規格別とは? わかりやすく解説

規格別

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/10 16:52 UTC 版)

写真フィルム」の記事における「規格別」の解説

en:film format」も参照 特記しない限りロールフィルム数字昇順)、アルファベット順記載2×3in シートフィルム3×4in シートフィルム4×5in 大判カメラ用シートフィルム通称シノゴ。 揺らしてフィルムずれないというメリットがあるクイックロード式フィルムホルダーが使われていた時期があるが、現在はすべて生産終えている。 5×7in 大判カメラ用シートフィルム通称ゴヒチ。 8×10in 大判カメラ用シートフィルム通称エイトバイテン、略してバイテンとも呼ばれる11×14in 大判カメラ用シートフィルム。イレブンフォーティーンと呼ばれる通常販売されていることは少なく受注生産がほとんど。 8ミリ 詳細は「8ミリ映画」、「ダブル8」、「スーパー8mmフィルム」、および「シングル8」を参照 映画用フィルム規格。幅16ミリ映画用フィルム半裁して片パーフォレーション8ミリ幅としたもの映画『ローマの休日』有名になった鈴木光学のエコー8はこの8ミリフィルム使用した6×6mm判の20撮りスチールカメラその後送り機構必要な幅を小さくして画面寸法広げ画質改善はかったスーパー8」「シングル8」という新規格が誕生した旧来の16ミリフィルムを使う規格は「レギュラー8」「スタンダード8」「ダブル8」などと呼ばれて区別される)。 8ミリアマチュア用映画規格位置づけられており、フィルム使用量の削減が重要であったことから、リバーサルフィルム多く用いられていた(ネガタイプのフィルムを使うと、ネガとそれを反転させた上映プリント必要になり、フィルム使用量が2倍になってしまうため)。 9.5ミリ 詳細は「9.5mmフィルム」を参照 映画用フィルム規格フランスパテ開発し1922年発表したパテーベビー・ホームフィルムシステムの規格フィルム幅は9.5ミリだがセンターパーフォレーションの独特のフォーマット採用してフィルムいっぱいフレーム取っていたことから画面寸法広く画質良いことが特徴だった(8ミリ・ダブル8規格比べてフィルム幅はわずかに20%増し程度であったものの、画面寸法は実に3倍にも達する)。 この規格は、映画商品として市販流通させることを目的として開発された。35ミリフィルムプリント作成したのちパーフォレーション間を3等分したら幅が9.5ミリになったとされる撮影カメラ市販されていた。字幕のために約14秒で2コマ映写させるストップモーション機構があり、字幕コマ投光する時間長いことから難燃性フィルム用いられていた。 日本には1924年伴野商店東京銀座)(現:伴野貿易株式会社)によって輸入開始され第二次世界大戦前にはかなりの勢力となっていたが、戦争によりフィルム入手が困難となり中断敗戦後には16ミリ8ミリにとってかわられて消えていった。 9.5ミリ幅のパテーベビー規格フィルムは、スパイカメラとして有名な小型スチールカメラミノックス規格にも影響与えた。ただしパテーベビーとミノックスは、フィルム幅こそ同じではあるもののミノックス用にはパーフォレーションがなく、相互に転用できない16ミリ 詳細は「16mmフィルム」を参照 映画用フィルム規格ニュース映画ドキュメンタリー映画取材テレビ番組テレビCM送り出し・ハイアマチュアの自主映画製作小規模上映などの用途使われた。編集前提とする用途であったため、基本的にネガフィルムでありその後反転焼付けをして上映フィルム得た。 本来は両パーフォレーションで1駒あたり2つずつあいていたが、その後いろいろと改善され、現在では長さあたりの穴数を半分減らし1駒1パーフォレーションしたものや、片パーフォレーションしたものが多い(サウンドトラックは、片側のパーフォレーションがあった部分使っている)。 このフィルム流用したスチールカメラもあり、1960年代頃まではそのためのカートリッジフィルムも販売されていた。画面サイズ10×14mm。その後販売されていないが、映画用フィルムハンドロードすることで使用は可能。「ミノルタ16」「マミヤ16」などが有名。ビスカワイド16画面サイズ10×52mmで平包角度100度。