85%がベンガル語を第一言語とする。バングラデシュの東に位置するトリプラ州では、ベンガル語話者が州全体の人口の約3分の2を占める。アッサム州では州人口の3分の1、ジャールカンド州とミゾラム州では10分の1がベンガル語を第一言語とする。 このほかの国家に居住するベンガル語母語話者は全体の1.5%を占め、北米、イギリス、ペルシア湾岸諸国、ネパールやパキスタンなど南アジアに、かなり規模の大きいベンガル語話者ディアスポラのコミュニティがある。ロンドンのタワーハムレッツ区には、ブリック・レイン通り(英語版)を中心にベンガル語話者が集住するコミュニティがある。日本にもベンガル語話者が15000人ほど居住している。正確な見積もりは難しいが、21世紀前半現在の時点で母語話者人口が2億人を超えることは確実であり、ベンガル語を第二言語として話す人口は5000万人、トータルの話者数は3億人に迫る。
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アルメニア人は多くが多くの国々に離散しているため、アルメニア語話者の総数ははっきりとつかめていない。一説には合計約700万人の話者がおり、その内およそ300万人以上がアルメニア国内とされている。また、アルメニア共和国内も含めてアルメニア人は多言語話者であることが多いといわれる。
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話者分布
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/06 15:41 UTC 版)
ポルトガル語の話される地域 国または地域母語話者話者人口 (2005年)アフリカ州アンゴラ 60% 約80% 11,190,786 カーボベルデ 4% 72% 418,224 ギニアビサウ 不明 14% 1,416,027 モザンビーク 9% 40% 19,406,703 サントメ・プリンシペ 50% 95% 187,410 赤道ギニア 50% 95% 523,040 非公式: ナミビア 20% 20% 2,030,692 南アフリカ共和国 2% 2% 44,344,136 アジア州日本 0 0.21% 127,214,499 東ティモール 不明 15% 1,040,880 中華人民共和国(マカオを含む) 2% 3% 1,395,380,000 非公式: ダマンとディーウ, インド 10% 10% 不明 ゴア, インド 3-5% 5% 不明 ヨーロッパ州ポルトガル 100% 100% 10,566,212 非公式: ルクセンブルク 14% 14% 468,571 アンドラ 4-13% 4-13% 70,549 フランス 2% 2% 60,656,178 スイス 2% 2% 7,489,370 アメリカ州ブラジル 98-99% 100% 194,000,000 非公式: パラグアイ 7% 7% 6,347,884 バミューダ 4% 4% 65,365 ベネズエラ 1-2% 1-2% 25,375,281 カナダ 1-2% 1-2% 32,805,041 オランダ領アンティル 1% 1% 219,958 アメリカ合衆国 0.5-0.7% 0.5-0.7% 295,900,500 ^ a b 公式統計、モザンビーク - 1997年; アンゴラ - 1983年 ^ ポルトガル語系ピジン言語と簡易ポルトガル語が共通語として他部族とのやり取りに使われている。アンゴラ人の30%はポルトガル語のみを解するモノリンガルである。他の国民もポルトガル語を第二言語とする。 ^ a b c ポルトガル語系クレオール言語の話者数 ^ a b c d e f 政府、カトリック教会による予測 ^ ポルトガル語系クレオール言語話者の大部分 ^ a b c 公的なポルトガル語教育 ^ a b c d e f g h i j 移民の人数から ポルトガル語を母語とする人口は、約2億5000万人である。ポルトガルの人口は1000万人程度だが、約2億人の人口を抱えるブラジルの公用語になっているため、話者人口は多い。81%(約2億人)がブラジル国内で、残りの5,000万人は、ポルトガルおよびその旧植民地に分布し、世界で7番目または8番目に大きな話者人口を有する。複数の大陸にまたがって話される数少ない言語の1つでもある。現在ポルトガル語を公用語としているのは、以下の諸国と地域である。 ヨーロッパ ポルトガル 南アメリカ ブラジル アフリカ アンゴラ カーボベルデ ギニアビサウ サントメ・プリンシペ モザンビーク 赤道ギニア この6か国は、ポルトガル語公用語アフリカ諸国(Países Africanos de Língua Oficial Portuguesa、PALOP)と総称される。ただし赤道ギニアについては主要公用語はスペイン語だが、ポルトガル領であった歴史もある事や赤道ギニアに属するアンノボン島がかつてポルトガルの植民地であった事と島民がポルトガル語を話す事などから2007年にポルトガル語が公用語に追加された。 アジア 東ティモール マカオ 上記のポルトガル語を公用語とする国及びポルトガル語話者の非常に多い地域は合わせてルゾフォニア(ポルトガルの古称であるルシタニアからとられた言葉で、「ルシタニア語(ポルトガル語)の世界」を指す)と呼ばれ、1990年代以降ポルトガル主導のもとで連携を強めている。