ティーターン
ティターン神族
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/08/05 10:24 UTC 版)
「聖闘士星矢EPISODE.G」の記事における「ティターン神族」の解説
かつて大神ゼウスにより封印された神々。大地母神ガイアより授かった漆黒の神具「楚真(ソーマ)」を身に纏う。大神クロノスの復活と、クロノスの楚真「メガスドレパノン」の奪還、そして神々ノ戦(ティタノマキア)を再現しそれに勝利することを目指し行動する。男6柱、女6柱で構成されており、1人でも強大な力を持っているが、男神と女神が力を合わせることで絶大な力を発現することができる。雷光以外のダメージを長い時間をかけ、霊血と神力(デュナミス)で回復するため、肉体は基本的には不死。 大神クロノス 技:絶対神託(テレオスオラクル)、渾沌豪雨(カオスヒュエトス)、現象支配(パイノメノンアルケイン)、闇乃鳴動、業刃(プラグマスパティ)、神力大鎌(デュナミスドレパノン)、神力翼(デュナミスプチリュクス) ティターン神族の王。大鎌の楚真によって生ける生物の未来(命)を刈り取り、森羅万象を支配する力を持つ。森羅万象の中で唯一、ゼウスの生み出した雷の力だけは完全に支配することが出来ない。負の因子を持つアイオリアを利用して蘇りはしたものの、光子破裂で小宇宙を吹き飛ばされ、同時に記憶が欠落した不完全な状態にある。刻ノ迷宮からリトスに従い脱出後、共にアイオリアと再会、希望や信頼を知り喜びの涙を見せるがその瞬間を待っていたポントスの命によりムネモシュネが記憶解除を行い、完全に大神クロノスとして覚醒。自らの楚真を纏い黄金聖闘士の前に立ち塞がる。光速を超越する動きや圧倒的な力でアイオリアを追い込むも、自身が動きを起こす前に至近距離まで飛び込まれ右手に一点集中させていた光子破裂、さらに雷光電撃を続けざまに受け敗北する。アイオリアと共に冥府へ落ちている最中、全てを視ていたハーデスに自らの全神力を与えるのと引き換えにアイオリアを地上へ還した。 レア 技:天地乃蛇(ゲービュートーン)、炎蜥蜴 クロノスの妻。カタールの楚真を纏う。アイオリアの攻撃がクロノスの小宇宙を吹き飛ばそうとする刹那、他のティターンの女神と共に地上へ現れ小宇宙の防御壁を張り王を護り、ピュートーン、ヒュドラを召喚しアイオリアを抹殺せんとする。黄金聖闘士が冥府へ来襲した際には、氷結された刻ノ門を開放し、民を地上へ導くため「サラマンデル」(火の精霊)を召喚する。しかし16巻においてコイオスが全ての記憶を取り戻した前後に何者かによって生きたまま石像とされ動きを封じられる。また、最終巻のポントスの言葉から、他のティターンと同様に神力を奪われた模様。 漆黒のヒュペリオン 技:漆黒旋風(エボニーボルテクス)、死剣旋風(グアサングボルテクス)、太陽旋風(ヘリオスボルテクス)、太陽紅炎(ヘリオスプロミネンス)、紅炎大剣(プロミネンスブレイド)、無限紅炎(ウロボロスプロミネンス) 最初に蘇ったティターンの一柱。大剣の楚真を纏う。ティアの夫。ウラノスの兄弟であるポントスの助力には感謝しつつも、彼の真意に疑念も感じている。聖域へ侵攻した際アイオリアの捨て身の一撃で楚真の一部を破壊され撤退するも、獅子座の聖衣を修復が必要なまでに損傷させた。基本的に冷静な物腰だが、親友のコイオスの危機に際しては感情を露わにした。2度目の対峙では仮面をつけて現れ、自らの二倍程の長さに具現化した大剣の一撃でアイオリアを圧倒する。 