航空用ストライカーユニット
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「ストライクウィッチーズシリーズの登場兵器」の記事における「航空用ストライカーユニット」の解説
宮菱重工業 零式艦上戦闘脚 使用軍隊:扶桑皇国海軍 主な使用するウィッチ:宮藤芳佳、坂本美緒、迫水ハルカ、竹井醇子 扶桑皇国の主力ストライカーユニット。長い活動時間と高い運動性が特徴であり、魔力が少ないウィッチでも扱える上に、身体への負担も少ない。技量に優れたベテランのウィッチが操れば、その運動性能を生かして大きな戦果を挙げることができる。反面、防御力が低く、被弾すれば致命傷になりやすいので、空戦技術でカバーできない新人ウィッチでは生存性が著しく落ちることになる。特に、長い活動時間を必要とせず、むしろより高い攻撃力と防御力を要求される欧州の空戦ではその弱点が顕著に表れることとなり、後継機の開発が急がれている。 今次大戦の開戦当初、試作型の十二試艦上戦闘脚がスオムス戦線を初めとした欧州派遣部隊に投入された。その運用結果は良好で、魔導エンジンを瑞星から栄12型に換装してパワーアップを図った上で一一型としての制式採用にいたる。その後、空母艦内の狭い通路でウィッチがストライカーユニットを装備して移動する際に邪魔になるため航空母艦での本格運用を考慮して翼端を折りたためるようにした二一型が本格的に量産され、同国海軍の主力となった。後に、さらに魔導エンジンをパワーアップすべく栄21型に換装し、活動時間を犠牲にして攻撃力と防御力、機動力を向上させた三二型、そしてそれを航空母艦用とした二二型が開発された。また、欧州戦線向けに航続距離を切りつめる代償に、機体構造と防御力を強化した五二型(中尉へ昇進した迫水ハルカが使用)。他にも栄31型へ換装した五三型や、金星62型へ換装した五四型。欧州で栄エンジンの不足からリベリオン製R1830へ換装した、現地改修機材も存在している。その扱いやすさから、多くの扶桑出身ウィッチに愛された。 モデルは大日本帝国海軍の零式艦上戦闘機。 山西航空機 紫電改 使用軍隊:扶桑皇国海軍 主な使用するウィッチ:坂本美緒、宮藤芳佳、菅野直枝、竹井醇子、小村定恵、服部静夏 扶桑皇国海軍の零式に代わる、新世代のストライカーユニットの一つ。山西航空機の開発した、水上用ストライカーユニット「強風」を原型とした上で、改良を重ねて完成した。魔導エンジンには長島飛行脚製「誉」が搭載されており、零式に比べれば旋回性能は劣るが、速度、上昇力、降下性能共に大きく向上している。現行の主力モデルは二一型のようで、扶桑皇国海軍航空隊の他に、各地の統合戦闘航空団に所属する扶桑皇国海軍のウィッチが使用している。 坂本美緒が使用した五三型は誉エンジンの生産量不足を補うべく、宮菱製「マ-43」型魔導エンジンを搭載した、最新のモデルである。最高速度は美緒の試験で、高度3000メートルで毎時350ノット以上と、零式を大きく突き放している。現在、更に高々度性能を上昇させた、性能改善型の開発も進捗している。 ただし、ウィッチによる評価はそれなりに分かれるようで、編隊戦闘重視の醇子からは「欧州での戦闘には最適」と高く評価されているが、単騎戦闘での技量を至上とする美緒からは「私は零式の性能改善型が欲しかった」との不満が呟かれている。 「ブレイブウィッチーズ」において試製紫電改二(チドリ仕様)が雁淵孝美によりテストされており、彼女が戦線を離脱した後は妹の雁淵ひかりが引き継ぐ。 モデルは大日本帝国海軍の局地戦闘機、紫電改。 筑紫飛行機 震電 使用軍隊:扶桑皇国海軍 主な使用するウィッチ:宮藤芳佳 扶桑皇国の紫電改五型と並ぶ最新鋭ストライカーユニット。一時は開発がとん挫していたが、芳佳の許に届いた宮藤博士の技術理論が記された手紙により完成へ至る。