改修型
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E-60 イスラエル軍におけるM60の形式記号。基本的には原型のM60シリーズと同じだが、イスラエル軍の運用思想に合わせて細かな改修が施されている。 「E-60」がM60、「E-60A」がM60A1、「E-60B」がM60A3、「E-60AD」がM60A1にM9 ドーザーブレードキットを装着したものに付けられた番号である。 マガフ(Magach) M48およびM60をイスラエルが導入し独自改修した型。"マガフ"の名称が付けられたもののうち、6と7がM60をベースとしており、爆発反応装甲を装備した6と、複合素材を使用して装甲を強化した7が存在する。 詳細は「マガフ」を参照 マガフ6B マガフ7C サブラ(Sabra) イスラエルが輸出向けにM60を独自改修したパッケージ型改修案。主砲をメルカバと同じ、国産の44口径120mm滑腔砲に換装し、砲塔部に楔形の装甲を追加しているのが特徴。提案されたもののうち、サブラ Mk.IIがトルコにて「M60T」として採用されている。 詳細は「サブラ (戦車)」を参照 CM11 勇虎式戦車 アメリカ名M48H 。台湾が生産した、M60A3のシャーシにM48A5の砲塔を搭載した装束型。台湾政府はM48の後継としてM60ないしはM60A1/A3の導入を望んだが、対中関係に配慮したアメリカ政府によって交渉がまとまらず、それを受けて「M48の改良型」の名目でジェネラル・ダイナミクス社の技術提携を受ける形で開発したものである。 M48A5およびM60相当の車両であるが、射撃指揮装置はM1エイブラムスと同等の能力を持つ国産のものに換装されている。2000年代に入ってよりはフランス・GIAT社製の爆発反応装甲を装着した改修型へのアップデートが進められている。 なお、アメリカの方針転換により、1995年より450両余りのM60A3が台湾に売却され、本車と並行して装備されている。 詳細は「CM11」を参照 サムサーム イラン・イスラム共和国が2013年に公開したM60A1のコピー。 M60-120 ヨルダンのアブドゥッラー2世国王設計開発局(KADDB)が、スイスのSWシン社と合同で開発したM60A3用近代改修キット。主砲をSW120mm L50滑腔砲とレイセオン社製の射撃管制装置を組み合わせたもの。 M60A3-84 かつてのライバル戦車T-54を開発したウクライナのKhKBMでは、M60にウクライナ国産の120mm砲KBA-2を搭載する近代化改修案を作成している。また、ニージュなどの新しい爆発反応装甲も装備され、その他各種防御システムが装備されることになる。これにより、M60A3-84はヤタハーンやT-72-120並みの高性能を獲得することになる。なお、この改修キットでは需要があればソ連口径の125mm砲や140mm砲も装備可能である。 120S M60-2000 GDLS(ジェネラル・ダイナミクス・ランド・システムズ)社が提案した、M60の車体にM1エイブラムスの砲塔を搭載した近代化改修案。砲塔を換装した他、エンジンとトランスミッション、サスペンションを改良するとされる。 トルコ陸軍のM60後継計画に対して提案され、その他のM60を装備している国に対して売り込みが行われているが、現在のところ発注はされていない。 M60CZ-10/25E Alacran スペインが独自に開発した戦闘工兵車。M60A1にドーザープレートを装備し、砲塔には主砲の代わりにショベルアームが装備されている。 M60VLPD 26/70E スペインが独自に開発した架橋戦車。M60A1の車体にドイツ製のレグアン戦車橋(Leguan bridge system)を搭載したもの。
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改修型
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mod 1魚雷はmod 0よりも長くて重く、速度が遅くなったものの、より良好な目標捕捉能力が付与され、また敏捷な潜水艦の迎撃にはより高い性能を有した。これらは有線誘導で用いられた。 Mk37魚雷の性能は、速力20ノット以下、深度300m以上の標的においてよく発揮された。潜水艦はより速力を増し、運用深度も深くなったために新型魚雷が開発された。こうしたものはNT37C、D、E、およびFであり、Mk37魚雷の設計に基づいている。 1967年、mod 0はmod 3へ、またmod 1はmod 2へと一新されはじめた。こうした改修品は磁歪式のトランスデューサーを圧電効果を用いた装置に換装するなど多数の変更点を要しており、この結果、深度を増しても感度を失うことなく、目標捕捉距離が640mから910mへと増強された。 この魚雷は動力源としてマーク46酸化銀電池を採用した。訓練用魚雷には再使用・再充電可能な二次電池が採用された。マーク46電池には、強い振動が加わると不時に通電・過熱する不具合をもつ生産ロットがあることが1968年までに、海軍の魚雷を管轄する海軍武器コマンド隷下の研究所「海軍魚雷ステーション武器品質工学センター」では知られていた。Mk37魚雷の場合、このバッテリーは弾頭の内側にボルト留めされており、バッテリーが不時に通電加熱した場合、弾頭を自然爆発させて潜水艦を沈没させるに至るに十分な熱を発生させたという内容の秘密の警告文とともに、回収が勧告されていた。Mk37魚雷およびマーク46電池の生産が進められていた1960年代、ソ連の原潜に対抗しうる魚雷を求めて、アメリカ潜水艦部隊は魚雷の生産を急ピッチで推進していたが、海軍の品質検査に合格する部品の製造に各メーカーは苦慮しており、なかでもこのバッテリーでは不具合が繰り返し発生していたため、生産計画が遅延しており、海軍武器コマンドは所定の品質検査を通過させていないバッテリーを魚雷に組み込んでいた。武器品質工学センターはこの問題をバッテリーそのものの基本設計の欠陥であると指摘し、是正を勧告していたが、この勧告は聞き入れられることはなかった。 Mk37魚雷は長期に渡ってアメリカで用いられた潜水艦発射式の主力対潜魚雷だった。1972年、本魚雷はMk48魚雷に代替されはじめた。Mk37魚雷は、潜水艦の速力が20ノット以上の領域に、また潜行深度が1000フィト(330メートル)を越え始めるまでは、すぐれた対潜水艦兵器と考えられていた。しかし、20ノットで航行する潜水艦に20ノットの魚雷で沈没または深刻な損害を与えられる可能性は至って乏しく、そのような標的には新たな兵器が求められた。1980年代には、NT37(NT37C/D/E)と呼ばれる、Mk37の顕著な性能向上版が製造されるようになった。NT37は真空管による誘導システムをソリッドステートな半導体装置に交換し、また電動推進をオットー燃料による液体モノプロペラント(一液式)に変更している。これにより、NT37はMk37と比較して、より高速かつ大深度での運用が可能になったが、アメリカ海軍はMk37の改良を続けるより、新しい魚雷の開発を決定した。
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