コイオスの最後の小宇宙を感じ取った時、ティターンに記憶の剥奪があったことを知りムネモシュネに迫り記憶の一部を返却させた。その時現れたポントスの幻影からかつての己を知らされ計画に乗るよう命じられるがそれを拒否、神を信じる民や想いを分かつ同胞・守るべき未来のために戦うことを宣言し、アイオリアの元に現れる。冥府よりもさらに黒い漆黒の太陽を守護惑星とする。触れるもの全てを消滅させる超高温度の風・太陽旋風や蛇の形をした紅蓮の炎・太陽紅炎で大地を溶かし溶岩とする。その炎はカミュの凍気を以ってしても完全に凍らせることは出来ないほど。また、大剣での斬撃はアイオリアの雷光を二つに両断するほどであり、クレイオスの太刀筋とは違い重く硬い。守護惑星・漆黒の太陽を破壊し、その紅炎を背にした状態が全力を出す姿勢である。光速の動きを持ち、紅炎の光の刺激で敵の網膜に残像を映し出すことも出来る。コイオスを破った光子破裂を、無限の炎と永遠の再生能力を持つ自身最強の技・無限紅炎で打ち合いアイオリアの右腕を破壊した。しかし、コイオスから託された「究極の力」を防御壁にし光子破裂の光子を左腕に集約した一撃を胸に受け致命傷を受ける。傷を治すため深手を負った胸部に無限再生能力を持つウロボロスを当てるも、アイオリアの右腕がウロボロスを捉えそれにより快復した右腕から放たれる雷光電撃を受け敗れる。その際、自身の霊血から出でたポントスの幻影が自らの肉体を操り奪おうとするも、意識が戻り自らが死ぬことによって霊血に混じるポントスの神力を取り除き、アイオリアと最後の打ち合いをするも雷光電撃を受け、クロノスとティターンの民の未来を護ることをアイオリアに託し散った。 ヒュペリオンが司っていたのは太陽であり彼は太陽神であった。しかし、神々ノ戦後、その地位は剥奪されヒュペリオンはエジプトの地の底で眠る神・アポフィスの中に封じられた。ポントスが復活した際、アポフィスは霊血を欲しポントスの元へ誘われたが、アイオロスが放つ黄金の矢により射抜かれる。消滅しかけた所をポントスが自らの神力と霊血により十年ほどの歳月を経て再生させ「漆黒のヒュペリオン」として復活した。そのため他のティターンより色濃くポントスの霊血が流れている。 次元のイアペトス 技:空間切断(コーラーテムネイン)、百手招喚(ヘカトンケイルカレイン)、闇乃惑星(メラス プラネーテス)、六星乃刃(ヘクス アステル クシボス)、混沌乃輪(カオス キュクロス)、混沌乃刃(カオス ブレイド)、混沌衝撃(カオス プロスボレー) 2番目に蘇ったティターンの一柱。剪刀(鋏型)?の楚真を纏う。テミスの夫で空間を操る神。口調は子供のようだが冷酷な性格である。かつて息子のプロメテウスが人類に火と文明を与えたことで神罰を受けたため、その恩義を忘れた人類を憎悪し、プロメテウスに救いを与えることを望んでいる。ジャミールでムウと交戦したが独断での出撃であったためクロノスの怒りに触れ撤退。後にアイオリアを刻ノ迷宮に誘うためリトスの誘拐を提案し実行した。 自らの「究極の力」で創り出した「暗黒乃地」でリトスを救出するため冥府へ赴いたアイオリアと交戦する。自身が支配する惑星に住む生命を使役したり、またその小宇宙を己に取り込むなどしてアイオリアを圧倒するも、シャカがアイオリアの救援に駆けつけたことで徐々に形勢が覆される。自身が守る命すらなく信仰の対象にすら成り得ていないことを悟り絶望しかけたところをテミスの意を汲み殺害、その小宇宙を吸収して全てを奪い破壊するだけの神・「魔神」(ディアボロス)となりアイオリアとシャカを窮地に追い込むが、シャカの援護を受けたアイオリアの極限まで高めた雷光の牙を受けて冥府へと堕ちる。 