ヴェネツィア方面へ向かう扶桑皇国連合艦隊、旗艦大和に格納されていた。 起動には膨大な魔法力が必要であり、魔法力の消費も激しいため、事実上芳佳の専用機である。初出撃においては、大和を含む連合艦隊を翻弄しリネットを苦しめたネウロイX-18を、一撃で粉砕した。第2期での最終決戦において、芳佳が全魔力を喪失したことにより彼女の身体から離脱して海中に落下。烈風丸、大和と共にどこかの島の砂浜に打ち上げられていたが回収され、劇場版にて魔力の復活した芳佳の元に戻ってきた。「RtB」では第10話から登場。一度目のベルリン攻略失敗後、司令部から芳佳の決戦兵器として要請されて秘密裏に送られる。芳佳の魔法力の枯渇で一度は美緒とウルスラとともにB-17に積まれてブリタニアに送られようとしたが、ベルリンに芳佳がいることを知るとベルリンに戻り、ベルリンで回収された静夏が損傷した機体の代わりに装着し、静夏が撃墜された後に魔法力が復活した芳佳が装着して飛び立つ。 モデルは大日本帝国海軍の試作局地戦闘機、震電。劇中においても美緒の言葉により「J7W1」(J=局地戦闘機、W=渡邊鉄工所・九州飛行機)と、震電の機体コードが明言されている。 ウルトラマリン スピットファイア 使用軍隊:ブリタニア空軍 主な使用するウィッチ:リネット・ビショップ、エリザベス・F・ビューリング、ウィルマ・ビショップ、パトリシア・シェイド、アメリー・プランシャール ブリタニア連邦の代表的ストライカーユニット。基本設計が極めて優秀で、様々な改良を加えつつ、今次大戦の開戦から終戦まで第一線で活躍した。稼働時間が短いが、防空戦闘が主だったブリタニア空軍にとっては大きな問題にならなかった。しかし、反攻作戦が本格化し、長い航続距離が必要とされるようになった時には同機の改造では対応しきれず、結局侵攻作戦用に別のユニットを用意する必要があった。 広くバリエーションが存在するが、イラストコラム版では、1941年当時の量産型であるMk.II、小説版ではマーリン45魔導エンジンを搭載するMk.V、TV版では同60エンジンに換装して性能向上を図ったMk.IXが登場している。中でも、Mk.IXはその新兵でも扱える癖の少なさと、基本性能の高さからMk.Vと並んで大量生産され、大戦中の主力ユニットとして活躍している。第2期では魔導エンジンをマーリンから、2000馬力級のグリフォンへ換装したMk.22が使用されている。同機は、Mk.IXに比べて最高速は55km/h以上、航続距離は200km以上向上した。 モデルはイギリス空軍のスーパーマリン スピットファイア。 アルミュルィ[要出典](ガリア国営航空工廠)VG.39 使用軍隊:ガリア空軍、自由ガリア空軍 主な使用するウィッチ:ペリーヌ・クロステルマン、アメリー・プランシャール ガリア国営航空工廠が開発したストライカーユニット。宮藤一郎博士の研究成果を元に、既に開発途中だったユニットを改良したVG.33が開発されたが、ネウロイのガリア侵攻時には試作機が作られた段階でしかなく、実戦には間に合わなかった。ガリア壊滅後にヒスパニアへ疎開した同工廠は、引き続き開発を行い、VG.33の非力なクワドラ12Y-31魔導エンジンを、より強力なクワドラ12Y-89魔導エンジンに換装したVG.39を完成させた。この機体は従来より出力が1.4倍も向上し、速度や機動性も大幅に改善した。この機体のテストは、主にペリーヌによって行われ、良好な成績を収めた。 しかし、同工廠は生産能力が低く、ガリアのウィッチ達の大半にはこの機体は行き渡らなかったため、VGシリーズを使用したウィッチよりもブリタニアやリベリオンから供与されたユニットで戦った者の方が多い。