ウェイト版の寓意画の解釈とは? わかりやすく解説

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ウェイト版の寓意画の解釈

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/10 15:38 UTC 版)

コイン (タロット)」の記事における「ウェイト版の寓意画の解釈」の解説

ウェイト版タロットでは、何かしらの意味持った寓意画が各番号描かれている。一般的な解釈以下の通りコイン全般 コインは、別名ペンタクル(pentacle五芒星)とも呼ばれ、これは人間の頭と両手両足模式化したものだと捉えられる。すなわち、コイン意味するのは人間直結する事柄であり、人間の生活・生態表現している。 1 雲から突き出た右手1枚コイン持っている地面にはユリバラ咲き乱れている。 単体コインを下から支えていることは、そのコイン価値安定して保持できていることを意味している。地面に咲く花々は、そのコイン価値によって繁栄確保されていることを示唆している。 2 大道芸人思しき人物が∞字の輪の中に2枚コイン収めている。背景には荒波の中進む船が描かれている。 ∞字は、大アルカナ魔術師 (タロット)力 (タロット)でも登場しており、安定調和意味する2枚コインが輪でつながっていることは、2人人物のコミュニケーション暗喩しており、背景の船も手紙メールでの意思伝達暗示する大道芸人片足上げコイン扱い余裕すら見せており、これは状況円滑であることを窺わせる。 3 教会建設する石工と、その教会司祭信者やり取りをしている。信者思しき人物の手には設計書のようなものが見られるコイン枚数カード内の人数も3であることから、しばしば三位一体関連付けられる。3人は話し合いながら教会建てており、各々役割与えられ円滑に作業進められている。また、コインカードの中で唯一コインに色がついていないことは、まだこの教会未完成であることを示唆し、一層協力大切さ説いている。 4 街を背景にして一人男性コインを大事そうに持っている彼の足には2枚コイン踏まれ頭上にも1枚コイン掲げられている。 1枚コイン奪われいとする男性からは、確固たる意志強さ窺える。しかし、その視線監視するように一点を見つめており、彼がコイン執着しているとも考えられる足元にはまだ2枚コイン残されており、それすらも自分のものにするために彼は身動き取れなくなってしまっている。 5 の中、布切れ一枚で歩く女性松葉杖使って歩く男性描かれている。背景には5コインあしらわれステンドグラスがある。 コイン輝き室内温かさ暗示しており、安息の地であることを窺わせるの中の2人この中に入ることができないのは、それが目に入っていないのか、それとも追い出された身であるのか定かでない。もし後者であるならば、2人の身には過去何らかの因果があったと考えられる。 6 天秤持った一人人物が、跪く人々金貨与えている。 天秤この人物が平等な視点持っていることを表しており、だれに対して手を差し伸べる存在であることが示唆される金貨重さ天秤で測り、分け隔てなく人に接す彼には、羨望眼差し与えられている。