黒雷(こくらい)のコイオス 技:漆黒光源(エボニーイルミネイション)、漆黒疾風(エボニーゲイル)、閃光刺突(スパークルレイピア)、漆黒刺突(エボニーレイピア)、黒雷放電(エボニープラズマ)黒雷突貫 3番目に蘇ったティターンの一柱。刺突剣(レイピア)の楚真を纏う。ポイベの夫でヒュペリオンの親友。強い者は強いと認め他の神のように見下した態度はとらないが、その分手を抜くこともない。穏やかで紳士的だが、その瞳には破壊的な小宇宙が宿る。涅槃堂で小宇宙を高めているシャカの抹殺のために出撃し、アイオリアと対決。両腕に攻防一体の刺突剣を宿し、ヒュペリオン戦では最後まで折れなかったアイオリアの心を折りかけたほどの実力を見せるが、光子破裂によって撤退に追い込まれる。 コイオスとは「koias」・天球を意味する。天球の回転を司る神である。イアペトスを倒し冥府を進むアイオリアを恐るべき速さで苦しめ、光子破裂を自らの守護する雷星を高速に自転させることにより発する引力により光子を支配、雷星に吸い寄せ無効化する。また兄であり師であるアイオロスが失われたことでアイオリアの闘士としての力が不完全であることを言及した。しかし、セブンセンシズに到達したアイオリアが雷星に吸い寄せられた光子を再び支配、それを集約した雷光電撃を受け敗れる。冥府へ堕ちる間際、アイオリアに自らの「雷」(ケラウノス)を託す。 コイオスとは「koeos」・悟る者も意味する。コイオスがその存在を抹消され封じられていたのは、全てのことを悟ってしまう能力を持つためである。それは自分より上位の神の考えすらも例外ではない。そのためにムネモシュネに記憶を奪われ改変させられていた。涅槃堂にて完全な復活を遂げていない身体にアイオリアの光子破裂を受けた後、その身体は霊血や楚真を以ってしても再生することは出来なかった。即ち人間と同じ、限りある命を持つ存在となってしまったが、それは失われた記憶を取り戻すきっかけともなった。限りある命が如何に尊く、素晴らしいものか実感した時(同時に死が身近になるに連れ)、コイオスは記憶を徐々にかつ、鮮明に取り戻していった。コイオスは神々ノ戦の最中、ティターンが勝利する力「雷」の存在を悟った。それは神々を滅ぼす力でもあるが、ティターンや民を光ある世界へ導くためにそれを生み出した。しかし、その力に恐怖したコイオスは自らの記憶の中だけに封じ込めたが、記憶の「雷」はムネモシュネに盗まれゼウスの手に渡っていた。 テミス 技:審判乃刃(ブラベウスブレイド)、審判乃天秤(ブラベウスタラントロン) 善悪を量る天秤と断罪の剣を司り、全ての生命に対して審判を下す女神。槍の楚真を纏う。イアペトスの妻。アイオリアの攻撃がクロノスの小宇宙を吹き飛ばそうとする刹那、他のティターンの女神と共に地上へ現れ小宇宙の防御壁を張り王を護り、クロノスに刃向ったアイオリアへ攻撃を仕掛け窮地に追い込んだ。罪人と見なした者に容赦はないが、誘拐されたリトスを気遣う一面も見せている。「暗黒乃地」でアイオリアと戦っているイアペトスに自らを殺させ、その命と小宇宙を捧げる。 テテュス 刻ノ迷宮と共に蘇ったティターンの女神。大槌の楚真を纏う。オケアノスの妻。アイオリアの攻撃がクロノスの小宇宙を吹き飛ばそうとする刹那、他のティターンの女神と共に地上へ現れ小宇宙の防御壁を張り王を護る。15巻および最終巻のポントスの言葉から、レアと同じく生きたまま石像とされ神力を奪われた模様。 