そう言う意味では不遇な存在のユニットと言えるが、稼働時間は短いものの基本性能は悪くなく、使用するウィッチの技量によっては十分に戦える機体である。 第2期においては、さらなるエンジン出力増大などの、性能改善が図られたVG.39bis型に更新されている。こちらは最大速度にして420マイルに達しており、最早歴とした一線級の機材と称して差し支えない。 モデルはフランス空軍のVG.39。 ファロット G55チェンタウロ 使用軍隊:ロマーニャ空軍 主な使用するウィッチ:フランチェスカ・ルッキーニ、フェルナンディア・マルヴェッツィ、ルチアナ・マッツェイ、マルチナ・クレスピ ロマーニャ製の機体に、カールスラント製のエンジンを組み合わせた、いわば混血のストライカーユニットである。 そもそも、ロマーニャ公国は優秀な魔導エンジンの開発が思うに任せなかった。一方でアルプス防衛に多くのカールスラント軍が派遣されていた経緯もあって、そのストライカーユニットの整備・修繕を行う場合も多かった。その中で、既存のロマーニャ製機体にカールスラント製DB 601魔導エンジンを搭載する試みが行われ、成功を収めた。これがMC.202フォルゴーレ(稲妻)である。 その後、さらに強力なDB 605エンジンが開発された際に、それを搭載したユニットの開発がロマーニャでも行われた。MC.202はMC.205に発展し、ファロット社は頑丈で空力的にも優れた機体、G55を作り上げた。G55はチェンタウロ(ケンタウルス)の名称がつけられ、制式採用とされた。高高度性能、実用上昇限度ともに優秀で、公国軍の期待は高かったが、生産は遅々として進まなかった。加えてカールスラントから輸入したDB 605エンジンは数が不足し、同エンジンをライセンス生産したファロットRA1050RC58ティフォーネ(台風)も完成が遅れた。そのために完成した機体は一部のエースの専用機として使用された。 第2期でのフランチェスカの使用機体はG55S(スペチアーレ)と呼ばれ、対大型ネウロイ用にリベリオンの高品位燃料に対応した、カールスラント製2000馬力超のエンジンを搭載した、名前通りの選ばれたエース専用機である。このあたりは試作に終わったG55の発展型、G56に近い性能を有していると言える。 モデルは旧イタリア空軍のフィアットG55チェンタウロ。 ノースリベリオン P-51 使用軍隊:リベリオン陸軍、扶桑皇国陸軍 主な使用するウィッチ:シャーロット・E・イェーガー、黒江綾香、ドミニカ・S・ジェンタイル、ジェーン・T・ゴッドフリー 欧州戦線で不足するストライカーユニットの生産を補うため、ブリタニアはリベリオンのノースリベリオン社にユニット生産を打診した。その時にブリタニア側は他のリベリオンのメーカーの機体をライセンス生産することを持ちかけたが、同社は敢えて自社開発の道を選び、計画立案からわずか9ヶ月で試作機を完成させた。 当初は、搭載されていた魔導エンジンの問題で高高度性能が不足していたが、スピットファイアなどと同様のマーリン系エンジンに積み替えるとこの問題は解決、高速と長い航続距離、高高度性能を兼ね備えた優秀な機体に変身したのである。そして、マーリンエンジンをリベリオンでライセンス生産することになり、P・マーリンV-1650型として量産された。こうしてP-51B型・C型が完成し、後には機体形状を変えてさらに性能がアップした決定版、D型が作られた。D型は、魔力配分の効率化とマッピング変更を容易にする改良が施され、戦場での使用目的に合わせたセットアップがその場で可能である。 第2期では501メンバーの中で唯一新型機への変更がなかったが、エーリカが「漸く他のみんなが追いついた」と評するなどその性能は抜きんでている。 扶桑皇国陸軍においても、C型をデータ収集の目的に入手して使用していた。現在、リベリオン本国では軽量化と高速化を更に狙った、P-51H型の製造が進んでいる模様である。 