このことは逆に過剰に得たものは不足しているものに使うべきだという、カードからのメッセージとも受け取れる。 7 一人青年が、自身の畑からとれた農作物前に何やら浮かない顔をしている。 よく見ると農作物には実が実っておらず、青年はこれらが大した利益にはならないろうこと予想している。このことは、青年が常にマイナス思考であり、実際よりも価値卑下してしまうことを暗示している。この作物らを売って少しでも利益を得るか、それとも期待以下の結果失望してもしないかは彼に委ねられている。 8 硬貨職人が8目のコイン作ろうとしている。 コイン大きさ不揃いであり、これは職人の腕がまだ未熟であることを示している。一方で一心不乱にコイン作り続けるその姿勢からは、自分のしたいことへの情熱窺える。あるいは、いつか日の目浴びられるように、今はまだ修行に身を励んでいる勤勉な姿とも受け取れる。 9 ブドウ生い茂る中でたたずむ一人女性描かれている。その手には止まっている。 このカードコインの7対照的にきちんとブドウの実が成っており、女性優雅な様子からも成功豊穣窺わせる。身にまとっている衣服華美であり、この成功長期的なのであることを示唆させる。手に留まるは、女性へ警戒心無さ示しており、彼女の心がいかに平穏かも表している。 10 門らしき場所に、1組夫婦その子供を老人後ろから見守っており、その周りには2匹描かれている。 この老人は、夫婦どちらか父親であると解釈される彼の豪華な衣装2匹飼っていることから、老人経済的な安定性窺わせる彼の資産子供直接的に受け継がれパートナー子供ができていることから、次の世代その先安泰であろうことが示唆される。これは10コイン配置が、永遠の命確約する生命の樹酷似することからも暗示されるペイジ ペイジ立場男性が、1枚コイン両手持ち、顔の前に掲げている。 彼の表情ほくそ笑んでいるようにも見え、このコインをどう使おう画策している最中であると予想される背景には広がる自然が描かれており、彼の計画可能性多岐にわたることを窺わせるまた、このコイン次第青年将来が決まるかもしれなく、人生岐路に立たされているとも考えられるナイト コイン持った騎士が、漆黒の馬に乗っている。 ソード (タロット)ナイトとは対照的に、馬は立ち止まっており、騎士行く先しっかりと見据えている。これは彼の性格が地に足をつけるような、慎重な性格であることを示している。コイン両手持っていることも付随して、彼が安定性求めていることを示唆している。 クイーン 庭園らしき場所で、コイン両手持って俯いている女王描かれている。 女王の口は固く結ばれ前かがみ姿勢からも、コインに対して思索巡らせていることが窺える。ただ、同じ思索巡らせるペイジとは異なり経済には受け身姿勢持っていることが表現されている。背景植物囲まれており、ここが平穏な場所であるとともに、彼女自身内面物静かであることを示唆させるキング ブドウ畑の中の椅子に、豪華な衣装を身に纏った王が描かれている。 周囲の状況とは裏腹に王の目は下を向いており、苦難表情浮かべている。その視線コイン向けられていることから、いかにその財産手に入れるまで苦労したかが窺える現在に至るまで長い年月費やしたことから、地位安定しており、信頼のおける部下多数存在することが考えられる