神々ノ戦では、夫・オケアノスと共に戦闘には加担せず娘・ステュクスをオリンポス側へ寝返らせた。 ティア 刻ノ迷宮と共に蘇ったティターンの女神。クロスボウの楚真を纏う。ヒュペリオンの妻。アイオリアの攻撃がクロノスの小宇宙を吹き飛ばそうとする刹那、他のティターンの女神と共に地上へ現れ小宇宙の防御壁を張り王を護る。15巻および最終巻のポントスの言葉から、レアと同じく生きたまま石像とされ神力を奪われた模様。 星漢(せいかん)のクレイオス 技:星断円斬(アステルコレイア)、星断光輪(アステルキュクロス)、星断剣(アステル ブレイド)、星護盾(アステルシールド)、盾打(シールドバッシュ)、神鋼刃(オリハルコン ブレイド)、蒼神剣(そうしんけん) シャムシール(もしくはショーテル)の楚真を纏う。エウリュピアの夫。相手の肉体だけでなく小宇宙まで断ち、さらにはそれを取り込む神剣・星断剣を持つ。シュラと交戦し追い詰めるが全身全霊をかけた聖剣によって剣を折られ、黄金聖闘士を認める発言をして去る。激怒すると目の色が変わる。 冥府にて、自らが創り出したオリハルコンで出来た無数の岩の剣が隆起する荒涼とした世界で再びシュラと対峙。左手に宿る星断剣・神鋼刃での斬撃や、右手に宿る星断剣以上の力・守護する惑星に住む全生命の小宇宙で創られた盾・星護盾による防御ごと砕く盾打、さらには盾打からの秘剣の連続技でシュラを圧倒する。その蒼神剣を受けても猶も起つシュラと壮絶な激闘を繰り広げるが、多くの想いを乗せたシュラの二刀聖剣により堕ちる。最期は、何者かが自身の力を吸収してゆくことに気付き、シュラに自らの残存する全霊血を渡した。 ポイベ 刻ノ迷宮と共に蘇ったティターンの女神。コイオスの妻。アイオリアの攻撃がクロノスの小宇宙を吹き飛ばそうとする刹那、他のティターンの女神と共に地上へ現れ小宇宙の防御壁を張り王を護る。15巻および最終巻のポントスの言葉から、レアと同じく生きたまま石像とされ神力を奪われた模様。 清流のオケアノス 声 - 岡野浩介 技:大海氾濫(タラッサデリージュ)、清流之刃(ストリュウムエッジ)、海流衝撃(カレントインパクト)、輝光水流(アウゲー・ヒュドール) 海流による万物の流転を司る神。短剣の楚真を纏う。テテュスの夫。沈着冷静な性格。虚空から海流を生み出したり自然界に存在する水分(人間の血液をも)の流れを操作する業に長ける。カミュと対決し、渾身の極光処刑を受けてなお余裕を見せるも、その力を認めて一時撤退する。15巻および最終巻のポントスの言葉から、レアと同じく生きたまま石像とされ神力を奪われた模様。 神々ノ戦では、テテュスと共に戦には加担せず娘・ステュクスをオリンポス側へ寝返らせた。 ムネモシュネ 技:記憶解除 刻ノ迷宮と共に蘇ったティターンの女神。記憶を司る。斧の楚真を纏う。ポントスとアイオリアの戦いをティターンで唯一感じ取ったり、幽閉されているリトスを気遣うそぶりを見せたりと、ティターンの中ではやや異質な存在。アイオリアの攻撃がクロノスの小宇宙を吹き飛ばそうとする刹那、他のティターンの女神と共に地上へ現れ小宇宙の防御壁を張り王を護る等、表面上はクロノスを王とし他のティターンと同様の動きをしているが、裏ではポントスに仕えており、他のティターンの記憶を奪ったり改変したりなど暗躍する。 ゼウスを愛しており神々ノ戦ではティターンを裏切りゼウスに加担し、コイオスの記憶から「雷」を盗みゼウスに渡していた。
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