そして3期第4話にて新型ユニットとしてP-51H型が501JFWに1機配備され、シャーロット・E・イェーガー大尉が受領した。スピードはジェットストライカーに及ばないものの、加速性能に優れ一気にトップスピードに持っていける。 モデルはアメリカ陸軍のP-51マスタング。 メッサーシャルフ Bf109 使用軍隊:カールスラント空軍/スオムス空軍 主な使用するウィッチ:エーリカ・ハルトマン、ゲルトルート・バルクホルン、ミーナ・ディートリンデ・ヴォルケ、エイラ・イルマタル・ユーティライネン、ハンナ・ユスティーナ・マルセイユ、ライーサ・ペットゲン他 カールスラントのメッサーシャルフ社が開発した昼間戦闘用ユニット。 メッサーシャルフ Bf110 使用軍隊:カールスラント空軍 主な使用するウィッチ:ハイデマリー・W・シュナウファー、ハインリーケ・プリンツェシング・ザイン・ヴィトゲンシュタイン、バウリーネ・ヴォルナー、グーニラ・シュベヒト、ヴェンデルガルト・シェンク、エルナ・グロート 1934年、カールスラント空軍が出した大型高速長距離ユニットの開発指示によって、メッサーシャルフ社が作り上げたユニット。1936年に試作型が初飛行し、Bf109を40km/h弱しのぐほどの高速を発揮、翌37年には量産指示が出されている。しかし搭載したDB600エンジンが不調であったため、初期型ではJuma210型に換装した。その結果、速度性能が低下したため、生産はごく少数に留まっている。 結局、改良型エンジンのDB601が完成する38年末まで、Bf110の実戦配備は遅れた。この新型エンジンを搭載したことで、同機は期待以上の高速性能を発揮。直ちにC型として量産が開始し、実戦配備が行われた。ただし、高速での長距離飛行こそ可能だったが、機体が重く燃料も多量に搭載するために、加速性能と格闘戦性能は劣悪であると実戦部隊から指摘された。そのため、通常の昼間戦闘からは早々に引き上げられ、強行偵察や夜間戦闘、戦闘爆撃用として運用されている。 特に夜間戦闘用としては、信頼性の高さや扱いやすさから多くのナイトウィッチに好まれ、後に新型夜間戦闘用ユニットが登場しても使い続けるウィッチは少なくなかった。他にも戦闘爆撃用としてはFw190系列の誕生に伴い、次第にその座は退いていったが、高速偵察用としては重宝され、大戦末期まで活躍した。また、後継型のBf210が完全な失敗作だったため、Bf110は改良を続けられ、長距離型のD型やエンジンなどを強化したF型・G型が量産されていった。 劇場版に登場。 MiG(ミール・ガスゥダールストヴァ)設計局 MiG60 使用軍隊:オラーシャ陸軍 主な使用するウィッチ:サーニャ・V・リトヴャク、アレクサンドラ・I・ポクルイーシキン オラーシャ帝国のMiG(ミール・ガスゥダールストヴァ)設計局が開発した最初のストライカーユニットである。 同設計局は、伝統的に奇数番号を戦闘機に、偶数番号を爆撃機に使用しており、ストライカーユニットには新たに50番台を加えて番号が付けられることになっていた。しかし、オラーシャにおけるユニット開発は難航し、他の設計局と共同開発が行われた。そこで製作されたいわば共通フォーマットのユニットをベースに、各設計局が独自にアレンジを加えていったのである。MiG設計局はこうして誕生したユニットに50番台ではなく60番を与えた。これは、一説には同局が完全自主制作したユニットに51番を与える予定だったためと言われている。だが、工場の疎開で品質が安定しなかったことや、設計を急いだことによりMiG60には数多くの不具合が発生、実用化までにはそれらを克服する必要があった。 同機は、他の設計局のユニットに比べて高速性が勝っていたが、航続距離や機体強度に問題を抱えていた。