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ウェイト版の寓意画の解釈

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/10 15:50 UTC 版)

ワンド (タロット)」の記事における「ウェイト版の寓意画の解釈」の解説

ウェイト版タロットでは、何かしらの意味持った寓意画が各番号描かれている。一般的な解釈以下の通りワンド全般 ワンド(棒)は、体を支え役割を持つだけでなく、それだけ住居など作ったり、松明元になる。すなわち、様々な用途用いることが出来原始的な力を意味するエース 雲から右手出ており、1本の新芽付きの棒を握っている。 新芽新し生命意味し、それ自体生命力や、新たなことへの情熱示唆させるまた、力強く握る手には、対象への確固たる自信窺わせる。 2 地球儀と棒を持った若者が、遠くを見つめている。壁にはもう一本の棒ががっちり固定されている。 遠くを見つめる視点は、未来へ展望強く意識していることを示唆させるまた、壁に固定された棒は、その地位立場安定していることを意味する。 3 黄金色に輝く背景向けてカードから背を向けている人物描かれている。また後ろには船が見られエースでも描かれた山が描かれている。 船は交易対象であり、視点カード外の世界向けられており、グローバル化視野入れていることを意味するまた、後ろを向く人物はこの船の所有者解釈され自身計画見届けていると考えられる4 4本の棒と草花よってによって門が作られ、奥にはこちらを歓迎しているかのように手を挙げる2人人物見られる。 いわばこのカードを手にした者自身が、何かしらパーティ日本文化でいえばハレ舞台呼ばれたものだと解釈できる。すなわち、カードを持つものは歓迎されており、休息へと向かおうとしていると考えられる5 5人の若者が、各々持った棒を振り回している。その棒が誰に向けられているのかは、棒の向きバラバラであることから、はっきりとは分からない。 その服装から、ここで描かれている人物たちは、ワンドの4までとは異なり、ごく一般人間であることが考えられる。棒の向きバラバラであることは、不特定の人間に自らの意見発信しているとも考えられ、棒自体その人発言意味しているとも言える各人服装異なることは、各々が別々の価値観個性持っていることを意味している。 6 白馬乗り月桂樹の冠を被った人物凱旋をしている。その手には握られ残りの5本の棒は後ろ配置されている。 もちろん、このカード見た目通り、「勝利者帰還」として、皆から祝福受けている場面であることもイメージできる。ただ、(意図的か否か不明だが)白馬たてがみが無いことに違和感見られる。これは白馬自体ハリボテであり、この状況本物凱旋ではなく何らかの芝居一場面であるともとれる。 7 崖下から伸びた6本の棒が、1本の棒を持った男性追い詰めている。まだ棒達は届いておらず、男性防御準備をしている。 男性の靴は左右異なっており、何らかの理由履物揃え余裕すらなかったことが窺える。6本の棒は男性届いておらず、追い詰められながらもまた一定の余裕があるだろう。この男性その場から逃走するか、毅然と立ち向かうかは、まだ彼自身委ねられている状況と言える。 8 ワンドの中では唯一人物が登場せず、8本の棒が並行右下がり伸びている。棒たちの下には川が見られる。 この棒たちは伸びているとも考えられるし、端が描かれていないため空中飛んでいるとも受け取れる。棒自体は、人間複数タスク意味し、それを混交させることなく正確に捌いている、と解釈できる。 9 棒を持った包帯だらけの男性が不安そうに左を見つめている。残りの8本の棒は長さ不揃いのまま、境界線垂直に伸びている。 外的な傷を負った男性は、これからも来るであろう襲撃怯えているとも、身構えているとも考えられる。その両手には棒をしっかりと握っていることから、何か1つのものをしっかりと守ろうとしていることが窺える10 10本の棒を束にして抱え、右奥にある街へと向かっている人物描かれている。その背中曲がっており、相当な徒労があったことを示唆させる10本もの棒は、最早この人物が抱えきれないであろう事象の量であると考えられる抱えきれないほどの棒は、彼自身ストレスとも言えるし、当初自信があって取り組んでいたが、結局は達成できず重なっていった結果とも言えるペイジ 若者が棒を真っ直ぐに持ち先端を見つめている。 そもそもペイジとは使い者を意味していることから、この若者はその目上立場にあたる人物王・女王など)から、何らかの使命持たされたと考えられる。その視線真っ直ぐであることから、彼が意欲的にその使命取り組もうとしていると言えるナイト 荒馬に跨った騎士が、砂漠の中を駆けて行く様子描かれている。 この馬の荒々しさは、乗っている騎士性格そのもの表している。これから向かおうとしている場所に、血気盛ん行かんとしていることから、若々しさ多分に感じられるクイーン 向かって左手に棒を、右手ヒマワリの花を持ち椅子鎮座している女王の姿が描かれている。 ヒマワリの花は太陽イメージさせることから、この女王がおおらか陽気な性格であることを隠喩している。また、女王という立場にいることから高いリーダーシップ能力兼ね備えている。この2つ性格により、彼女が部下達から慕われる立場であることを窺わせるキング 棒を持った王が、椅子座っている様子横から描いたのである。 王の姿勢はやや前のめりであり、まるでカードの外にいる誰か熱弁奮っているかのように見える。また、その姿勢同時に行動積極的に起こそうとしていることも暗喩している。このことから、彼が非常にエネルギッシュな性格であり、カリスマ性持っていることを示唆している、

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ウェイト版の寓意画の解釈

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/10 15:40 UTC 版)