ローライ16、エディクサ16等が採用するドイツのDIN-16規格ではスーパー16フィルムマガジン装填され画面サイズ12×17mmである。 17.5ミリ 詳細は「17.5mmフィルム」を参照 映画用フィルム規格規格として一番普及したのはフランスパテ採用したパテールーラルで、32コマ/ft。本国では大都市35ミリ小都市17.5ミリという棲み分けがされて一時かなり普及した日本では伴野文三郎が1931年フランスサイレント映画大量に輸入したが、日本での主流はすでにアメリカ式16ミリになっていた。他にエルネマンのキノックスとそれをコピーした曽根春翠堂のキネオカメラ、日本デブリーシリウス式、35ミリフィルム片側ずつ往復撮影して裁断するニュースタンダード式などがある。 22ミリ 映画映写フィルムトーマス・エジソン1912年発売したホームキネトスコープが採用していた。画面は3列になっており、真ん中の列は天地逆になっている。上の列を上映し終わるとレンズずらしてハンドル逆回転により真ん中の列を上映する撮影機製作されていない酢酸セルロース製の緩燃性のセーフティーフィルムが初め使用された。 28ミリ 映画用フィルムフランスパテ1910年発売した「パテスコープ」が採用していた。パーフォレーション片側35ミリフィルム同様の1コマ4個であるが、もう片側1コマ1個。 35ミリ 元々は映画用フィルム通常の商業映画使われるその後スチール写真フィルムにも転用され、映画スチール両方世界でもっとも一般的なフィルムとなった映画用としての35ミリフィルム 世界最初映画システムであるトーマス・エジソンキネトグラフ/キネトスコープ映写できる最初映画システムであるリュミエール兄弟シネマトグラフともに採用していた。同じ幅になったのは、当時映画用フィルム使用できた唯一のフィルムコダック製の長さ200ft、幅42inのロールフィルムで、これを30分割したためである。ただしシネマトグラフではパーフォレーション画面1駒につき左右1個ずつ。映画原則フィルム縦に走らせるスタンダード比率トーキー映画の場合には16×22mmの画面寸法を持つ。これ以外にも横走りワイドスクリーンの「ビスタビジョン」、フィルム節約用の特殊フォーマットテクニスコープ」、サウンドトラック取らない撮影専用の「スーパー35」など多く規格並存しており、必要に応じて選択されるスチール写真用としての35ミリフィルム 35ミリフィルムスチールカメラ用にも流用され、映画用分岐したのち独自の発展遂げた2003年2月現在世界的に最も広く使われている写真フィルム規格ともなっている。 スチール使われる35ミリフィルムは、短く切断した上でパトローネ装填し使われることが多かったこの様式について最初に製造したのはアグフア・ゲバルトであるが、ドイツ・コダックが「135」という規格名与えてレチナ同時発売し、レチナ大ヒットとともに一般化した。現在一般に販売されているのは、35mm判にして12分・24分・36分をそれぞれ格納したもの。長尺フィルム販売されており、適宜切断してパトローネ専用マガジン装填し使用する過去の高級一眼レフ多く33フィート一括して格納できる250撮りアクセサリー用意していたし、ニコンF2至って100フィート格納し750撮りできるアクセサリー用意されていた。 スチール写真フォーマットとしては、24mm×36mmの画面寸法のものが主流であり、これはライカにより普及したため「ライカ判」と呼ばれていたが、現在は「35mm判」と呼ばれている。ライカ以前にも35mmフィルム使ったカメラ存在したが、普及には至らなかった。ライカ判では8パーフォレーションを1駒として撮影する。 他にもいくつか画面寸法規格がある。 24mm×32mmの露光サイズのものはフィルム高価だった第二次世界大戦敗戦直後に少しでも撮影枚数増やそうという意図から作られ規格で、ニホン判ともいう。ワイド過ぎたライカ判比して縦横比美しかったアメリカ市場における自動現像機の裁断合わず、すぐに廃れた採用したカメラにはニコンI、初期ミノルタ35初期オリンパス35ミニヨン35があり、また同時代日本メーカー群の動向無関係にイギリス製造されたレイフレックスオリジナル、チェコスロバキアメオプタ製造したオペマ、ハンガリー製造されたモミコン/モメッタも全く同じフォーマット使用するこのためニコン判、オペマ判等とも呼ばれる場合がある。