これらを改良して、魔導エンジンをAM-35Aに積み替えた結果、高高度性能に優れた機体となった。 オラーシャの戦線は東と西に分断したため、欧州方面に残されたウィッチは本国からの補給を受けることが困難になり、カールスラントやブリタニアで入手可能な部品でユニットに現地改修を行う例が多かった。劇中のサーニャの機体もこれに当たる。 実在機のモデルはなく、メカ娘にて初出の完全な架空機である。 MiG(ミール・ガスゥダールストヴァ)設計局 MiG i-225 使用軍隊:オラーシャ陸軍 主な使用するウィッチ:サーニャ・V・リトヴャク、アレクサンドラ・I・ポクルイーシキン MiG60が一定の成果を挙げたMiG設計局では、さらなる高高度用ストライカーユニットの開発に力をいれることになった。その結果生まれたのが、このMiG i-225である。 同設計局は、MiG60の魔道エンジンであるAM-35Aが生産中止になったことを受けて、同機のエンジンを空冷化した機体を製作したが、空力的に洗練されていなかったために試作のみで終わった。その点を改良することを主眼に、設計を全面的に見直したi-220シリーズが製作されることになった。 エンジンと機体の開発に紆余曲折があったが、高高度用エンジンAM-42Bを搭載するi-225が試作され、2号機がサーニャに、中高度用のAM-42を搭載した3号機がアレクサンドラの手に渡り、ペテルブルグの502JFWで実戦テストが行われた。 2機とも良好な結果を収めたため、先行量産の上で制式採用され、名称もMiG-225となった。 モデルはMiGが、MiG-3の後継機として開発したMiG i-225。 フラックウルフ Fw190 使用軍隊:カールスラント空軍 主な使用するウィッチ:ゲルトルート・バルクホルン、ウルスラ・ハルトマン フラックウルフ社が開発したストライカーユニットであり、Bf109のバックアップ用のユニットとして開発された。 高い性能を持ちながらも癖のあるBf109に対し、同機は設計主任が元ウィッチだったこともあって、ウィッチ側から見た「自分が使うならばどのようなユニットがよいか」という視点が設計に徹底的に反映された。無骨で頑丈な構造や操作性の良さ、ウィッチ個人に合わせてのセッティングも容易になるなどBf109に比べて運用性は大きく向上し、整備性や生産性も高くなった同機は、軍にとってもウィッチにとっても理想的なユニットになった。だが、フラックウルフ社は会社規模が小さく、ノイエ・カールスラントへの疎開の際にも現地工場の立ち上げに手間取り、量産体制に遅れが出た。このことから、Bf109を押しのけてカールスラント軍の主力ユニットになるまでには至らなかった。 当初はBMW製の空冷魔導エンジンを搭載していたが、高高度性能向上のために液冷エンジンを搭載した発展型が作られた。これがD型である。この型はいくつかのプロトタイプが製作されており、A-6型にユングフラウマーギッシュバウ(Juma)213A-1魔導エンジンを搭載した機体がD-6型と仮称され、第501統合戦闘航空団のゲルトルート・バルクホルン大尉によって実戦テストが行われた。大尉によるテストの結果は良好だったが、機体安定性の強化などの問題が新たに浮上した。これらを解決するために機体の延長や細かい改修を行った機体が、D-9型として量産化された。D-9型は汎用戦闘機として活躍し、さらに高高度性能を高めた改修型も開発されている。 更にバルクホルン少佐機は第3期6話で高速戦闘を行う戦闘機型ネウロイに対抗する為、シャーロット・E・イェーガー大尉により徹底的に軽量化する改良が行われている。 モデルは旧ドイツ空軍のフォッケウルフ Fw190。 95式艦上戦闘脚 使用軍隊:扶桑皇国海軍 主な使用するウィッチ:坂本美緒、北郷章香、若本徹子 宮藤博士が、自らの「宮藤理論」を確立する以前に製作されたストライカーユニット。