カップ (タロット)」の記事における「ウェイト版の寓意画の解釈」の解説

ウェイト版タロットでは、何かしらの意味持った寓意画が各番号描かれている。一般的な解釈以下の通りカップ全般 カップ入れ容器であり、その人間感情揺らぎ生命豊かさ象徴である。大アルカナ節制や星にも出ており、調和意味することもある。また、聖杯」という言葉からもわかるように、大事な儀式婚礼でも使われてきたものである。 1 雲から出た右手1つカップ持っている。そこからは、噴水のように噴き出、下の水面へと流れている。 カップからあふれるは、自己の外に向けて感情示している。カップの上聖体ハトはそれが神聖なのであることを意味している。また、流れはまっすぐであり、静かな水面流れていることから、平穏実直な感情比喩している。 2 1つずつカップ持った2人男女向き合っている。 描かれている男女単純なコミュニケーション最中とも、恋愛関係にあるともいえる。間にあるケーリュケイオンから、その関係は順調であることが窺える背景の町とは境界線があり、これが2人隔離された関係にあることを暗示している。 3 3人の女性が、囲みあってカップを上に掲げている。 さながらそれは乾杯しているようにも見え地面実った作物や、3人が出会えたことへの喜び感謝表している。その足取りから、ステップ踏んでいるようにも見え、3人が健康であり、陽気な性格であることを示している。 4 木のそばであぐらをかいてい男性が、3つのカップ前に腕組みをしている。傍らではもう1つカップ雲から差し出されている。 男性視点カップ向かれているが、その表情から、これだけでは足りず何か不満があるようである。そんな中、すなわち天から差し出されカップには気づいておらず、せっかくのチャンスをふいにしてしまいそうである。彼は視点狭く現実にしか目を向けられていないともいえる。 5 黒い装束人物が、後ろ向いてうなだれている。地面5つカップは、2つ立っているが、残り3つ転がっている。 精神世界において、左は過去、右は未来を示している。男性は左を向きそこには倒れたカップしかないことから、過去に対して悲しみ暮れていることが暗示される背後のまだ立っているカップは、希望未来示されているが、振り向いてそれに気づくかは彼次第である。 6 年上の子供が、花を生けたカップ少女渡している。 この二人は、この場面で再会したとも、別れなければならないとも捉えられる描かれているのは子供であることから、ここが自らの原点であることを暗示している。他のカード描かれているのが大人であることから、これが過去思い出であるとし、大人になった時にそれに浸っているとも考えられる。 7 男性の顔・布・月桂樹など様々なものが乗った7つカップが、1人人物の前に現れている。 7つのものは現実世界にある魅力的なのである。しかし、その中の1つである布には、何かが隠されているようで、光り輝いている様子からも、この人物が一番必要なものであると考えられる。しかし、他の6つ誘惑負けそうになり、迷っていることも事実である。また、これらが雲の上にあることから、まだ今では届かない理想的なのであるともいえる。 8 月が出る中、一人男性マント羽織り右側行こうとしている。手前には積み重なった8つカップがある。 右方向未来象徴であり、川を渡り切った直後であることから、彼が未来へ第一歩踏み出した考えられる手前にあるカップらは過去未練重荷になっていたもの比喩され、彼が心機一転している様子窺える。しかし、行先の山は険しく新たな困難が待ち構えているかもしれない9 9つのカップを背にしてどっしり構えた人物描かれている。 カップらは彼の所有物であり、笑顔表情からも、彼がこれに満足している様子表れている。カップと人、それと幕以外には何も描かれていないことからも、彼が他のものには興味がなく、現状喜んであることが窺える10 虹のようにかった空の10個のカップの下に、家族描かれている。 虹は奇跡象徴であり、天空ある様子はさながら未来を示しているようである。それを見た夫婦手を上げその子供たちは輪を描いて踊っている。これらから、家族幸せであることと、未来安泰であることを直に示している。 ペイジ カップを手に持った青年が、そこから顔をのぞかせていると目を合わせている。 背景の海は「母なる海」という言葉あるよう霊的な力と生命力暗喩する。青年いたずらそうな瞳で見ており、彼は強い関心寄せている。いたずらそうなその瞳には、彼の中にまだ幼さ残っていることを表している。 ナイト カップ持った騎士が、白馬乗ってゆっくりと歩み進めている。 馬は頭を垂れており、これは騎士誠実さ優しさ表している。立ち止まらずゆっくりと前進する様子は、彼が突発的な行動避け分析的な行動を好むことを表している。右側の山は彼の目標表しており、行動間もなく完了することを予感させる。 クイーン 装飾がされたカップを見つめ、水辺椅子に座る女王描かれている。 女王の服の裾は触れており、大地2つ大きなものを同時に受け入れ包容力持っていることが窺えるカップを見つめるその眼には真剣さがあり、まるでカップ価値見定めているようである。このことから、鋭い美的センス持っていることが予想されるキング 周り囲まれた中、椅子鎮座する王が描かれている。 王の表情姿勢はゆったりとしており、穏やかな気持ちでいることを表している。このことは、海を連想させるや王という立場とも相まって、非常に寛大な心を持っていることを示唆させる一方で、波に揺られて動くこの椅子は、彼の行くままの人生自身受け入れているとも考えられる

