120/220フィルムを使用するカメラ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/19 15:47 UTC 版)
「レンジファインダーカメラ」の記事における「120/220フィルムを使用するカメラ」の解説
中判カメラでは、戦前からツァイス・イコンの「スーパーイコンタ」、フォクトレンダーの「スーパーベッサ」、プラウベルの「プラウベルマキナ」などが著名で、主に上位機種に搭載された。なお、これらの製品もライカ判カメラと同様に各国でコピー・模倣機が製造され、日本でも六桜社(コニカを経て現コニカミノルタホールディングス)の「セミパール」、千代田光学(ミノルタを経て現コニカミノルタホールディングス)のオートセミミノルタ、マミヤ光機(現マミヤ・オーピー)のマミヤ6など、数多くの製品が作られた。 ただし蛇腹を用いたフォールディングカメラが多い120フィルム使用カメラは構造上レンジファインダーをレンズに正確に連動させることが難しく、連動レンジファインダーの装備は一部上位機種にとどまり、単体距離計を内蔵しただけのカメラも多かった。 戦後になって二眼レフカメラを除く120フィルムを使用するカメラが高級機・プロ用機に限定されていくと、蛇腹カメラが通常の固定鏡胴のカメラに置き換わっていき連動機構の制約がなくなった。135フィルムと比較して重厚長大になりやすい120フィルムの分野では小型軽量化しやすいレンジファインダー式は有利であり、オートフォーカスが実用化されても長らくその必要性が薄いとされてきた経緯から、比較的遅い時期まで一般的であり続けた。戦後の日本の代表製品としてはマミヤプレス、ニューマミヤ6、フジカG690、トプコンホースマンプレス、プラウベルマキナ67シリーズ、ブロニカRF645等が挙げられる。
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