魔導エンジンはランドセル型のユニットに搭載されており、それをウィッチが背負って飛行する必要があった。主翼部分も複葉であり、旧態依然とした機体である。美緒らの手によって扶桑海事変にこの機体が参戦したことにより、様々な問題点が判明した。それらを克服するための研究が、後のストライカーユニットのスタイルを確立することになってゆく。 モデルは大日本帝国海軍の九五式艦上戦闘機。 96式艦上戦闘脚 使用軍隊:扶桑皇国海軍 主な使用するウィッチ:坂本美緒、北郷章香、若本徹子、竹井醇子 宮藤博士が設計に携わり、後に「宮藤理論」と呼ばれる新機軸を本格的に導入した初のストライカーユニット。魔道エンジンを戦闘脚内部に格納することで、95式に比べて最高速度にして50km/hも上回り、旋回性能も同等以上の性能を発揮することとなった。 モデルは大日本帝国海軍の九六式艦上戦闘機。 キ27 97式戦闘脚 使用軍隊:扶桑皇国陸軍 主な使用するウィッチ:穴拭智子、加藤武子、加東圭子、黒江綾香 長島飛行脚が開発した陸軍初の「宮藤理論」型ストライカーユニット。優れた格闘戦能力を持ち、その軽快さを活かして接近戦を行えば敵を翻弄することができる。だが、搭載されたマ1型乙魔導エンジンは出力が低く、第2次ネウロイ大戦の時点では、速度面ではすでに時代遅れになりつつある。 モデルは大日本帝国陸軍の九七式戦闘機。 キ43 一式戦闘脚「隼」 使用軍隊:扶桑皇国陸軍 主な使用するウィッチ:加藤武子、黒江綾香、角丸美佐 キ27の後継機として開発されたストライカーユニット。マ25魔導エンジンを搭載し、高速性能が向上している。しかし、陸軍上層部の要求によりキ27に負けない格闘戦能力を盛り込んでもいる。初期は97式に対して絶対的な優位を示せず、制式採用が遅れた経緯があった。後にはより強力なエンジンに積み替えたII型が開発されている。さらに、ブリタニア製パーツでエンジンを強化し、翼形状も変更したII後期型が開発され、I型に比べて最高速度が50kmも増加している。 モデルは大日本帝国陸軍の一式戦闘機「隼」。 キ44 二式戦闘脚「鍾馗」 使用軍隊:扶桑皇国陸軍 主な使用するウィッチ:穴拭智子、中島錦 長島飛行脚が開発したストライカーユニット。マ1型乙に対して1.5倍の出力を持つマ41魔導エンジンを搭載。エンジン直径が太いため、ややずんぐりしたシルエットの大振りなユニットになっている。その高速を活かした一撃離脱による戦法を得意とするが、反面、鋭敏すぎる操縦性や高い着陸速度により、技量の優れたウィッチでなければ扱いにくい機体でもある。 モデルは大日本帝国陸軍の二式単座戦闘機「鍾馗」。 キ61 三式戦闘脚「飛燕」 使用軍隊:扶桑皇国陸軍 主な使用するウィッチ:諏訪天姫、加東圭子、稲垣真美 扶桑皇国では珍しく液冷魔導エンジン「マ40」を搭載したストライカーユニット。Bf109とよく似たスマートな機体が特徴。P-51と同様に胴体下部に放熱器(ラジエーターとオイルクーラー)の空気取り入れ口(エアインテーク)が見られる。 モデルは大日本帝国陸軍の三式戦闘機「飛燕」。 G50フレッチア 使用軍隊:ロマーニャ空軍、スオムス空軍 主な使用するウィッチ:エルマ・レイヴォネン、ジュゼッピーナ・チュインニ ロマーニャのファロット社が開発したストライカーユニット。今次大戦の開戦時において既に旧式化しており、二線級のユニットとして扱われていた。スオムスに余剰になった機体が供与され、それでも貴重な戦力となった。 モデルは旧イタリア空軍のG50。 He112 使用軍隊:カールスラント空軍 主な使用するウィッチ:ウルスラ・ハルトマン カールスラントのハインツェル社が開発し、Bf109と主力機の座を争ったユニット。