ドイツ植民地帝国とは? わかりやすく解説

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ドイツ植民地帝国

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/08/14 01:08 UTC 版)

ドイツ植民地帝国
Deutsche Kolonialreich  (ドイツ語)
1884年 - 1920年
国旗 国章
国歌: Heil dir im Siegerkranz(ドイツ語)
皇帝陛下万歳(非公式、皇帝賛歌)

Die Wacht Am Rhein(ドイツ語)
ラインの護り(非公式)

ドイツ帝国の領域(1914年)
公用語 ドイツ語
首都 ベルリン
皇帝
1880年 - 1888年 ヴィルヘルム1世
1890年 - 1918年 ヴィルヘルム2世
宰相
1880年 - 1890年 オットー・ビスマルク
1918年 - 1919年 フリードリヒ・エーベルト
面積
1912年 2,962,495km²
人口
1912年 15,200,000人
変遷
ベルリン会議 1884年
アブシリの反乱 1888年
ヘルゴランド=ザンジバル条約 1890年
マジ・マジ反乱 1905年
ヴェルサイユ条約発効 1920年
通貨 金マルクパピエルマルク
現在 ドイツ
ポーランド
フランス
ベルギー
ロシア
 リトアニア
 デンマーク
 チェコ
トーゴ
ナイジェリア
カメルーン
チャド
中央アフリカ
コンゴ共和国
ガボン
タンザニア
ルワンダ
ブルンジ
ナミビア
パプアニューギニア
パラオ
ミクロネシア連邦
マーシャル諸島
アメリカ合衆国
北マリアナ諸島
ナウル
ソロモン諸島
サモア
中国
先代 次代
ドイツ国 (帝政)
ザンジバル王国
ルワンダ王国
ブルンジ王国
スペイン領東インド
ドイツ国 (ヴァイマル共和政)
タンガニーカ
ルアンダ=ウルンディ
フランス領トーゴランド
イギリス領トーゴランド
フランス領カメルーン
イギリス領カメルーン
南西アフリカ
南洋諸島
ニューギニア
ナウル
イギリス領ソロモン諸島
西サモア信託統治領
中華民国
ドイツ植民地帝国とそのさまざまな前身、濃青が本土、赤の点がブランデンブルク=プロイセンが建設した植民地、水色がドイツ帝国が建設した植民地。黄色がヴェルザー家のヴェネズエラ植民計画を実行した範囲。

ドイツ植民地帝国(ドイツしょくみんちていこく、: Deutsche Kolonialreich: German colonial empire)は、主に19世紀後半から第一次世界大戦が終結直後、ドイツ帝国が保有していた旧植民地の総称である。

概要

ドイツは他の西欧諸国に比べ統一国家の建設で遅れをとったため、18世紀プロイセンによるブランデンブルク領黄金海岸(現在のガーナ)などはあったものの、本格的な海外植民地の建設も遅い時期になった。

しかしドイツ人が建設した事例は1526年カール5世フッガー家とならぶ金融業ヴェルザー家に負債の棒引きを条件に、今の南米ヴェネズエラ地域の全面的な統治権司法権を譲渡したのが最も古い例である。ヴェルザー家はヴェネズエラ探検ランツクネヒトに依頼させたが、伝説の黄金郷エル・ドラドを求めた探検は、先住民への虐殺非道を極め、それはラス・カサスによって「地上のどのならずどもよりも残虐である」と激しく非難されている。ヴェルザー家はヴェネズエラ経営が採算に合わないことを理由に撤退し、この地はスペインの植民地となった[1]

統一ドイツ帝国の成立後、いわゆるビスマルク外交の間のドイツは積極的な植民地政策を行わなかったものの、ビスマルクの引退後は「世界政策(Weltpolitik)」を標榜してアフリカ太平洋などに海外植民地を建設し、ヴィルヘルム2世のもと積極的な海外進出を行った。

第一次世界大戦においては、東アフリカを除くドイツ領植民地は英海軍による海上封鎖などにより補給が行えず、ほどなく連合国軍に占領されているが、東アフリカだけはパウル・フォン・レットウ=フォルベック将軍率いる現地人を中心としたゲリラ部隊が終戦まで抵抗を続けた。第一次世界大戦敗戦の結果、ドイツ領植民地は主にイギリスフランス日本、その他に分割され消滅した。

植民地

ドイツは19世紀後半以降以下の植民地を保有した。

軍隊

脚注

  1. ^ 菊池良生『傭兵の二千年史』講談社講談社現代新書, 1587〉、2002年、118-119頁。ISBN 4061495879 

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