7パーフォレーションを1駒として撮影する。 24mm×24mm判はオットー・ベルニングロボットツァイス・イコンテナックスキルフィットのメカフレックス、マミヤスケッチ等が採用しており「ロボット判」と呼ばれることがある。 24mm×18mm判は「ハーフ判」と呼ばれることが多い。ハーフとは先に一般化したライカ判に対して半分という意味だが、映画フィルム一般的なフォーマット近く、「ライカ判がダブルフレームである」とも言える)。ハーフサイズカメラは、オリンパスペンシリーズのヒット一時一般化しペトリハーフ、ミノルタレポ、コニカアイ、リコーオートハーフ、ヤシカハーフ、キヤノンデミ、フジカドライブ等の追随製品出たその後もコニカレコーダー、京セラサムライ等断続的に新製品発売されていたがフィルム低価格に伴い廃れている。 その他マミヤ6MFにパノラマアダプターを使用する24×56mmパノラマ、ワイドラックスの24×59mmパノラマフジTXシリーズとそのOEMであるハッセルブラッドX-Panが採用した24×65mmパノラマ等がある。 スチールカメラ35ミリフィルムについては「135フィルム」を参照 APSIX240) 「#IX240」および「アドバンストフォトシステム」を参照 65ミリ/70ミリ 詳細は「70mmフィルム」を参照 これも元々は映画用フィルム規格として作られたもの。 映画用として、画質改善のために35ミリのものより大きな画面寸法を持つフィルムとして、65ミリ/70ミリシステムが開発された。撮影65ミリ幅のフィルム使い上映にはその画面サイズサウンドトラック(あるいは同期トラック)を付加した70ミリ幅のフィルムを使うというもの(「トッドAO」「ウルトラパナヴィジョン」の2方式)、撮影には35ミリ走りビスタビジョン使い上映70ミリを使うもの(「スーパーテクニラマ」)などがある。 この規格フィルムもまたスチール写真用に転用された。120/220フィルムを使用するカメラ交換マガジンフィルムとして使用されることが多い。 110 詳細は「110フィルム」を参照 カートリッジ入り、片パーフォレーション16mm幅で13×17mm判。「ワンテン」、「ポケットフィルム」、「ポケットインスタマチック」などとも言われる1972年コダック発売し、やがて主要なカメラメーカーも対応カメラ製品化した。135フィルムを使用するカメラ比較して小型であることやカートリッジ式によるカメラへの装着しやすさから「ポケットカメラ」と呼ばれ携帯用スナップの手軽な機種中心として1970年代から1980年代にかけて普及したカメラ構造(特にフィルム送給機構とそれに連動するシャッター)を簡素化できるため、普及後期には安価簡素なカメラが多い。1980年代後半頃に入ると135フィルムカメラコンパクト化や、フィルムサイズに由来する画質低さにより急速に姿を消し2000年以降では、わずかにトイカメラが数種類製造されるのみとなったフィルム近年でも富士フイルムISO100)、イタリアフェッラーニアFerrania )の「Solaris」(ISO200)、アグファ(ISO200)、コダックISO400)の製品国内流通していたが、各社とも製造体制維持困難などの理由により、2008年相次いで製造終了発表富士フイルム2009年9月販売終了最後に、いったんその歴史終止符打った。しかし2012年からロモグラフィー社が再びフィルム出荷開始し、現在数種のフィルム販売されている。 現像に関しては、一般写真店設置されているミニラボ機ではできない場合多く、ほとんどは大手現像所取り次ぎとなる。ただアメリカの「Yankee」社製や旧ソビエト製の現像タンク中にはリールの幅を調節する事で110フィルム現像出来る物がある。いずれも現在は生産されていないが、ネット中古品購入することは可能である。 初期ブラジルレンズ付きフィルムである「LOVe」国産初のレンズ付フィルムである「写ルンです最初期モデル110フィルム使用していた。1898年から1929年まで同名の5×4in判のロールホルダー規格存在したが全く関連はない。 