結局Bf109に破れ、制式採用されなかった。 モデルは旧ドイツ空軍のHe 112。 ハリケーン 使用軍隊:ブリタニア空軍 主な使用するウィッチ:エリザベス・F・ビューリング ブリタニアのストライカーユニット。スピットファイアが採用される前の主力機であった。速度性能・旋回能力共にスピットファイアに劣っていたが、射撃時の安定性はこの機体のほうが優れていた。 モデルはイギリス空軍のホーカー ハリケーン。 バッファロー 使用軍隊:リベリオン海軍、スオムス空軍 主な使用するウィッチ:キャサリン・オヘア、エイラ・イルマタル・ユーティライネン、ハンナ・ウィンド、ニッカ・エドワーディン・カタヤイネン リベリオンのビヤスター社が製造したストライカーユニット。直径の大きいサイクロン魔導エンジンを搭載し、短い機体のため、極めてずんぐりしたスタイルになっている。F4Fが配備されたことにより旧式となり、スオムス空軍で使用された。しかし、当地では優れたウィッチの手によって戦果を挙げ、高い評価を得ることになった。 モデルはアメリカ海軍のF2Aバッファロー。 F4Fワイルドキャット 使用軍隊:リベリオン海軍 主な使用するウィッチ:キャサリン・オヘア 1939年時点でのリベリオンの新型艦載用ストライカーユニット。バッファローに比べて最高速度、運動性能、特に旋回性は大幅に向上している。小説版の序盤にてキャサリンが使用。第3巻以降に再度彼女の愛機となっている。ブリタニアでも「マートレートII」という名前で、ブリタニア向けの機体をリベリオンから供与を受けて使用している。 モデルはアメリカ海軍のF4Fワイルドキャット。 Me262v1 使用軍隊:カールスラント空軍 主な使用するウィッチ:ゲルトルート・バルクホルン ノイエ・カールスラントの開発局にてウルスラ・ハルトマンが開発した試作型ジェットストライカーユニット。翼上に噴流式魔導エンジンを左右2基搭載している。 実戦テストのためロマーニャの501基地に搬入され、ゲルトルートによるテスト飛行および実戦では従来のレシプロ式ユニットを圧倒する性能を示したが、過剰に装着者の魔力を吸収して消耗させる(あまつさえ装着者の制御が喪失しても、装着者からの魔力の抽出が止まらない)という致命的欠陥が露呈し、機体も全損したため開発者であるウルスラにより回収された。 緊急発進用にロケットブースターも用意されており、後にネウロイX-16攻撃チームを成層圏に到達させるのに使用された。 劇場版「Operation Victory Arrow Vol.1」ではウルスラらによりエンジンの換装など改良が行われたうえでサン・トロン基地に持ち込まれ、バルクホルンによるテスト飛行が行われた。またミーナとバルクホルンの窮地にハルトマンが使ったこともあった。 モデルは旧ドイツ空軍のメッサーシュミット Me262。 ハインツェル He162 使用軍隊:カールスラント空軍 主な使用するウィッチ:ウルスラ・ハルトマン ノイエ・カールスラントの開発局にてウルスラ・ハルトマンが開発した試作型簡易ジェットストライカーユニット。噴流式魔導エンジン1基ずつ搭載している。 モデルは旧ドイツ空軍のハインケルHe162。 Me163「コメート」 使用軍隊:カールスラント空軍 主な使用するウィッチ:ミーナ・ディートリンデ・ヴィルケ ウルスラ・ハルトマンが開発したジェットストライカーユニット。魔法力と高密度エーテルの混合燃料を使用している為、魔法力の消費はレシプロ機と同じに抑えられているものの、燃費は悪く継続飛行時間も短い。なお、燃料は衣服に掛かると溶ける性質を持つ。 モデルは旧ドイツ空軍のメッサーシュミット Me163。
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