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ウェイト版の寓意画の解釈

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/10 15:52 UTC 版)

ソード (タロット)」の記事における「ウェイト版の寓意画の解釈」の解説

ウェイト版タロットでは、何かしらの意味持った寓意画が各番号描かれている。一般的な解釈以下の通りソード全般 人間研鑽によって作られた剣は、技術知恵象徴として扱われるまた、大アルカナ正義カードにも剣が描かれていることから、権力象徴として扱われる。 1 雲から出た右手が、剣をまっすぐに持っている剣先にはオリーブヤシの葉付いた王冠かぶせられている。 カード下側には険しい山描かれており、これは現在の状況表している。また、オリーブ過去の平和を、ヤシ未来勝利を表している。つまり、現在が厳しい状況であっても明るい未来確約されている、と捉えられる逆に、剣が権力象徴である王冠突き刺しているように見えることから、剣の持つ暴力性残酷さ暗喩している。 2 三日月出ている中、目隠しをして白い装束を身にまとった人物が2本の剣をV字交差させている。背景には海が描かれている。 注目すべきなのは、この人物の目隠しは少し上にずれており、完全に視界遮られていないという点である。この人物はカード中央位置し、ほぼ左右対称であることから、精神均衡させている状態であることがうかがえる。しかし、その目隠しの状態から、完全に無心には至れず、まだ現実への甘え残っていることが考えられる。 3 雨が降る中、心臓の象徴である赤いハート3本の剣が貫いている。 これは絵の通り心痛み悲しみで傷ついていることを意味している。3本もの剣が刺さっていることや、背景分厚い覆われていることから、その悲しみはすぐに晴れことはなく、しばらくは感傷に浸ることになることが示唆されている。 4 ステンドグラスの窓と3本の剣が壁にかかっている室内で、黄金に光る人物手を合わせ仰向け眠っている。その傍らには4本目の剣が横たわっている。 この人物は本物人間ではなく石棺のふたに彫られ彫像である。眠りにつくこの像は、いささかストレスからの解放のために休憩しているようにも見える。そして、いずれかは再び目覚め活動再開したり、中の人物が復活遂げ可能性暗喩している。 5 巻の中、2本の剣を片手持った人物薄ら笑み浮かべている。地面には1本の剣が刺さり残りの2本は捨てられたように転がっている。その後ろには、背を向け人物2人描かれている。 笑み浮かべている人物は、背を向けている2人打ち負かした考えられる。そしてこの2人はこの場面直前負け、剣を捨てて逃げている最中である。ギザギザしているは、勝利した者のおごり高ぶった感情と、敗北者荒んだ心を同時に暗示している。 6 6本の剣が刺さったボートを、マントかぶった人物子供乗せて船頭漕いでいる。ボートの奥側の水面は静かであるのに対し手前側は波が立っている。 ボート右側向かって進んでおり、この方向は精神世界では未来方向を指す。波立つ水面ボート乗客である2人心情および乗船前の場所の荒れた状況暗喩している。しかし、ボートは波が平穏なほうへと向かっていることから、将来的には穏やかな生活を送れるだろうこと示唆されている。ただ、行く先船頭任されるため、想像とは違う生活が待っている可能性もある。 7 5本の剣を両手持った人物が、2本を残して立ち去ろうとしている。彼の目は、名残惜しそうに残った剣のほうを向けている。 