キネトグラフとは? わかりやすく解説

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キネトスコープ

(キネトグラフ から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/18 15:24 UTC 版)

キネトスコープ: Kinetoscope)は、初期の映画鑑賞装置である。名称はギリシャ語の「kineto (運動)」と「scopos (見る)」を組み合わせたものである[1]。木箱内をのぞき込む形で映像を見る仕組みで、一度に1人しか見ることができなかった。キネトスコープは映写機ではないが、その後の映画の基本的技術を備えている。それは連続写真を記録したセルロイドのロール・フィルムを、光源の前でシャッターを切りながら高速移動させて動く映像を作り出したことと、パーフォレーション付きの35ミリフィルムを採用し、映画フィルムの標準を設定したことである。1888年アメリカの発明家トーマス・エジソンが最初のアイデアを考案し、助手のウィリアム・K・L・ディクソンが中心になって開発した。彼らはキネトスコープと同時に、映画用カメラキネトグラフ: Kinetograph)も開発しており、1891年8月に両方の特許を申請した。


注釈

  1. ^ 研究家のゴードン・ヘンドリックスによると、シャッターはレンズとフィルムの間に付いていたという[7]
  2. ^ 特許保護願は、将来特許を申請する発明について事前に通知する法的文書のことである[14]
  3. ^ 被写体の従業員について、1889年6月説ではフレッド・オット、1890年11月説ではG・サッコ・アルバニーズフランス語版とされている[19]
  4. ^ エジソンのパリ出発の日付について、映画史家のデヴィッド・ロビンソンは8月2日[20]、ゴードン・ヘンドリックスは8月3日としている[21]
  5. ^ ディクソンによると、それまではカーバットから供給されたセルロイドシートをストリップ状に切断して使用していたが、カーバットのシートは重くて硬い素材だったためストリップ式には向かなかったという[18][25]。イーストマンによると、フィルムの発売直前の8月24日にディクソンに一巻のロール・フィルムを送ったという[25]
  6. ^ 1896年にエジソンが映写機のヴァイタスコープを販売すると、ブレア・カメラ社のフィルムが映写に適していないことが分かり、フィルムの供給先をイーストマン社に切り替えている[39]
  7. ^ この作品の原題は『インペリアル・ジャパニーズ・ダンス』で、1894年10月から11月に撮影された[63]。被写体である芸妓の正体について、映画史家の田中純一郎は、1893年のシカゴ万博に日本から出店した茶店の接待係として派遣された祇園の芸妓であるとしている[65]。一方、岩本憲児は、関西の舞妓という触れ込みでシカゴ万博で踊るために派遣され、アメリカの劇場で『ミカド』に出演した日本人であるとしている[66]
  8. ^ 映画史家の田中純一郎によると、ニーテスコップの呼称は「Kinetoscope」の頭文字”K”をサイレントと誤読して発音したものだという[100]
  9. ^ 岩本は、それぞれの作品の原題について、『西洋人スペンサー銃ヲ以テ射撃ノ図』は『Buffalo Bill』、『同 縄使用別ケノ図』は『Vincente Ore Passo』、『同旅館ニテトランプ遊戯ノ図』は不明、『京都祇園新地芸妓三人晒布舞ノ図』は『Imperial Japanese Dance(インペリアル・ジャパニーズ・ダンス)』、『悪徒死刑ノ図』は『The Execution of Mary, Queen of Scots(メアリー女王の処刑)』と推測している[103]
  10. ^ 岩本は、『米国都府ニ於テ馬車ト自転車競走ノ図』の原題は『Parade of Bicyclists at Brooklyn, New York』と推測している[103]

出典

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