エクタクローム
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エクタクローム
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「リバーサルフィルム」の記事における「エクタクローム」の解説
コダックのプロ用内式リバーサルフィルムのシリーズである。初めてE-6処理を採用したEPR(1976年9月発売・日本では1977年発売)を皮切りに各種のフィルムが登場し、35ミリ、ブローニーのロールフィルム、シートフィルムなど様々なフォーマットに対応していたが次第にラインナップを縮小していった。2012年3月1日にエクタクローム製品すべての製造終了が発表された。しかし、アナログ写真の人気が高まりプロ用写真フィルムの販売が増加しているとして、2018年10月にはエクタクロームE100の再販が開始された。 エクタクロームはプロ用フィルムとして、出荷の時点でカラーバランスが最良に調整されており、輸送、保管には13度以下のチルド保存が求められ、パッケージを開封したらすぐに撮影し24時間以内に現像処理をすることを推奨している。これに対しアマチュア用フィルムは製造から一定の期間経過後に撮影、処理されることを想定し、経時変化を考慮してカラーバランスが調整されている。乳剤によりプラスマイナス1/3程度の感度のばらつきや、微細なカラーバランスの変化もあるが、これらの情報もプロ用フィルムに関してはメーカーから細かくデータが提供されている。 エクタクローム 64(EPR) - 販売終了 1976年発売以来長期にわたって使い続けられたプロの標準フィルム。発売から30年経過しても未だこのフィルムを越えるリバーサルフィルムは無いと言う女性専科のプロカメラマンも多く、リバーサルフィルムとしてはもっとも実績があり、多くのユーザーに信頼されてきた。RMS粒状度は12で最近のフィルムに比べ決して高くはないが、綺麗にそろった粒子は非常にシャープネスが高い。色味としては標準的なコントラストと彩度を持っているが、乳剤によっては少々黄色みを帯びた発色をするものがあり、ISO50〜ISO80の範囲で感度のばらつきがある。どちらかと言えば風景写真よりポートレートに向いているとされる。2008年末をもって販売を終了した。 エクタクローム 64T(EPY) - 販売終了 ISO64のタングステンタイプ(タイプB)のフィルム。3200Kの写真電球下で撮影することで、正しいホワイトバランスが得られる。このフィルムは発売当時はISO50であったが、その後同じ型番EPYのままでISO64に変更された。この時点で発色がマゼンタよりにシフトしている。RMS粒状度は10。スタジオでの商品撮影には不可欠なフィルムである。ストロボやデイライトでの撮影には85Bフィルタを用いることでカラーバランスを補正することができる。相反則不軌特性が非常に優れており3分間露光しても補正が必要ない。2009年販売終了。 エクタクローム 100(EPN) - 販売終了 EPRに比べるとコントラストや彩度が低いが、このフィルムは変則反射に強い設計となっている。たとえばアニリン系の染料で染めた布などにおける、一部のスペクトルの異常な吸収に影響されない配慮がされている。このため、リアルな質感を伝えるための商品撮影やファッションポートレート、大学などの学術発表などにおける資料スライドなどに用いられている。販売終了。 エクタクローム 100プラス(EPP) - 販売終了 EPNとE100Gの中間程度のコントラスト、彩度を持つ。このフィルムはストロボ撮影に特化されたカラーバランスとなっている。EPPの最後のPはプラスαを意味する。2009年販売終了。 エクタクローム E100 中庸な色表現を行うフィルム。偏りのない階調が特徴で、風景やファッション写真、スナップなどなど幅広い用途に適している。2018年12月時点で、唯一の現行品である。 エクタクローム E100G - 販売終了 中庸な色表現を行うフィルム。比較的リアルな風景やスナップなどに適している。2012年3月1日、135フィルム36撮り、120フィルム(ブローニーフィルム)、4×5in判および8×10in判シートフィルムの生産終了が発表された。 エクタクローム E100GX - 販売終了 E100Gよりもアンバー(暖色)寄りの表現を行うフィルム。肌の色を健康的に見せるため、ポートレートに向いている。販売終了。 エクタクローム E100GP - 販売終了 E100Gよりも寒色よりで、日本人にとって白の表現が純白のように見えるように表現するフィルム。日本限定で、かつブローニフィルム(120)のみラインナップする。2008年末をもって販売終了。 エクタクローム E100VS - 販売終了 コントラストは中庸であるが、発色彩度を上げたフィルム。風景写真に向いている。2012年3月1日、135フィルム36撮り、120フィルムの生産終了が発表された。 エクタクローム E200 - 販売終了 感度はISO200だが、+2段増感までに対応できるため、室内などでの撮影にも対応できる。発色傾向はEPRに似ている。製造終了。 エクタクローム EDUPE - 販売終了 デュープリケート(リバーサルフィルムの複製)専用のフィルム。販売終了。
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