後ろ背景には軍事演習のようなものが開かれており、おそらくこの人物はそこで使うはずの剣をこっそりと奪っているのだろう。剣を2本残したのは、確実に持ち帰れるだけの分を盗んだのかもしれないし、もう一度ここに戻ってきて残りも奪うのかもしれない金属製の剣は、売れば高い金になるため、彼の心の中目先の利益いっぱいになっているろうこと考えられる8 8本の剣が刺さっている場所に、目隠しをしたボロボロ人物立っている。身体には布が巻かれ、腕を動かせない状態である。後ろには城らしき建物見られる。 一番左の剣はやや手前位置しており、まるでこの人物は剣に囲まれているようである。だが、向かって右側は空いていることから、この人物はまだ歩け余地はある。しかし、目隠しをされているこの人物は、周りがどうなっているかを確認できず、身動きできないである。そのため、この人物はとりあえず何もしないでおくことを選択した考えられる。 9 真っ暗な部屋の中で、ベッドから起き上がった人物が目を覆っている。壁には9本の剣が横に並んで掛かっている。 部屋真っ暗なことは、この人物の心情を表している。上半身だけ身を起こした彼は、起きたばかりで、夢と現実区別がまだつかない混乱している。目を覆っていることは、その夢が悪夢であったことを示唆している。壁にかかった剣はまるでブラインドのようで、一層この空間閉塞感孤独感強調している。 10 地面に人が横たわっており、その背中には10本の剣が突き刺さっている。暗闇から朝日出始め夜明け迎えようとしている。 剣が刺さっている人物は死をイメージさせ、命の終わり迎えようとしている。だが、時間夜明けになっており、必ずしもここが最悪な状況ではないことを示唆している。むしろ、この剣たちは自分精神向かって刺さっており、この人物が強い自責の念駆られていると考えられる肉体的に死んでいないこの人物には、夜明け背景プラスして、まだ成功チャンス残されていることを暗に示している。 ペイジ 荒野の中、剣を持った青年悠々とたたずんでいる。 地面荒野は、今置かれている状況厳しいものであることを暗示している。それとは対照的に、剣を構えて遠くを見つめる青年には、これから来る困難に真正面から立ち向かおうとする姿勢窺える。そして、その困難に立ち向かえるほどの実力備えていることが、リラックスした姿勢から見える。 ナイト 剣を振りかざし、鎧に身を包んだ騎士が、白馬乗って颯爽と駆けていっている。 スピード感あふれるこの騎士は、もはや誰の制止振り払い目標向かって一直線進もうとしている。地面は炎のように赤々と燃えるように描かれ彼の情熱がいかにゆるぎないかを示している。ただし、猪突猛進になるあまり、他の対象に対して無関心になったり、周り見えなくなる危険性はらんでいる。 クイーン 剣を持った女王が、椅子腰掛け訪問者迎え入れている。 自分のもとに相談やってくる者が存在するこの女王は、人の話に耳を傾け適切なアドバイスをできる優しさ聡明さ兼ね備えている。背もたれまで腰掛けリラックスしている彼女は、突然の客にも悠然と対応できる受容力兼ね備えている。一方で椅子造りがっしりとした石のようにも見え自分に対して厳しく重役としての責任感自認している。 キング 向かって左手に剣を持ち右手握りこぶし作った王が、椅子座っている。 まっすぐに持ったその剣と、固く握った拳から、彼が強い意志持っていることを想像させる一方で深長な面持ちをした表情からは、冷静さ窺え分析的な判断行え人物であることも窺える。その表情逆に人々からは畏怖対象として見られ近寄りがたい雰囲気醸し出している。

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