120 km/h運転対応と5300系の台車交換
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/17 03:52 UTC 版)
「名鉄5700系電車」の記事における「120 km/h運転対応と5300系の台車交換」の解説
名古屋本線では1990年8月から120 km/h運転が開始されるため、5700系については増圧ブレーキが設置された。 一方、5300系に使用されていた台車は5000系・5200系から流用した金属ばね台車で、乗り心地に問題があった。このため、まずFS315形台車については1989年までに枕ばね・軸ばねの改良やオイルダンパ移設などが行われたが、名古屋本線での120 km/h運転に対応する抜本的な対策として、1993年から台車の交換が開始された。これは、インダイレクトマウント式SUミンデン式の空気ばね台車であるFS550形台車(歯車比81:18=4.50:1)を新造し、捻出されたFS315形台車によってFS307形台車を淘汰するというものであったが、2000年3月以降はFS315形台車は転用せずにそのまま淘汰することとした。2009年時点では5300系の4両編成5本と2両編成3本がFS550形台車に交換され、4両編成3本がFS315形台車に統一されていた。FS550形台車に交換された編成では、120 km/h運転に対応するために増圧ブレーキの設置が行われたほか、電動空気圧縮機はDH-25形からC-1000形に交換となり、基礎ブレーキ装置はユニットブレーキとなった。なお、この台車交換によって捻出されたFS307A形台車のうち1台は、1994年に開設された名鉄資料館に保存されている。 なお、120 km/h運転対応により増圧ブレーキが設置されたNSR車であるが、2009年時点では最高速度は110 km/hのままである。
※この「120 km/h運転対応と5300系の台車交換」の解説は、「名鉄5700系電車」の解説の一部です。
「120 km/h運転対応と5300系の台車交換」を含む「名鉄5700系電車」の記事については、「名鉄5700系電車」の概要を参照ください。
- 120 km/h運転対応と5300系の台車交換のページへのリンク