ポルトガル語を公用語とする国家のうち、マカオと赤道ギニアを除く8カ国は1996年にポルトガル語諸国共同体を結成し、政治・経済・文化各面での協力及びポルトガル語の普及において協力体制を構築している。2006年に第1回大会がマカオで開催され、以降4年に1度開催されているポルトガル語圏競技大会などの交流も盛んに行われている。ポルトガル語による文学も盛んであり、多くの文学作品が輩出されている。ポルトガル語で書かれた作品を対象にポルトガルとブラジルが共同で選出するカモンイス賞は、ポルトガル語世界において最も権威のある文学賞であるとされる。 ほかにカリブ海の諸島やポルトガル語公用語アフリカ諸国などにおいては、ポルトガル語と現地の諸言語が接触し形成されたクレオール諸語 (Crioulos) が、ポルトガル語と並んで話される地域もある。こうしたポルトガル語をベースとしたクレオール言語としては、オランダ領西インド諸島のアルバ島とボネール島、そしてキュラソー島(ABC諸島)で話されるパピアメント語や、カーボベルデのカーボベルデ・クレオール語、ギニアビサウのギニアビサウ・クレオール語、サントメ・プリンシペのフォロ語、ンゴラ語、プリンシペンセ語、赤道ギニアのアノボネセ語、マカオのマカオ語などがある。このほか、欧州連合の公用語としても扱われている。 ポルトガル語と最も近い主要言語は隣国のスペイン語である。ポルトガルは1129年にレオン王国から独立した国家であり、現在のポルトガル語の祖先は、ドウロ川以北のポルトガル北部と、隣接するスペイン北西部のガリシア地方にあたる古代ローマの属州ガラエキアで話されていた俗ラテン語である。したがってガリシア州で話されているガリシア語とは極めて近い関係にある。現在、ガリシア語はガリシア州の公用語となっており、ポルトガル語との、特に北部ポルトガルで話されているポルトガル語との差異は小さい。ただし、16世紀以降ポルトガルの中心地域はポルトガル北部から首都リスボンを中心とするポルトガル中南部へと移り、この過程で現在のポルトガル語の祖形が成立した。現在、イベリアポルトガル語の標準はポルトガル中南部方言に基づいている。
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話者分布
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/04 01:19 UTC 版)
スペイン語は国連の6つの公用語(他は英語、フランス語、ロシア語、中国語、アラビア語)の一つであり、スペインを始め、ブラジルを除く中南米18か国、北米1か国、アフリカ2か国、計21か国における公用語である。スペイン語が公用語である国・地域は以下の通り。 ヨーロッパ スペイン 北アメリカ メキシコ 中央アメリカ グアテマラ ホンジュラス エルサルバドル ニカラグア コスタリカ パナマ カリブ海地域 キューバ ドミニカ共和国 プエルトリコ(米国自由連合州) 南アメリカ ベネズエラ コロンビア エクアドル ペルー ボリビア パラグアイ チリ アルゼンチン ウルグアイ アフリカ 赤道ギニア 西サハラ なお、スペインではカタルーニャ州・バレンシア州・バレアレス諸島州ではカタルーニャ語(バレンシア州ではバレンシア語)が、バスク州とナバーラ州の一部ではバスク語が、ガリシア州ではガリシア語が、スペイン語同様に地方公用語として認められている。 南北アメリカ大陸では、メキシコ以南の21の国・地域のうち16か国がスペイン語を公用語としており、先住民族を含め、人口の大半がスペイン語を話す。加えて、英語を唯一の公用語とするベリーズにおいても最も話されている言語はスペイン語である。カリブ海地域(西インド諸島)でスペイン語を公用語としているのはキューバ、ドミニカ共和国、プエルトリコだが、人口では過半数を占める。これら、メキシコ以南のスペイン語圏と、ポルトガル語を公用語とするブラジル、場合によってはハイチなどのフランス語圏の国・地域を総称してラテンアメリカと呼ぶ。 また、米国ではかつて南西部一帯がメキシコ領であった関係でスペイン語の地名が各地に残っており、ニューメキシコ州ではスペイン語が事実上の公用語となっている。中南米のスペイン語圏諸国をルーツに持つ米国人は「ヒスパニック」、もしくは「ラティーノ」(ラテン系米国人)と呼ばれ、メキシコ領時代から存在していたものの、近年急速にヒスパニック移民が増加した。その結果、米国では事実上の公用語の英語に加え、ヒスパニックの割合の高いカリフォルニア州やフロリダ州、テキサス州などではスペイン語が第二言語となりつつある。この状況を受けて、英語が母語の米国人の中でもスペイン語を学ぶ人が急増している。 フィリピンは1898年までスペイン領であった関係もあり、特に上流階級の間でスペイン語が使われていたが、1986年に公用語から外された。とはいえ、現在でも主にカトリック文化などの関係でスペイン語の単語が多数フィリピン人の日常生活で使われているだけでなく、タガログ語などでスペイン語からの借用語が多くみられるほか、チャバカノ語のようにスペイン語を基にしたクレオール言語も見られる。 マリアナ諸島のチャモロ語は、スペインによる征服時に言語的にもスペイン語に圧倒された。スペイン語から非常に多くの借用語を取り入れたのみならず、固有の数詞も放棄し、スペイン語由来の数詞を用いている。 旧スペイン植民地の西サハラやスペインに近いモロッコでも話されている。
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