ポルトガル領とは? わかりやすく解説

ポルトガル海上帝国

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ポルトガル海上帝国(ポルトガルかいじょうていこく、ポルトガル語: Império Português)は、15世紀以来ポルトガル王国が海外各地に築いた植民地支配及び交易体制の下で栄えた時期を指す。新大陸発見後はトルデシリャス条約によりスペインと世界を二分した。領域支配より交易のための海上覇権が中心であったので、このように呼ばれる(オランダ海上帝国も同様である)。それゆえ、既存の大国であったアステカ帝国インカ帝国の、それぞれの中心地域であったメキシコおよびペルーにおける領域支配を中心としたスペインの場合は、とくに「海上帝国」とは言わない(スペイン帝国)。


  1. ^ C. Bloomer, Kristin (2018). Possessed by the Virgin: Hinduism, Roman Catholicism, and Marian Possession in South India. Oxford University Press. p. 14. ISBN 9780190615093 
  2. ^ J. Russo, David (2000). American History from a Global Perspective: An Interpretation. Greenwood Publishing Group. p. 314. ISBN 9780275968960. "the Church of England was a " state church " in the colonies the way it indisputably was in England, and as the Roman Catholic Church was in the neighboring Spanish and Portuguese empires." 
  3. ^ 当時、岡本大八事件平山常陳事件島原の乱などで、キリスト教に不信感を募らせていた幕府に対し、オランダは、ポルトガルの宣教師が、本国と結んで日本を蚕食する恐れありと伝えた。そして、一方で自分たちオランダは布教を伴わない貿易が可能であると訴えていた
  4. ^ Far Eastern Economic Review, 1974, page 439
  5. ^ The Evolution of Portuguese - Chinese Relations and the Question of Macao from 1949 to 1968, Moisés Silva Fernandes, Chinese Academy of Social Sciences, 2002, page 660
  6. ^ 羽田 2017, p. 60.
  7. ^ 岡 2010, p. 195.
  8. ^ 羽田 2017, p. 62.
  9. ^ ディウ世界飛び地領土研究会
  10. ^ ダドラ&ナガルハベリー世界飛び地領土研究会
  11. ^ ダマン世界飛び地領土研究会
  12. ^ サン・ジョアン・バプティスタ・デ・アジュダ世界飛び地領土研究会


「ポルトガル海上帝国」の続きの解説一覧

ポルトガル領

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ダマン・ディーウ連邦直轄領」の記事における「ポルトガル領」の解説

詳細は「ポルトガル・マムルーク海上戦争」および「ディーウ沖海戦」を参照 ディーウ1535年にポルトガル領となる。ディーウ自体長さ10km程度の島であり、ポルトガル要塞として使われた。なお、その対岸にある2つもポルトガル領ディーウ一部とされていた。1558年にポルトガル領となったのちは木材などの積出港貿易拠点として栄える。ポルトガルインド最初に植民地化した西洋国だが、インド内陸部支配する能力動機とも備えておらず、交易拠点となる商館維持する政策取った最盛期にはインド西岸南岸中心に13都市支配している。なお、18世紀後半からは内陸部ダードラー及びナガル・ハヴェーリーもポルトガル領ダマン一部とされた(ただし、面積・人口ともダマン自体より大きい)。 その後20世紀中頃まではゴアと共にポルトガル領インド構成していた。第二次世界大戦終結後インドの独立経て1961年までポルトガル領として留まった。

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ポルトガル領

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ポルトガル保護領コンゴ」の記事における「ポルトガル領」の解説

ポルトガル探検家宣教師商人は、15世紀半ばコンゴ川河口部到達しコンゴ王国強力な王であるマニコンゴ(英語版)と接触した。マニコンゴは、ソイオ公国(Soio)やバンバタ公国(Bambata)などに加えて、アンゴイオ王国(Ngoyo)、ロアンゴ王国Kingdom of Loango)、カコンゴ王国(Kakongo)などの小王国も傘下従えており、この地域大部分支配していた 。 ゆっくりと16世紀から17世紀にかけて、ポルトガルイギリスフランスベルギーブラジルオランダが、コンゴ川沿いとその近く商品貯蔵する倉庫補給のための拠点小規模なパーム油加工場などを建てていった。貿易16世紀17世紀18世紀続き現地でのヨーロッパ人存在感が高まるにつれて植民地での勢力争い起きた 。 この地域における最初ポルトガル主権主張は、1885年2月にシムランブコで署名され条約であり、これは「コンゴ諸君主と知事」の要請によりポルトガルによるコンゴ保護領形成した。これはしばしば、現代カビンダ地域自決権英語版)を擁護するための法的および歴史的議論基礎となっている。たとえば、第1条は、"os príncipes e líderes e seus sucessores declaram, voluntariamente, o reconhecimento da soberania portuguesa, colocando sob o protetorado desta nação todos os territórios por eles governados"[原文まま] 「諸君主と指導者およびその後継者は、ポルトガル主権承認自発的に宣言し、自ら統治するすべての領土をこの国の保護下に置く」と述べている。第2条では"Portugal é obrigado a manter a integridade dos territórios sob sua proteção"「ポルトガルは、その保護下の領土完全性維持する義務がある」 ポルトガル領コンゴは、以前強力なコンゴ王国一部だった小国群を保護国化して形成されていた。それまで保護領は、コンゴ川南岸ポルトガル領アンゴラのサント・アントニオ・ド・ザイール(Soyo)まで続いていたが、同年開催されベルリン会議では、コンゴ自由国コンゴ川沿って30km権利与えた。これによってポルトガル領コンゴアンゴラから切り離された。 1886年ポルトガルから初代知事として、カピタン・ド・フレガーテのジョアン・アントニオ・ダス・ネベス・フェレイラが任命され弱体化したコンゴ王国首都サン・サルバドル・ド・コンゴの付近では影響力維持しており、ポルトガル保護領からは外れていた。また、保護領の南限に位置するコンゴ県(distrito do Congo現在のアンゴラウイジェ州)が創設されカビンダ市管理行政上の首都としていた 。

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