110フィルムの裏面(詳細画像クリック110フィルム正面詳細画像クリックトイカメラでの110フィルム使用例詳細画像クリック110フィルムを使うトイカメラフィルム室(詳細画像クリック116 詳細は「116フィルム」を参照 6.5×11cm判に使われロールフィルムコダックではNo.1Aとつくカメラツァイス・イコンではイコンタDや、ボックステンゴール一部フランスルミエール6.5×11等がこの規格使用する。このフォーマットカメラ使用する愛好家向けに120フィルムに履かせるスペーサー(アダプターゲタ)が発売されており、日本国内では販売されていない個人輸入入手は可能である。 117 6×6cm判で6撮りロールフィルムフィルムの幅は120フィルム同じだスプールの幅は少し狭い。フランケ&ハイデッケのローライフレックス初期モデルはこのフィルム使用するようになっていたが早期120フィルム移行して廃れたブローニーNo.1とも呼ばれアグフアによる呼称では1B120 詳細は「120フィルム」を参照 フィルム幅61.5mm、長さ830mmでパーフォレーションなしのロールフィルムブローニーNo.22Bとも呼ばれる120コダックによる呼称2Bアグフアによる呼称である。裏紙付いていてそこに各フォーマット使用時コマ数表示があり、赤窓式のカメラではそれでコマ送り確認する35mmフィルムよりも面積大き分画質に優れるため、ハイアマチュアやプロによって使用されている。本来は6×9cm判(ロクキュー、8撮り)用であった早い時期6×4.5cm判(ロクヨンゴまたはセミ判一般に16撮り)、6×6cm判(ロクロク一般に12撮り)に流用され裏紙コマ数表示もされている。その後6×7cm判(ロクナナ10撮り)、6×8cm判(ロクハチ、9撮り)、6×12cm判(ロクイチニー、6撮り)、6×17cm判(ロクイチナナ、4撮り)、6×24cm判(3枚撮り)などのフォーマットにも使用されている。特殊なものとしてパノンカメラのパノンカメラAII50×112mmの6撮り日本パノックスのパノフィックは50×120mmの6撮り一般DPE店などミニラボでは現像プリントの処理ができない場合があり、その場合は大手現像所依頼するか、もしくはミニラボ現像所取り次いでもらうことになる。スプール当初金属縁のついた木製であったが後に金属製、さらに現在ではプラスチック製になっている120フィルム市場流通量が割合多いので愛好者も多いが、フィルム取り扱いには注意要する120フィルム構造フィルムの裏面に遮光紙を重ね合わせ巻き軸巻いただけのものなので、フィルム交換時間が掛かる上、落としてしまえばフィルム露光する危険性もある。 126 詳細は「126フィルム」を参照 1963年コダックフォトキナ発表したカートリッジ入りフィルムインスタマチックとも呼ばれるフィルム35mm画面寸法は「26×26mm判」の正方形で、カートリッジは後の「110フィルム」より一回り大きいがよく似た形状カメラへの装着が簡単で一眼レフ発売されるなど、一時期広く普及したが110などの出現廃れてしまい、1980年代には僅かにトイカメラ発売されたのみにとどまる。日本でも各社販売したが、ほとんど普及しなかった。1999年コダックフィルム出荷終了近年までイタリアフェッラーニアフィルム製造していた(日本流通)が2007年生産終了しており、入手は非常に困難。現在は愛好家の間ではカートリッジ裏紙入手して35mmフィルム巻き直し使用する手法取られている。ただ、120620転用する様にスプール巻き直すだけではない為巻き直し作業はより煩雑になる。1906年 - 1949年の期間に同名の「11×16.5cm判」用のロールフィルム規格存在したが、コダック廃番流用しただけで関連はない。 127 詳細は「127フィルム」を参照 本来は4×6.5cm判(ベスト判、8撮り)用であったが、4×4cm判(ヨンヨン、12撮り)に流用され1960年代まで多用されたため127=ベスト判=4×4cm判と誤解されている向きもある。4×4cm判の他4×5cm判、4×4.5cm判、4×3cm判(ベスト半裁16撮り)にも流用された。かつてはスーパーサイズと呼ばれたコダックヴェスト・ポケット・コダックヒットによりベスト判呼ばれるようになった。4×4cm判は2×2inマウント収まりライカ判スライド映写機映写できるため「スーパースライド」と呼ばれて一時期もてはやされた。細軸でカーリングがひどい欠点があり、また安価な機種126移行し廃れてしまった。 コダック社では1996年エクタクローム製造中止したことにより、127フィルム生産全て取りやめている。現在製品としては、クロアチアフォトケミカエフケ)で生産されフィルム僅かに流通しているのみである。120フィルムから巻き直しフィルム一部カメラ店販売されているほか、愛好家自身による巻き直し幅広く行われている。 135 詳細は「135フィルム」を参照 220 詳細は「120フィルム」を参照 120フィルムの裏紙をフィルム先端末端のみとしたフィルム裏紙がない分、120比で2倍のコマ数の撮影が可能。120直接互換性はないが、専用マガジンや圧板位置調整機構用意する形で、120220の両フィルム対応したカメラ多数存在しており、画面寸法120準じる赤窓式のカメラではフィルム感光してしまうた使用できない616 詳細は「616フィルム」を参照 フィルム116同じだスプール軸はこちらの方が細い。既に生産中止。頭の「6」は6撮り意味する。このフォーマットカメラ使用する愛好家向けに120フィルムに履かせるスペーサー(アダプターゲタ)が発売されており、日本国内では販売されていない個人輸入入手は可能である。 620 詳細は「620フィルム」を参照 フィルム120同じだスプール軸はこちらの方が細い。既に生産中止。このフォーマットカメラ使っている人は120620スプール巻きなおすか、愛好家自身の手巻き直されフィルム販売されているのでそれを購入して使用している。また120フランジ周囲を溝に沿って爪切りなどで切り落として使用するより簡便な方法取られている。頭の「6」は6撮り意味するが、120フォーマットフィルム巻き直したものは8撮ることができる。現在でもアメリカには現像請け負ってくれるラボ存在する828 詳細は「828フィルム」を参照 主に28×40mm判で使用される使用したカメラの名称から「バンタム判」とも言われる。既にフィルム自体生産中止になっているが、このフォーマットカメラ使用している人は、愛好家自身の手巻き直されフィルム販売されているのでそれを入手するか、スプール裏紙入手して自ら巻き直すかして使用している。本来は無穿孔(パーフォレーションが無い)35mmフィルム巻き直すが、120フォーマットフィルム裁断して巻き直す事も行われている。また有穿孔35mmフィルムでも可能だが、画像領域穿孔入り込むので有効画像サイズそれだけ小さくなるボルタフィルム 詳細は「ボルタフィルム」を参照 当初1935年ドイツ製のボルタヴィットというカメラ専用開発されたもの。画面寸法24×24mmまたは24×36mm。裏紙付きとし、赤窓式のフィルム送り可能なためフィルム送給機構簡易にでき、またカメラ比較小型になるために玩具カメラ多用された。フィルム裏紙付きで幅35mmの、パーフォレーションのない135フィルムの様である。ただし流通していたフィルムには135フィルム流用したパーフォレーション付き製品もあった。現在は生産されておらず、市販品入手不可能。愛好家はかつてのフィルムの裏紙に135フィルム貼り付けて巻き直すなどして代用している。 ディスクフィルム 詳細は「ディスクカメラ」を参照 1982年ディスクカメラ用としてコダック発売直径6.5cm円盤フィルム周辺放射状15コマ撮影できる部分付いており、フロッピーディスクのような薄型ケース収められていた。画面寸法8.2×10.6mmと「110」よりもさらに小さく画質が悪いためかあまり普及せず短命に終わり1998年フィルム生産終了したケース問題特殊な形状フィルムのため、他のフィルム加工して代用は非常に困難である。カメラ本体製造はコダック・ミノルタ(現コニカミノルタホールディングス)・富士フイルム・コニカ(現コニカミノルタホールディングス)など数社にとどまっている。 IX240 詳細は「アドバンストフォトシステム」を参照 APSカメラ用のフィルム1996年登場小型カートリッジ収められている。フィルム幅は24mm、画面寸法は16.7×30.2mm。MRC(ミッド・ロール・チェンジ)機能対応したカメラならば撮影途中でフィルム交換が可能。またカメラ側で撮影時様々な情報フイルム磁気記録することができるようになっており、現像/プリント/CD-R記録時にこの情報利用できるニコンキヤノンミノルタから一眼レフカメラ発売される意欲的な規格であったが、同時期に登場したデジタルカメラ押され売れ行き伸びず、フイルム生産2011年終了した。現在でもアメリカには現像請け負ってくれるラボ存在するミゼットミゼットフィルム」を参照 美篶商会ミゼットMidget )が元祖であることからこう呼ばれる戦前から1950年代にかけて販売された。幅17.5mm、裏紙付きリーダーペーパーは幅18mm。画面寸法は「14×14mm判」。生産中止となって久しく市販品入手することが不可となっていたが、東京田中商会フィルム部品入手したに伴い製造2016年4月再開した。また一部ユーザー120フィルム加工し自作し使用している。 ミノックスミノックス」および「9.5mmフィルム#写真用フィルム」を参照 戦前ラトビア開発されスパイカメラ代表格とも言える超小型カメラミノックス」用のフィルム本家ミノックスの他にヤシカがアトロンシリーズ、日向工業がミニマックスシリーズ、浅沼商会がアクメルシリーズ、フジがMC-007、メガハウスがシャランシリーズを出している。フイルム幅は9.5 mm画面寸法は8×11 mmかつては36または50撮りがあった。 日本国内では浅沼商会キング)がカラーネガISO100ISO400)の15撮り30撮りを、ミノックスがモノクロネガフィルム(ミノパン)をそれぞれ出荷しており、最近まで大手カメラ店等で購入可能だったキングフィルム出荷中止となったあと、株式会社シャラン販売再開し一時白黒ネガフィルムリバーサルフィルム出荷したが、2013年すべての製品品切れとなった。ミノパンも入手難の状況にあり、一部詰め替えフィルム流通しているのみである。 自作する場合市販135フィルムカッター4分割する(フィルム上下パーフォレーション部分カットして取り中央の撮影面をさらに2分割し、長さ調整して空のカートリッジ挿入する。もちろん作業は全暗黒の中でしなければならない)。 構造フィルムカートリッジ内に光が入りやすく、フィルム出し入れはなるべく暗い所で行わなければならないとともに所定撮影枚数終了した際には必ず2枚空写しをして巻上げてから(それ以上空写しをしてフィルムカートリッジ全部巻き込む光線漏れのを起こす可能性がある)付属のフィルムケースに入れて現像に出さねばならない一般写真店設置されているミニラボ機では現像焼付けできないため専門現像所送られ通常のフィルムより時間がかかる。フィルムサイズの関係上から画質低くなりがちで、用途限られる特殊なフィルムとも言える35ミリフィルム(上)と110フィルム(中)とミノックスフィルム(ミノックスフィルムの下の円は大きさ比較のため置いた100円玉) ミノックスフィルムを上面から見る ミノックスフィルムを下面から見る(詳細画像クリック) ミノックスフィルムを使うカメラフィルム室(写真アクメルMD詳細画像クリックペタルPetal聖ペテロ光学ペタル、さくらペタル使用する直径24 mm円形シートフィルムに6 mm径の写真を6撮る。 ラピッドシステム(Rapid System詳細は「de:Agfa Rapid」を参照 アグフア1930年代から販売して来たアグフアカラート(ドイツ語版)を感度自動セット機能付加するなどの改良をし、126フィルム対抗して1964年発表された。35 mmフィルムカートリッジ装填してあり装填が簡単で巻き戻し不要画面寸法18×24 mm24×24 mmまたは24×36 mm速やかに廃れて日本国内では愛光商会製品最後に1983年生産終了フィルムそのものは普通の35 mmフィルムと同じであるため、カートリッジさえ残っていれば詰め替え比較的容易である。 Agfa Optima Rapid 250装填されたラピッドフィルム ラピッドパトローネ 分解されたラピッドパトローネ アトム詳細は「アトム (カメラ)」を参照 4.5×6 cmシートフィルム写真乾板から移行した規格。名称はアトム由来する大名刺判 6.5×9 cmシートフィルム写真乾板から移行した規格手札判 8×10.5 cmシートフィルム写真乾板から移行した規格大手札判12 cmシートフィルム写真乾板から移行した規格。 その他 多く規格があったが既に生産終了している。

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